2008年1月20日日曜日

震災マジック - 谺健二「未明の悪夢」

 昨夜の「SP」はまず威風堂々の第1番(有名なやつ)、その後、聖歌やレクイエムっぽい曲も使われてましたが不明。

 明日は大寒、それに相応しく今朝の冷え込みはマイナス6度、午前はテニス、午後はアマオケでシベ2、そして夜は新年会という予定を全部キャンセル。と言うのも先週寝込んだせいで仕事が溜まっている上に、明日の日帰り出張の発表準備が未だだから。勿論風邪が治りきっていないので自重する意味もあります。

 暇になったのをいいことに、P.ヤルヴィ&フランクフルト放響のマーラー9番のチケットを発売日GETしてご満悦、調子に乗ってナガノ&モントリオール響のアルプスSymを取ろうとしたら、何を勘違いしたか先行販売期間はとっくに過ぎており、激しく落胆。

 今日はあの阪神・淡路大震災を舞台としたミステリー、第8回鮎川賞受賞作です。手に取ったのは昨年だったのですが、生々しい描写が震災の頃を思い出すせいか、読むのがシンドくてなかなか進まず、やっと昨夜読了した本です。

未明の悪夢 谺健二
 震災と時を同じくして起こった謎の猟奇連続殺人に、私立探偵が女性占い師と共に挑みます。とは言え震災のさ中、自分や隣人がまず生き抜く事の方が重要で、探偵はあくまで正気を保つための行為です。とにかく主役は震災そのもの、必然的に暗く硬い筆致になりますが、事件の内容は密室から消えるバラバラ死体とか、死後一日も返事をし続けた死者などトリッキーそのもの、このアンバランスが個性でしょう。不可能性の高さゆえ、犯人もトリックも割れやすいのですが、それ以外にもいくつかミスディレクションが用意されてます。読むのが辛かったせいか、最後の方の小ネタではつい字が滲んでしまいました。

 さすが城平京「名探偵に薔薇を」に勝っただけのことはあります。ただ、震災体験をしている方が読むのは、余りお奨め出来ない気もします。辛い事を思い出すでしょうし、「こんなもんじゃない!」「トリックのネタにするな!」と立腹してしまうかもしれませんので…。

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