2010年8月8日日曜日

ジャンプのマーラー - 金子建志&千葉フィルのマーラー9番

 あーあ、やっぱ12球団(11球団じゃなくて)で唯一山本昌を打てないのが阪神のよう、これで目標の1勝が怪しくなってきました。

 あと昨夜テレ東で放送のUFC、済みません、今の五味ならタイソン・グリフィンにも負けると思ってました。

 空にはうろこ雲が見えたりもしましたがそこそこの晴れ、気温は少し盛り返して最高34.5度、この半月は部屋の温度が常時31-2度を維持しており、日記を付け始めて以降、最高の夏です。ま、それは環境の話であって、私生活的には100%夏は終了してしまいましたが(笑)。

 早起きして午前中テニス、午後アマオケ、と典型的休日。先々週だったか、乗った電車(TXと中央線)がことごとく冷房が効き過ぎ(含む弱冷房車)で凍死するかと思いましたが、今日はまだ許容範囲、と思ったら八重洲から有明へ向かう都バスが激寒でした。

 ま、乗ってきた人達は口々に「冷房効いてる!」と嬉しそうでしたが…。

 午後聴いたのは昔のFMライブ番組の名解説でお馴染み金子建志の振るマーラーです。特に9番はバーンスタインが1度だけBPOを振った同曲のFM放送時の体験が彼のマーラー感の大きな転機となったことをどこかに書いてました(自分にもそうだったかも)ので、彼にとって思い入れの強い曲であることは間違い無さそう。

 ただこの季節、ホール内の冷房にも悩まされるため、共にマーラーだった昨日も今日も、終楽章になる頃にはお腹がゴロゴロ、トイレ警報発令状態で聴く羽目になるのが辛いところ(涙)。ああ、冷房の無い国に住みたい!(ってか、俺が子供の頃はそうだった…。)

8月8日(日) 習志野文化ホール
 金子建志指揮千葉フィルハーモニー管弦楽団 バーンスタイン 管弦楽のためのディヴェルティメント、マーラー Sym9番
 メインが9番ゆえか前半はバーンスタイン、実演で全曲聴くのは初めての楽しい曲、金子氏はバーンスタインを意識してか何度もジャンプ!そして後半のマーラー、氏によると9番は1stVnと2ndVnの掛け合いが重要なので対向配置は譲れないけれど、アマゆえ弾きやすさを考慮して低弦の位置は変えず2ndVnとVlaだけ入れ替えたとのこと、冒頭から無理に抑えることなく各動機をしっかり鳴らしてゆく音作り、HrとTpソロが見事、またも何度かジャンプの出た第3楽章は躍動感とブラスの鳴りが激しく、終楽章前半では非力でやや不安定な弦セクションから訴求力ある響きを丁寧に紡ぎ出しており少し感動、クライマックスでのTpの鳴りも豪快、終幕の静かな部分では早い段階からVlaを強調するバランスが印象的、そして余り粘らずに到達した最後の1音、どこで音を止めていいのか判らない振り方のため、かなり長めに音が消えてゆき、その後20秒程の黙祷が続きました。

 今年9番はこれで4度目ですが、今日の演奏が一番オケが未熟なのに一番感動した演奏でした。金子氏の9番はこれで2度目(か3度目)ですが、確実に彼の中で深化が進んでいると思います。

 例によってパンフには金子氏の詳細な解説があって楽しく、様々な発見がありましたが、9番の第3楽章の主題が1番の第3楽章"フレール・ジャック"の早回しになってるとは知りませんでした。

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