2011年5月21日土曜日

レック&東響の情熱系5番

 マーラー5番ハシゴの後半戦はレック&東響、震災により本拠地のミューザ川崎がボロボロになってしまった東響、ミューザ公演の多くを昭和音大のホールであるテアトロ・ジーリオ・ショウワで行っています。

 行ったことのないホールだけに最寄り駅(新百合ヶ丘)からの道が不安でしたが、要所に案内の女性を立たせる配慮によりストレートに現地到着、歌劇場っぽい作りの座席構成、ただ音響はややデッドな感じがしました。

 指揮するシュテファン・アントン・レックは「名前は見かけるなあ」という程度の認識で、風貌はもとより、どんな音楽をするかという認識もありません。

5月21日(土) 昭和音大 テアトロ・ジーリオ・ショウワ
 シュテファン・アントン・レック&東響 モーツァルト VnC3番、マーラー Sym5番
前半のソリストはシュロモ・ミンツ、かなり昔に聴いた時より音程があやしくなってる気はしましたが、拍手に応えてアンコールにバッハを、そして後半マーラー、初めて見るレックは一見学者風、でも実際はよくジャンプするわ、歌い声が3階席まで届くわと熱血系、数時間前に聴いたヴロンスキーと同じ重厚系の解釈ながら、対位法の強調と表現のアクはこっちが強め、棒を置いた第4楽章で後半止まりそうなテンポになったり、ラスト1音が史上最長クラスだっりしたのが印象的、Tpソロはぼちぼち、Hrソロのハミルは(いつも通り)上手いけど雑、オケはややリハ不足なのか全体的にレックの意図を表現しきれない感はありましたが、ラストは激しい追い込みに応えてまずまずの大団円でした。

 読響vs.東響の5番対決、指揮者の解釈はどちらも面白かったんですが、オケ全体の鳴りのよさと演奏精度ではやや読響に軍配が上がった印象、ただ鳴りに関してはホールの影響もあるかも。

 5番のハシゴ終了後は新宿に出て、夜行バスで実家の小松へと向かいました。バスが出る前、ジロのゾンコランステージが急遽コース短縮になっているのを知りビックリ!でも頂上ゴールまであと5km!って所で発車時刻が近付きWEB観戦を断念(涙)。

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