2006年11月24日金曜日

レーピン、そしてテミルカーノフのショスタコ13番

 本日から2日連続でテミルカーノフ&旧レニングラードフィルのショスタコーヴィチ、ショスタコイヤーのハイライトです。今夜は13番、ショスタコが好きといっても声楽中心の13、14番あたりは実演はおろか、ディスクですらまともに聴いたことがありません。例によって遅くなるので、まずは記事のみにて。

<続き>
 いま土曜の夜、思ったより早く帰れたのでこれを書いてます。この日は一言で云って、何だかよく判んないけどスゴかった、って感じでしょうか。13番を来日オケで聴けるのは、もう一生無いかもしれません。その意味歴史的な一夜かも。

11月24日(金) サントリーホール
 ユーリ・テミルカーノフ指揮サンクトペテルブルクフィル リムスキー=コルサコフ 見えざる町キーテジと聖女フェヴローニャの物語、ショスタコーヴィチ Vn協奏曲1番、Sym13番
 マニアックなプロなのに、客席がほぼ埋まっていて驚き。オープニングのR.コルサコフは予想に反し驚く程地味な曲、木管陣がチャーミングでした。次のVnC1番、何度か聴いている筈ですが、こんな凄い曲だとは知りませんでした。特に終楽章手前の3、4分に及ぶカデンツァのレーピンには鬼気迫るものがありました。そこから一気呵成のラストも壮絶。
 そしてお目当ての13番、棒を使わないテミルカーノフの指揮は相変わらず、そして重戦車の様な弦セクションも相変わらず。またブラスは常に余力を残している感はありますが、それでも東京オペラシンガーズ男声合唱の凄絶さと相俟って、第1、3楽章では相当な迫力。また意外と明るかった終楽章、時には優美に、時には激しい弦の多彩な表情が印象的。全体的にはもっとおどろおどろしく厳しい演奏が出来るとは思いますが、13番ビギナーの自分にはこれで十分です。いつもど派手なアンコールをやってくれるテミルカーノフですが、曲想のせいか、はたまた合唱がいるせいかこの日は無し。

 この感じだと、一昨日の「森の歌」もかなり凄かったのでは。

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