2011年2月3日木曜日

第3作は刺青再び、そして名作へのオマージュ - 高木彬光「大東京四谷怪談」

本日は早起きして平年並みながらマイナス4度と寒い中試合へ、苦手な左利きに初戦(しかも予選)であえなく敗退、試合中何となくデジャブー的感覚があったんですが、試合後アドバイスを訊くと、何とほんの数ヶ月前、しかも同じ会場で当たった相手(2010/10/15)でした。忘れてるとはさすがボケ老人。

 ただ新年以降続けている膝痛防止"太極拳ゆったり"体操(2011/1/20)の効果か、試合中も試合後も全く膝に痛みや不安を感じることが無く、こんな状態はここ半年以上無かったこと、なさすが中国4千年の歴史は侮れません。

 12度とややポカポカしてきた午後には無事職場復帰、試合会場への往き帰りと待ち時間で読みかけの本を読了、墨野隴人シリーズの第3作です。

大東京四谷怪談 高木彬光
 語り手の未亡人が今回巻き込まれたのは「四谷怪談」を下敷きにしたかの様な連続殺人、勿論墨野隴人が解決してくれますが、犯行の必然性などすっきり感が薄いなあ、と思っていると、その点も腑に落ちる仕掛けが! 某有名作品へのオマージュにして、功成り名遂げた大家晩年の作にしては野心的な試み、読了後、冒頭を読み返すことをお勧めします。

 因みに角川文庫版の中島河太郎氏の解説はネタバレしてますので先に読まないで下さい。

 次はシリーズ第4作、と行きたいところですが、高木彬光作品は全作角川文庫で出ているものと勘違いしており、角川文庫版の墨野隴人を揃えれば足りる、と思ったら大間違い、シリーズ全5作中、第4作「現代夜討曽我」は光文社文庫のみ、ゆえに未入手、と言う訳で墨野隴人プロジェクト、一時中断です。

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