2012年6月16日土曜日

コバケン&日フィルのブルックナー9番

先日DATテープの整理をしていて下野&大フィルのライブだったか、生まれて初めてブルックナー2番を耳にして、そのクライマックスに驚愕、なんとffでブラスが「タッタタ、タッタタ、タッタタ、タッタタ、・・・」と同じパッセージを延々と40回近く繰り返していました! 版にもよるかもしれませんが、かなりシュールです。実演なら聴いている方も、そして吹いている方もトリップしそう。

 午前練習、午後はコンサート(しかもそのブルックナー)と典型的休日の予定、ただ雨予報だったのでテニスは無理か、と思ってたのに朝起きると降っておらず、慌てて準備して東京へ、でもアキバに着いたら降ってました(涙)。気温は終日16-20度の範囲と低め、梅雨寒が続いています。

 昼過ぎまで暇になったので、新宿駅構内の無線LANスポットに居座り、先日のシャラポワ優勝までの道のりで1番苦戦した4回戦、高画質版(1080p)のダウンロードのトライ、でも11ギガもあるので2時間いても2割程度しか落ちず、12時過ぎに先週爆速だったサントリーホール近くのセブンイレブン7SPOTに移動しリトライ、でも今日は7MB/sはおろか100KB/s程度しか出ませんでした(涙)。

 その後聴いたのがこれ、コバケンの振るブルックナーを実演で聴くのは初めてです、たぶん。

6月16日(土) サントリーホール
 小林研一郎指揮日フィル シューベルト 未完成、ブルックナー Sym9番
前半のシューベルト、第1楽章最後の音は昔風のディミヌェンド、そこから間を置かず第2楽章に入り、静かに曲が終わるや否や、コバケンがまだ頭上に棒を捧げているのに掛け声と拍手をする人が、あーあ、CD収録も入っているのに(笑)、そして後半ブルックナーの前には「指揮者が棒を降ろすまでは拍手をお控え下さい」との場内アナウンス(笑)。この9番はコバケンにとり初挑戦、そのためか提示部冒頭の2、3分はやたらと細かく各動機に強弱と表情を付け、かなりくどめ、その是非はともかく、その調子で最後まで綿密にやればかなり個性的かつ画期的でしたが、その後は濃いめ基調ながら冒頭程の細かさは無し、ブラスは各所で開放的に鳴らしており、特に第1楽章最後では8本(専業4+持ち替え4)のHrがベルアップ(!)して豪快に吹いていたのが印象的、荒々しい表現の第2楽章の後には音合わせ、第3楽章のブラスは第1楽章より抑えめながら、後半のカタストロフっぽい叫喚部分はかなりの大音響。あと驚いたのは、最後の1音が鳴り終わっても、コバケンが棒を降ろす10秒弱の間は拍手が起きなかったこと、言えば分かるんですね、行儀の良いお客さんには。

 コバケンは指揮者デビュー40周年とのこと、終演後口上があり、楽員から花束が贈られていました。

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