2011年9月25日日曜日

朝活オケの夜公演、ハンマー3発の6番 - 小柳英之&モーニングフィルのマーラー6番

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 アマオケ2連荘の後半、錦糸町でのボッセのブルックナーの後、荻窪へ移動して聴いたのはモーニングフィルという朝活オケ、有志が集まり数回のリハでマーラーを演奏するオケです。

 ただその名の通り、基本は午前中の公演なのですが今回の6番は夜公演、しかも夜8時と自分の様な田舎者には帰りの電車が心配な程遅めのスタート、よってお客さんが入るか心配です、上手なオケなのに。 

 公演までに3時間ほど暇があり、古本屋や(荻窪ってことで)ラーメン屋などぶらぶらして時間を潰したのですが、今日になってその時間帯はニコ生でK1MAXのweb中継だったことを知り激しくショック、行動に計画性が無い…。

9月25日(日) 杉並公会堂
 小柳英之指揮モーニングフィルハーモニー管弦楽団 マーラー Sym6番
オケはこれまで通り対向配置、大好きなアンダンテが第2楽章となる自分の嫌いな楽章順、過去の演奏の平均と比べてややアンサンブルが粗い気はしましたが、個々の力量の故か分厚い音響が聴けました。特筆すべきは大きな木槌を使っていた終楽章のハンマー、何と3度目を叩いてました!あとやはり終楽章後半、ティンパニ以外のパーカッション全員がおもむろにシンバルを取り出して6つ(か7つ)の花を咲かせたのも印象的。

 お客さんをざっと数えたら100人は優に超えていたので、旗揚げの9番の時よりは多め、少なくともステージ上(100人強)よりは多くてよかったです(笑)。

 このオケ、これで9番7番5番、そして今回の6番、と後期の純器楽曲を全てやってしまった訳ですが、次はあるんでしょうか?

ボッセ振るブルのブル - ボッセ&ブルーメン・フィルのブルックナー4番

本日は午前テニスをして午後からアマオケ2連投、まず錦糸町で巨匠ボッセの振るブルーメンフィルでブルックナー4番を聴いてきたところ、オケが素晴らしかったです。

 これから荻窪に移動してモーニングフィルのマーラー6番、名前に反し開演は午後8時!(杉並公会堂、無料なのでご興味ある方は是非!)、帰宅は深夜になりそのままシンガポールGPに突入するので、昨日と併せ記事だけ作って詳細はまた明日。

<続き>
 昨日同様15度割れを起こした早朝、東京に出て午前中は前日と同じコートでテニス、昨日に比べ雲多く、気温は20度代前半までしか上がらず肌寒い程でした。

 午後のコンサート2連荘、まず聴いたのはブルーメン・フィル、くりようかんさん率いる"びゅーてぃふる"のメンバーの多くが属し、上手との定評もあり気になるオケではあったのですが、ベートーヴェンやブラームスなどの王道的プロしかやらないため、マーラーなどキワモノしか聴かない自分にはこれまで縁がありませんでした。

 ただ今回初めてブルックナーに挑戦しやっと守備範囲、しかもタクトを執るのはボッセ!彼の指揮にも接したことが無い(し、今後チャンスは無いかもしれない)ので参戦を決意しました。

 パンフを見れば(集めるのに苦労する)弦はフル編成なのにほぼエキストラ無し、一方Tbとチューバは全員がエキストラ! このメンバー構成では自分の聴く曲をやらないのはむべなるかな、の感。

 開演前にロビーコンサートでハイドン弦楽四重奏を、美しいハーモニーがその実力の片鱗を感じさせます。

9月25日(日) すみだトリフォニー
 ゲルハルト・ボッセ指揮ブルーメン・フィルハーモニー ブラームス ハイドンの主題による変奏曲、ブルックナー Sym4番
 前半のハイバリを生で聴くのは初めてかも、もう90歳近いボッセは介助者と共に杖をついてゆっくり登場し、椅子に座っての指揮、棒を持たず右手で拍を振り左手で表情やキューを、ただその左手で指示されたパートがすっと浮き上がるオケの反応には感心、特に弦はヴィオラなど普通アマオケではショボショボになるパートを含め充実の響きでした。後半はお目当てブルックナー、ボッセは一見ヨボヨボ(失礼!)なのにテンポは弛緩することなくキビキビ、オケでは弦のクレッシェンドが鮮やか、ブラスはバランスを取って控えめかと思いきやかなり朗々たる吹きっぷり、想像以上に明快かつ重厚なサウンドを満喫しました。

 いやあ、素晴らしいオケでした。昨年夏の公演はヴォーン=ウィリアムズとシベリウスのダブル5番だったとか、うーん、何で見逃してしまったんだろう…。

 この後は杉並公会堂へ移動してモーニングフィルのマーラー6番、がそれは次の記事にします。

2011年9月19日月曜日

SP映画版、これで完結? - SP 革命篇

 接近中の2つの台風のうち、より関東に影響を与えていた16号が遠ざかったせいか、朝は快晴で風も無し、気温も9時台で29度と快調、ところが西日本に雨を降らせている15号の接近の影響か、昼前からどんどん雲と風が、気温も降下傾向で8日振りに30度に届かず、夜になって雨まで。

 海外出張のせいで残務が溜まっており、大人しく職場に出て少し消化した一日、午後気晴らしに始めた壁打ちは開始1分で場外に打ち込んでボールロスト(涙)。

 気が付けば構内の桜並木の葉っぱが半分近く黄色くなってます。そう言えば、昨日久我山のコート脇は銀杏の実の臭ーいニオイで充満していました。秋の気配はどんどん進んでます、悲しいことに。

 本日もエールフランス機内で観た映画から、唯一の邦画がコレ、ドラマ「SP」の映画版は本作だけかと思ってうっかり視聴、後で第1作として「SP 野望篇」<'10>ってのがあったのを知り、そっちは未見だったのでショック、それでも何の戸惑いもなく観られたのは、TVスペシャル版「革命前日」と話が繋がっていたからでしょう。

SP 革命篇 <'11 日>
 SP内部も絡むテロが国会議事堂で勃発、お馴染みのメンバーが対峙し、これまでの伏線や謎もかなり回収されます。勿論TV版からの愛好者向け。映画版ゆえか音楽はオリジナルが中心、そのためTV版の個人的ツボだったクラシックの個性的な転用がみられず残念、「映画になるとアクションが派手に」という邪推・懸念よりはアクション映像は大人しめ、そして腕十字を取りにゆき潰されて上からパンチを食らう、とマニアには嬉しい格闘シーンは相変わらず。

2011年9月18日日曜日

デコボコ家族のロードムービー - リトル・ミス・サンシャイン

 台風がより近付いた筈なのに影響少なく、終日の晴れ、風も昨日よりやや弱め、最高気温も33度超と快調、ここ数日は室温も夜通し31度を維持、これは猛暑日が連続した時期と同じ値で、汗ばんで目が覚める最高の朝を満喫しています。

 予想以上の好天に恵まれ、朝から夕方まで教え子の試合の応援、そのためアマオケのマーラー9番は断念、リーグ戦の天王山でしたが敗退して無念、いつものことながら、自分が試合するより応援する方がずっと疲れます。

 本日はフランス往復の機内で観た映画から、初めて乗ったエールフランス、エコノミー座席には目の前に小さな液晶パネルが付いていて、好きな時に映画が観られます。

 ラインナップも数10本(100本超かも)と充実、しかし基本字幕版は無し、そして日本語吹き替え版があるものも10本程度(たぶん)、うち知ってる映画はほんの数本、まずその中から観たのがこれ、数年前アカデミーの候補に挙がっていた気がします。(←脚本賞、助演男優賞と受賞してました!)

リトル・ミス・サンシャイン <'06 米>
 施設を追い出された不良ジイちゃんや9ヶ月も口を利かない長男など、ひとクセもふたクセもある家族に自殺未遂のホモの叔父さんまで加わって、娘のジュニアミスコン参加のためみんなで車で旅する珍道中を描くロードムービー、長男の表情と妹のぽっこりお腹が印象的、そしてミスコンでのパフォーマンスには爆笑でした。

 最後のタイトルロールまで不良ジイさんがアラン・アーキンだったとは気付かず、相変わらず顔認識能力衰退中です。

2011年9月17日土曜日

Tp大暴れのローマ3部作 - 松元宏康&オーケストラ ハモン

がーん、フランス出張の間留守録してあった貴重なコンセルトヘボウ管のFMライブ、ハイティンク指揮するブルックナー7番とマゼール指揮するマーラー6番、昨夜確認するとどちらもブームノイズまみれになってます(涙)。ここ数ヶ月は常時出るようになったこのノイズ、未だ原因不明、別電源のアンプやDATのON/OFFを数回すると消える、という対症療法はあるんですが、留守録では如何ともし難く…。

 台風接近の影響で風強く、空のあちこちに灰色の積乱雲、それでも日中はたまに降る程度で半分は陽が射しており、最高32度台と残暑を維持、セミの声はますます少なく、一方夕方以降の虫の大合唱はかなりのもの。

 早起きして東京に出て午前練習、午後アマオケと典型的休日、聴いたのは大好物のローマ3部作、それに初耳の「教会のステンドグラス」まで、そしてオケはこの2月に素晴らしいマーラー3番を聴かせてくれた団体、期待大です。

9月17日(土) すみだトリフォニー
 松元宏康指揮オーケストラ ハモン レスピーギ ローマの噴水、ローマの松、教会のステンドグラス、ローマの祭
オケは弦バスが左奥の対向配置、ただ管楽器は前回と違って普通の並びです。最初は噴水、トレヴィの泉でのブラスが豪快でした。次は松、ジャニコロのClソロは前半同型パッセージを3回繰り返すのですが、2度目をかなりの弱音でやらされてシンドそうでした。アッピアのバンダは3階バルコニー席両翼舞台寄りから舞台に向かって吹く趣向(LにTp2、RにTp2+Tb2、かな?)、1階席中央に座ったのはその効果を味わうためにはやや失敗だったかも、それでも舞台上の本隊、特にTpが豪快な吹きっぷりでかなりの大音響でした。
 後半はステンドグラスから、ブラスが暴れた2曲目のラスト1音はドラがジャーン…と30秒近くの余韻、そしてオルガンが大活躍しブラス朗々だった終曲ラスト1音は大見得切って長ーく伸ばす、とケレン味たっぷり。トリは祭、チルチェンセスのバンダTp3本は舞台右袖で豪快な鳴り、十月祭のマンドリンはオルガン脇バルコニーに登場、そして何より凄かったのは本隊の1stTp、トスカニーニ&NBCの名盤を思わせる程の暴れっぷりで、プロアマ通じ同曲で1、2を争う凄絶さでした。豪快なTbや厚みのある弦など全体の音響も本日の白眉でした。アンコールは主権際のクライマックスをもう1度。

 祭に関してはアマオケでは過去最高、プロを含めても屈指の演奏でした。ところでチルチェンセスのバンダ3人のうち2名は出番終了とともにハケたんですが、1名はオケの真ん中辺り、弦の後ろか木管の前に加わりました。Tp奏者がTp以外の楽器、それもパーカッション("祭"だけに)以外に入るなんて初めて見た気がします。

 明日は雨が降ればアマオケのマーラー9番に行くかも。

2011年9月2日金曜日

インキネン&日フィルのすっきり系3番

うーん、昨夜は勝てた展開だった気が…、とは言え、ナゴヤで1勝1敗1分けなら御の字か。

 強い朝日で目が覚めてビックリ、台風が近いのに…、その台風12号、進路がどんどん西寄りになっているせいか、今日も過去2日間と同様、晴れたり降ったり、と言うか風こそ強くなってますが、晴れてる時間は今日が1番長く、気温もここ数日では最高の31度台、壁打ちの昼休み、完全に顔を出したお日様には傘(円い虹)がかかってました。

 この夏は7、8、9月と1度ずつ、計3度マーラーの3番を聴く予定(アマオケ2つ、プロ1つ)、ところが7月は会場がミューザで震災の影響で中止、今月のインキネン&日フィルは安価入手叶わずほぼ断念、とたった1度になりそうでした。

 と言うのもこのインキネンの3番、まずサントリーホールの開館25周年企画「ENJOY!オーケストラ プログラム」の招待抽選に申し込んでいて、その可否が直前まで分からなかったことと、日フィルは今回の様にややマイナーな演目でチケットがダブつく公演は直前にメルマガでチケットプレゼントがあったりするので、それをやや期待していたこと、等により入手に出遅れたのが大きな敗因。

 ところが捨てる神あれば拾う神あり、今日のお昼頃になって、心優しき知人から「今夜のチケット余ってます」とメールが! 1も2も無くご馳走になることに決定、少し早退けして家に寄り、着替えて髭を剃り、FMのPMFの1番の留守録をセットして東京へGO!

 このコンビは継続的にマーラーをやる予定で、昨冬に1番を聴きましたが、この春に聴く筈だった6番は原発の影響かインキネンがキャンセル、今回も本当に来てるのか、行ってみないと分かりません。

9月2日(金) サントリーホール
 ピエタリ・インキネン指揮日フィル マーラー Sym3番
インキネンちゃんと来てました(笑)。合唱は最初からPブロックの中央に児童合唱、その両脇に女声合唱が位置、通常は出番の第5楽章の少し前に立って終楽章の前半で座るんですが、今回はアルトのアンネリー・ペーボ(インキネンよりデカい!)が第3楽章後入場した際にが全員起立し、以降終演まで立ちっ放し、と大変そうでした。インキネンは1番と同様粘らずすっきり系、テンポ速めでアンサンブルの委細は気にせずどんどん進む印象、終楽章の前半、淡々としているのに情感溢れる表現になっていたのが印象的、さすがに後半はやや粘りつつクライマックスへ、最後の1音は天空に消えるように終わり、行儀のいいお客さんはしばし拍手開始を控えて協力していました。オケではとObソロが存在感、Tbソロは柔らかな部分はぎこちない割に野太い部分がgood、Hrトップが色気ゼロながら正確、8本のHrは全体でも豪快、そしてほぼ完璧に吹ききったポストHr、LA席からはカーテンコール時もブラインドだったため吹いていた場所(左袖の舞台裏?)も楽器も不明、あと弦の鳴りもやや悪かった気がしましたがこれも席位置のせいかも。