2012年4月11日水曜日

マーヤの起こすさざなみ - 米澤穂信「さよなら妖精」

阪神首位です、首位! って例年開幕当初のこの時期しか書けないので声高に主張しときます。

 朝から曇り時々雨、最低8度台と気温は高め、仕事を休んで東京で試合ながら中止気配むんむん、八重洲から有明へ向かうバス通り沿いの植え込みに咲く、ツツジに似た(でも明らかに違う)紫の花が綺麗でした。

 ツツジと言えば、有明では少し咲き始めてました。一方桜は大まかに2種類あって、片方は半分葉桜、他方は満開から散り始めといった状況、日中の気温はほぼ平年並み、試合はやはり中止でしたが、待ち時間等で本が1冊読めました。

 読んだのは(このところ洋物が続いたので)国産品、"日常の謎"系の1冊、著者が創元に請われて書き下ろしたもので、時期的には「愚者のエンドロール」「春期限定いちごタルト事件」の間くらい。

さよなら妖精 米澤穂信
 基本は高校生と海外から来た少女の交流を描く青春小説、いくつか日常の謎がちりばめられてはいますがキレ悪く、後半明らかになるメインの謎もパッとせずミステリー度低め、背景となるユーゴ紛争、および青春小説としての要素が大きい印象です。

 主人公が高校生にしては大人びているのが読み始めは気になりました、がそのうち著者の作品はどれもこんな感じだったなあ、とペースを取り戻しました。

 主人公達にさざなみを起こすマーヤ、今年の全豪辺りからシャラポワの試合をロシアのサイトからダウンロードして見てる(今日も帰りの高速バスでマイアミ大会SF対ウォズニアッキ)んですが、ロシア語中継ではマーシャ!(マリアなのに)と愛称で呼んでいるのを思い出しました。

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