2012年10月17日水曜日

フェドセーエフ&チャイコフスキー響のスヴィリードフ、R=コルサコフ、ショスタコーヴィチ10番

 昨夜は夜空が綺麗、その中心に君臨していたのは木星でしょうか、そのせいか朝は若干冷え込み気味で10度強、爽やかに晴れた日中は23度弱と平年やや高め、宿舎前でも職場構内でもキンモクセイのむせ返る匂いが充満しています。

 昼過ぎても好天で「これで雨降るの?」と思っていたら、予報通り夕方からしっかり降ってきた中、東京に出て3日連続のサントリー詣で、フェドセーエフ祭りの第3夜です。

 ただ今夜のメインはショスタコ10番、これは前々回の来日でやっているので、ショスタコなら別のシンフォニーにして欲しかったところ、ま、それを忘れるなら前プロも大編成の管弦楽曲ゆえ、個人的にこの3日間で1番充実のプロです。

10月17日(水) サントリーホール
 ウラディーミル・フェドセーエフ指揮チャイコフスキー響 スヴィリードフ 交響組曲「吹雪」、R=コルサコフ スペイン奇想曲、ショスタコーヴィチ Sym10番
 最初は未知の作曲家スヴィリードフ、ショスタコーヴィチのお弟子さんとのこと、3日目にして初めてTpが3本に、映画音楽をベースにした組曲から6曲、ショスタコっぽいワルツや弦が休んで管打楽器だけのマーチ、そして歌謡曲のカラオケみたいな曲など盛り沢山、特に緩徐曲での弦中心の深みある響きが印象的。続くR=コルサコフでは美人Flソロが存在感、あと2曲目でこんなに弦が唸ってたのは初めて、ブラスもそこそこの吹きでスケール雄大、同曲過去最高の演奏だったかも。
 後半のショスタコはパーカッションの激しい打ち込み、Fg、Flの存在感、Clの最弱音から最強音の幅、弦の厚み、抑えたブラスなど6年前の印象とほぼ同じ、アンコールは1曲のみで2日前にやった「白鳥の湖」スペインの踊りを賑やかに、ただ最後の1音でのTp,Tbの吹きっぷり心なしか一昨日よりハジけ気味、今日のフェドセーエフは最後まで棒を使用せず。

 3日間通して印象に残ったのは、弦の余り揃っていないけれど厚みあるサウンド、そして3日ともHrトップは前半がヒゲダンディ奏者、後半がハゲ巨漢奏者で、両者ともバカウマ、特に後者はぎんぎんヴィブラートで昔のモスクワ放響のテイストを残していたこと。

 チケット価格を安く抑えてくれたのに、お客さん不入りで申し訳無く、お礼と招聘(とチケット代)の継続の願いを込めて、滅多に買ったことの無いプログラム(これも安めの500円)を購入、読んで驚いたのは次の豊田公演では来日中ただ1度のショスタコ5番をやること!

 うーん、このコンビなら割と最近聴いた10番より、忘れる程昔に聴いた(か、もしかしたら聴いていない)5番を聴きたかったです。しかも5番をやってくれれば、11月のマリンスキー管、12月のモスクワフィルと併せ、ロシアオケ5番対決が楽しめたのに…。

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