2008年9月1日月曜日

古典部の毒入りチョコレート - 米澤穂信「愚者のエンドロール」

むむむぅ、久保田に続きウィリアムスもポカスカ打たれるなんて…、アッチソンには当分頑張って貰わなければ。

 気が付けばもう9月、今日は仕事を休んで試合、昨日と同様朝方は微妙ながら昼頃には夏の陽気、気温も30度位まで上昇、格上の相手と第2セット競ったのはそのお陰か、本日のお小遣いは2,100円也。

 本日は少し前に読んだ本から、「氷菓」に続く青春ミステリーのシリーズ第2作です。

愚者のエンドロール 米澤穂信
 未完となり解決編の無い自主ミステリー映画に古典部の面々が挑みます。何通りもの仮説が出ては棄却される「毒入りチョコレート事件」風の展開、ただ(読みながら懸念していた通り)ある重要な仮説が某有名作家原作のミステリードラマと全く同じだったのが残念。勿論この先行作はマイナーゆえ(活字化も放送よりかなり後)、米澤氏は知らなかったと思います。が、10数年前、この単発ドラマを観た時の衝撃は今でも忘れません。それだけにこのトリックを最初に味わうのがこの本となる人は不幸だと思います。(「占星術」を読む前に「金田一少年」を読んでしまうような…。)タイトルの意味などメインの謎以外の仕掛けを味わうためには、「氷菓」を読んでおく必要があります。英文タイトル(「なぜエヴァンスに頼まなかったのか」のもじり)も意味深。

 明日はジャパン・ヴィルトゥオーゾ・オケでシェエラザードです。

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