2008年5月14日水曜日

黄金時代のプチ異色作 - フィリップ・マクドナルド「ライノクス殺人事件」

 先日の対横浜初戦もそうでしたが、いい投手にいいピッチングされると如何ともし難いですね。

 本日も雨、気温は昨日より少しマシとはいえ最高で13度位と相変わらず低め、ただ夕方雨がほぼあがって以降、夜になってもずっとその温度が維持されてます。

 さっき初夏の風物詩、青臭い匂いを今年初めて察知しました。

 今日は最近読んだ本から、名のみ知られた古典の復刊です。フィリップ・マクドナルドと云えば昔は「黄金時代、幻の本格派」という印象で少ない翻訳も入手難、「鑢」が創元で復刊された時は狂喜したものです。ただ、期待し過ぎたせいか内容はとんと憶えてませんし、同様に創元から出た「ゲスリン最後の事件」も読んでる筈ですが内容を忘れてます。その頃のミニブームを忘れた頃になってまた創元が頑張ってくれました。

ライノクス殺人事件 フィリップ・マクドナルド
 結末から始まり発端に終わるという、当時としては実験的な構成で怪死事件が描かれます。事件がシンプルゆえネタが割れやすいのが難点ですが、その場合でも後半は別の仕掛けが楽しめます。本格ベースながらちょっと味の違う小品といった印象です。

 カー「九つの答」の如きお遊びも楽しめますが、それより20年も前に書かれています。

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