2010年2月2日火曜日

本格の変奏としてのサスペンス - フィリップ・マクドナルド「Xに対する逮捕状」

 朝起きると雪は思ったより積もっておらず、芝生や車の上に残っている程度で、道路には全く残ってません。昨夜の宴会で更に0.5kg増加(涙)、正月帰省太りと併せ2kg以上のオーバー、実家から持ち帰ったお餅を食べるチャンスが来ません。

 雪を降らせた雲の影響か朝は余り冷え込まず、ただ晴れた午前中から曇った午後に掛けて気温が上がらず最高でも5度位、昼飯後不用意に爪楊枝を使っていたら治療中の仮歯がポロリ、慌てて歯医者さんに行き、午後の予約を貰い(2度手間ですが)数時間後につけ直して貰いました。

 本日は先週読んだ本から、創元の手になる黄金時代の作品の新訳(再刊?)、著者のレギュラー探偵ゲスリン物です。

Xに対する逮捕状 フィリップ・マクドナルド
 犯罪の相談とも思える会話を偶然耳にした劇作家が警察では相手にされずゲスリンに相談、その臭跡を追う内に派生的な犯罪が、という展開。起きた犯罪の解明では無くて、起きるであろう犯罪を予測して未然に防ぐ、という(当時としては)新趣向を謳っており、そのため本格としての興趣は薄まり、サスペンスへと傾斜した内容となってます。

 やはり創元から出た「ライノクス殺人事件」同様、P.マクドナルドはガチガチの本格より、色んなスタイルを模索した作家のようです。

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