2008年4月18日金曜日

ミスターSのブルックナー5番 - スクロヴァチェフスキ&読響

昨夜「コマ大」を板の間で寝転がって観ていて意識喪失、「恋する日曜日」を逃し、目覚めると喉が痛く風邪をひいた模様。2週連続で「銭形海」も逃してるし、ホント夜が弱くなってます。

 終日雨風の吹き荒れた一日、気温も測ったように終日13度前後と一定温度でした。

 今夜はミスターS&読響のブル5、彼のブルックナーはザールブリュッケン放響との5番、読響との7番4番など聴いてますが、明晰さにケレン味が加わっている印象があります。

 同じ5番でオケの違いも興味深いのですが、実はブルックナーを聴くのは年に1度位、しかも5番となると実演はそのザールブリュッケン放響の時の1度だけなので、比べるという程の経験値を持ち合わせてはいません。

 今月このコンビのブルックナーは2番もありそちらは2公演、しかしより注目度のありそうな5番は本日の1公演のみ、ちょっと解せません。お陰で安く入手するのに苦労しました。

4月18日(金) サントリーホール
 スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ指揮読売日響 ブルックナー Sym5番
冒頭のコラール部分は長い残響を活かした堂々たるもの、弱音部では以前と同様細かく強弱をコントロールした表現でしたが、4番の時に比べると少し徹底不足な気がしました。第1楽章での盛り上がり部はまだ余力を残している感じで、寧ろ第2楽章の頂点の方が雄大だったかも。第3楽章ではアッチェレがかなり強烈、そして期待の終楽章、それまでいま一つと感じた弦も少し鳴りがよくなり、クライマックスに至ってやっとHrもベタ吹き開始、Tp、Tbもそれまでより一段パワーアップしましたが、それでも全開の一歩手前でバランスを保っているサウンド、そこが個人的には少し物足りなかったです。ただバストロは強烈でした。ラスト数小節前、周りが少し静まって木管群が浮き出る特異な解釈はザールブリュッケン放響の時と同じでした。

 ザールブリュッケン放響との演奏と比べると、明晰度では少し落ちる感じでしたが、サウンドの分厚さや全体の迫力は読響との今回が上だったと思います。

 明日はアレクセーエフ&新日のチャイコ4番、爆演期待です。

<追記> 今気付いたんですが、自分が聴いたこのコンビのブルックナー、7番(2005/4/18)、4番(2007/4/17)、そして今夜の5番(2008/4/18)と、殆ど同じ日付です。

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