2011年11月15日火曜日

骨太苛烈な麻薬戦争30年史 - ドン・ウィンズロウ「犬の力」

朝冷え込まなかった代わり、そこそこ晴れた日中は予報通り気温上がらず15度をわずかに超えた程度、ただこれがほぼ平年値、でもこの秋は高めの日が多いせいかかなり寒く感じます。

 昨日職場に届いた実家のミカン、結局昨日1日で13個食べました。周りのみんなも食べてくれて、今日は2個食べただけでダンボール1箱尽きてしまいました。

 本日は先日読了した本から、このミス1位作品繋がりの3作目、「ミレニアム」3部作を抑えて2009年度の第1位に輝いた作品です。

 著者のニール・ケアリーシリーズを読破してから取り掛かろう、と思ってたんですが、第2作「仏陀の鏡への道」にそこそこ時間が掛かったので、全5作読破は遠い、と判断して本作を先に手にとることに。

犬の力 ドン・ウィンズロウ
 アメリカから中南米を又にかけて起きる麻薬戦争を30年に及ぶスパンで、多視点の群像劇スタイルを用い疾走感ある乾いた筆致で描きます。北中米現代史を踏まえて進む物語はそれをよく識る人には興味倍増と推測され(自分には不明…)、骨太な年代記風展開にロマンスや終幕のサスペンスも有っててんこ盛り、時に凄惨な内容は映画「ゴッドファーザー」を子供の頃初めて観た時の感覚を思い出しました。

 ニール・ケアリーシリーズとかなり違う肌合いに驚きました。あとマリファナとヘロインとコカインの区別が全く付いていない自分には、よく判らない部分も(笑)。

 だいぶ離れてきた木星とお月さんの間に冬の星座が綺麗に見えてました。今夜は久々に冷え込みそうです。

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