2008年4月23日水曜日

ホラー系作家の現代的密室 - 貴志祐介「硝子のハンマー」

 あー、やはり名古屋ドームでは惨敗ですね。まあ、あそこでの期待値は3連敗なので、あと2試合で1勝出来れば御の字でしょう。

 昨夜は久々に綺麗な星空と満月が望めました。そのせいか今朝は昨日より冷え込んで4度、日中は気持ち良く晴れて20度超、と冬場並みの日較差です。

 本日は最近読んだ本から、昨年秋に相次いで文庫化された、2004年の主要本格作品(「生首」「暗黒館」など)の一つです。

硝子のハンマー 貴志祐介
 監視カメラなど厳密なセキュリティの下2重3重に閉ざされた密室殺人に防犯探偵と女性弁護士のコンビが挑みます。半分が仮説と検証・組み直しで構成されるガチガチの本格、またこの手が苦手な人でも、後半の違うタッチや防犯のノウハウが楽しめるサービス満点な内容です。最終的な解は微妙な感じですが、プロセスを十分楽しんだのでほぼ満足です。

 出世作「黒い家」の強烈な怖さからホラーのイメージが強かった著者の間口の広さを感じました。

 今夜はC.リーグ準決勝第1節、準決勝ともなるとどっちでもいいんですが、個人的にはより観たかった方のカードなので楽しみです。

 明日はアレクセーエフのショスタコの予定です。

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