2011年5月21日土曜日

ヴロンスキー&読響の重厚5番

 何とか5番のハシゴ完了、これから夜行バスで実家へ帰るので記事のみにて。今夜のジロはゾンコランの登り、あとC.リーグ決勝もあるのにLIVEで観られないのが痛恨。

<続き>
 翌日石川の実家でこれを書いてます。4日連続していい感じの晴れ、最高気温は更に上がって真夏日に迫る勢い、午前中テニス、午後以降はコンサートといつもの休日の流れでした。

 この日は読響と東響、2つの在京メジャーによるマーラー5番の競演、しかも時間帯が違うのでハシゴも可でした。読響はマカルの原発による撤退でヴロンスキーという未知の指揮者、マカルの5番はチェコフィルとの来日公演で聴いてるので、個人的には指揮者変更で聴く気がUP、一方東響のレックも名前は聞くけど実演は未だ、とこちらも興味津々。

 ただ、どちらも前々日の時点でチケットは未入手、東響に至ってはミューザ川崎の震災崩壊の影響もあって公演の存在自体忘れていた程、ただこちらは公演前日に掲示板で無事安価入手に成功、一方読響の方はマカル降板で安価入手が容易になると思いきや、23日公演はまだしも、21日は苦戦して当日まで入手叶わず。

 ま、夕方の東響まで暇だし、とテニスもそこそこにオペラシティへ、読響は休憩後半額システムがあるので、状況次第ではそのパターンありかな、と。でも"当日券売り場前で物欲しそうな顔でウロウロしてお金持ちから譲って貰う作戦"で首尾良くS席をGET、5番ハシゴ作戦準備完了です。

5月21日(土) オペラシティ
 ペトル・ヴロンスキー&読響 モーツァルト PC24番、マーラー Sym5番
前半モーツァルトのソリストは清水和音、初めて見るヴロンスキーは銀髪でコワモテな印象、マーラー冒頭のTpソロは自由に始めさせ、オケが入る部分で初めて手を動かすスタイル、第1楽章は棒を使わず、かつ拍を余り取らずに曲想を巧みに両手で表現、遅めのテンポ基調に今時珍しい重厚長大系の音をオケから引き出していました。第2楽章以降は(第4楽章を除き)棒を手に取りましたが、ゆったり重厚系の表現は変わらず、第2楽章後には音合わせ、その間にHrソロが左脇奥に移動して起立、つまり新版の楽譜のよう、Tpソロ、Hrソロは共に見事、また終楽章で中低弦が効いていたのが印象的、全体にブラスの鳴りもよく、第1楽章と終楽章の頂点部のコラールはTp筆頭に同曲屈指の貫通力でした。

 パンフを読んで、第4楽章2小節目、いつも違和感を感じていた8分音符の(再現部と異なる)進行が、実はアルマによる音符の改竄だったことを知り、衝撃を受けるとともに、得心が行きました。"やるせない感じ"を出す非音階的進行はもう少し後の小節までとって置くべきだと常々思っていたので。

 その後、新百合に移動してレック&東響で5番を聴きましたが、それは、また次の記事で。

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