2006年2月18日土曜日

ホーネック&読響のショスタコーヴィチ9番

これからテニス合宿。更新は日曜夜になるので、取り敢えず表題のみにて。

 合宿から戻りました。この2日間のコンサートは充実してました。

 ショスタコイヤー5曲目は9番。過去ホーネックを聴いたのは一度、やはり読響とのマーラー3番で、その時の印象は弱音のニュアンスをマニアックに追求する指揮者、というもの。その点はヴァンスカやアバドと通じるものがあります。マーラーは非常に向いている気はしましたが、ショスタコーヴィチはどうでしょうか。

2月18日(土) サントリーホール
 マンフレート・ホーネック指揮読売日響 ショスタコーヴィチ Sym9番、チャイコフスキー Sym6番
9番をプロのオケで聴くのは初めて、ホーネックの弱音へのこだわりは相変わらずで、そのせいかフォルテの部分が壮大に聴こえ、小品という印象のこの曲がとてもスケール大きく響きました。ただ、解釈は思ったよりアクの少ないものに感じました。一方チャイコフスキーは弱音の精妙さに加え、第1楽章中間部や終楽章の盛り上がりなど相当な激しさで、かなりの名演だった気がします。まあ、チァイコは余り聴かないのでよく分かりませんが。
 また特筆すべきは指揮ぶりの流麗さ。前に聴いた時は遠目の後方からだったせいか気付かなかったのですが、今回Pブロックで見た指揮の滑らかさや棒の表情の豊かさたるや、その動きだけで音楽が聴こえてきそうな感じ。これまでに見た指揮者の中で、一番流麗な指揮をするといってもいいくらいです。(残念ながらクライバーを見たことがありませんので。)

 チャイコフスキーでは第3楽章後の拍手を封じるべく、アタッカで終楽章に入っていました。(が、それでもパラパラ。)

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