2012年5月31日木曜日

受賞作は3度目の正直 - 黒川博行「キャッツアイころがった」

今週から全仏OPが開幕、とは言え4大大会が殆ど地上波で観られなくなった今日、情報遮断しつつ、数日遅れでネットの掲示板に揚がったものをダウンロードし観戦する、というスタイルを今年の全豪から確立、昨夜シャラポワの1回戦を視聴、調子まずまずです。

 ほぼ終日の曇り、気温はほぼ平年かやや低め、一昨日発生した蕁麻疹は静まるどころかますます繁茂、腕と脚には当分痕が残る位にまで成長し、顔にまでちょっと出てくる始末。

 本日は先日読んだ本から、お正月に短編「カウント・プラン」に感心して始めた「黒川博行の本格味の強い初期作を読む」プロジェクト、でしたが第2作「雨に殺せば」がなかなか100円棚に見つからずやや挫折気味、年代順は断念して、3度目の正直でサントリーミステリー大賞に輝いた本作を手に取りました。

 過去2度の落選は主人公(捜査側)が地味、という理由だったらしく、その対策として(当時花形だった)女子大生を主人公に据えた内容となってます。

キャッツアイころがった 黒川博行
 一見無関係な殺人事件に共通するのは残されたキャッツアイ、図らずも関係者となった女子大生コンビ、および複数の警察サイドがそれぞれその解明に挑む過程が多視点で描かれます。ミッシングリンクとしては新奇性はありますが、全体的には第1作「二度のお別れ」より落ちる印象です。
<< 以下100%ネタバレに付き未読の方は飛ばして下さい!! >>
 主人公達が犯人にトラップを掛ける際、その事実と仕掛けは伏せて、犯人の視点から描いた方が終盤にサプライズを演出できてよかった気がします。

 サントリーミステリー大賞の「受賞作はテレビドラマ化」という条件のため、映像受けする内容にしないと大賞を取れない、という弊害が反映されてしまった感がありま

2012年5月28日月曜日

喜劇?それとも悲劇? - ハモンハモン

 昨夜も深夜の公園でジロweb観戦、結果的に前日の結果から予想された通りになったとは言え、やはり最終日の個人TTは燃えました。

 連夜のジロ詣でのためスポーツニュースを余り観られてませんが、阪神も5割復帰! とは言えその拙攻ぶりは酷い…。

 連日の晴れ、朝7時には既に20度あり、今年初めて感じる夏っぽいねっとりした空気感。ただ今日も昼頃から強い風、そして予報通り午後には急に曇って激しい雷雨、気温が一気に5度低下、ただ夕方前にはまた青空、職場では何故か夏風邪が流行っており、自分以外ほぼ全員ひいちゃってます。

 本日は先週実家のBSで鑑賞した作品から、ペネロペ・クルスのサービスカットのみ観たことがあったものの、本編の内容に関しては予備知識ゼロ、調べてみれば彼女の出世作とのこと(当時まだ18、9)。

ハモンハモン <'92 スペイン>
 息子の身分違いの恋を妨げるべく母親が策を弄したことから転がってゆく愛憎劇、登場人物が皆本能に任せて行動するところが楽しく、どちらかと言えば喜劇か。女優全員にサービスカットがあるのが素敵で、あら懐かしやアンナ・ガリエナ(「髪結いの亭主」)も、そしてP.クルスは全編おっぱいづくしです!

2012年5月27日日曜日

練達オケと個性派マエストロの展覧会の絵、ボレロ - 久保田昌一&Orchestrada

昨夜のジロは獲得標高差6000m!の山岳最終決戦、連夜の公園ベンチでのweb観戦、マリアローザ争いが期待程激しくなかった(ヴァンデヴェルデはグッジョブ!)代わり、知らなかった選手デヘントの強さにはビックリ。

 しっかり晴れたテニス日和、朝やや低めだった気温は昼過ぎには27度弱まで上昇、ただ午後急に風が出てきました。朝から夕方まで練習し、最後にダッシュを何本もやらされて少しヘロヘロ。

 その後荻窪に移動してアマオケ、第1回ゲオルグ・ショルティ国際指揮者コンクールの覇者久保田昌一氏を音楽監督に迎えて昨年旗揚げした団体の第3回公演、ちょっと変わっているのは、チケットレス自由入場、終演時に各自の判断で867円以上を支払う、というそのスタイルです。

 お目当ては展覧会の絵とボレロ、共に好きな曲ではありますが、アマで聴くことは意外と少ない(特に後者)気がします。

5月27日(日) 杉並公会堂
 久保田昌一指揮Orchestrada ムソルグスキー 展覧会の絵、ボッシ ゴルドーニ間奏曲、ラヴェル ボレロ
前半の展覧会はラヴェル版、かなり小柄な久保田氏は拍を余り振らず滑らかな両手と身体の動きで全てを語るタイプで激しい部分ではジャンプ連発、オケも相当上手です。シュミイレのTpは短い管を使用、ビドロのソロはテナーチューバ(かワーグナーチューバ)で1stTbの持ち替え、バーバ・ヤーガの激しい表現、および一打ずつ抑揚を変えつつ鐘と太鼓が激しく打ち込まれる中ブラスが轟然と鳴るキエフの大門の壮大クライマックスが印象的。休憩を挟んで未知の作曲家ボッシ(1861-1925)による擬古典的な弦楽曲から4曲、やはり弦セクションはどのパートも達者、続く標準的テンポだったボレロ、テナーSaxは専業、ソプラノSaxはClトップ持ち替え、Tbソロはぼちぼち、最後のTpはピッコロっぽい楽器使用(残念)、ラスト数小節の阿鼻叫喚に入る手前のTbのクレッシェンドが印象的でした。アンコールはフォーレ「ペレメリ」から有名なシシリエンヌ。

 今日も2階席が締め切られて入場不可、これでここ3回連続して杉並の演奏会は2階席をクローズしており、天井が高く弦の音が上に抜けてしまうホールでそうする意味が自分には理解不能です。

2012年5月26日土曜日

カルチャースクールのシベリウス - 野村秀樹&えびすエスプラナードオーケストラ

昨夜のジロ、獲得標高差5000m超の第19ステージを深夜の公園ベンチに1時間以上粘ってネット観戦、ロドリゲス、バッソ、スカルポーニと錚々たるメンツに伍して、離されるどころか先頭を切ったヘジダルにはビックリ!俄然優勝候補筆頭です。今夜の山岳最終決戦も逃せません!

 爽やかな晴れ、夏日には届かなかったにせよ平年より高め、午前テニス、午後アマオケ、と典型的休日、いつもより早めの5時台に家を出たらすごい霧、50m先は見えない感じ、この季節早朝は大概こうなのか、たまたまだったのかは不明。

 テニスの後、午後のアマオケまで2時間程余裕があり、初めてのホールだったのでまず現地入り、新丸子ならぬ下丸子に初めて降りたらホールは目の前、踏切を挟んで無線の入るマックがあり、そこで時間を潰していると、お子さん連れの後輩に遭遇。

 パンフによれば今日のアマオケはカルチャースクールの講座(しかもたった月2回)としての活動とのこと、ってことは毎年メンバーが入れ替わるんでしょうか?演奏するはオールシベリウス、しかもガチガチの王道プロです。

5月26日(土) 大田区民プラザ 大ホール
 野村秀樹指揮えびすエスプラナードオーケストラ シベリウス フィンランディア、カレリア組曲、Sym2番
各曲の前に指揮者によるオケと曲の紹介あり、オケはさすがに編成小さめ、金管は最小限の本数いて、木管は2管を確保していますが、弦は順に7・6・4・5・2、ただコンミスに講師の先生が入って全体を締めています。まずフィンランディア、冒頭のブラスの響きはなかなか、そして最後の1音の切り際で弦だけ残したのが鮮やかでシベリウスっぽさ満点。続くカレリアは第2曲の弦の響きと弱音表現がなかなか、そして後半の2番、終楽章クライマックスの和音ではさすがに疲れたか音程が怪しくなってはいましたが、要所でなかなかの盛り上がり、アンコールは来年のテーマがチャイコとのことで「くるみ割り人形」トレパーク。

 月二のカルチャースクール通いでこれだけちゃんとした演奏をされると、1日数時間&1年360日練習していた中学時代の自分の立場がありません(笑)。

 帰り道、メルクル&国立音大「復活」のチケットを買うべく新橋で途中下車して銀座ヤマハに寄ったんですが、品川-新橋間では自分の乗る京浜東北線が後から来た山の手線に抜かれ、次に新橋-秋葉原間では山手線に乗ったら後から来た京浜東北に抜かれる始末(あとで挽回して追い付きはしましたが)、どういうこと?

 明日は気が向けばアマオケで展覧会&ボレロです。

2012年5月25日金曜日

佐渡&日フィル、びっくりハンマーの6番

どーでもいいことかもしれませんが、僕が子供の頃は「金環食」と呼んでいたのに、いつから「金環日食」と呼ぶようになっちゃったんでしょうか?何か最近そうなった気がします。

 テレ東深夜枠「D×TOWN」、第1弾「スパイダーズなう」はピンと来ませんでしたが、第2弾「太陽は待ってくれない」は面白いです。高梨臨(「宇宙犬作戦」のオハナ)が懐かしい。

 今夜はこれから佐渡&日フィルの6番、東京・横浜公演はふざけた価格設定のためパス、大宮に参戦です。今夜は時間が無いので記事のみにて、続きはまた明晩。

 因みに明日はアマオケでシベリウスです!

<続き>
 今大宮駅、全体に音の厚みに欠け、今一つ冴えませんでしたが、(旧来順の)後半2楽章はまずまずだったので、明日以降はもっと良くなると思います、サプライズもあり(笑)、詳細はまた明日。

<更に続き>
 翌日夜にこれを書いてます。この日は午前中は曇り、午後は時々雨、よって最低は16度強と高めで最高は22度強と低め、雨は嫌がらせの様に昼休みから降り始め、先日もそんなことがあったので、口惜しくて雨中壁打ちを敢行、普通に出来ましたがボールは真っ黒。

 夜は大宮に遠征して佐渡&日フィルのマーラー、道中のJRはどの電車も冷房が効いていて閉口しきり、5月に、しかも平年より涼しい日に冷房をつけるセンスが自分には理解不能です。 

 佐渡の指揮はかなり前に都響とのショスタコ5番を聴いてますが、バーンスタインをイメージして臨んだら、熱血度も耽美度も予想の半分以下で、やや肩透かし感があったと記憶しています。マーラーはどうなんでしょう?
 
5月25日(金) 大宮ソニックシティ
 佐渡裕指揮日フィル マーラー Sym6番
会場はほぼ満席、オケは通常配置で左端にHp2台とチェレスタ、そして右奥最上段の誰よりも高い場所に板を叩くハンマーを配し視覚的効果満点、前半2楽章はリズム重視のメリハリ系でアク薄め、やや速めテンポの第1楽章、冒頭の低弦の刻みは思ったよりあっさりでアルマの主題も粘り少なめ、全体にすっきり系の音作り、外人Tpトップはぶっきら棒でミス多く、Hrソロは全く冴えず、ただ9本揃えたHr全体はなかなかの鳴り、続く第2楽章スケルツォもおどろおどろしさは皆無、エッジを効かせつつ見通しよい音作り、冒頭ティンパニの激しい叩きっぷりが印象的、ところが音合わせで仕切り直しの第3楽章では一転遅めのテンポでやや濃厚に、冒頭のVnの旋律からテンポを揺らしタメも交えて表情たっぷり、オケ全体でそのねっとり系の表現に統一が取れてはいないきらいがあったにせよこの楽章が白眉か。続く終楽章も冒頭から表情濃いめ、テンポを揺らしで緩急を大きくしつつも各パッセージは明瞭に表情付けして整理十分、パーカッションを強めに叩いて第1-2楽章との共通点を印象付ける点と、2度目のハンマーで瀕死になってから復活してくる部分での楽しげな表情が印象的。
 そして何よりのサプライズは3度目のハンマーがあり、しかもその場所は楽譜の箇所より数小節前(でも多くの人は3発目入れるならこの箇所の方がいいと思っているのでは、少なくとも自分はそう)だったこと、3発目のハンマーは何度か経験ありますが、この箇所は初めてです。まあ、「最初はハンマー5回だった」説もあるので、その時には(完全に息の根を止めるべく)ここで連続して叩いていたのかも。ただ、ハンマー前後こそTb中心にブラスの鳴りがなかなかでしたが、全体を通しては編成の割にオケの音に厚みが無かったのが最大の不満、ただソニックの1階席後方という席位置のせいかも。

 第1-2楽章で何だこの曲は!と何人も退席し、第3楽章で携帯が鳴り、終楽章コーダのジャーンで大勢のお客さんが飛び上がり、最後の1音と共にフライング拍手が起きるのも準地方公演ゆえのご愛嬌(笑)。

2012年5月24日木曜日

解説が最大インパクト - 黒川博行「カウント・プラン」

いやあ、阪神やっと、やっと片目が開きました。でもまだ借金2。

 昨日は怖くて体重計に乗れなかったのですが、今朝の測定では驚くことに帰省による体重増加はゼロ、昨日の節制が効いたかも、とは言え、帰省前既に自己の基準値を2kgオーバーしていただけに厳戒態勢であることに変わり無し。

 穏やかな晴れ、朝平年値の12度台だった気温は昨日と違い予報通りに上昇、最高27.6度は今年の最高値、昨日もそうだったんですが、壁打ちの昼休み、お日様が傘をかぶってました。

 本日も先日実家で読んだ本から、帰省時に手に取った2冊めはこの警察小説短編集、表題作はお正月、やはり帰省時にアンソロジーで読み感心した作品です。

カウント・プラン 黒川博行
 表題作を含む5編を収録、どれもそれなりに楽しめましたが、表題作と同様捜査側と容疑者側の2視点で進行する作品が多く、そのせいか表題作に匹敵する印象を残す作品は無く、寧ろ東野圭吾による巻末解説(文春文庫版)が最大のインパクトでした。

 明日は佐渡&日フィルのマーラー6番(地方公演)です!

2012年5月23日水曜日

泡妻流奇談集 - 泡坂妻夫「恋路吟行」

何かと話題の高速バスは無事関越道を抜けて朝7時前に東京駅着、もう1台高速バスを乗り継いで茨城入りし、ほぼ定時に出勤。

 スカイツリーお披露目だった昨日は関東の方がずっと寒かった(終日15度以下)ことはニュースで見て知っていましたが、今日もこっちの方が石川より寒い感じ、晴れてはいましたが最高21度台と平年より、そして昨日までの石川より低め、同僚が「予報では7月並みの陽気になるって言ってたのに」とボヤいてます。

 本日は帰省時に読んだ本から、やはり本が好きな実家の父は、根気が無くなったのか短編、しかも国内ものしか読まないので、いつも和物短編集を数冊手にして帰省することにしています。その中の1冊がこれ、外れの無い泡妻作品です。

恋路吟行 泡坂妻夫
 80年代末から93年に掛けて雑誌掲載された10編を収録、全作に大なり小なり伏線の妙はありますがミステリー色より奇談色が強め、ミステリー的には表題作が、奇談としては巻末の「子持菱」が印象に残りました。あ、あと「怪しい乗客簿」の軽妙さも。

 因みにここ数年は自分もボケ進行のせいか、登場人物の名前、特に外人の名前をなかなか覚えられなくなるとともに、長編を何日かに分けて細切れに読んでいると、前回読んだ部分をすっかり忘れていて、なかなか入り込めなかったり読み返す要が生じたり、「国内短編に限る」という父の気持ちがだんだん判ってきました。

2012年5月21日月曜日

石川オープン2012

朝は話題の日食、石川県では部分食ながら、好天に恵まれたこともあり、下の一部分が切れた指輪、って感じになるのがよく見えました。

 日食が終わりきらない内に金沢に出て石川OP参戦、関東OPともろ日程が重なったせいで、過去例を見ない程スカスカのドローになっており、本選に地元の高校生が多数、初戦は勝つチャンスはあると思っていたのに1回戦の相手は何と第1シード!

 10位台の選手と対戦するのは初めてかも。

 勿論0-6,0-6、と言うか第1セット1ポイント、第2セット5ポイント、計6ポイントしか取れず(笑)、今日のお小遣いは6,300円。

 今日貰ったアドバイス:
フォアの当たりをもっと厚く、そしてより深く。

2012年5月19日土曜日

夏日に90回記念のマーラー - 河地良智&お茶の水管弦楽団のマーラー1番

快晴の夏日、最低7.7度と低く、最高25.6度とポカポカ、東京に出て午前テニス、午後アマオケ、と典型的休日、Tシャツの上に半袖シャツ、その上にウォームアップを羽織って出ましたが、電車に乗るころには上着を脱ぎ、テニスの後は半袖シャツも脱いでTシャツ1枚で丁度いい程。

 テニスの後のアマオケの会場は文京シビック、開演まで1時間以上あり、ちょうど近くで学園祭をやっている後輩に差し入れをし、あわよくば重いテニス道具をお店に置いてこよう、と本郷へ。

 しかーし!テントの場所をあらかじめて訊いておかなかったため、場所が分からず学園祭の人混みの中キャンパス内を右往左往すること30分余、遂に断念し、ネットに繋がる場所でfacebookにSOSを書き込んでから文京シビックへ。

 聴いたのはお茶の水管弦楽団、という名前の学生オケ、でもお茶大のオケではなくて東京医科歯科大のオケ、90回記念演奏会、ってことでやや大曲を選択したとのこと。

5月19日(土) 文京シビックホール
 河地良智指揮お茶の水管弦楽団 ウェーバー "オベロン"序曲、チャイコフスキー 眠れる森の美女、マーラー Sym1番
 オケはビックリする程の女性上位(たぶん9割近く)、最初のウェーバーは弦がなかなかの鳴り、続くチャイコフスキーはブラスの鳴りもまずまず、そして後半のマーラー、Hr8、Tp6(全員女性!)、Tb6とブラスが多く(ただTp1,Tb2はラストのHr補助)、中でもHrがいい鳴りで終楽章の起立は補助のTp,Tbと共に遅らせて2パッセージ目から、河地氏のやや速めながらケレン味もある棒の下、大多数が大学から始める学生オケにしては珍しく弦が全パート安定しており、2ndVnやVlaの目立たないパッセージが聴こえたのが印象的、アンコールはその弦を活かしてカヴァレリア・ルスティカーナを瑞々しく。

 終演後、後輩達がfacebookに書き込んでくれた情報を基に再び学園祭に赴き無事合流、まったり過ごしてから、今や悪名高き金沢方面の格安高速バスで帰省の途に就きました。

 今日から本格的な山岳ステージに入るジロ、およびC.リーグ決勝を観られないのが痛恨です。

2012年5月17日木曜日

一夜限りの円い朗読劇 - 朗読劇 放送禁止。

昨夜の宴会で最後に残飯処理をさせられたせいか、今朝の体重1kg増(涙)、まあ、その半分は一時的なものでしょうけれど、朝便の習慣が無いので。 

 朝は15度台と高く、そこそこ晴れた日中も25度超と連日の夏日、昨夜空気を抜くのに失敗したせいか、ツチノコ状態だった自転車の前輪は今朝見事にパンクしてました(涙)。

 夕方は東京に出て観劇、例によって奇特な方が回してくれたもの、日替わりでBS-TBSが仕掛ける演目の一環です。

 演劇は基本守備範囲外、しかも先週やはりハロプロがらみのBS-TBSプロデュース劇を観たばかりなのに連投となったのは、何よりBS-i時代から注目していたマノエリを間近で見られるから、そして同様のチャンスが作年末にあったのに都合が付かなかったことのリベンジの意味もあります。あと脚本がやはりBS-i女優福永マリカってのも興味津々。

 もう一つのポイントは会場の青山円形劇場、直径7-8m程の円形舞台をぐるっと360度客席が囲み、しかも4列までしかないため臨場感抜群、よってここでの公演のチケットが回ってきたら行くようにしています。

 早めに現地青山入りし、招待券を受け取った後、気になってはいたけれど未訪だったとんこつラーメン屋(青学キャンパスの向こう側にあり、渋谷からだと微妙に遠い)を訪問、味にも替え玉50円にも満足、でも以前は100円で替え玉何個でも、だったそう。

5月17日(木) 青山円形劇場
 BS-TBS五月ステージ 朗読劇 放送禁止。
原作は女子高生と若手教師の禁断の恋を描く櫻川さなぎのケータイ小説、演ずるは(と言ってもほぼ朗読スタイル)真野恵里菜と劇団EXILEの町田啓太、陰惨な展開にならずすっきり丸く収まるプロットと、タイトルの意味が最後に明らかになる構成の1時間程を楽しみました。円形舞台の四隅に椅子を配し場面ごとに役者が移動、全てのお客さんが間近で観られる工夫をした演出がGOOD、生で見るマノエリは可愛かったですが思ったより脚が太めでした。

 終演後出演者によるざっくばらんなアフタートークがあり、この公演はカメラも入らず一夜限りであること、共演の2人は今日の午後初めて顔を合わせて本読みをしてすぐ本番だったことなど、を楽しく話してくれました。

 自分の席の近くに、そして終演後のエレベーターの隣には仕掛け人のあの丹羽多聞アンドリウが!近くで見ると確かにハーフっぽかったです。

2012年5月15日火曜日

歴史改変エンタテイメント第1作

悲しいニュース:推理作家の吉村達也氏死去
氏の作品は数が多過ぎて、どれを手に取ればよいのか判らないでいるうちに鬼籍に入ってしまわれました。追悼に「金閣」「銀閣」あたりでも読んでみるか。

 ほぼ終日の雨、今年の5月は最初の10日間でほぼひと月分の平年値(120mm)降っているだけに、また降るのか、という感じ、降り出す前の午前0-4時に15-6度だったの除き、日中を含めてほぼ17度台と一定気温だった一日。

 本日は先日読了した本から、このミス2010年度版ランクイン作品企画の第5弾として手に取ったのは、3部作で票が割れたため第10位に甘んじてはいますが、この年最大の注目作の一つだったことは疑い無し、第2次大戦でイギリスがナチスと講和した、というパラレルワールドを描いた3部作の第1話、英国の政策がより親ナチスに傾く契機となる殺人を描き、謎解き要素もあるとの噂ゆえ期待大です。

英雄たちの朝 ファージングⅠ ジョー・ウォルトン
 カントリーハウスにおける政府要人の殺人事件の顛末が、捜査側と容疑者の妻、2人の視点で交互に語られます。語り口はそれなりに楽しめますが、犯人探しに本格の要素は無くガッカリ、創作の力点が「もし~だったら」という仮定から飛翔する想像力にあり、その意味ジャンル的にはミステリーと言うよりSFかも。

 エンタテイメントとしてはより佳境に入るも、謎解き要素は更に減るらしい第2、3作を読むのは当分先になりそうです。

2012年5月13日日曜日

多摩で一気呵成のシベリウス - 増井信貴&首都大学東京管弦楽団

今朝は5度弱と4月上旬並みの冷え込み、部屋の温度も久々に20度を割ってます。午前中は快晴のテニス日和、ってことで昨日同様早起きして麻布に出てテニス、昨日凍えて軽く風邪をひいたのに懲りて上着を羽織っての出陣。

 午後は5日連続して平年値の21度台、とそこそこ上がりましたが、雲が出てきて夕方はやや肌寒く、何よりこの程度の気温なのに冷房が入っている電車まであり、上着を持参したのは正解でした。

 朝イチプレーの後、これまた昨日同様久我山に移動してテニスのハシゴ、とも思ったんですが、それと迷っていたアマオケの方を選択、多摩まで遠征することに。

 と言うのも本日の大学オケ(旧都立大)、昨年マーラー1番を聴いてるんですが、その時はブラスがとてもいい鳴りで、そのオケによるフィンランディアとシベ2のクライマックスは聴きものかも、と思ったから。あと前プロに珍しくもTb協奏曲があるのも興味深いところ。

5月13日(日) パルテノン多摩
 増井信貴指揮首都大学東京管弦楽団 マルタン Tbと管弦楽のためのバラード、ラーション Tbと弦楽のための小協奏曲、シベリウス フィンランディア、Sym2番
 最初のフィンランディアはTb中心にブラスがいい鳴り、続く2曲はN響Tb奏者吉川武典をソリストに迎えてのマルタンとラーション、休憩を挟んでのシベ2はHr5、Tb3、Tp3+1アシ(たぶんOB)、増井氏の速めのテンポの下、一気呵成のクライマックスではブラスは勿論のこと弦もよく鳴ってなかなか壮大な音響でした。アンコールは無し。

 練習をサボって遠征した甲斐はありました。

2012年5月12日土曜日

空前のバカミス・アンソロジー、下巻 - 小山正編「奇想天外のミステリー」

昨日宿舎前で(今朝の有栖川宮記念公園でも)、今季初めてあの青臭いsemen臭を感じました。

 まずまずの晴れ、朝は8度弱とやや冷え込み、日中は21度台と4日連続の平年値、ただその割には風が冷たく、春と言うより秋の空気感、半袖半ズボンでは寒く感じました。

 早起きして東京に出て2箇所でテニス、朝は麻布で、それから久我山に移動して昼過ぎまで。

 前半のコートに向かう際の通り道の有栖川公園、先々週は階段ダッシュしていたプルンプルン外人軍団、今朝は何と両手にグローブを着けミット打ちをしてました。

 午後はコンサート予定無く、古本屋を数軒回って10冊以上購入し、池袋で後輩に遭遇、その後帰り際にDATとMD(共に死語)を買おうとアキバでいつも行く店に寄ったところ、シャッターが閉まっていて「この店舗は破産宣告云々」との張り紙、ショック…、これからどこで安く(死んだ)メディアを買えばいいんでしょうか(涙)。

 本日は昨日に続き、先日読んだバカミス・アンソロジーの下巻から。

奇想天外のミステリー 小山正編
 収録作家は辻眞先、鯨統一郎、かくたかひろ、戸梶圭太、霞流一の5氏、そして巻末は編者の日本バカミス史エッセイ後編、戸梶圭太のぶっ飛びスタイルが印象的、鯨統一郎は(バカ度はともかく)ミステリー度が低くがっかり、最後を飾るバカミス・キング霞流一「BAKABAKAします」もタイトルなど凝ってますが期待し過ぎたせいかイマイチ感あり。

 明日はテニスの状況次第ではアマオケのシベリウスに行くかもです。

2012年5月11日金曜日

空前のバカミス・アンソロジー、上巻 - 小山正編「天地驚愕のミステリー」

自分の受け入れている中国人留学生が昨夜遅く研究室に来て、「(中国では)日本に5月22日に大地震が起こると予言されている」と言い放ち、(今日)中国に帰ってしまいました(笑)。22日が楽しみです。

 4日振りに朝は10度を割り低め、そこそこ晴れた日中は21度台と3日連続の平年値、午後は黒雲が湧いてきて少し通り雨、5月も中旬だというのに構内ではまだ少し赤白の椿が咲いてます。

 本日は先日読んだ本から、「バカミス」という言葉の提唱者?がこれぞ、と思った筆者に声を掛け、書き下ろしで編んだアンソロジー「バカミスじゃない!?史上空前のバカミス・アンソロジー」を文庫化にあたり2分冊にしたものの上巻です。

 文庫にして400頁強の分量を2分冊にする商法はやや納得が行きませんが、まあ、版元がその悪徳商法の元祖とも言える宝島社(「チーム・バチスタの栄光」など)なのでまあ、よしとしましょう。
(↑あ、でも「GOTH」とか、角川の方が先か。)

天地驚愕のミステリー 小山正編
 収録作家は鳥飼否宇、北原尚彦、船越百恵、山口雅也の4氏、巻末に日本のバカミス史を俯瞰する編者のエッセイの前編も、バカミス・キングの座を霞流一と争う鳥飼否宇の巻頭作「失敗作」がさすがの凄さ、あと初めて知った船越百恵もなかなか強烈、今後彼女の作品をチェックします。

2012年5月9日水曜日

I not a many - 大人の麦茶 第十九杯目公演 BB [Bumpy Buddy]

今クールのドラマを1、2話観た印象では、1番ブッ飛んでるのは深夜枠「コドモ警察」、脚本・プロットが秀逸と感じるのが「リーガル・ハイ」、意外な拾い物感があったのは「クレオパトラな女たち」、(内容は置いといて)サービス精神を感じたのが「たぶらかし」「都市伝説の女」「未来日記」、あと「37歳で医者になった僕」のテレ東「最上の命医」をパロったキャスティングには爆笑、ただ「鍵のかかった部屋」「放課後はミステリーとともに」は原作の文庫化を考えると録ってから3年は寝かせることになりそう(涙)。

 朝から曇りで不穏な雲行き、気温は朝高め、日中はほぼ平年、道端は雑草的に生えている橙色のひなげしの花で一杯、年々増えている気がします。

 夜は東京に出て新宿サザンシアターで観劇、例によって奇特な方からの頂きもの、Berryz工房などハロプロ系出演のミステリー劇ってことでの出陣、そう言えば2ヶ月前にも同じ行動パターンを取った気がします。

5月9日(水) 新宿紀伊國屋サザンシアター
 大人の麦茶 第十九杯目公演 BB [Bumpy Buddy]
人に触れることでその心を読む異能女性刑事が熱血漢刑事と組んで殺人事件を捜査するミステリー劇、休憩無しの2時間弱、序盤ややもたつく感はありましたが、事件の構図が解明された後にも"囚人のジレンマ"を活かした展開があり、更にそれまでの伏線が効いてくるドラマが訪れる構成が見事、よく出来た脚本で見応え十分でした。舞台俳優さんに交じってのハロプロ勢(「数学女子学園」での学習の甲斐無く個体認識は出来てませんが)、初日のせいか主役の夏焼雅(Berryz工房)は時折噛んでおり(笑)、須藤茉麻(Berryz工房)はなかなかの凄み、あと中学生の宮本佳林(パロプロ研修生)が上手、そして何より保田圭(元モー娘。ってことも知りませんでした)が歌う"Someone to watch over me "(何と日本語訳詞、しかも上手い!)が素晴らしかったです。

 丁度観劇の時間帯が大荒れだったようで、往き帰りは殆ど降られずに済みました。

2012年5月8日火曜日

2012 京王オープン(5月)

よく晴れて風も無いテニス日和、ってことで仕事休んで早起きして東京(調布)で試合。
で今朝のボケ老人:試合用のシューズを職場に忘れ、5時台に起きて取りに行く(涙)。 

 1回戦byeで初戦が2回戦、本選を1回勝ってきた相手に勝てる訳も無く、2-6,1-6であっさり敗退、第2セットにダブルフォールト3度、本日のお小遣いは1600円、ただ苦手なオムニの割には試合になりました。

 今日貰ったアドバイス:
・サーブのコースをもっと散らし、ボディーも使うこと。
・ネットにもう少し出ること、あと出球にも気を付ける。 

2012年5月6日日曜日

朝活オケ、夜の2番 - 小柳英之&モーニングフィルのマーラー2番


 アマオケマーラー2連荘の後半戦、国立で9番を聴いた後、荻窪に移動して聴いたのは、朝活オケを標榜する割には旗揚げ公演の9番翌年の5番以外は午後か夜の公演となっているゲリラ的(マーラー)オケ、ただ合唱が必要な曲はやらない(やれない)のかと思いきや、何と今回は2番です。

 お客さんの数は過去最多だったとは思いますが、演奏者の数もいつもの倍(200人程)なので、いつも通り演奏者数と同程度だったかも(笑)。

5月6日(日) 杉並公会堂
 小柳英之指揮モーニングフィルハーモニー管弦楽団 マーラー Sym2番
オケは対向配置、オルガンは電子オルガン(キーボード?)使用でオケ両脇にスピーカー、小柳氏の棒は両端楽章はゆったりテンポでタメ多く、逆に第2楽章は速めテンポで乱れ多し、また同楽章ではピッツィカートをギターの如く横抱えでやる趣向がやや不発気味、第1楽章後に指揮者が一旦退場、約100人の合唱と独唱者がPブロックに入場し、音合わせをやり直すなどして時間を稼げども、マーラー指定の5分には届かずインターバルは4分位、オケは弦が不安定ながら終楽章中盤と終盤では舞台裏のバンダが加わって10本になるHrは迫力十分、Tpも山谷あれど終楽章のハイトーン系はきっちり、あとFl・ピッコロとの掛け合いの舞台裏Tpの難所もバッチリ、ただこの箇所、舞台裏に2本バンダTpが控えていた(たぶん)のに、舞台上の4th5thあたりが裏に回ってました。リハ不足で落ちたり出間違えたりする箇所も散見しましたが、要所はさすがの迫力、前回の1番&4番の時よりは持ち直した感がありました。

 荻窪は(ひと昔前の?)ラーメン激戦区、大体のお店は訪問済ですが、いつ行っても閉まっていたラーメン屋があって、開演前に覗いてみると開いています! GW序盤の宴会で体重1kg増してたんですが、その後の5-6日間は家でのシリアル以外、外では食パン1斤を2日に分けて食べるのみ、とガマン生活でその1kgを戻しており、その自分へのご褒美として突入決行、ついでにギョーザまで、よって今朝の体重測定またも0,5kg増。

GW最終日は「おとな」第9 - 齊藤栄一&国立マーラー楽友協会管のマーラー9番

本日はアマオケのマーラー2連荘、まず国立(くにたち)マーラー楽友協会で9番を聴いてきたところ、とてもよかったです。これから夜は杉並公会堂でモーニングフィルの2番です。まずは記事のみにて。

 ところで今Yahooのトップニュースを見たら、地元茨城で竜巻が発生し、大停電、死者も出たとのこと。

<続き>
 この日は昼過ぎまでは晴れ、最低12度台最高25度台と高めで連日の夏日、午前練習、午後アマオケと典型的休日パターン、電車もホールも冷房が入っていて泣きそうになりました。

 午後はアマオケのマーラー2連荘、どちらも本番直前に数回リハをやるだけで実演に臨む(たぶん)オケです。午前中のテニス時から風が強く、1時少し前に上がって向かったのは一橋大のキャンパス、同大オケの外郭団体「国立(くにたち)マーラー楽友協会」によるマーラー9番です。

 ただここは「年末に第9を、但しマーラー」なる団体、実際この年末年始も9番をやったのに、何故かGWにもやるとの情報を得ての参戦、会場で配られたパンフにその事情が記されていました。

 どうやらここ数年は現役大学生中心のメンバーで9番をやっていた(曰く「若人」第9)ため、OBOGの不満が蓄積され、今回OBOG中心のメンバーで臨むことになった(曰く「おとな」第9)とのこと。

 また同協会発足の契機は(自分の9番原体験でもある)あのバーンスタインがたった1度BPOを振った9番のFM中継だったとの由、そして今回は同協会20回目の9番とのこと(発足29周年ですが中断などあるため)。

5月6日(日) 一橋大学兼松講堂
 齊藤栄一指揮国立マーラー楽友協会管 マーラー Sym9番
新春同様2ndVnとヴィオラを入れ替えたタイプの対向配置、Tp3本、Tb3本、Hr4本とブラスはアシ無し最小編成、弦はVnが7名+8名とやや少なめにしてはよく鳴り、低弦はそこそこ数が揃っていてゴリゴリ鳴ってました。そして各パートの安定度は学生中心の時とは段違い、終楽章のブラスの爆発度も高く、ここ数年で1番印象が良かった前回公演と比べても格の違いを見せ、同協会の9番中でも1番良かった印象です。解釈で印象深かったのは、第1楽章後半、HrとFlの掛け合いの部分の真ん中あたりで3rdTpがやたらとデカイ合いの手を入れていた点と、終楽章クライマックスでブラスの爆発後に弦が叫ぶ部分ではブラスと一緒にVlaがと弦バスがやめ、チェロが1小節やってやめ、Vnが残るんですが、チェロの音の切り際では大見得を切っていた点(こんなの初めて!)です。結尾で音が消えた後の黙祷は10秒程。

 
 さすがにお客さんはオケの団員よりも少ない数でした(笑)。

 終楽章の頃には雷鳴がゴロゴロ、終演後外に出ると舗道は濡れており、その雨を境に気温も急激に下がってました。

 パンフにあったゲーテ「ファウスト」の金言がこの企画の全てを表しているので転記します:

よわい重ねて人は愚かな子供に返るとは俗言
年老いてわれらは真の童心を得るのです。 (柴田翔訳)

2012年5月5日土曜日

リス&ウラルフィルのシェエラザード

この日は終日ラ・フォルジュルネ三昧、前後に無料コンサートを挟み、午後に唯一の有料公演のリス&ウラルフィルに参戦、実は同コンビの武蔵野公演(月曜)が安く入手出来そうで、そっちに行こうかと思ってましたが、作戦変更です。

5月5日(土・祝) 東京国際フォーラム ホールA
 ドミトリー・リス指揮ウラル・フィルハーモニー管弦楽団 R=コルサコフ シェエラザード
1-2楽章を続けて振ったリスは棒を使わず、要所は両手で激しく煽り、速い部分はより速め傾向、一方ソロは手を止めて自由にやらせるスタイルで、朗々としたTbソロとノリノリのObソロが印象的、アシ無しで2本のみだったTp、第1楽章など明らかに抑えめでしたが、終楽章クライマックスはかなりのベタ吹き、Tbもまずまずの鳴りで巨大ホールでなければかなりの迫力だったと推測され、機能的では無いオケのため粗い部分も多かったのですが、ブラスの迫力でまずまず満足でした。

ラ・フォル・ジュルネ、ア・ラ・カルトその4 - なでしこ室内楽団、東邦音大ブラスクワイヤ、Bloom Quartet & Ensemble

がーん、昨日6時間分留守録セットしてあったラ・フォル・ジュルネのFM中継、ただの1秒も録音されてません(涙)。オケの中継が無かった、ってことにします。ともあれ原因100%不明の留守録失敗が今年これで2度目、もしかしたらタイマーの接点不良かも。、

 あとショックと言えば阪神、ここ4試合で点を取ったのはたったの1試合のみ、遂に貯金もゼロに(←借金生活に、の間違いでした(涙))。

 今日は立夏、そして端午の節句でもあります。久々の快晴、気温も朝は12度台とやや高め程度でしたが、日中どんどん上がって今季最高の27.3度、今年2度目の夏日、半袖半ズボンにウォームアップを羽織って出ましたが、すぐ脱いで2度と着ることはありませんでした。

 午前テニス、もしリス&ウラルフィルが安く入手出来たら午後ラ・フォル・ジュルネと思ってましたが、留守録失敗が口惜しかったのでそのリベンジ、リス&ウラルフィルを定価購入、テニスもキャンセルし、(朝少し仕事をしてから、ですが)1日丸の内で過ごすことにしました。

 まず新丸ビル1階の通路で聴いたのはなでしこ室内楽団、(弦楽四重奏)林こずえさん、寺島貴恵さん(Vn)、三品芽生さん(Vla)、島津由美さん(Vc)による弦楽四重奏です。クライスラー、ヴィヴァルディ、バッハなど名曲中心ながら、音楽祭テーマ「ロシア」は?と思わせつつ、最後は「くるみ割り」花のワルツでシメ、衣装がセクシーで素敵でした。

 続いて有料公演チケット購入者しか入れない地下イベント会場に潜入して聴いたのが東邦音大ブラスクワイヤ、Tp20本弱、Hr10本弱、Tbとユーホ6-7本、Tuba4本と巨大編成、うちTpとHrのトップは先生っぽい人でした。ロシア物を2曲、「ムラダ」より貴族たちの行列とスラブ行進曲を豪勢なサウンドで、特に後者のラスト、弦や木管の細かいパッセージをTpでやるのが大変そうでした。

 続いて唯一の有料公演のリス&ウラルフィル、この感想は次の別記事で。

 その後、東京駅丸の内側の地下広場で聴いたのがBloom Quartet & Ensembleという女子弦楽アンサンブル団体メンバーによる弦楽四重奏、愛の挨拶やハンガリー舞曲などの有名曲とともに、音楽祭テーマからはボロディンの弦楽四重奏曲から有名なノットゥルノを含む2つの楽章を披露、リーダー格1stVn武田知奈津さんが愛らしかったです。ただ普段着?と思った服装は銀座にある服屋とのコラボとのこと、その割にはパッとしない衣装でした。

 この時点で午後4時過ぎ、実はハーディング&新日「巨人」の直前安価GETに備え夜は予定を空けてあり、この時点でwebをチェック、しかしそれは叶わず、で諦めて次に覗いた会場「○○広場」がお客さんで一杯だったので、面倒くさくなって帰途に就きました。

 家に戻ると文庫本の山が崩落しており、地震があったの?と調べてみてもせいぜい夕刻の震度1程度、なのに何故?

 夜空ではいつの間にかお月さんがかなり円くなってます。明日はアマオケのマーラー2連発、9番と2番です!

2012年5月4日金曜日

ラ・フォル・ジュルネ、ア・ラ・カルトその3 - 大塚茜さんのFl、長尾春花さんのVnなど

朝の最低16度台とかなり高く、日中の最高は20度強とほぼ平年、曇り基調ながら大気が不安定で、晴れたかと思ったら降る、の繰り返し、宵の口、金星がやけに輝いていたので、もう降らないだろう、と自転車を2時間程外に一時停車しておいたら、びしょ濡れになってました。

 当初予定では午前中にラ・フォル・ジュルネで怪しげな地方オケのショスタコ5番を聴き、午後はテニス、の予定でした。が、どうもこの音楽祭にしては価格設定が微妙に高く、希望額でのショスタコ5番事前入手に失敗、でもどうせ午前中は暇なので会場へ、ただホール前で当日券販売をしないため"当日券売り場で物欲しそうな顔をしてウロウロする作戦"も出来ず入手を断念、また無料コンサートでも聴くことにしました。

 丸ビル1階「MARUCUBE」で聴いたのは大塚茜さんのフルート、伴奏ピアノは石川悠子さん、愛の挨拶など軽めの曲からプロコのフルートソナタ(Vnソナタとして知られているけれどFlが原曲とのこと)などハードなものまで、30分超がっつり吹いてくれました。

 その後テニスへ、の筈が、オムニコートの癖に管理がうるさいコートで使用中止の報、これで3日連続してテニスがお流れ(涙。

 って訳で午後も暇になり、やや爆演系リス&ウラルフィルのスクリャービン5番でも聴こうか、と共通チケット売り場に赴くも、長蛇の列が出来ていて劇萎え、買う気が失せました。

 ま、今日のラ・フォル・ジュルネはFM中継を長時間留守録してるので、いいか。

 とは言え、昨日同様、このまま手ぶらで帰るのも何なので、あと2つ無料コンサートを聴きました。

 まず丸ビルと新丸ビルの間の通路、行幸地下イベントスペースで聴いたのが、永井公美子さん(Vn)と藤井泉(Vc)さんのデュオ、音楽祭のテーマとは関係無く、それぞれの単独演奏によるバッハ(Vc)、クライスラー(Vn)、を挟み、ベートーヴェンとヘンデルを披露してくれました。

 その後またマルキューブに移動して聴いたのが長尾春花さんのVn(Pf伴奏は大伏啓太さん)、お名前に見覚えがあったので、日記を検索すると、コバケン&東フィルのマーラー5番の前座で聴いてます。

 開演30分前に到着したのに、黒山の人だかりでステージ見えず、3階廊下から双眼鏡で鑑賞、チャイコ(の知らない曲)、チャルダーシュ、ツィガーヌときて、最後はパガニーニの主題によるラプソディーの1番有名な変奏を情感たっぷりに弾いてくれました。

2012年5月3日木曜日

高校生オケ、部活のハチャトゥリャン2番 - 長根尾貴仁&青山フィルハーモニー管弦楽団

GW中盤の5月3日、テニスが雨で流れて暇になり、前後にラ・フォル・ジュルネの無料コンサートを楽しみつつ、当日参戦を決めたのは都立青山高校のオケ。

 何と言ってもハチャトゥリャンの交響曲2番、ってのが聴いたことが無くて(3番なら2度程ありますが、下野&新日とか)興味津々、またジュニアオケ、ってのは聴いたことはありますが、単独の高校のオケ、ってのも初めての体験だったかも。

5月3日(木・祝) 杉並公会堂
 大沢明瑠、佐藤和佳菜、長根尾貴仁指揮青山フィルハーモニー管弦楽団 ベルリオーズ ラコッツィ行進曲、サン=サーンス 「サムソンとデリラ」よりバッカナール、ブラームス 大学祝典序曲、ハチャトゥリャン Sym2番
 パンフによると純粋に高校の部活、そしてこの演奏会で3年生は引退でしょうか、指揮も部員何人かで担当(指揮していない時はそれぞれの楽器を担当)します。また楽曲の編成とは関係無く、常に全部員がステージに出ている風で、(指揮に回って減った場合を除き)ブラスだと常にHr5人、Tp6人、Tb4人が曲ごとにローテしつつ乗っていました、あと男性部員は数える程しかいません。最初のベルリオーズは冒頭のTpがいい響き、次のサン=サーンスは要所でHrがよく鳴り、続くブラームスはシンバルが豪快な叩きっぷり、そして後半ハチャトゥリャンは難曲かつ1時間近い長丁場にも拘らず最初から最後までブラスがよく鳴ってなかなかの迫力でした。アンコールは、えーと、忘れました、ボケ老人…。(←ハチャトゥリャンつながりで、剣の舞だったような…)

ラ・フォル・ジュルネ、ア・ラ・カルトその2

この春、関東では梅の開花がひと月近く遅れた割には桜の遅れは1週間程度、よって両者が並んで咲いている光景が見られました。ただ元より桜前線と梅前線?は速度が違うらしく、北海道では例年一緒に咲くとのこと、ただ今年はやはり梅の遅れがあるため、場所によっては桜が追い抜いて梅より先に咲いているそうです。

 今日は終日テニス、の筈でしたが昨夜からガンガンに雨、もう100ミリ近く降ったかも、朝の最低16度と高く、日中は20度台とほぼ平年、予報通り雨がやむ気配無く、終日コンサートに変更、真ん中にアマオケを挟んで前後にラ・フォル・ジュルネの無料イベントに行くことに。

 まず新丸ビル1階通路で聴いたのは南部やすかさん(Fl)、堀沙也香さん(Vc)、小口佳代さん(Cl)の変わった構成のトリオ、うち南部&掘のコンビは昨年もこの音楽祭で聴いてます。

 白鳥、くるみ割り人形、チャルダーシュなどスタンダードを楽しく演奏、また演奏曲目にあったカッチーニ「アヴェ・マリア」が本人作ではなくてごく最近(1970年頃)にロシア人作曲家の手になるものだとか、よって音楽祭のテーマ"ロシア"にぴったり?

 続いてオアゾ「○○広場」に移動し聴いたのは塩月彩華さんのピアノ、時間が少し重なっていて途中から、よって遠方からの鑑賞、白いドレスを身にまとい、ラフマニノフやチャイコフスキーなどを披露してくれました。

 そこからダッシュで荻窪へ、聴いたのは青山フィル、という高校生オケ、しかもメインは珍しくもハチャトゥリャンの2番、この感想は次の記事で改めて。

 上記アマオケが終わるとまたダッシュで丸の内へとんぼ返り、丸ビル1階「MARUCUBE」で小林美樹さんのVnが始まってしまっており、これも黒山の人だかりで遠方からの鑑賞、ワーグナーのレア曲など選曲がマニアックでした。奏者が見えないので3階ベランダまで上がり、双眼鏡で鑑賞、ピアノ伴奏の小林有沙さんが綺麗でした。

 その後空いた同会場で座って聴けたのが、伊賀あゆみさんと山口雅敏さんのピアノ連弾、剣の舞やくるみ割り人形などを、曲によっては金田あゆ子さん、森田真希さんお二人のバレエ付き、という贅沢な趣向で愉しませてくれ、"花のワルツ"ではおもちゃのピアノまで登場してました。

 今日1日でくるみ割りを3度聴いた気がします。

2012年5月2日水曜日

ラ・フォル・ジュルネ、ア・ラ・カルトその1 - 12人のヴァイオリニスト、MODEA

あうぅ、31イニング無得点、阪神また去年のフェーズに逆戻り(涙)。

 朝の最低17度台は今季最高値にして6月下旬の値、つい1週間ほど前に初めて部屋の温度が18度を超えたと思ったら2、3日前には20度を突破、今朝は21度に達してます。

 GW5日目、午前中はまだ曇り、職場に顔を出してから午後のテニスのため東京へ、早めに出てまずラ・フォル・ジュルネの無料イベントへ、聴いたのは6年前に高嶋ちさ子が立ち上げたユニット「12人のヴァイオリニスト」、ポイントはそのモットーの"見ても、聴いても、美しく"、個々のプレーヤの何人かは色々な所で見た、いや、聴いたことはありますが、ユニットとして見る、いや、聴くのは初めてです。

 ただ、丸の内に着いたらいきなり雨が…(涙)。

 その時々でメンバーの入れ替わりはあるでしょうけれど、常に12人確保出来る様に現在メンバーは14人とのこと、音楽祭のテーマ"ロシア"とは無関係にフィガロ、四季、ツィゴイネルワイゼンなど持ち歌から数曲、殆どの曲で全員にソロが回る編曲になっているのが興味深かったです。

 ただ会場は丸ビル1階にある「MARUCUBE」というイベントスペース、ここはPAの音が楽音より強く、楽員ピアノ含め14人もいるのにPAの音の方が大きくて興醒め。

 イベントが終わるや否やテニスするべく麻布へダッシュ、でも雨は降り続いており、コートには人っ子一人いませんでした(涙)。

 手ぶらで帰るのも口惜しいので、帰り道また丸の内に寄って無料イベントをもう1つ、MODEAという音大出身の3人(Pf&キーボード、Vn、パーカッション)ユニット、以前にインストアイベントで2度ほど(2006/10/142008/11/24)聴いています。

 会場はオアゾ1階「○○広場」、自作のポップス系の曲に交え、音楽祭のテーマ"ロシア"に因んでラフマニノフ「ヴォカリーズ」および独自編曲のロシアンメドレー、後者ではチャイコPC、VnC、だったん人、シェエラザード、プロコロミジュリ、パガニーニの主題による狂詩曲、展覧会の絵、などなど、怒涛のてんこ盛りでした。

 その後帰途に八重洲から乗った高速バス、頭上から冷房の冷風が降ってきて発狂しそうになりました。