2007年7月11日水曜日

曲者によるオイディプス王伝説 - 連城三紀彦「青き犠牲」

 昨日、テレ東の「週刊赤川次郎」をうっかり録り忘れてガッカリ。ま、でも阪神勝ったからいいか。

 同じくテレ東では本日のお昼、「初体験リッリモンド・ハイ」をノーカット放送、2度くらい観てるのに保存用に収録し要所だけ鑑賞、改めてフィービー・ケイツとジェニファー・J・リーに拍手!

 一日雨、気温は依然低め、ただ夕刻になって雲が割れ、キレイな夕焼けが見られました。今日は先週読んだ本から。

青き犠牲 連城三紀彦
 息子を溺愛する母と「オイディプス王」を耽読する息子、とくれば何が起こるかは想像が付くというもの、その通り事件は起きますが、そこは手練れの著者のこと、物事が見掛け通りでは無いと疑いつつ読み進ることに。真相はうすうす気付きつつも、それを実現する方法が浮かばず、結局見事にダマされました。さすがは騙しのプロです。

 明日はブラスアンサンブルです。その前に今夜は南米選手権、我がセレソンが準決勝に臨みます!

2007年7月10日火曜日

インバル&フィルハーモニアの9番

 あれえ、海外出張から帰ってきた同僚に「ツール・ド・フランスに出会った」と言われ初めてツールが開幕してるのを知りました。地上波は勿論のこと、今年はYahoo動画も無いのか…(涙)。

 それに引き換え、南米選手権は準々決勝から地上波放送、日テレを見直しました。しかしテベスやアイマールがベンチスタートとはさすがアルゼンチン。我がセレソンは予選2位通過なのに楽な組み合わせになってラッキー。

 小雨の混じる梅雨空で気温も低め、今夜はインバルのマーラーシリーズの掉尾を飾る9番です。

7月10日(火) 芸術劇場
 エリアフ・インバル指揮フィルハーモニア管 マーラー Sym9番
比較的淡々とした開始、曲自体が複雑なためかアクの強い表現もやや少なめな印象、それでも昨日同様オケが着いてこられず乱れる部分がちらほら(特に第1楽章)、ただ乱れても委細構わず速めのテンポでグイグイ進むインバルはさすがの貫禄。過去3日間でもかなり吹きまくっていたHr(6本)が今夜はそれを上回る凄い吹きっぷり、相変わらずTpとTbが全開にならないこともあり、至るところで完全にオケを制圧、これだけHrが鳴る9番は未曾有の体験です。お互いの齟齬も第3楽章後半の一気呵成の追い込みでだいぶ解消し、終楽章前半は弦もかなり鳴ってグイグイ進行、後半クライマックスもHrの咆哮中心に盛り上がった後、終結部に来て極端にスローダウン、以前もこんなだったっけ?指揮も分かりにくくなり、昨日の第4楽章のことがあるのでかなりスリリング、でも(たぶん)破綻無く消え入るように終わりました。黙祷時間は10数秒、勿論アンコールは無し。ここ数日と同様、インバルの意図が上手くいったりいかなかったり、という感じではありましたが、オケの地力ゆえか鳴るところはしっかり鳴ったのでほぼ満足です。

 一緒に聴いた友人は「却って即興的な所が良い」と言ってました。

 「下品」「やり過ぎ」と感じる人もいるかとは思いますが、今回のインバル&フィルハーモニア、私的MVPはピッチのずれも音の割れも構わずブイブイ飛ばしたHrとティンパニです。

(以下自分用の覚え書き)

夕方5時3分、東京行きバス乗り場前、再会。

2007年7月9日月曜日

インバル&フィルハーモニアの5番

 昨夜のウィンブルドン男子決勝の激戦、テニス史上に残るハイレベルの争いでした。フェデラーが凄いのは当然として、ナダルのコートカバーリングとパスの凄さは往年のボルグを思わせ、当時と今のスピードの違いを考えると恐ろしい限り。またファイナルセット前半のフェデラーの危機的状況はボルグ5連覇の時のファイナルセットとそっくり。

 昨夜はF1に加えサッカー南米選手権もあったので、スポーツニュースをチェックし切れませんでしたが、阪神またうっかり勝った模様。

 今日はまずまずの晴れ、気温はまたも低め、これからインバルのマーラー第3夜、例によって感想はまた後で。

<続き>
 戻りました。少し冷え込んできた気がします。インバルの5番、このアルツハイマー脳が記憶するだけでも過去3度(フランクフルト放響×2、ベルリン響)は聴いてますが、それに比べるとスケールは大きい代わり、一番表現の統一が取れていない演奏だった気がします。

7月9日(月) 芸術劇場
 エリアフ・インバル指揮フィルハーモニア管 マーラー 亡き子をしのぶ歌、Sym5番
1曲目はリュッケルトだと勘違いしていたせいもあってピンと来ない感じ。そして5番、基本的には1、2番と同様、随所にお得意のクセのある表情付け、ただ上手く表現出来ていない部分もあり、オケの調子も今ひとつで、3日間では一番粗さの目立つ演奏でした。良くも悪くも印象深かったのは第4楽章、速めのテンポを基調として揺れる棒にオケが何度か混乱し、気のせいか後半コンマスのアクションが大きくなったのがご愛嬌、また内声を重視した表現が上手くいった箇所は魅力的でした。Tpソロはぼちぼち(期待値よりは低め)、Hrソロはそれなり(音を割った表現とタンギングの使い方に個性)、ティンパニは今日も目立ち(過ぎ?)、弦は先週よりやや伸びに欠ける気もしましたが、席位置のせいかも。ともあれ、終楽章クライマックスでは(全開の半歩くらい手前ながら)ブラスが開放され、弦もそれに消されず頑張って壮大な響きが聴けてそれなりに満足。アンコールは無し。

 インバルの唸り声(歌う声?)が前より大きくなっていると感じるのは気のせいでしょうか?

2007年7月8日日曜日

パッパーノ&聖チェチーリア管の松、噴水

昨夜は職場でF1予選を観ていて意識喪失、気が付くと少し明るくなってました。

 本日も気温低めの薄曇。午前テニス、午後コンサートと休日の基本パターン。

7月8日(日) よこすか芸術劇場
 アントニオ・パッパーノ指揮ローマ・サンタ・チェチーリア管 ベートーヴェン Sym5番、レスピーギ ローマの噴水、ローマの松
前半は2度目の苦手科目ゆえ大半意識を失ってました、済みません。「噴水」では始めと終わりがかなりのピアニシモ。途中から驚速テンポになるトレヴィの泉でのブラス、特にTpの吹きっぷりは過去最高クラス。「噴水」の終結部、もう次の楽譜を出す楽員がいて「気の早いやっちゃなあ」と思っていたら、何と休止をおかず「松」がスタート!ボルゲーゼ荘ではHrとTpが全開でこれは疑いなく過去最高の迫力(と言うかこの曲で迫力を論ずること自体初めて)、次のカタコンブでは1stTb(先日のうっかりさん?それともHrの後ろにいた人かも)のベタ吹きのド迫力がこれも過去最高、アフロっぽい1stTpは噴水からずっと全開で、アッピアまで持つのかちょっと心配。ジャニコロの鳥の声は鳥笛(?)使用、アッピアのバンダは舞台前方の両袖、左にコルネット2本、右にユーホ2本、そして舞台奥パーカッション後方にワーグナーチューバっぽいのが2本。コルネット2本では迫力不足だったのが残念でしたが、舞台のアフロTpは最後まで全開、余裕のハイトーンの凄さはこれまた過去最高。最後の音のケレン味たっぷりの伸ばしを含め、全体としても過去屈指の迫力でした。先日書き忘れましたが、オケは対向配置、アングレ始め木管ソロは味がありなかなか、弦はぼちぼちでした。今日のアンコールは少なめ、まず「カヴァレリア・ルスティカーナ」、次はパッパーノが歩いている途中なのに「ウィリアム・テル」がスタート、更なる楽譜を準備してる人もいましたが、パッパーノはおやすみポーズで本日終了。

 このオケをよく聴く友人によると、「ウィリアム・テル」はここの定番とのこと。ちなみにパッパーノ、今日はずっと指揮棒を使ってました。マーラーで使ってないと思ったのは気のせいだったのか?近眼だし…。

 明日はインバル第3弾、その前にイギリスGPとウィンブルドン男子決勝です。

2007年7月6日金曜日

パッパーノ&聖チェチーリア管のオペラティックマーラー1番

昨夜のイワノビッチとバイディソバの死闘、ペースを握っていた方が負けたのは残念。また横浜は本来業務に目覚めたのに、ヤクルトが奉仕活動を放棄し始めたのが気になるところ。

 本日も結構いい天気、今日こそは30度越えを期待。インバルのマーラーは中休み、今夜はパッパーノのマーラー、初めての指揮者に初めてのオケです。

 家に戻った12時過ぎ、盛大に鳴いている変なセミがいました。いやあ、アンコールが凄かったっす。

7月6日(金) オペラシティ
 アントニオ・パッパーノ指揮ローマ・サンタ・チェチーリア管 ベートーヴェン Sym5番、マーラー Sym1番
いわゆる「運命」を実演で聴くのは初めて(と言うか録音でも無し)、よって全く分かりませんが、攻撃的な演奏という印象。お目当てのマーラー、パッパーノは棒を使わない(←後日、近い(つまり高価な)席で見ていた友人より「棒を使っていた」との指摘がありました。我ながらいい加減で済みません。)柔らかめの指揮、そのせいか一部シャープさに欠ける反面、叙情的な部分が持ち味。マーラーっぽいアクは薄めながら、旋律を歌い込む所ではテンポを動かすスタイルで、終楽章前半、最初の嵐が過ぎた後に弦が歌いだす部分の情緒たっぷりの表現が印象的。また第3楽章冒頭の弦バスソロを聴いたことが無い程に抑えて弾かせていました。オケは木管がノリノリでなかなか、ベートーヴェンではよく鳴っていた弦がここではやや伸び不足、金管はどのパートもまずまずの迫力。1stTpの柔らかな音が印象的。クライマックスでは起立する7本のHrの後ろ、出番だけ出てきたアシのTpとTbが座ったままで迫力のベタ吹き、他のブラス陣もよく鳴って大団円。
 しかしこの夜の本番はこれからでした。まずアンコール1曲目は定番の「カヴァレリア・ルスティカーナ」を情緒豊かに、次に「運命の力」を激しくかつラストは驚速テンポで。普通はこれで終わりですが、オケはさっさと次の楽譜を準備し、音合わせまでしてます。3曲目は「マノン・レスコー」間奏曲?(自分には初めての曲)、これが弦セクション唸りまくりで白眉。パッパーノはもう寝る(これで終わり)というジェスチャーをしたのに、オケはまたも楽譜を準備してやる気満々、少しお客さんも帰りだす中、「ウィリアム・テル」の後半がスタート、もう会場大興奮です。マーラーの後にアンコールを4曲やった演奏会は、ちょっと記憶にありません。ちなみに後の3曲では指揮棒を使ってました。

 マーラーの終楽章半ば、TpとTbがファンファーレをやや弱音で最初はミュート付き、早業で直後にミュート無しで演奏する部分、1stTbだけが完全に逆に演奏(ミュート無しからミュート有りへ)したのには笑ってしまいました。彼らマーラーを滅多に演奏しないのか?

2007年7月5日木曜日

インバル&フィルハーモニアの2番

ああ、シャラポワ負けちゃいました、化け物姉に。一昨年準決勝の同対決は女子テニス史上屈指のハイレベルのストローク戦でしたが、昨夜はずっとレベルが低く、致し方なし、と言ったところ。一方、化け物退治に成功したエナン、動きの良さは昨年を上回るもの。阪神はまあ、2勝1敗ペースでいいでしょう。

 人と人、或いは自転車と人が歩道をすれ違う際、お互いに脇を空けようとして左右に動いたら、その動きが妙にシンクロしてしまいはち合わせ、ってことがよくありますが、夕刻職場から最寄駅への道すがら、自転車で人を追い越そうとしてそのパターンに。停まって「ごめんなさい」と言って振り返ると、そこには田舎には珍しい美少女! 声を掛けたら犯罪なので勿論スルー。まあ、最近「雪の女王」にハマっているので妄想少し入ってるかも。

 今日は梅雨の晴れ間で、気温も30度に迫る勢い(←勘違いでした。正午前から気温は下降に転じ、午後は平年より低め)、今夜はインバル&フィルハーモニアのマーラー第2弾、またも記事のみにて。

<続き>
 また翌日に書いてます。ウィンブルドン開催中はこのパターン。今日は昨日にも増してスケール大きな響きが聴けました。来週の5番と9番も楽しみです。帰ったら奇しくもノリントン&シュトゥットガルト放響の「復活」ライブがオンエア中。

7月5日(木) 芸術劇場
 エリアフ・インバル指揮フィルハーモニア管 マーラー Sym2番
今日はインバル流のアクセントの指示が特に弦セクションを中心に昨日より多めの印象、そのため第1楽章などユニークな響きが多く聴けましたが、第2、3楽章あたりは流れが悪くなったかも。ただ第2楽章の強烈なまでのピッツィカートは強く印象に残りました。派手めティンパニ奏者(今日は左側)のキレは昨日よりは落ちましたが、Tb、Tpが出し惜しみする感のあるブラスは今日も見事で、Hrは7本でも十分の豪快さ(舞台裏バンダの合流無し)、弦も昨日同様厚みがあり、合唱(推定200人!)も迫力十分、クライマックスの音響の壮大さは、もしサントリーだったら飽和したかも、ってほど。ホールの音響の悪さを考慮すれば、ラストの迫力はここ数年の同曲では、昨年のセゲルスタム&読響と双璧かも。もちろんアンコールは無し。

 ホールの好き嫌いは人それぞれでしょうけれど、個人的には会場が芸劇だったのが残念でなりません。すみだなんか、どうでしょう? 明日はオペラシティ、パッパーノのマーラーです。

2007年7月4日水曜日

インバル&フィルハーモニアの10番、1番

 阪神、対戦相手の厚意により3連勝、このまま中日・巨人との対戦が無ければいいのに。

 本日は雨、気温も昨夜より日中の方が低いくらい。(←午前0時から深夜12時まで、24時間掛けて21度から19度まで徐々に下がるという1日でした。)今夜からインバル&フィルハーモニアのマーラーシリーズ、第1弾が10番と1番、帰りが遅くなるので、まずは記事のみにて。

<続き>
 帰ったら丁度ウィンブルドンのシャラポワvs.ウィリアムズ姉だったのでそれに集中、翌日にこれを書いています。10番は大人しめ、1番はスケール大きな演奏でした。

7月4日(水) 芸術劇場
 エリアフ・インバル指揮フィルハーモニア管 マーラー Sym10番第1楽章、Sym1番
最初の10番はインバルにしては細部拡大的な表現は少なくあっさりめ、不協和音のクライマックスも含め全体的に柔らかめのサウンド、テンポもやや早めで停滞するところがありませんでした。1番になるとお得意のアクセントを付けた表現は明確になって、アクがありながら音楽は流れると言った感じ。第1、2楽章を続けて演奏したのには驚きましたが、数年前のベルリン響の時もそうだった気もしてきました。オケではティンパニ奏者の一人(右側)が抜群の存在感、またさすがに金管は安定しており、特にずらっと横一列に8人並んだHrの響きは圧巻、やや抑え目だったTp、Tbが終楽章クライマックス(Hr起立の少し前)で爆発したのには感動しました。弦も(芸劇の3階後方ゆえ定かではありませんが)色気は少な目ながらまずまず鳴っており、ラストの壮大さはここ数年の同曲でもトップクラスでした。Hrは補助のTp,Tbとともに指定通り起立、アンコールは無し。

 指揮者は年を取るとともにテンポは遅くなるものですが、インバルにその傾向は全く無し。明日(今日)の2番も楽しみです。