2006年3月7日火曜日

チョン&LSOのマーラー5番

 昨日の高温の影響で今朝の最低は7度とかなり高め、ただ日中はそこから余り上がりそうにありません。

 夜はチョン&ロンドン響のマーラー、会場は9割程度の入り、ミューザがほぼ埋まっているのを見るのは柿落としの「千人」以来の気がします。昨年東フィルとのコンビでチョンのマーラーを3番4番と聴きましたが、マーラー独特の毒が無いけれどそれなりに劇的な表現をするという印象を持ってます。

3月7日(火) ミューザ川崎
 チョン・ミュンフン指揮ロンドン交響楽団 ショパン PC1番、マーラー Sym5番
オケは対向配置で弦バスは左手奥。ここ数回のコンサートは連続してこの配置です。チョンのマーラーはアクの無さは相変わらず。また東フィルとの時に感じた「速い部分はより速く」という傾向は余り感じられず、ある程度はオケ任せで無理にドライヴしない、という印象。そのせいか、表現の振幅は思ったより小さめでオケの鳴らしが少し足りない気がしました。ただ終楽章クライマックスはブラスをかなり開放してました。第2楽章終盤、金管のコラールで突然光が射す様に明るくなる部分の鮮やかな音色変化、第4楽章後半の主題が回帰する部分の美しさ、そして終楽章、フーガ部分ではアタックを強調し歯切れよく、4楽章主題の回想ではポルタメント気味に柔らかく、という対比が印象的でした。
 LSOは弦が以前より冴えない気はしましたが、ブラスはさすが。特にHrは凄い迫力でした。あとティンパニの打ち込みが強烈! ちなみに終楽章ソロHrのアタッカの入り、(たぶん)チョンは「自由に出ていい」と言ってあったらしいのに、Hr奏者は指示をずっと待ってて、音が完全に消えてからも出られず、数秒の危険な沈黙がありました。

 席からは死角になっていたTbセクションを覗くと、昔はデニス・ウィック(神)が座っていた場所に何と女性Tb奏者!(1stのアシかもしれませんけれど。) 時代の流れを感じます。明日は今年2度目のショスタコ4番です。

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