2007年4月22日日曜日

大友&幸田&東響のマーラー4番

 昨日深夜は「デスパレートな妻たち」(やけっぱち、とかどう訳すのかと思ったら、カタカナかよ)、「死ぬかと思った」(毎回読み切りで面白い)、「ティッシュ」(テレ朝がテレ東的なお色気注入)、「スカルマン」(「シン・シティ」を意識した画面作り?)などが微妙に重なりてんやわんや、トリを務める「NBAマガジン」の頃には意識を失ってました。

 昨夜は一晩中15、6度あり、その勢いで本日も日中は20度超、ただ風が相当強かったです。6時前には起きて午前中は軽く練習し、午後はマーラー4番。この曲をプロで聴くのはたったの2度目。

 と言うのも、Tb出身のせいか金管が派手に活躍する曲しか興味が無く、特にマーラーにこだわりがある訳では無いし、逆にマーラーでも金管の活躍しない曲は聴かないため。よって4番や「大地の歌」は滅多に聴きません。アマオケでたまに聴くことはありますが、コストの掛かるプロとなると、その両曲を合わせて実演はたったの1度だけ、しかもその1回もソリストが森麻季さんだったから見に行った感じ。。(逆に、よく演奏される1番や5番となると年4、5回は聴くので、それぞれ100回くらいは実演で聴いていることになります。我ながら極端。)

 今回もその路線でソリストが幸田浩子さんだから。しかも間違って同じ時間帯の佐渡&東フィルのショスタコ5番も入手してしまい、迷った挙句、曲の好み(ショスタコ5番)よりビジュアル(幸田浩子)を優先してしまいました。いや、佐渡さんは都響でほぼ同じプロを以前聴いているので…(苦しい言い訳)。

4月22日(日) ミューザ川崎
 大友直人指揮東響 ハイドン Sym101番、マーラー Sym4番
大友氏の指揮は10回位(うちマーラーは2回ほど)聴いていますが、フィルハーモニア管との「幻想」の大爆演以外は全く印象にありません。今回Pブロック最前列でゆっくり見てみましたが、フレージングを一つずつきっちり押さえつつも、表現はかなりオケに任せている感じ、今日の東響は木管がノリがよく、弦もそこそこ表情豊かだったので、全体的にはそれなりの格好になってました。

 幸田さんは可愛い感じの方で、昔インストアイベントで見たお姉さん(幸田聡子)に余り似てないなあ、と思いました。

 先日のスクロヴァ&読響でもそうでしたが、最後の一音が消え入る前に拍手を始める人がいて、大友さんは少し残念そうでした。

2007年4月17日火曜日

ミスターS就任、明晰豊麗のブルックナー4番 - スクロヴァチェフスキ&読響

 今朝は昨日より更に寒い印象、まだ雨の残る中、これから試合に出掛け、夜はスクロヴァ&読響のブルックナーで戻りは12時以降、取り敢えず記事のみにて。

<続き>
 戻りました。雨の合間に試合が出来、過去全敗の相手と4度目の対戦でまたも負け、過去3戦は全て接戦だったのに今回はあっさり、これが現在の状態を如実に物語ってます。

 夜はスクロヴァチェフスキの読響常任指揮者就任記念コンサートでお得意のブルックナー、過去このコンビで7番を聴いてますが、なかなか見事な演奏でした。ただ、同じ年にブロムシュテット&ゲヴァントハウス管の名演があったのでやや割を食らった感じ。

 ブルックナーは余り聴かない上に、聴くとしても7番以降が多く、4番をプロオケで聴くのはたったの2度目です。

4月17日(火) 芸術劇場
 スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ指揮読売日響 ベートーヴェン 大フーガ、ブルックナー Sym4番
メインのブルックナー、ミスターSの表現は各パートがクリヤーで、これまで気付かなかったフレーズに光が当たる感じです。またフレーズ毎の強弱の付け方もかなり細やかでした。オケではHrがソロ、そしてパート全体の音を割ってまでの強奏、どちらも見事。弦セクションもよく鳴っており、7番の時と同様、とても分厚い響きを堪能しました。終楽章にシンバルやドラが活躍してましたが、単純なノヴァーク版では無さそう、これもミスターSの芝居っ気か?

 前半は初めて舞台脇の席(ごめんなさい、後半はより良い席へ移動しました)で聴きましたが、外野席と違って、舞台に近い席だと芸劇でも弦の音が届いてバランスよく楽しめました。今後芸劇の最安席は舞台脇を狙うことにします。

2007年4月16日月曜日

ハーディング&LSO、リズムの5番

 昨日FMでチョン&東フィルの1月公演、トゥーランガリーラSymを少し聴いたんですが、ラストの和音のクレッシェンドはハンパじゃない凄さ、まるでスヴェトラーノフの「法悦の詩」みたいでした。豪華メンバーだったこともあり、行こうかと思ってた公演だけに、かなり後悔。

 何とかもっていた空も昼前から泣き出して、気温も10度位までしか上がらず、たった2日で冬装束に逆戻り。予定の試合は当然ながら雨で中止。有給休暇を無駄遣い、ってのも悔しいのでダメもとでオペラシティへ向かい券が余ってそうな人ウォッチンング、首尾良く裕福なご婦人から高めの席を半値でGET!

 ハーディングの指揮は去年2番を聴いたことがあるだけですが、拍を細かく取らず、フレージング毎に何拍かまとめて流れるように振る棒が印象的で、表情深い響きを東フィルから引き出していました。

4月16日(月) オペラシティ
 ダニエル・ハーディング指揮ロンドン響 モーツァルト PC17番、マーラー Sym5番
守備範囲外の前半は半ば意識を失ってましたが、ソリストのラン・ランのアンコール、激しく楽しい中国の小品(?)で目が覚めました。そしてお目当てのマーラー、ハーディングの指揮は今回もフレーズ重視の滑らかなもの、やや速めのテンポをベースに表情付けとテンポの揺らしが一体となってます。今回はリズムの強調も特徴的。ただ、オケの団員に温度差があり、一体となって応えているとは言い難く、ハーディングの意図は十全に表現出来ていない感じ。低弦のアクセントおよびドラやタムタムなど鳴り物の強調と4楽章における内声重視の表現が印象に残りました。
 オケは弦バスが左手奥となる対向配置、弦がいま一つ伸びに欠け、ブラスは相変わらずソツ無い上手さ、1、2、5楽章などクライマックスでは開放的に鳴らすので、それなりに満足の響きでしたが、まあ、LSOならこのくらい当然、の域を出ない感じ。会場は大盛り上がりでしたが、アンコールは無し。

 Tbのお姉さんは今年もいました。アシを従えてのトップで(たぶん)。明日はスクロヴァのブルックナーです。