2010年1月29日金曜日

記憶を巡る巧緻なサスペンス - ヘレン・マクロイ「殺す者と殺される者」

 昨夜の「プリズン・ブレイク」、目まぐるしい展開とその後の収束は最終回に相応しい、と思ったら、まだ続くなんてビックリです。あと過去3シーズンの話を忘れているせいで、意外な人物の登場によるサプライズを味わえなかったのがボケ老人の悲しさ。

 昨日に続き雲が多く、朝の冷え込みは甘く日中は低め、夕方は鬼門の歯医者さんへ。治療中の歯は先週削ったせいで痛みが出ており経過観察、代わりに頼んでもいない歯石取りをやられてしまいました。

 30分も痛めつけられてヘロヘロになって外に出ると、ほぼ円くなったお月さんが火星を従えて上がってきてました。

 本日は正月の帰省の旅で読んだ本から、「幽霊の2/3」と同様、読者のリクエスト投票に基づくマクロイ作品の新訳による復刊です。

殺す者と殺される者 ヘレン・マクロイ
 久々に故郷に戻った主人公の前に現れたのは約束を交わしたのに人妻になってしまっているかつての恋人や怪しい脅迫状など、ゴダードを思わせるロマンス系の謎の数々、それらが精妙な筆致で語られ、やがて意外な真相が明らかに、サスペンスながら伏線の妙もあり、さすがマクロイと思わせます。

 明日はマーラー10番、しかも全曲版です!

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