2007年7月6日金曜日

パッパーノ&聖チェチーリア管のオペラティックマーラー1番

昨夜のイワノビッチとバイディソバの死闘、ペースを握っていた方が負けたのは残念。また横浜は本来業務に目覚めたのに、ヤクルトが奉仕活動を放棄し始めたのが気になるところ。

 本日も結構いい天気、今日こそは30度越えを期待。インバルのマーラーは中休み、今夜はパッパーノのマーラー、初めての指揮者に初めてのオケです。

 家に戻った12時過ぎ、盛大に鳴いている変なセミがいました。いやあ、アンコールが凄かったっす。

7月6日(金) オペラシティ
 アントニオ・パッパーノ指揮ローマ・サンタ・チェチーリア管 ベートーヴェン Sym5番、マーラー Sym1番
いわゆる「運命」を実演で聴くのは初めて(と言うか録音でも無し)、よって全く分かりませんが、攻撃的な演奏という印象。お目当てのマーラー、パッパーノは棒を使わない(←後日、近い(つまり高価な)席で見ていた友人より「棒を使っていた」との指摘がありました。我ながらいい加減で済みません。)柔らかめの指揮、そのせいか一部シャープさに欠ける反面、叙情的な部分が持ち味。マーラーっぽいアクは薄めながら、旋律を歌い込む所ではテンポを動かすスタイルで、終楽章前半、最初の嵐が過ぎた後に弦が歌いだす部分の情緒たっぷりの表現が印象的。また第3楽章冒頭の弦バスソロを聴いたことが無い程に抑えて弾かせていました。オケは木管がノリノリでなかなか、ベートーヴェンではよく鳴っていた弦がここではやや伸び不足、金管はどのパートもまずまずの迫力。1stTpの柔らかな音が印象的。クライマックスでは起立する7本のHrの後ろ、出番だけ出てきたアシのTpとTbが座ったままで迫力のベタ吹き、他のブラス陣もよく鳴って大団円。
 しかしこの夜の本番はこれからでした。まずアンコール1曲目は定番の「カヴァレリア・ルスティカーナ」を情緒豊かに、次に「運命の力」を激しくかつラストは驚速テンポで。普通はこれで終わりですが、オケはさっさと次の楽譜を準備し、音合わせまでしてます。3曲目は「マノン・レスコー」間奏曲?(自分には初めての曲)、これが弦セクション唸りまくりで白眉。パッパーノはもう寝る(これで終わり)というジェスチャーをしたのに、オケはまたも楽譜を準備してやる気満々、少しお客さんも帰りだす中、「ウィリアム・テル」の後半がスタート、もう会場大興奮です。マーラーの後にアンコールを4曲やった演奏会は、ちょっと記憶にありません。ちなみに後の3曲では指揮棒を使ってました。

 マーラーの終楽章半ば、TpとTbがファンファーレをやや弱音で最初はミュート付き、早業で直後にミュート無しで演奏する部分、1stTbだけが完全に逆に演奏(ミュート無しからミュート有りへ)したのには笑ってしまいました。彼らマーラーを滅多に演奏しないのか?

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