2012年5月23日水曜日

泡妻流奇談集 - 泡坂妻夫「恋路吟行」

何かと話題の高速バスは無事関越道を抜けて朝7時前に東京駅着、もう1台高速バスを乗り継いで茨城入りし、ほぼ定時に出勤。

 スカイツリーお披露目だった昨日は関東の方がずっと寒かった(終日15度以下)ことはニュースで見て知っていましたが、今日もこっちの方が石川より寒い感じ、晴れてはいましたが最高21度台と平年より、そして昨日までの石川より低め、同僚が「予報では7月並みの陽気になるって言ってたのに」とボヤいてます。

 本日は帰省時に読んだ本から、やはり本が好きな実家の父は、根気が無くなったのか短編、しかも国内ものしか読まないので、いつも和物短編集を数冊手にして帰省することにしています。その中の1冊がこれ、外れの無い泡妻作品です。

恋路吟行 泡坂妻夫
 80年代末から93年に掛けて雑誌掲載された10編を収録、全作に大なり小なり伏線の妙はありますがミステリー色より奇談色が強め、ミステリー的には表題作が、奇談としては巻末の「子持菱」が印象に残りました。あ、あと「怪しい乗客簿」の軽妙さも。

 因みにここ数年は自分もボケ進行のせいか、登場人物の名前、特に外人の名前をなかなか覚えられなくなるとともに、長編を何日かに分けて細切れに読んでいると、前回読んだ部分をすっかり忘れていて、なかなか入り込めなかったり読み返す要が生じたり、「国内短編に限る」という父の気持ちがだんだん判ってきました。

0 件のコメント:

コメントを投稿