2005年9月1日木曜日

16歳の夏 - 乙一「夏と花火と私の死体」

阪神ついに崖っぷちです。涼しかった昨日に比べ、今日は真夏日の陽気、でも33度超えの大阪には遠く及ばない感じです。

 大阪出張からの帰り道、大垣駅前の本屋さんで買った乙一の伝説のデビュー作を読みました。

夏と花火と私の死体 乙一
 「平面いぬ」「ZOO」など、いまや飛ぶ鳥をも落とす勢いの著者の、何と16歳時に書かれた作品とのこと。計算されたサスペンス、巧みなプロット、斬新な語り口など、とても16歳の手になるとは思えません。ま、勿論、予備知識無しに読めば、ちょっとした佳品、といったレベルなのかもしれませんけれど。また僕が感じたことは、基本的には巻末の小野不由美氏の解説(集英社文庫版)に語り尽くされています。併録の「優子」は後年の作品なのか、文章がずっとこなれていますが、プロット的にはまあ、普通かなという印象です。

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