2009年5月18日月曜日

愛せる限り愛せ

 ビックリのニュース: SATCのミランダ、同性の恋人との婚約を発表!
そのミランダ役のシンシア・ニクソン、以前は普通に結婚していて子供が2人いるそうです。

 昨日のウォッカにはただただ圧倒、もう終わったかも、と思うと凄い走りをする馬です。

 よく晴れて気温も最高28度とかなり高め、ただ昨日の強風が残っていてそれ程には感じません。風の落ちた夕刻、ある林のそばを通ると、いかにもカブトやクワガタがいそうな樹液の匂いが漂ってきました、まだ5月なのに。

 また夏から秋にかけて発生する「かぶれ」が脚の付け根と(何故か)両手の薬指に発生しています、痒い。

 今日の「ベートーベン・ウィルス」にはまた泣かされました。これで最終回じゃないなんて信じられません。

 ドラマの中で、リスト「愛の夢」の原題が「愛せる限り愛せ」だと言ってたので、調べてみました。

 すると3曲からなるピアノ曲全体のタイトルは「愛の夢」でいいのですが、原曲は歌曲、そして1-3番それぞれにタイトルが付いており、それぞれ

第1番「至高の愛」
第2番「聖なる死」
第3番「おお、愛せる限り愛せよ」

と、どれもスゴイ題となってます。

 で一番有名なのが第3番なので(ドラマ中でかかっていたのもそうでした)、ルミのカンマエへの留守電コメントは確かに間違い無いようです。

2009年5月11日月曜日

シリーズ第1作は周到に計算された伝奇ミステリー - 三津田信三「厭魅の如き憑くもの」

 ヨーロッパラウンドに入っても流れは変わらなかった昨夜のスペインGP、寝ないよう立って観戦したのに、大勢が決した終盤横になったら何とファイナルラップで意識喪失、これで3戦連続の沈没、もうビョーキです。それとも春眠暁を覚えず、ってやつ?意味違うって。お蔭でプロ野球ニュースをまた逃しました(涙)、久々に阪神勝ったらしいのに。

 終日ほぼ曇り、それでも気温はやや高め。昨日来左膝に違和感を感じ、昼休みの壁打ちはお休み。

 本日は週末に読了した本から。本格と怪奇の融合として評判が高く、文庫化を待ちに待った伝奇ミステリーのシリーズ第1作、著者のデビュー長編でもその伝奇部分は言及されています。

 ただ本作、難しい漢字も多い薀蓄部分となると、例えば京極作品あたりと比べると書きっぷりがこなれていない感じでやや読みにくく、週末電車に乗る時だけ読むには少しシンドくて、思ったより時間が掛かりました。

厭魅の如き憑くもの 三津田信三
 憑き物やお祓いなどの因習に支配された山村で起きる連続殺人に、たまたま訪れた主人公が挑む本格作、不可能趣味や多重解決など本格テイストてんこ盛り、その上で更なる周到な仕掛けも楽しめます。ただ状況が判り辛い部分が多く、村や屋敷の見取り図を何度も見返す羽目になりました(講談社文庫版)が、初出時はこの挿絵が無かったとのこと、それじゃあ推理する気が萎えそう。
<以下本作およびヘレン・マクロイ「暗い鏡の中に」を未読の方は飛ばして下さい!!>
 同じくドッペルゲンガーを扱ったヘレン・マクロイ「暗い鏡の中に」への明らかなオマージュと思える部分があるので、個人的には超名作だと思っている「暗い鏡の中に」を先に読んでおくべきだと思います。

 昭和30年代頃の話と思われるのに、ずっと先にならないと返還されない沖縄の話が出てくる点がやや違和感ありました。

2009年5月9日土曜日

家庭Symバッティング - 齊藤&水星交響楽団

 むむむぅ、交流戦を前にお得意さん相手に5割に戻す予定が…。

 久々にすっきり晴れ、気温は平年やや高め、お月さんもいつの間にか円くなってます。朝から午後に掛けてみっちりテニス、久々の夏日となった東京は気温以上に暑く感じ、練習試合でヘロヘロになり、夏向けの身体が出来ていないことを痛感。

 テニスを少し早めに上がり、夕方はR.シュトラウス祭の第6弾、最も好きな曲である家庭Symの上岡&新日に続く今季2度目です。

 しかーし! あろうことか、このレアな曲がアマオケと沼尻&日フィル、全く同じ時間でバッティング、涙々です。特に後者は日フィルHPによれば"沼尻&日本フィルが取り組む後期ロマン派・シリーズ、その集大成ともいえるR.シュトラウスの「家庭交響曲」"となっているのに、横浜公演1回だけなのは解せません。通常は埼玉公演もあるのですが…。

 若しくは、どちらかでも昼公演にして呉れれば、1日で家庭Symを2度聴く!という一生に1度の体験が出来たのに…。

 と愚痴を言ってても始まらないので、ある程度演奏の予想がつき、かつ同コンビで下旬にアルプスSymを聴ける沼尻&日フィルは断念し、アマオケを選択、だってアマオケでこれを聴くなんて、初めてですから。

5月9日(土)
 齊藤栄一指揮水星交響楽団 モーツァルト Sym26番、シューマン Sym2番、R.シュトラウス 家庭Sym
前半は大曲志向のこのオケにしては珍しいプロ、と思ったら今日のプロは指揮者のチョイスで18-20各世紀からSymを1曲ずつとのこと、モーツァルトは3楽章切れ目無しで10分未満の短い曲、神に感謝(笑)、次のシューマンはフィナーレでのティンパニが見事な叩きっぷり。そしてお目当て家庭Sym、この難曲を大きな破綻なくまとめ、クライマックスの迫力もまずまず、ブラスではTbが豪快で、特に朝7時の狂騒フーガ終盤(カラヤン&BPOのレコードでTpが思いっきりトチるところ)でのTbの刻みがこれだけ激しく聴こえたのは初めて、あとFlソロが出色でした。アンコールはボッケリーニ(ベリオ編)の軍隊(楽隊)が近付いてきて去ってゆく楽想の曲、頂点で10本のHrがベルアップ。

2009年5月1日金曜日

ルイージ&ドレスデンのツァラ、アルプスSym

うーん、甲子園で、しかもお得意さん相手に2勝1敗と勝ち越すのがこんなに大変だとは…、先が思いやられます。

 本日も晴れて爽やか、気温も3日前の最低2度最高18度から毎日2、3度ずつ上がって今日は遂に26度と夏日に! ただ交通機関に冷房が入り始めたのが残念なところ。

 夜はルイージ&ドレスデンの2日目、R.シュトラウス月間の、そして上半期のハイライト、大物2曲が聴ける豪華プログラムです。

5月1日(金) サントリーホール
 ファビオ・ルイージ&ドレスデン・シュターツカペレ R.シュトラウス ツァラトゥストラはかく語りき、アルプスSym
 ルイージの指揮は今日も熱血系、ただ見た目ほどには激しい表現にならず、どちらの曲もやや速めのテンポ基調に、要所でスローダウンするパターン、ただそれが災いしたか、前半のツァラはビックリする程オケがずれまくってました。Vnソロは今日も色気不足。後半のアルプスSymは持ち直した感じ、舞台裏バンダは舞台奏者がミュートを付けて代用(「英雄の生涯」の時は舞台から裏へ移動してました)、ルイージの細かい指示にもめげず?見事な表情だったObソロから始まる中盤クライマックスがブラス陣の豪快な吹きっぷりで特に雄大、また下山後もそれなりに振幅大きな表現でした。そしてエスクラは今日も大胆な吹きっぷりでした。アンコールは無し、残念。

HrやTpは前後半でローテーションしてましたが両曲とも見事、特にTpはソロも強奏も突き抜け系の豪快さで、お洒落系だったケンペ時代(レコードですが)とは反対キャラ、逆に都響のTpソロがお洒落系だったのが面白いところ。

しかし、R.シュトラウス祭なのに、この2日間で一番鮮烈だったのはアンコールのウェーバー(涙)。

「オケの音が違う」と僕に言われてドレスデン初体験を果たした友人はちょっとガッカリしてました。ゴメン、やっぱ指揮者によるみたい。