2010年1月31日日曜日

食彩豊かな安楽椅子探偵 - 北森鴻「花の下にて春死なむ」

 昨夜は零時過ぎから気温が上がり始めて日の出頃にはもう6度超、そこそこ晴れた日中も12度超と高め、ややゆっくりして昼少し前から大先輩とのテニス、3時には終了し明るい内から飲み始めて酔っ払いの出る中帰り着いたのは11時過ぎでした。

 帰り道の空にはほぼ満月になったお月さん、昨夜その傍でかすんでいた火星も少し距離が離れてまた存在感が戻りました。

 本日はその往き帰りに読んだ本から、先日40代にして逝った著者への追悼の意味を込め、読書中の本を中断し、積ん読本の山から発掘した1999年の日本推理作家協会賞受賞作、薄めなのですぐ読めました。

花の下にて春死なむ 北森鴻
 大人の隠れ家的な路地裏のバーに常連客が持ち込む謎をマスターが控えめに解決する安楽椅子探偵物の連作短編臭、殺人の絡む話が半分ある割に印象としては「日常の謎」系作品、オチや真相に若干無理矢理感があったりしますが、読みやすい語り口がそれを緩和しています。

 酒にも食べ物にも興味の無い自分にはよく判らないのですが、作中で供される食べ物の数々も魅力のひとつらしいです。

2010年1月30日土曜日

飯森&東響のマーラー10番

 朝の冷え込みは甘めで冬晴れの日中は15度近くとかなり暖かなテニス日和、昼過ぎまで練習し、夕方はコンサート、その間3時間ほどあるので、ミューザの下にあるマックの無線LANで映画でもダウンロードする積りでした。

 しかーし、昨年品川で食らったのと同じく、最初暫く繋がった後すぐブチッと切れ、その後は「ログインに失敗しました」の嵐(涙)、こうなると別の無線LANスポットに行っても状況は変わりません。勘弁して下さいよ、YahooBB!

 悔しくて川崎駅地下街でWifineの無料スポットを見つけて少しだけ溜飲を下げました。が、こっちはYahooBBより速い代わり30分の時間制限あり、ただ、30分を過ぎてもダウンロードが完了するまで少なくとも2、3分は待ってくれました。素晴らしいぞ、Wifine!

 で聴いたのがマーラー10番の全曲版、この終楽章前半、フルートが切々と歌い始める部分のメロディは、3番の終楽章や6番の3楽章(今風に言うと2楽章)を抑えて、個人的にはマーラーの書いた最も美しい旋律だと思ってます。

 よって全曲版が演奏されればなるべく聴くことにしているのに、日記によれば前回はバルシャイ&読響らしいので何と4年振り、しかもその時はバルシャイ版ですから、クック版となるとそれ以上の久々、因みに今日はクック版の第3稿第2版との表記、たぶん1989年の改訂版のことでしょう。

1月30日(土) ミューザ川崎
 飯森範親指揮東響 リスト PC1番、マーラー Sym10番 <クック版全曲>
前半のソリストはまだ10代のベンジャミン・グローヴナー、拍手に応えていい感じのアンコールを奏してくれましたが、曲目を確認するのを失念(後で調べときます)。そしてお目当ての10番、飯森は冒頭ヴィオラの旋律からしてかなりたっぷりとした表情付け、これだけロマンチックな10番は初めてかも、そのせいか後半の不協和音で吼える部分の響きなど凄みや怖さは希薄、終楽章もこのペースで、と思ったらそっちは元々曲がベタなせいか、第1楽章ほど濃い目の表情付けが無くてちょっと残念。ただここでは冒頭の葬送太鼓が史上最強の激烈な打ち込み!で恐怖感を覚えるほど、本日のMVPです。その後のFlソロもなかなか、あと全曲を通じHrのハミルが存在感たっぷりの吹きっぷり。そして曲の終結、ppからffに立ち上がる部分で思いっきりグリッサンドでやっていたのが強烈な印象(そんな楽譜だったの?)、それから静かに音が消えた後、拍手が始まるまで13秒位ありました。

 まだクック版の10番は実演で5回程しか聴いていないので、曲のせいか演奏のせいかは判然としませんが、そこそこ満足の演奏会でした。

2010年1月29日金曜日

記憶を巡る巧緻なサスペンス - ヘレン・マクロイ「殺す者と殺される者」

 昨夜の「プリズン・ブレイク」、目まぐるしい展開とその後の収束は最終回に相応しい、と思ったら、まだ続くなんてビックリです。あと過去3シーズンの話を忘れているせいで、意外な人物の登場によるサプライズを味わえなかったのがボケ老人の悲しさ。

 昨日に続き雲が多く、朝の冷え込みは甘く日中は低め、夕方は鬼門の歯医者さんへ。治療中の歯は先週削ったせいで痛みが出ており経過観察、代わりに頼んでもいない歯石取りをやられてしまいました。

 30分も痛めつけられてヘロヘロになって外に出ると、ほぼ円くなったお月さんが火星を従えて上がってきてました。

 本日は正月の帰省の旅で読んだ本から、「幽霊の2/3」と同様、読者のリクエスト投票に基づくマクロイ作品の新訳による復刊です。

殺す者と殺される者 ヘレン・マクロイ
 久々に故郷に戻った主人公の前に現れたのは約束を交わしたのに人妻になってしまっているかつての恋人や怪しい脅迫状など、ゴダードを思わせるロマンス系の謎の数々、それらが精妙な筆致で語られ、やがて意外な真相が明らかに、サスペンスながら伏線の妙もあり、さすがマクロイと思わせます。

 明日はマーラー10番、しかも全曲版です!

2010年1月28日木曜日

チョン&東フィルのマーラー1番

 今日のボケ老人:
2月の大植&大フィルのアルプスSym、ヤフオクで東京引越し公演に入札した積りが実は大阪公演のチケット、幸い他の方が落札してくれて事無きを得ました。

 朝から雲が多く6日振りの終日プラス気温、昼の壁打ち時には軽く雨、それがあがった午後は気温も上がって15度超、夕方コンサートで出た東京は当然更に暖かく、夜になってもオーバー&マフラーを暑苦しく感じるほどでした。

 聴いたのはチョン&東フィルのマーラー、このコンビは過去に3番4番と聴いてますが、いつもオケの調子がいま一つの感あり。今日の1番は数年前にやっているので、より息が合った演奏に期待です。

1月28日(木) オペラシティ
 チョン・ミュンフン指揮東フィル モーツァルト PC23番、マーラー Sym1番
前半のソリスト、キム・ソヌクは拍手に応えてモーツァルト(たぶん)をもう1曲。後半のマーラーではTp,Tbが右側、中央から左に掛けて8本のHrがずらりと横1列に並び(昨年のシカゴ響みたい)、弦の数も多く壮観。第1楽章提示部リピートのカットは大賛成、チョンはいつも通り速い部分はより速く、遅い部分はより遅め、毒はない代わりオペラティックに歌うことを重視し、激しい部分はより激しく、といった調子、ただ縦の線や音程などオケの精度が低めで、チョンのペースに追従出来ない部分も散見、特に終楽章緩徐部でのねちっこい表現をうまく音に出来なかったのが残念、それでもHrと補助のTp,Tbが通常より遅いタイミングで起立したクライマックス、Tpを中心にかなりの迫力ではありました。

 このコンビ、いつもそう感じるんですが、2度目(日曜?)の方が良くなるんじゃないでしょうか。ともあれ、先週の読響との「巨人」対決、個人的にはどっちもイマイチでした。

2010年1月25日月曜日

残り少ない人生へのエール - 伊坂幸太郎「終末のフール」

 ビックリのニュース:ミステリー作家の北森鴻氏死去
えーっ! 俺と同じ位の年なのに…。

 本日はやや遠出しての試合、やや薄暗く気温がマイナスの頃に出て、2時間以上掛けて着いた大磯では吹く風も暖かく、駅の周りに梅が咲き誇る様は、ひと足先に春が来ているよう。

 参加賞は例年通りロングビーチから丸見えの露天風呂の入浴券、ガス代節約のため朝風呂は省略し、温泉でゆっくりしてきたのはいいんですが、うっかり替えの下着を忘れてフルチンで帰る羽目に、ま、時々あるんですけど。

 茨城に戻るとこっちも結構暖かでした。冬の花粉症なのか、目の周りが痒いです。

 移動時間が長く、往き帰りで1冊本が読めました。お気に入りの伊坂作品です。

終末のフール 伊坂幸太郎
 あと数年で地球が滅亡する、という状況での種々の生き方の断片を仙台を舞台に描く連作短編集、「ミステリーじゃないものを」と請われて書いたものらしくミステリー臭は希薄、中ではミステリー的仕掛けのある「オール」、脚韻に無理矢理感のある「ヨール」が印象に残りました。あと、何と武田幸三が出てきます!

ロシア風シベリウス - 秋山&ラスベート響 コーカサスの風景、シベリウス2番

 昨夜開幕の「ブラッディ・マンデイ」第2シーズン、あっさり主要キャストの1人が死亡しビックリ! 半ばその娘目当てで前シーズンを観ていただけに今シーズンは微妙かも。そのショックで12時過ぎには意識を失い「24」を逃してしまったので、またVoeh等で補完しなければ。

 朝はマイナス5度とやや低め、今日も冬晴れの日中はギリギリ10度超とやや高め、午前テニス、午後コンサートと典型的休日。

 午後聴いたのはショスタコ7番で昨年一の爆演を聴かせてくれたアマオケ、ロシア物しかやらないのかと思っていたらメインは何とシベリウス、変な意味で期待してしまいます。

1月25日(日) 杉並公会堂
 秋山俊樹指揮ラスベート交響楽団 モーツァルト 魔笛、イッポリトフ=イワーノフ コーカサスの風景、シベリウス Sym2番
 前半の「コーカサスの風景」期待の終曲ではClソが鮮やか、Tpの吹きっぷりもかなりのものでしたがフェドセーエフ&モスクワ放響の名盤に比べると物足りない感じ。コンミス/コンマスが交代し管もかなりローテーションした後半のシベリウス、時に弦管のバランスを破壊してブラスが吼える表現はソ連時代のロシアオケがやればこんな感じかも、と思わせる演奏、終楽章のかなりのスローテンポに耐えて吹ききったTpとTb(4本ずつと多め)は見事な鳴りでした。アンコールは更にHrとパーカッションを増強し、スネヤが暴れまわる、聴いたことの無い激しい舞曲、つい「モスクワ放響かよ!」と突っ込んでしまいました。トラの多かった去年ほどの爆演ではないにせよ、まずは満足の演奏会でした。

 アンコール曲を外で確認すると「イッポリトフ=イワーノフ「コーカサスの風景」よりレスギンカ」とありました。「コーカサスの風景」には通常知られている4曲以外にもあるの?要チェックです。

<追記>
 調べてみると、作品番号42に'Iveria'「イヴェリア」?(「イベリア」だとアルベニスみたい)なる組曲があり、それが「コーカサスの風景」組曲第2番とも呼ばれてるらしいです。因みに通常の組曲(組曲第1番?はOp10です。

大磯オープン新春2010

 まずまずの陽気の下、大磯OP新春2010に参加、1回戦2-6,2-6であえなく敗退、お小遣いは僅か840円。

 本日貰ったアドバイス:
自分の攻撃パターンを持て。

2010年1月23日土曜日

2人のボーカル - GIRL NEXT DOORとDo As Infinity

 朝の冷え込みは平年に戻り、爽やかに晴れた日中はやや高め、早起きして朝から東京で練習、久我山上空には飛行機がひっきりなしに飛んでおり、青空に飛行機雲の線が何本も。

 昼過ぎに練習を切り上げて川崎へ、ミューザ、じゃなくてラゾーナ川崎、HMVのインストアイベントです(実際は屋外ステージでしたけど)。

 聴いたのはポップスのユニット2つ、GIRL NEXT DOORとDo As Infinity、どちらも特にファンって訳じゃありませんが(後者なんて解散したままだと思ってた)、クラシックならともかくポップス系でこのクラスのアーティストを無料で、しかも5mの距離で聴く機会は余り無いのと、何よりボーカルがどちらもルックスが良さそうなので、つい足が。

 まずGIRL NEXT DOORがノリよく4曲、最後の曲が「Infinity」だったのは出来過ぎ、サイン会等1時間ほど挟んで次はDo As Infinityがしみじみと4曲、自分には丁度いい分量でした。(その後夕方にもう1度ガルネクが違う曲を歌う予定でしたがさすがにパス。)

 お目当ての2人の女性ボーカル、関西弁のトークを交え、ステージ一杯跳び回って歌う千紗さんに、トークは訥々と少なめで、スツールに腰掛けて歌う伴さん、と対照的、お2人とも可愛かったですが、個人的には生で見ると顔がとても小さく、聴衆の「寒い!」という声に自分の使っていたホッカイロ?を何とお腹から取り出して投げてくれた伴さんがよりキュートでした。

 明日はアマオケのシベ2、昨年プロアマ通じてNo.1の爆演を聴かせてくれたオケだけにかなり期待です!

2010年1月22日金曜日

オルソップ&読響のマーラー1番

 今日のボケ老人:
広上&N響FM生中継のエアチェックを失念(涙)。プロコ7番だから痛恨度は低めながら、忘れたことに2日も経ってやっと気付くあたりがボケ老人。

 昨日の暖気が残ったか朝でもプラス気温、そこそこ晴れた日中も10度を超えました。ちょっと前までは5時で真っ暗だったのに今は明るさが残ります。

 夜はオルソップ&読響でバーバーとマーラーの1番、バーバーは生誕100年とのこと、また彼女のマーラーは確か8年程前に新日との5番を聴いてますが、無難な感じの印象度の薄い演奏だった気がします。今回の1番はどうでしょう。

1月22日(金) サントリーホール
 マリン・オルソップ指揮読響 バーバー Sym1番、マーラー Sym1番
最初のバーバーは勿論初めての曲、単一楽章で20分程ながら4つの部分に分かれてます。小柄で人のいいおばちゃん風のオルソップは譜面台を使わず、広くなった指揮台周りのスペースを左右に大きく使い、まめにキューを出すスタイル、緩徐部での劇的表現が印象的でした。後半のマーラーはアク薄めながら緩急の差は大きめ、ただオケのノリがイマイチなのかシャープさに欠ける音像でした。流麗過ぎる弦バスソロと艶と伸びのある1stTpが印象的。補助のTp,Tbと8本のHrが起立したクライマックスはかなり速めのテンポで重厚さに欠ける響きながら爽快に終了。

 銀座線の京橋からJR東京駅への道すがら、"Gustavino"なる新しそうなお店を発見、もしかして店内にはマーラーが流れてるとか?

2010年1月20日水曜日

グリーンカップ ニューイヤートーナメント2010

 埼玉のグリーンTPのニューイヤートーナメントに参加、うっかり本直となり1回戦は知り合いに0-6,0-6で瞬殺、お小遣いは1700円、ただ、何故小切手?

2010年1月18日月曜日

空の見える日本橋、続編というより後編 - ALWAYS 続・三丁目の夕日

 驚愕のニュース:小林繁氏急死!
絶句…、江川との和解会談?を観たのはついこの前の印象なのに…。

 もう一つ残念なニュース:シャラポワ全豪OP初戦敗退!
6-7,6-3,4-6の熱戦、しかも相手はキリレンコ! このマリア対決、是非観たかったっす。

 今朝も冷え込んで5日連続のマイナス5度割れ、「今日から暖かく」との予報に反し日中も10度に届かず、日没後の西の夜空では木星と細い三日月が仲良く並んでました。土日とシリアルのみで過ごしたのに体重は余り減ってくれません(涙)。

 本日も昨日まとめて観た映画から、「ALWAYS 三丁目の夕日」の続編で、2時間を優に超えた前作より更に長い2時間半の長尺です。

ALWAYS 続・三丁目の夕日 <'07 日>
 時間もほぼ連続し殆どの内容が前作を引き継ぐいわば後編と言える内容、今回も見事な昭和の風景(首都高の出来る前の日本橋など)をバックに泣かせるラストへと人間模様が予定調和的に収束、個人的お気に入りは色鉛筆、キュンと来たアイテムは自分も子供の頃母に塗ってもらった"桃の花"ハンドクリームでした。前作から2年経って作った割には子役(特に鈴木オートの)が変わって無くて驚き、もしかしてCG?(笑) ただ前作ともども、エピソードを削らず2時間程度にまとめられる気はします。

 新幹線開通前に在来線の特急?「こだま」が走っていたとは驚き!しかも横浜過ぎると名古屋までノンストップとは!

2010年1月17日日曜日

タワーのある風景 - ALWAYS 三丁目の夕日

 今朝もかなり冷え込んでマイナス5度、4日連続しての-5度割れはそこそこ珍しいかも、今年の冬、最初は暖冬傾向だったのにここに来てやや寒めに転じてます。

 昨日同様センター試験の影響で練習予定無し、聴いてみたいインストアイベントはあったのですが、そのためだけに電車賃(往復2000円以上)遣うのも勿体無いと思い、2日連続して地元でのんびり過ごした1日。

 週末全く都心へ出ないのは半年に1度位のこと、土・日と連続して目覚ましをかけずのんびり朝を迎える、ってだけで物凄く贅沢な気分になれ、改めて分刻みの自分の生活を思い知らされます。

 連日のよく晴れた割にはいま一つ気温の上がらない午後、PCのハードディスクの整理も兼ねて、2年ほど前にダウンロードしたまま未見だった映画を2本(連作)消化しました(2本で3GBの節約)。東京タワー建設中のお話なので、新東京タワー(スカイツリー)建設中の今見るのが相応しい作品かも。

ALWAYS 三丁目の夕日 <'05 日>
 昭和30年代前半の春夏秋冬を背景にした下町の人間模様が、お約束の泣かせるラストへと緩やかなペースで描かれます。何よりCGとセットで再現した昭和の風景が見事の一言、疑いなくこれが主役です。冒頭の1カット長回しが印象的、脇に用意されたサプライズもお洒落、そして当時既に17、8の堀北真希が中学生位に見えるのが素晴らしいです。

 地方から東京に出てきてまずびっくりしたのは室内アンテナでTVがちゃんと映ることだったのですが、劇中東京タワーがまだ建設中なのに室内アンテナでTVが映っていたのがちょっと不思議です。

2010年1月15日金曜日

Sexy Sax - 小林香織さんのジャズ・サックス

今朝も冷え込み厳しく昨日と同じマイナス6.6度、同様に冬晴れの日中も低め、着慣れない背広を着て朝から横浜へと外勤でした。

 久々に乗る市営地下鉄、JR横浜駅でうっかり中央口を出たせいで乗り換えが遠く、やっと着いた思えば「ブルーライン乗り場」の表示、「この辺だった筈なのに、地下鉄の乗り場どこにいったんや?」とさまようこと数分、市営地下鉄(のこの路線)が今はブルーラインと呼ばれてることに気付くのに時間が掛かりました。

 帰り道、アキバのタワレコでインストアライブに寄りました。小林香織さんのジャズ・サックスです。(同姓同名の美人ドラマーもいるらしいです。)

 ベースの男性と2人で、ジャズっぽいアドリブの応酬のあるオリジナル曲(たぶん)から、最近発売されたJ-POPのカバーまで、トークも含め楽しい40分、アルトSaxの音色や吹きっぷりは直裁な印象でしたが、美人がサックスを吹く姿そのものはセクシーでした。

 あと、つい今弾いたばかりのベースのパッセージがすぐ録り込まれて次のフレーズではリズムボックスから出てきたのには驚きました。勘違いかもしれませんけど。

2010年1月9日土曜日

聴き初めは雄大火の鳥 - 金子&千葉フィル

 翌日夜にこれを書いてます。この日は早起きして千葉で合宿、よく晴れて風も無いテニス日和でした。

 夜はちょっと抜け出してアマオケを聴きました、今年の聴き初めです。

1月9日(土) 習志野文化センター
 金子建志指揮千葉フィル ムソルグスキー(ストコフスキー編) "ボリス・ゴドノフ"交響的合成、ストラヴィンスキー 火の鳥 <1910年版全曲>
 まず舞台上にハープが3台も並んでてビックリ、前半はストコ編らしく何度も派手に盛り上がり、意外にも静かに終わる30分程の曲、Tbが豪快に鳴ってました。後半ストラヴィンスキーでは金子氏のテンポは遅めでパウゼも多用、Hrソロがなかなか、木管陣も思い切りよい吹きっぷり、バンダは中盤では客席中央通路の両サイド、ラストは移動して客席最後方から、クライマックスでは悠然テンポ(よってバンダのハイトーンはロングトーン)にもめげずブラスがよく鳴り、しかもラスト1音はスヴェトラばりのローングクレッシェンドと雄大な大団円。アンコールは「白鳥の湖」から派手めの曲、何でも火の鳥と関係あるらしいです。

 コンサート会場で変な人(裸足にサンダルの自分もその1人ですが…)と隣り合わせるのはままあることですが、昨夜の人はこれまででもNo1クラス、まず座るや否や携帯で話しまくり、電話が終わってもずっと大声で独り言、開演しても始終動いて音を立て続けるとともに、小声で独り言を呟いており、静かになったと思ったらいびきをかいて爆睡(これは前半)という調子、特に火の鳥では隣の呟きの合いの手入りで聴いていた感じです(笑)。

2010年1月8日金曜日

歌姫とハウンドドッグ - 海堂尊「ナイチンゲールの沈黙」

 昨夜のFMライブ、コウト&プラハ響の「春の祭典」は、整然としたハルサイが近年多い中、訥々とした野性味がいい感じ、俄然来週のプラハ響来日公演の「シンフォニエッタ」を聴いてみたくなってきました。

 朝はマイナス3度とほぼ平年値、よく晴れた日中は10度超と高め、綺麗な夜空では火星がたいぶ早く上がってくるようになってきました。今夜は夜9時過ぎでもう零下と冷え込んでます。

 本日は年末の帰省時に読んだ本から、「チーム・バチスタの栄光」の著者のシリーズ第2作です。

ナイチンゲールの沈黙 海堂尊
 病院に担ぎ込まれた伝説の歌姫と小児科メンタルケアを背景に、市中で起きた殺人事件に前回の迷コンビが挑みます。筆致は前作より更にこなれて物語性もUP、レギュラー陣に対抗し得る新キャラも登場しますが、ミステリー的興趣は薄め、次作以降へのブリッジストーリー的な印象を持ちました。
<< 以下完全ネタバレに付き未読の方は飛ばして下さい!! >>
 肝心の死亡時刻に関するトリックの説明が余りなされていない気がするのは、自分の読み方が悪いんでしょうか?

 読了後、以前録画しておいた本作のTVドラマ版を観ましたが、タイトルの"ナイチンゲール"を無視し、全く別の話に変えられていました…。

 明日は聴き初め、アマオケで火の鳥です!