2004年12月30日木曜日

2004年印象に残った演奏会

実は2005年の年末に書いてるのですが、以前のメモを引っ張り出して、2004年に行ったコンサートで感慨深かったものを以下に挙げます。

 まず断然この2つが鮮明に印象に残っています。

メルクル&N響のトーキョーリング「神々の黄昏」
 オケを聴くリング。「格の違い」を見せつけるN響の迫力に驚嘆しました。
ハイティンク&ドレスデン・シュターツカペレのブルックナー8番
 オケがまるで一つの楽器の如き均質な響きのする、シュターツカペレの美音に驚愕。

 後は順不同でこんな感じ。

C.デイヴィス&ロンドン響のシベリウス5番
 意外とカリスマ大指揮者風だったデイヴィスの豪快な演奏。
ゲルギエフ&ウィーンフィルのチャイコフスキー5番
 ゲルギーのケレン味とVPOの美音とが程よくマッチ。
チョン&フランス国立放送フィルのプロコフィエフ「ロミジュリ」
 劇的な表現が峻烈で、「タイボルトの死」より「ジュリエットの死」が盛り上がるのは凄い!
ノリントン&シュトゥットガルト放響のマーラー1番
 おもろいおっさんノリントンのやりたい放題の豪演。
ゲルギエフ&ロッテルダムフィルで「展覧会の絵」
 途中はぐっと押さえ目で、最後の最後で大噴火!
デプリースト&都響の「巨人」
 現代風のスマートな解釈の中に、芯のある力強さ。
ホーネック&読響のマーラー3番
 上記と逆のねちねちとしたマーラー。やはりこれが正統か。
ベルティーニ&都響のマーラー9番
 このコンビのベストとは思えませんが、最後に相応しく、魂のこもった立派な演奏。

2004年3月27日土曜日

メルクル&N響のオケを聴く「黄昏」

トーキョー・リングの第1期、「ジークフリート」からN響がピットに入るので話題になった公演です。

2004年3月27日(土) 新国立劇場
 準・メルクル指揮NHK交響楽団 ワーグナー 神々の黄昏
メルクルの表現は特にハッタリやケレン味の無いオーソドックスなものと感じましたが、とにかくオケの鳴りが凄まじく、「格の違い」を見せつけるN響の迫力に驚嘆、ついでに合唱の迫力もハンパ無かったです。

 この時の「黄昏」ほぼ全公演に行った方によると、オケの出来はこの日が1番だったとのことです、ラッキー!

 「黄昏」はバレンボイム&ベルリン国立歌劇場の引越し公演でも聴いてますが、音の悪い神奈川県民ホールで聴く海外一流の音より、音の良いホールで聴く国内オケの音の方がずっと興奮しました。