2010年7月1日木曜日

本格度アップ、他の要素ダウンのシリーズ第2作 - 道尾秀介「骸の爪」

 ここ2日間続けて3時間睡眠だったせいか、昨夜はフェデラーの試合を見てるうちに意識喪失、目が覚めたらジョコヴィッチの試合(しかも内容イマイチ)になってました(涙)。

 今日から7月、ほぼ曇りながら気温は高めで30度弱に達する準真夏日、数日前関西時代のテニス仲間から「1日早朝テニス出来ないか?」と連絡があり(彼は神奈川在住!ここは茨城なのに…)、早朝貸し出している公営コートを確保し7-9時で練習、しかも何かの記念日らしくコート代無料!ラッキーでした。ただ膝の具合がイマイチなのにガッツリやったので後を引かないか少し心配。

 本日は昨日読了した本から、今年の課題図書、道尾作品の3冊目は、彼の第3作にして処女作「背の眼」(2010/6/23)メンバーの活躍するシリーズとしては2作目となる作品。

骸の爪 道尾秀介
 今回も主人公が山奥の仏所で怪奇現象を体験、それと時を同じくして不可解な失踪も起き、その謎に「背の眼」のコンビ(トリオ)が挑むことになる展開、前作に比べるとお話のスケール、ホラー度、キャラ読み度や人情話などの物語性等々、かなり減じてはいますが、その代わりロジックやトリックなど本格ミステリー度が上昇(ロジックを構成するために無理矢理感があったり、若干あざとかったりしますが…)、特に数多くの伏線の回収は見事、どっちの要素を好むかで評価は分かれそうです。

 偶然なのか意図的なのかは分かりませんが、前作を読んだ人なら「ここは真の怪奇現象なのか、それとも論理で解体される部分なのか」といった通常の本格とは別次元の推理も必要になる分、より謎解きが困難になる趣向にもなっています。

 次は最も期待する「シャドウ」です!

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