2007年2月15日木曜日

オラモ&フィンランド放響のケレン味シベリウス2番

朝から生暖かく、強い風、春一番か。最低気温の7度は平年の最高気温に近い値。気が付けば構内の梅(桜?)も咲き始めています。

 今夜はオラモ&フィンランド放響のシベリウス、オラモは数年前にバーミンガム市響とやはり2番を聴いていますが、とにかく煽る人という印象を持ってます。

2月15日(木) ミューザ川崎
 サカリ・オラモ指揮フィンランド放送響 ブラームス 悲劇的序曲、チャイコフスキー ロココ風の主題による変奏曲、シベリウス Sym2番
 2曲目のチャイコフスキーはチェロパートをフリューゲルホルンで吹く特殊バージョン、細かいパッセージが大変なのは勿論、金管楽器は弦楽器より音域が狭いので、音域的にもかなり大変な曲をナカリャコフは眉一つ動かさず(ウソです、後ろの席だったので顔は見えませんでした。)、軽々と柔らかに吹きこなしていました。アンコールは弦楽合奏と一緒にG線上のアリア。
 そしてメインのシベリウス、オラモの表現はメリハリをつけた抑揚の大きいもの。第1、2楽章を続けて演奏したことと、2楽章では中盤を抑え目にして、楽章の最後にクライマックスを持ってくる解釈が印象的。オケは小振りながら統一感のある音色で、弦が美しくHrが秀逸。そして前回同様ブラスを開放的に鳴らした終楽章ラストのコラール、ここだけ全開になったTpが凄い迫力でした。
 アンコールはまず「ペール・ギュント」より朝、そしてお約束の「悲しきワルツ」、どちらもケレン味たっぷりに聴かせてくれました。

 折角のシベリウスイヤーなので、オールシベリウスプロを、そして2番以外を聴きたかったところです。

<追記> 前回のバーミンガム市響も今回のフィンランド放響も白眉はラストのコラールでしたが、前回はTbを中心としたピラミッド型の分厚い響き、今回はTpの突出した貫通力が魅力と異なるサウンド、オケの特色の違いかなあと思い、FRSOとのFMライブを聴き直してみたところ、こちらは前回のCBSOと同じピラミッド型サウンド、やはりその日によって違うもんなんですね。

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