2006年1月14日土曜日

整然とした馬鹿騒ぎ - 金子建志&千葉フィル エル・サロン・メヒコ、シバの女王ベルキス、チャイコフスキー1番

 今日は久し振りに、本当に久し振りに激しい雨。裏日本出身者のせいか関東の冬を過信しており、この時期傘を持つという感覚が無く、全身濡れ鼠。日中の気温は予報より低く10度を下回っていたため凍えました。ただ、夜になって気温はどんどん上昇し、10度を軽々と突破。何と40日ぶりに気温がマイナスにならない日になりそうです。

 友人と相談の上、昨夜入手したマリンスキーの「ジークフリート」は彼に譲り、千葉まで遠征してアマオケを聴いてきました。オケの実演では初めての曲が2つ。チャイコフスキーの1番とレスピーギの「シバの女王ベルキス」。チャイコの1番は終楽章の馬鹿騒ぎで有名な曲ですし、レスピーギも馬鹿騒ぎが得意なので、プログラムのコンセプトは「馬鹿騒ぎ」なのかもしれません。

 30年以上前、たぶん駒大がやってからレスピーギのローマ3部作は吹奏楽コンクールの人気曲。(僕も中学校の時やりました。) その後、ベルキスが人気曲になったらしいのですが、ディスクで聴いた感じ松や祭ほど魅力的には思えません。生で聴くと違うのでしょうか。

 また指揮を執る金子建志氏は、そのFM解説の名調子が好きなので機会があればいつも聴くことにしています。

11月14日(土) 習志野文化ホール
 金子建志指揮千葉フィルハーモニー管弦楽団 コープランド エル・サロン・メヒコ、レスピーギ シバの女王ベルキス、チャイコフスキー Sym1番
 エル・サロン・メヒコも吹奏楽でお馴染みの曲。リズムが重かったです。注目のレスピーギでは、終曲のコーダで舞台裏のTpが舞台袖に出て来てバンダになり、かなりの迫力。少し良さが分かりました。またチャイコの1番と言っても全く曲が浮かばなかったのですが、いざ聴いてみるとそこはチャイコ、聴いたことのあるフレーズばかりでした。また噂の終楽章コーダ、金子氏の解釈はアッチェレをかけたいところをぐっとインテンポに、整然としたクライマックス。ホルンがとてもいい音でした。
 アンコール前にはハープ奏者が二人入場、テミルカノフを始め多くの指揮者が好むあのド派手なアンコールピースか!と期待が高まり、まさにその曲、「くるみ割り人形」よりパ・ド・ドゥ。馬鹿騒ぎプロに相応しい幕切れでした。

 明日は相当暖かい一日になりそうです。

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