2006年3月5日日曜日

マーラーオケの3番 - 井上喜惟&ジャパン・グスタフ・マーラー・オーケストラ

 昨日観たPRIDE31、体重差がテーマだったらしく、ノゲイラvs.田村を筆頭として意義の感じられない対戦が多かったですが、アリスターにはまた驚かされました。ベウフォートに続き、何とハリトーノフまで食ってしまうとは…。末恐ろしい進化ぶりです。今夜のK1ニュージーランド大会も楽しみ。

 昨夜の「ER」2話連続放送の途中で意識を失い寝坊、折角のいい天気なのに予定の壁打ちを省略し、アマオケを聴きにみなとみらいへ。マーラーを演奏するために指揮者井上喜惟氏の下に結成された特別編成オケの第4回演奏会、今年は第3番です。

 さっき聴き終わって、今はヨドバシカメラ秋葉店のネットスペース。非常にテンポの遅い演奏でした。

3月5日(日) みなとみらいホール
 井上喜惟指揮ジャパン・グスタフ・マーラー・オーケストラ マーラー Sym3番
かなりテンポが遅く、第1楽章に40分、トータルで120分かかる(いずれも推定)演奏は初めてです。これが井上氏の解釈なのか、オケの技量に合わせてなのかは判りません。と言うのも、もともと遅い第4楽章や終楽章は普通のテンポだったので。ただそのテンポのおかげで推進力は殺がれましたが、マーラーが楽譜に書いた全てのパッセージが明らかになる感じで、極端な表現をせずともマーラーの個性が自然と前面に出でてくる演奏でした。プロ奏者も混じる(らしい)このオケの実力はアマオケとしてはかなりのもの。Tp,Tb,Hr,Ob各ソロ、そしてポストホルンソロもなかなかでした。内声を大切にしつつ、丹念に織物を織ってゆくように動機を積み重ねてゆく終楽章は印象的でしたが、個人的には強奏部でもっと爆発して欲しかった気もします。

 最後の一音、井上氏は大音響というよりむしろ、天空に消え入るように先細りに音が終結するのを狙ったようでしたが、その試みは音が鳴っているうちに拍手を始める人によって打ち砕かれていました。

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