2005年4月18日月曜日

ミスターSの芝居っ気 - スクロヴァチェフスキ&読響のブルックナー7番

 本日も一日試合、珍しく2試合勝ち残りました。とは言っても予選の予選で、次がやっと2次予選です。テニスの後はコンサート、奇特な知人からご馳走になったチケットです。

4月18日(月) サントリーホール
 スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ指揮読売日響 ブルックナーSym7番など
スクロヴァと言うと「スコアの透けて見えるような分析的・解析的な演奏、ハッタリなどとは無縁」と(余り根拠の無い)先入観を持ってましたが、以前ザールブリュッケン響と来日した際の5番、そして今晩の7番を聴き、結構芝居っ気もある人だなあと感じました。3,4楽章にはかなり強烈なアッチェレランドもありました。もちろん、普段は聴き取れないパッセージが鮮明に聴こえる、という期待通りの部分もちらほら。第1楽章は弱音部などオケの音程が安定せず、今ひとつ乗り切れませんでしたが、第2楽章になると少し良くなり、弦楽器群の分厚くて伸びやかな音と相俟って聴き応えがありました。読響でこんな充実した弦の響きを聴いたのは初めてな気がしますが、単にいつもよりいい席で聴いたせいかもしれません。空いていたのをいいことにPブロックからRDブロックに移動(ごめんなさい)したもので。また要所では金管もかなり開放的に鳴らしており、クライマックスの音場の大きさは、2月のブロムシュテット&ゲヴァントハウスの名演を上回るくらいでした。まあ、完成度や響きの純度等、ちょっとゲヴァントハウス管には及びませんが、国内オケでこのくらい聴ければ満足、という演奏会でした。

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