2011年2月20日日曜日

タコオケの室内Sym、12番 - 長田雅人&オーケストラ・ダスビダーニャのショスタコーヴィチ12番、室内Sym

がーん、昨夜5番のハシゴから帰りTVを観ていて1時半頃に人事不省に、楽しみにしていた深夜のC.リーグダイジェストおよび早朝のC.リーグマガジンを寝ブッチ(涙)、1回戦の結果を目にしないよう頑張ってきたのが全て徒労に…。

 今にも降りそうな感じの曇り、その雲のせいか朝はプラス気温、日中はほぼ平年並み、早起きして都心に出て、午前テニス、午後コンサートと典型的休日パターン。

 聴いたのは年に1度の楽しみのショスタコ専門オケ、ダスビ(昨年は6番)、その熱い豪演は、優に100回を超えるショスタコ体験の中で、トップ5のうち2つか3つは間違いなくこのオケ、と言える程です。

 本日のメイン12番は軽薄とのレッテルを貼られて演奏機会が少ないだけに、ダスビがどう料理するか興味津々、また室内Symに関しては、DSCH音型がこれでもかとしつこく繰り返されること、そして「ザッザッザッ」という3連打が怖いこと、この2点しか印象にありません。ただ、これを弦楽四重奏から弦楽合奏へ編曲したバルシャイが昨年11月に亡くなっていたことを(いつも通り詳細な)パンフを読み初めて知りました。

2月20日(日) すみだトリフォニー
 長田雅人指揮オーケストラ・ダスビダーニャ ショスタコーヴィチ 映画「司祭とその召使いバルダの物語」より抜粋、室内Sym <バルシャイ編>、Sym12番
 最初は拍手が残るうちからいきなり起立したミュート付きTbソロからスタート、9曲を抜粋しても20分に満たない楽しい曲で、ワーグナーチューバやサックスまで動員する大編成、音楽(映画)のクライマックスは試練を乗り越えたバルダが司祭にくらわすデコピン(!)3発(バスドラムで表現)、まるでマーラー6番です(笑)。
 続く室内Sym、破壊的なブラスとパーカションが売りのダスビゆえ、弦のみの曲はちょっとキツイかなと思いましたが杞憂、重戦車の如き低弦を中心に肺腑をえぐるサウンドに凄味があり、やはり技術よりスピリット、と思わせてくれました。マーラーの名を冠するオケも見習って欲しいもの。この曲を初めてちゃんと聴きましたが、全編これ自曲からの引用に満ち満ちており(いきなりSym1番ですから)、まるで「英雄の生涯」です(笑)。
 後半の12番、まず第1楽章が激しく阿鼻叫喚レベル、昔よく聴いたムラヴィンスキー&レニングラードフィルのLPも真っ青、終楽章はどうなっちゃうの?と思ってましたが、さすがにあの息の長い、と言うかクドくてしつこい、と言うかブラスには拷問、のコーダではTpトップが体力切れしたか壮絶なレベルには至らず、それでも実演では滅多に聴けないレベルの豪快サウンドを満喫しました。あとHrソロが美しかったです。アンコールは何とショスタコーヴィチ編によるシュトラウスのポルカ「観光列車」を玩具のラッパを使ったアトラクション付きで、次のアンコールは激しい曲か、と思ったらこれで終わり、残念。

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