2012年8月2日木曜日

ある意味驚きのミヤベ初期作 - 宮部みゆき「長い長い殺人」

昨日の「ラブレイン」、富良野のオムカレー屋さんのシーンで「お代わりしたい時には「ルールルル」と言って」には爆笑!ホントのことらしい。

 今日も青空に入道雲&夕立無し、しかもここ2日徐々に弱っていた夏の勢いがまた復活!最高35.1度と猛暑日です。

 気が付けば昨日からもう8月、なのに構内のサルスベリは未だ開花せず、一方白くて背の高いタカサゴユリがあちこちで咲き始めました。

 5月頃だったか、TBSで宮部みゆき作品を4作(「理由」「スナーク狩り」「長い長い殺人」「レベル7」←この中では「スナーク狩り」が1番好き)まとめて単発ドラマとして放送したことがあり、そのセレクトに未読作品が1つあってビックリ!

 よってその作品(「長い長い殺人」)だけは録画して視聴せず、慌てて原作を100円棚で捜索、2ヶ月掛けてやっと発見し、先日読了したもの。

 文庫化された主要なミヤベ作品は押さえている積り、なのに本作をスルーしていた理由は、"財布が視点"という特殊性を除くと、ミステリー的な観点で話題になった印象が全く無かったから、ただ今読んでこそ、の驚きがある作品でした。

長い長い殺人 宮部みゆき
 持ち主の異なる10個の財布を語り手とする連作短編により、連続殺人を含む一つの大きな犯罪が浮かび上がってくる構成、執筆当時話題だった現実の事件(ロス疑惑)もヒントになってます。何よりデビュー間も無い頃('89-'92に連載)既に「模倣犯」の原型があったことに驚愕、あと初期の宮部作品らしく子供を扱った一編が最も心に残りました。

 ドラマ版は実家のHDレコーダーに入っているので、お盆の帰省時に鑑賞します。撮り下ろしではなくて、5年も前にWOWWOW用ドラマとして製作された作品とのこと。

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