2008年9月21日日曜日

コバケン&東フィルのびのびマーラー5番

あ、あ、悪夢の3連敗…、午後には後楽園に行きドームの外から気を送ったのに…、その隣でコバケンのマーラーを聴きましたが、とてもこれ以上何か書く元気が起きないので、また後日。

<続き>
 まだショックから立ち直っていませんが、翌朝新宿駅でこれを書いてます。この日はいつもの様に早起きして練習のため東京へ、しかし何と手違いで入試のためコート使用不可、早々に暇になり午後のコンサート会場へ。

 コンサートまでの時間、後楽園駅地下のマックでシコシコ学会準備、マックは雰囲気も食べ物も苦手なんですが、100円で無線LANが使えるのは捨て難いところ。

 午後聴いたのはコバケン&東フィルのマーラー、彼が東フィルを振るのを聴くのは初めてかも、オケとの相性がありそうな方なので興味津々です。

9月21日(日) 文京シビックホール
 小林研一郎指揮東フィル ブルッフ Vn協奏曲、マーラー Sym5番
前半はブルッフ、これを聴くといつも「アルプスSymの元ネタ?」と思ってしまいます。ソリスト長尾春花は華奢な外見に似合わずしっかりした音。後半のマーラーは最初のffから豪快、コバケン独特のタメや間に従いつつも、オケ奏者はのびのびと演奏している感じ、ブラスと木管の吹きっぷりは思い切りよく、弦はいつもの東フィルより音が伸び、低弦も迫力十分、コバケン慣れした日フィルとの演奏に比べると乱れはあるものの、響きのスケールでは上回ったかも。Tpソロはまずまず、Hrソロは豪快。ラストの爆発はそこまでの鳴りから期待した程ではないにせよかなりのもの。いつもの口上はありましたがアンコールは無し。

 コバケンの5番は全て違うオケで6回目(たぶん)ですが、今日は"当たり"、これで3勝2敗1分けくらいです。

 ホールの隣は後楽園、雨中の帰り道、試合直前のドームをぐるりと回って「気」を送ったのですが、効果は無かったようです(涙)。

2008年9月5日金曜日

縄文ミステリー - 柄刀一「3000年の密室」

 昨夜は慈雨が降ってくれたらしいのですが、それでも遂に4.5ゲーム差、まあ、でもまだまだでしょう、たぶん。

 BS-i放映作品を1年落ち位で放送するTBSの深夜枠、最近は「侍ショートフィルム」をやっていてなかなか面白いです。そして昨夜の「ロス:タイム:ライフ」にはビックリ!全く同じでした。たぶんこっちが先でフジの連ドラの元ネタとなったんでしょう、局は違うのに…。

 ぼちぼちの陽気で30度には届かず、今朝体重計に乗ると1kg増、大阪出張の昨日は朝昼兼用の天理ラーメン&スイカ、夕食にパン1個、そして深夜家に戻って栄養バランス補給のシリアル、と大して食べてないのに(涙)、365日ほぼダイエット生活のせいで吸収が良くなっている身体が恨めしい…。

 本日は先日読んでいて「容疑者xの献身」に割り込みを食らった本から、「未明の悪夢」に敗れて鮎川賞の次点となった作、著者の作品は初めてですが、さすがに処女作ゆえ、東野圭吾に比べると少々読み辛かったです。

3000年の密室 柄刀一
 洞窟で発見された縄文人のミイラは密室状態での殺人の様相、その謎解きに加えて現代に起こる怪死事件も絡む展開、ミイラの出自に関する推理はJ.P.ホーガン「星を継ぐもの」を思わせる面白さですが、それ以外の部分は多くを盛り込み過ぎたためかやや消化不足の感がありました。

 著者は何か意図をもって「先生」を「せんせい」とひらがな表記しており、最後までそれに馴染めませんでした(笑)。次作以降に期待、ってことで、世評の高い「密室キングダム」までは年代順に何篇か追ってみようかと思ってます。

 また縄文人の主食のひとつにどんぐりが挙げられてましたが、「どんぐり食べるとどもりになる」と教わって育ったので、どんぐりが食べられるなんて知りませんでした。

2008年9月2日火曜日

タン&ジャパン・ヴィルトゥオーゾ・オケのほどほど熱演型シェエラザード

 9月から地元のスーパーでは一斉に無料レジ袋を廃止、昨夜はそれをすっかり忘れ、買った牛乳とシリアルを鷲掴み状態のまま帰る羽目に。

 冷夏だ冷夏だと(自分だけ)騒いでいたら夏が戻ってきました。久々に真夏日らしい真夏日、壁打ちしてかく汗が心地よいです。

 夜はジャパン・ヴィルトゥオーゾ・オケを聴きました。国内オケの精鋭を集めて作る一発オケで、足掛け17年で60回を超える公演をこなしているとのことです。

9月2日(火) サントリーホール
 ムーハイ・タン指揮ジャパン・ヴィルトゥオーゾ・シンフォニー・オーケストラ グリンカ ルスランとリュドミラ、ベートーヴェン Sym7番、R=コルサコフ シェエラザード
 最初のグリンカは切れ味の鋭さと鈍さが同居、次のベートーヴェンは守備範囲外ゆえ7番ですら実演は初めて、唯一興味のある第2楽章は濃い目の表情付けに感じました。オケは個々の技量の割に弦は全体としての伸びに欠け、木管はやや色気不足、金管はまずまず鳴ってるけれどあと一押し欲しい感じ。中国出身の指揮者タンはかなり熱演型ながら、オケはあまりそれに乗ってこない印象、ただアカデミー室内管からゲストコンマスを迎えてのシェエラザードは、その両者の妥協点(?)が程よい按配だったかも。終楽章中間部のTpの鮮やかなタンギングが印象的。アンコールにはスラブ舞曲とハンガリー舞曲の有名どころを1曲ずつのびやかに。

 このオケ、何度か聴いてますが、錚々たるメンバー(たぶん)を集めた割には、いつもオケとしてはパッとしない音になります。オケって単純な足し算ではないらしく、難しいものですね。

2008年9月1日月曜日

古典部の毒入りチョコレート - 米澤穂信「愚者のエンドロール」

むむむぅ、久保田に続きウィリアムスもポカスカ打たれるなんて…、アッチソンには当分頑張って貰わなければ。

 気が付けばもう9月、今日は仕事を休んで試合、昨日と同様朝方は微妙ながら昼頃には夏の陽気、気温も30度位まで上昇、格上の相手と第2セット競ったのはそのお陰か、本日のお小遣いは2,100円也。

 本日は少し前に読んだ本から、「氷菓」に続く青春ミステリーのシリーズ第2作です。

愚者のエンドロール 米澤穂信
 未完となり解決編の無い自主ミステリー映画に古典部の面々が挑みます。何通りもの仮説が出ては棄却される「毒入りチョコレート事件」風の展開、ただ(読みながら懸念していた通り)ある重要な仮説が某有名作家原作のミステリードラマと全く同じだったのが残念。勿論この先行作はマイナーゆえ(活字化も放送よりかなり後)、米澤氏は知らなかったと思います。が、10数年前、この単発ドラマを観た時の衝撃は今でも忘れません。それだけにこのトリックを最初に味わうのがこの本となる人は不幸だと思います。(「占星術」を読む前に「金田一少年」を読んでしまうような…。)タイトルの意味などメインの謎以外の仕掛けを味わうためには、「氷菓」を読んでおく必要があります。英文タイトル(「なぜエヴァンスに頼まなかったのか」のもじり)も意味深。

 明日はジャパン・ヴィルトゥオーゾ・オケでシェエラザードです。