2012年4月30日月曜日

4度目の松と豪快チャイコフスキー - 黒岩英臣&パイオニア交響楽団

昨日の天皇賞、オルフェーブルは毎回違った意味で驚かせてくれます。

 GW3日目、ほぼ終日の曇りながら最低15度弱、最高23度台と高め、今日も半袖半ズボンでも上着は必要無し、午前テニス、午後コンサート、夜は宴会と盛り沢山、帰宅は余裕で午前様。

 朝は東京へ向かうTX車中で北乃きい似の女神に目が洗われ、コートへ向かう有栖川公園では階段をトレーニングで駆け上る外人女性3名のノーブラの揺れる胸に目が回ってコートに到着、なごなご系のテニスをやって次はコンサートへ。

 午後は「ローマの松」月間の第4弾、N響オーチャード公演の松を狙っていたんですが前夜まで粘っても安価入手叶わず、ただ捨てる神あれば拾う神あり、代案として考えていた(けれどチケット未入手だった)アマオケの松を知人が丁度招待してくれて、即そっちに決定、初めて聴くオケでした。

4月30日(月・振休) 新宿文化センター
 黒岩英臣指揮パイオニア交響楽団 ムソルグスキー 禿山の一夜、チャイコフスキー 白鳥の湖、レスピーギ ローマの松
最初のムソルグスキーはR=コルサコフ版、オケはどのパートもそこそこ安定しています。続くチャイコフスキーは40分程に及ぶこってり系の選曲、Tp6本、Tb5本、Hr6本と金管勢揃いで各所で迫力満点、これが本日の白眉でした。休憩の後は今月4度目の松、バンダは舞台左袖にTp3本、Tb2本が最初から待機し、カタコンブの舞台裏ソロTpが後から加わる趣向、本隊3本のTpのうちトップ奏者がボルゲーゼ荘の後に途中退場、不調だったので2度と戻らないかと心配しましたが、録音使用の鳥の声の後には職場復帰、シンドそうにしつつも最後まで吹ききっており、そのアッピアでは全体の迫力はまずまず、特にラスト1音が壮麗でかつ音のフィニッシュが鮮やかでした。アンコールはまずレスピーギつながりで「リュ-トのための」からシチリアーナ、続いて何故かハチャトゥリャン「仮面舞踏会」のワルツでした。

 その後は歌舞伎町でラーメン屋を経由して宴会で池袋へ、1次会では美人店員さんがいてつい散財、2次会の後後輩を途中まで送って回り道をしたところ、その後永田町ホームで超偶然に音信不通になっていた可愛い後輩に遭遇、ラッキーでした。

2012年4月29日日曜日

今年最初の夏日にピアノ - 矢島愛子さんのピアノ

がーん、昨夜家に帰ると能見先発なのにボロ負けしており、そのショックで意気消沈、「三毛猫ホームズ」を観てる途中に沈没、夜10時からのヤンソンス&VPOのライブ放送(交響的舞曲など)を逃してしまいました(涙)。

 GW2日目はよく晴れて朝は軽く冷え込み8度弱とやや低め、そこから気温はどんどん上がって最高27度!今年最初の夏日です。今日から完全に衣替え、半袖半ズボン、そして上着は最初っからテニスバッグの中に。

 午前中は職場で仕事をこなし、昼少し前に東京へ、まずは昨日に続いてラ・フォル・ジュルネのサテライト企画の無料コンサートです。

 ところが東京に出ると、入る建物どこも空調が(涙)! 仕方なくウォームアップを取り出して羽織りつつ、4-5月に冷房するのを禁ずる法律を作って欲しいと感じた4月末。

 午後イチで聴いたのは矢島愛子さんのピアノ、会場は丸の内オアゾ1階にある○○広場(これで「おおひろば」と読ませます)、LFJの今年のテーマ「ロシア」に合わせてプロコ、チャイコ、ショスタコとロシアづくし、お背中と胸ぐりの空いた黒のドレスで登場し、プロコフィエフ「風刺」を激しく、チャイコフスキー「瞑想曲」を穏やかに、ショスタコーヴィチ「24の前奏曲とフーガ」終曲を壮麗に弾いてくれました。

 同じ会場で午後3時から美人ピアニストの演奏会があり、ビジュアルに興味津々だったんですが時間帯はテニスと丸かぶり、残念ながら断念。

 後ろ髪引かれつつ青山へ移動し、墓地の隣にある公営コートでなごなご系のテニス、そのコートの隣には野球場があり、休日そこで少年野球をやっている時には、あの清原の姿をよく見かけます。1人だけごっついため、いればすぐ分かるので(笑)。

 その清原は昨日も今日もいて、今日はたまたまその団体と上がる時間が同じ、近くで見るとメンバーには他にもスポーツ界の著名人や芸能人(中山秀征とか)の姿がチラホラ、みんな子供の父兄なのかゲストなのかは定かではありません。

 日没頃には地元に戻りまた職場で少し仕事、その前に家に寄った時地震があり、そこそこ揺れました、震度は3位、その後も地味に揺れてます。 

 明日はN響のローマの松、の積りでしたが安価入手叶わず、代案でアマオケの松です!

2012年4月28日土曜日

GW初日は弦楽四重奏 - カルテット・ミュゼ

今日からゴールデンウィーク、朝は昨日の雨が残っていて気温も13度台と高め、午前中は東京でテニス、天気は快方へ向かう予報なので躊躇無く出陣、また気温は高くなる見込みゆえ、防寒着は昨日までのダウンジャケットからテニス用ウォームアップへ、その下は数日前から既に半袖。

 予想通り、と言うか予想以上に東京は天気良く着いた頃には晴れ間が出て気温も高め、軽くプレーするだけで汗をかく嬉しい季節の到来です。

 午後は特に予定無く、今日から本格的に始まるラ・フォル・ジュルネの無料イベントでも、と丸の内へ、気温は23度台となり上着のウォームアップは不要に。

 聴くことにしたのはカルテット・ミュゼという弦楽四重奏、ただ会場を「通路」なるキーワードだけ覚えて確認せず、「昨年は確か丸ビルと新丸ビルの間の通路でやってた」とそこへ行ってみても、何かやりそうな気配無し。

 あー、間違えてもうた、もうどこかよく分からん、と丸ビル地下界隈をウロウロ、すると華やかな演奏会用ドレスをまとった妙齢女性が3人、やはり若干右往左往気味に歩いています。

 明らかに当のプレーヤーと思われ、「演奏会場はどこですか?」と声を掛けてみると、「私達も"新丸ビル・貫通通路"ということしか知らないんです」とのお答え、じゃあ、取り敢えず新丸ビルへ!ってことでノコノコついて行きました。

 結局演奏会場は新丸ビルの1階、東京駅側から入った所の、広くともなんとも無いただの通路、でもNHKのカメラが来てました。

 カルテット・ミュゼはその女性3名+男性のチェリスト1名、皆さん芸大の(元)学生さんとのこと、ラヴェルの弦楽四重奏曲を激しく、そしてショスタコーヴィチ「ロマンス」の独自編曲版を優しく演奏してくれました。

 GWしっかり遊ぶために少しやっておくべき仕事があったので午後4時頃には茨城復帰、ただ電車を降りるや否や冷たい風が、慌ててテニスバッグからウォームアップを取り出す羽目に、どうやら南茨城の午後は最高18度強と平年よりも2度、東京と比べると5度以上も低かったようです。

2012年4月26日木曜日

尾高&東フィルの松

朝の最低14.8度は今季最高値、日中は21度台と平年やや高め、4月も半ばを過ぎる自室の温度が15度を割ることはなくなりましたが、今朝は今季初めて室温が18度を超え、朝風呂上がりになかなか汗がひかない、という感覚を久々に味わいました。

 夜は直前に格安GETしたコンサート、「松」月間の第3弾となる尾高&東フィルです。しかも何と前座にまずチャイコの4番、以下後にゆくほど短い曲、という変わったプロ、ただ昔は珍しくなかったらしく、父君の尾高尚忠氏が実際にN響定期で同種のプロをやった(その時の前座はブルックナー9番!)とのこと。

 開演直前に2階R2列中央付近の自席に着くやいなや、目前に係の女性が登場、「サンダル禁止です」と言われるのかと思いきや、「ここにバンダが参りますので、代わりにこの席を」と渡されたのは2階センター、ラッキーです。

4月26日(木) オペラシティ
 尾高忠明指揮東フィル チャイコフスキー Sym4番、ハイドン Vc協奏曲1番、レスピーギ ローマの松
 前半チャイコでは弦の揃いがやや悪く伸びに欠ける印象ながら、ブラスはなかなかの鳴り、3楽章からアタッカで入った終楽章は快速テンポ、しかもコーダで更に加速、そのテンポの割にはアンサンブル・迫力共になかなかでした。
 後半はソリストにイケメン系?横坂源を迎えたハイドンで一服してから本命レスピーギ、カタコンブのTbとHrがかなり吹いていたことと、ジャニコロで冒頭に3度、最後に1度、計4度同様のパッセージを吹くClソロの、2度目と4度目が(舞台裏?と思う位)未体験の超弱音だったことが印象的、パーカッション2名が途中退場していたので鳥笛を舞台裏か3階あたりで吹く演出(たぶん、しかも1人はアッピアの冒頭しばらく吹いていたかも)の後、アッピアのバンダは2階バルコニー席真ん中辺りにLとRにそれぞれTp2本+Tb1本ずつ登場、2階センターではその立体音響の効果は減じましたが、最後はまずまずの迫力でした。

2012年4月24日火曜日

30時間サスペンス- サイモン・カーニック「ノンストップ!」

先週書き忘れたんですが先々週末の皐月賞、ゴールドシップの最後尾からの追い上げは大好きだったミスターシービーを、葦毛って点ではこれも好きだったプレストウコウを思い出して少しウルウル。

 朝の最低14.3度は今季最高値にして6月並み、朝のうちに雲は晴れ日中も最高23度とポカポカ、何より陽射しに強さを感じます。

 このミス2010年度ランクイン本企画は先日のウィンズロウ間違いで早や挫折気味、変化球として手に取ったのは同年ベストテンは逃しましたが15位にランクされた本作です。

ノンストップ! サイモン・カーニック
 旧友からの電話をきっかけに殺人と陰謀に巻き込まれる怒涛の2日間を主人公と捜査側の2視点で描くサスペンス、ただ展開の速さの割には語り口にやや冗長な部分もあり、他の同系列作品と比して抜群の疾走感、って程の印象は無く、色々なキャラクターも含めまずまずの出来、といった感じ。

 続編があるのかも、という印象を与える幕切れでしたが、著者の作品(本作は5作目)は登場人物が相互にリンクしサーガ?を形成しているらしく、そのせいかも、他作品も要チェックです。

2012年4月20日金曜日

インバル&都響のショスタコーヴィチ10番

翌日早朝から合宿だったため、週明けにこれを書いてます、この日はほぼ終日の曇り、朝の気温はやや高め、日中は15度に届かず低めでした。

 夜はインバル&都響のショスタコ、協奏曲には興味が無いためマーラーやショスタコの前座には協奏曲が来ないことをいつも祈ってます。が、そうは行かないことの方が多く、ましてやソリストが人気者だったりすると、一気にチケット高&入手難になって閉口します。

 悲しいことに今夜もそのパターン、ここ半年に聴いたこのコンビの5番4番はどちらも良かったので今回の10番も何とか聴きたい、とヤフオクで連戦連敗しつつも粘って安価入手しての参戦。

 その人気のソリスト辻井伸行、「それでも、生きてゆく」の音楽を担当した際、「穏やかな音楽を重いシーンに配していて独特の緩衝材的効果を出している」と感心して日記に書いたのですが、お正月にやっていた彼のドキュメンタリー(ナレーションは「それでも」の主演、瑛太!)で、映画「はやぶさ」の音楽を担当し、監督の「男達の汗と涙の、熱い音楽」なる要求に応えられず書き直し、次に書いてきた曲もやっぱりほのぼの系、なる一幕を見て、ああ、実はドラマの時も計算じゃなくて、本質的に優しい音楽しか書けないんだ、と腑に落ちた次第。

4月20日(金) 東京文化会館
 エリアフ・インバル指揮都響 ショパン PC1番、ショスタコーヴィチ Sym10番
前半のショパンではTp2本の片方がピッコロだった点と、Tbが1本使われていた点(しかも位置はTpの並びではなく弦バスの隣)が印象的、介助者と一緒に入退場のソリスト辻井伸行は粒立ってコロコロした音の印象。後半はお目当てショスタコ、5番の時と似た印象で、深刻ぶらず突き放しもせず、細部をかっちり彫琢しつつ全体をシンフォニックに鳴らす感じ、第1楽章中盤のクライマックスが壮大、第2楽章は弦こそ激しめながらブラスは抑えめでテンポもやや遅め、第3楽章で何度も奏でられるHrソロの"大地の歌"動機での、しっかりタンギングとスラーとの対比が印象的(要スコアチェック)、終楽章も爆発度はぼちぼち程度ながら密度の高い音響でした。弦に厚みがあり木管ソロはどれも見事、中でも私的MVPは女性Obトップ(新人?)です。

2012年4月19日木曜日

アルミンク&新日の松

うーむ、ホント年で夜が弱くなっているのか、昨夜のC.リーグSFバイエルンvs.レアル第1レグ、後半が始まって間も無く沈没、試合終了後に目が覚めて録画してあったものを視聴、また途中沈没→録画分視聴、を3、4度繰り返し、観終わったのは朝の7時を過ぎてました。

 昨日より雲多く、そのせいか朝の最低10度超と5月並み、日中は余り上がらず17度強とやや低め、日が長くなってきているせいか、夜のコンサートに東京に向かうべく職場を脱走する際、太陽がまだそこそこ高いです。

 「ローマの松」月間の第2弾はアルミンク&新日、このコンビだと自分好みの爆演系とは対極の表現だろうなあ、と思いつつも安価入手出来ると参戦してしまうのが"松マニア"の悲しい性。

4月19日(木) サントリーホール
 クリスティアン・アルミンク指揮新日フィル ヴェルディ ルイザ・ミラー、カゼッラ スカルラッティアーナ、レスピーギ リュートのための古風な舞曲とアリア第3組曲、ローマの松
 最初のヴェルディは初聴きの曲、音像小さめの表現でした。次のカゼッラは名前も知らない作曲家でレスピーギと同世代とのこと、小編成で新古典主義のピアノ協奏曲的な曲、ソリストは原田英代、Hrが美しかったです。
 休憩時になってもバンダ用の譜面台は置かれず場所不明、アッピアはバンダの位置で感興が大きく異なるのでソワソワ、ただ自分の席はPブロックしかも苦手なL側前方でHrのベルが目の前、これでバンダがオルガン脇にきて頭上後方から鳴るとバランス悪過ぎ、とガラ空きだったLDに後半は移動(ごめんなさい)、ところがこれが大失敗、ぼちぼちの激しさとほどほどの情感でバランスよい表現だった「リュートの」の後、目の前、つまり2階通路(LCとLDの間)に運ばれてきたのは6台の譜面台、がーん、バチが当たりました。
 松は細部に拘らず流れのよい表現で音響もバランスが取れて爆発度低め、カタコンブの舞台裏Tpソロの人はバンダでもトップ担当、ジャニコロの鳥笛(たぶん)の後、目の前にTp4本、Tb2本が入場、それらバンダの吹きっぷりは7、8分程度なのに、それでマスクされていた本隊の音響はたぶんバランス重視の小じんまり系だったと思われます。

 明晩もコンサート、インバル&都響のショスタコ10番です!

2012年4月18日水曜日

虚実ない交ぜ日記 - 乙一「小生物語」

そこそこの晴れ、気温はほぼ平年並み、近所の桜も大半は葉桜になり、一方何故か近くの幼稚園の前庭では深紅の梅が満開です。

 本日は年に1度の研究所一般公開、小学生の団体さんの目のキラキラさ加減に少し圧倒されました。

 乙一は文庫での彼自身による解説・あとがきが抜群に楽しく(「GOTH」「暗黒童話」など)、ならばその雑文も面白いだろう、とちょっと前100円棚で入手、先日東京からの帰り片道で読んでしまいました。

小生物語 乙一
 著者のデビュー間も無い頃からの数年間ネットに書いていた(虚実取り混ぜた内容の)日記をまとめたもの。文庫あとがきとして少量読むと抜群に面白くても、まとめて読んじゃうと(著者自らが語る通り)それ程でもありませんでした。

 明日は新日「ローマの松」です! でもその前に今夜はバイエルンvs.レアルが楽しみ、(日本人が出ていないせいか)今季はフジのカード選定が妥当なのは嬉しい限りです。

2012年4月17日火曜日

作風転換期の巻き込まれ型アクション大活劇 - ドン・ウィンズロウ「ボビーZの気怠く優雅な人生」

朝の最低10度超と今年の最高値、思ったより晴れ間の多かった日中も20度弱と高め、構内ではシモクレンが大ぶりの紫の花を咲かせ始め、昼休みに壁打ちする場所の隣にあるグラウンドはいつの間にかタンポポの黄色い花で一杯です。

 午後4時過ぎまでは穏やかな春の一日、って感じでしたが、予報に違わず夕方になると、文字通り一天俄かに掻き曇り、激しい雷雨が襲ってきました。

 本日は2010年度「このミス」ランクイン本企画の第4弾、として第3位「フランキー・マシーンの冬」(←実は未入手だった…)を読む積りで、「カタカナタイトルのウィンズロウ本」って程度の認識から勘違いで手に取った作品、さすがはボケ老人(涙)。

 書かれた時期はニール・ケアリーシリーズの少し後で「歓喜の島」の次あたり、麻薬ネタ、って点では後年の力作「犬の力」の先駆けになっています。

ボビーZの気怠く優雅な人生 ドン・ウィンズロウ
 元海兵隊のこそ泥がムショ釈放の条件として伝説の麻薬王の替え玉を務めたことから陰謀に巻き込まれ、追いつ追われつの活劇へと展開、スピード感ある進行と主人公のややハードボイルド的造形が特徴、映像化向きか。

2012年4月14日土曜日

ユダヤ魂の歌姫 - 岡庭矢宵さんの歌

朝からの雨、東京は違うかも、と早起きして出てくれどやはり東京も雨、当然テニスの約束はお流れ(涙)、電車ら見える隅田川が桜の花びらで一杯でした。

 気温は前日夜から日中・夕方までずっと10度前後と低め安定、雨の上がった深夜になって5度まで下がりました。

 すっかり暇になったので、古本を漁ったり、ネットの繋がるマックでシャラポワの試合をダウンロードしたり、昼しか開いてないラーメン屋を訪問したり、渋谷タワレコでバーンスタイン&イスラエルフィル、伝説の来日直前に収録されたマーラー9番のライブCDを聴いたり、と優雅に日中を過ごしました。

 その渋谷タワレコで聴いたのが岡庭矢宵さんの歌、クラシックフロアでのイベントではありますが、ジャンル的には民族音楽です。

 中世にイベリア半島を追われ欧州から中東・北アフリカへと広がったユダヤ系流民はセファルディと呼ばれており、そこに伝わる独特の歌を、カーヌーンと呼ばれる手弾きツィンバロンみたいな民族楽器(時には太鼓)を伴奏に、簡単な踊りを交えつつ30分強、たっぷり披露してくれました。

 その後夜は後輩の結婚パーティー、ただ3次会が無くて意外と早め、11時前には帰宅しました。

2012年4月12日木曜日

赤い果実と8人のマーラー - KU.RO.FU.NE PROJECT すべての女に嘘がある~少女、剪定~

阪神単独首位です、た・ん・ど・く・首位!今シーズン最初で最後かもしれないけど(笑)。

 前記事に書いた通り試合は初戦で軽くシバかれお昼には暇になり、2時間掛けて一旦職場へ「休みなのに仕事してます」アピール(してないけど)、滞在1時間でまた東京に舞い戻って観劇、いつもの如く奇特な方からの頂きものです。

 観たのは「KU.RO.FU.NE」なる、アイドル・AV女優・素人など色んな出自のメンバーで構成された演劇集団の第1回舞台公演、すでにこのメンバーで撮って公開済の映画第1作「すべての女に嘘がある」のスピンオフ作品とのこと。

 場所は新宿の片隅にあるキャパ100人程度の小さな小屋、もぎりを過ぎると何と出演女優さんが2名舞台衣装で入り口に立っており、一人ずつ席まで案内してくれる趣向! 素敵です。しかも自分の席は2列目(桟敷席)の真ん中、素晴らしい!

4月12日(木) シアターブラッツ
 KU.RO.FU.NE PROJECT舞台第1弾公演 すべての女に嘘がある~少女、剪定~
自分の記憶を無くした少女が迷いこんだカフェ"プルガトリオ"、そこに現れる個性的な8人の女達から語られるそれぞれ異なる年代の少女の姿、そこから意外な真実が浮き彫りに、といったミステリー要素もあるサスペンス劇、赤い果実と"剪定"という言葉が真相と深く結びつきます。ダイナマイト系の女優さん中心に、生身の肉体の迫力を堪能しました。

 9人の若手女優さんの中では木村葵さんが1番好み、だったかな?

 幕が上がるのを待つ時間に聞こえるのはマーラー5番の第3楽章、劇中に何度も流れるのは9番の終楽章、カフェの名前は10番第3楽章、そして登場人物の複数が絵描き(マーラー)、とマーラーづくしにもゾクゾクしました。

 ただ、終演後もトークショー、撮影会、握手会などのイベントがあったらしいのですが、うっかり帰ってしまって激しく後悔。

東京オープン2012

連日の休暇を取って昨日流れた試合の仕切り直し、それに相応しくよく晴れたテニス日和、朝8度強とやや高め、日中は予報の20度を超えてどんどん上昇し24.2度と夏日に迫る勢い、勿論今季最高です。

 1次予選SF(初戦)でハーフ(かクォーター)のイケメンに1-6,3-6で敗退、因みにその彼女もイケてました。

 今日貰ったアドバイス:
緩いボールでいいから、バックをもっと深く

2012年4月11日水曜日

マーヤの起こすさざなみ - 米澤穂信「さよなら妖精」

阪神首位です、首位! って例年開幕当初のこの時期しか書けないので声高に主張しときます。

 朝から曇り時々雨、最低8度台と気温は高め、仕事を休んで東京で試合ながら中止気配むんむん、八重洲から有明へ向かうバス通り沿いの植え込みに咲く、ツツジに似た(でも明らかに違う)紫の花が綺麗でした。

 ツツジと言えば、有明では少し咲き始めてました。一方桜は大まかに2種類あって、片方は半分葉桜、他方は満開から散り始めといった状況、日中の気温はほぼ平年並み、試合はやはり中止でしたが、待ち時間等で本が1冊読めました。

 読んだのは(このところ洋物が続いたので)国産品、"日常の謎"系の1冊、著者が創元に請われて書き下ろしたもので、時期的には「愚者のエンドロール」「春期限定いちごタルト事件」の間くらい。

さよなら妖精 米澤穂信
 基本は高校生と海外から来た少女の交流を描く青春小説、いくつか日常の謎がちりばめられてはいますがキレ悪く、後半明らかになるメインの謎もパッとせずミステリー度低め、背景となるユーゴ紛争、および青春小説としての要素が大きい印象です。

 主人公が高校生にしては大人びているのが読み始めは気になりました、がそのうち著者の作品はどれもこんな感じだったなあ、とペースを取り戻しました。

 主人公達にさざなみを起こすマーヤ、今年の全豪辺りからシャラポワの試合をロシアのサイトからダウンロードして見てる(今日も帰りの高速バスでマイアミ大会SF対ウォズニアッキ)んですが、ロシア語中継ではマーシャ!(マリアなのに)と愛称で呼んでいるのを思い出しました。

2012年4月8日日曜日

専業Hrソロのマーラー5番 - 鈴木隆弘&アフォガート管弦楽団

本稿は前記事の続き、無謀なコンサートハシゴの後半です。トリフォニーで水響の噴水と松を聴いた後、別のアマオケのマーラー5番を聴くべく杉並公会堂へGO!

 錦糸町からまず中央線の各停(黄色)に乗り、御茶ノ水で快速(橙色)に乗り換え、30分弱で荻窪に到着、ただ時々あることですが、何故か橙色の電車に乗っていて途中黄色い電車に抜かれました。その後黄色が飯田橋や市ヶ谷で停まるせいで抜き返すにしても、焦っている身には精神衛生上何となく釈然としません。

 この公演はフロイデ、コンサートスクエア、オケ専などのアマオケ情報サイトに載っておらず、数日前にこの公演の招待券(元々無料ですから整理券のようなもの)をヤフオク出品している不届き者がいて知ったもの、よって初めて聴くオケです。

 杉並公会堂に到着すると、惜しくも第1楽章が始まっちゃってます。第1楽章後に入れるかどうか訊こうにも、受付はおろかロビーのどこにも係の人はおらず、自己判断で入ろう、と思っていると、家族連れ3名がホール内から出てきました。

 楽章途中で出る人がいるのなら、入る人がいてもいいか、と入場を決意、ただ目立たないように2階席最後方からこっそり侵入し隅っこに着席、2階は閉めていたらしく観客は自分だけ、でも下の1階は思ったより埋まってました。

4月8日(日) 杉並公会堂
 鈴木隆弘指揮アフォガート管弦楽団 メンデルスゾーン 真夏の夜の夢、マーラー Sym5番
って訳でマーラーの第1楽章半ばからの鑑賞、Tpソロはシンドそうでした。対向配置でブラスもHrとそれ以外をそれぞれ左右両翼に配したオケは発展途上でキビシイ部分も多かったんですが、少々トチろうがピッチが狂おうが思い切りよく音出ししていたのが潔くてよかったです。第3楽章Hrソロはトップを吹いていた人じゃなくて、何と3rdあたりにいた人が担当、起立しての吹奏はかなり見事でした。終楽章クライマックスはブラスも外さずどっしり鳴っての大団円。そして拍手に応えてアンコール、えっ!(たぶん)疲労困憊してるのにやるの? で始まったのは「サウンド・オブ・ミュージック」メドレー、クラシックを聴き慣れない(しかもマーラーの如きゲテモノを長時間ガマンした)大半の聴衆への配慮を感じ、少し感動しました。

 演奏が終わって帰ろうとすると、入ってきたドアを含め、2階席からロビーに出るドアが軒並みロックされています! ただ、次々と何箇所も試したら空いてるドアを発見、無事脱出は出来ました(笑)。

 帰り道の中央線、橙色に乗っているとまたも各停、今度は銀色(地下鉄東西線に乗り入れるヤツ)に抜かれました(笑)。

前座の噴水、松 - 齊藤栄一&水星交響楽団

何と甲子園で連日の1-0勝ち! 飛ばないボールのお陰か、どうやら今季は他チームも昨季の阪神(暇さえありゃ完封負け)みたくなってる模様。

 満月を拝めた昨夜は冷え込んで今朝は-2.5度と4月にしてはかなり低い値、午前テニス、午後アマオケ、と典型的休日、朝東京へ向かう際、電車の座席に暖房が入ってました!

 晴れた日中は予報通り15度に届かず低め、日陰だとやや肌寒い感じ、都心は桜が丁度満開、お花見客は薄着だと寒かったかも。

 4月は3つものプロオケが取り上げるなど、大好物の「松」がいっぱい聴ける「ローマの松」月間、(プロオケの松はまだ1枚も入手してませんが)今日の午後はその先頭を切ってアマオケの松があります。ただ同じ時間帯にやはりアマオケでマーラー5番が!

 両者の開演時間は30分しか違わず、しかも場所は錦糸町と荻窪、と都心を挟んで反対側、普通なら諦めるところですが、30分早く始まる公演が噴水と松を前プロにしてくれており、無謀なハシゴを敢行することに。

 という訳で練習を12時前に上がり、まず久我山から錦糸町へ移動(ここで既に一度都心横断)して聴いたのがこのコンサート、大曲志向なのでよく聴くオケです。

4月8日(日) すみだトリフォニー
 齊藤栄一指揮水星交響楽団 レスピーギ ローマの噴水、ローマの松、ブラームス Sym2番
まずは噴水、トレヴィの迫力はこのオケにしては抑えめだった印象、そして大好物の松、最初のボルゲーゼから飛ばしており最後にミュートを外したTpのド迫力の吹きっぷりが個人的に白眉、この箇所で風圧を感じたのはパッパーノ&聖チェチーリア管に続き同曲2度目の体験、続くカタコンブのTpソロは舞台裏にしては鮮明(舞台裏じゃなかったかも)、録音っぽい鳥の声だったジャニコロを挟みお待ちかねのアッピア、バンダはオルガン両脇にコルネット3本?とテナーチューバ1本?あと3階Rバルコニー舞台寄りにもテナーチューバかユーホがいたっぽいけれどよく見えず、それらバンダはマイルド系の音色、一方本隊ブラスはまずまず頑張りハード系の音、全体で豪壮な響きを堪能しました。あとドラが過去経験の無い深々とした響きだったのが印象的。

 後半は苦手科目ブラームス、ってことで後ろ髪引かれることなく、拍手もそこそこにマーラー5番を演奏っている杉並公会堂へ向かうべく中央線に乗りました。この続きはまた次の記事で。

 因みにこのオケ、次回(秋)はマーラー6番です。

<追記>
 コンサートでは時々あることですが、久々にアブなそうな人の隣になりました(笑)。
・共同の肘掛から5cm近く乗り出して領域侵犯し、
・開演まではずーっとブツブツ独り言、
・演奏が始まるとすぐに睡眠に入り寝息がうるさく、
・演奏が終わるや否や覚醒して大声でブラボー!と叫ぶ。

2012年4月7日土曜日

インバル&都響のストラヴィンスキー

今日のボケ老人: アルミンク&新日の「ローマの松」リハ入場券をチケットと間違えてヤフオク落札する。
情け無くて声も出ません…。もう死にたいです。

 って訳でこの公開リハ入場券、不要ですのでお入り用の方はコメント等でお知らせ下さい。
送料を含めて0円でお送りいたします。ただ時間はド平日(4/18)の午前10時半からです、はい(笑)。

 この日は在京メジャーのハシゴ、インキネン&日フィルのマーラー5番をサントリーで聴いた後、銀座線で花見客で賑わう上野へ、聴いたのはインバル&都響のストラヴィンスキープロ。

この公演は東京・春・音楽祭(以前「東京のオペラの森」と呼んでたもの)の一環、通常のこのコンビの定期より値段が高かったので参戦予定はありませんでした。

 ただこの音楽祭の呼び物の一つにN響がワーグナーの楽劇を(演奏会形式ながら)やる、ってのがあり、一昨年はシルマーで「パルジファル」を聴き、昨年はネルソンスの「ローエングリン」を苦労して最安席入手したのに震災で中止、そのリベンジとして今年の「タンホイザー」を聴こう、と思えども日程合わず、何も行かないと前年の雪辱にならないなあ、と思っていたところ、前日そこそこの安値で入手しての急遽参戦でした。

4月7日(土) 東京文化会館
 エリアフ・インバル&都響 ストラヴィンスキー ペトルーシュカ、火の鳥<全>
前半ペトルーシュカは1947年版、ピアノの他にチェレスタやハープが強調されていたのと、曲間のドラムロールで通常聴かない強弱を付けたりパウゼを入れたりしていたのが印象的、あと中盤のTpソロを何と2人で(1小節おきくらい?)代わる代わる吹かせていて仰天!(元々そうなのに自分が知らなかっただけ?) 終盤クライマックスでは弦が分厚く、ブラスもいい鳴り、コーダのTpはやはりピッコロ使用、仕様なんでしょう。
 インバルは両曲共に各部分をじっくり描き出す表現で、交響詩として素晴らしい代わり、踊りにくそう(笑)。後半の火の鳥は1910年版全曲、ハープが3台に増え更に目立ってました。バンダは2階Lブロック舞台寄りにテナーチューバっぽいのが4本?見え、その後ろにTpが3本いた感じ(譜面台のみ視認)、美しいHrソロで始まる大団円は剛毅にして満足の響きでしたが、カスチェイの踊りの数分前あたりでの迫力ある表現がより印象的でした。

 響きの雄弁さ、ついでにHrソロの出来、共に数時間前に聴いたインキネン&日フィルより個人的にはよかった気がしました。

 ただ、冷静に考えると「東京・春・音楽祭」にストラヴィンスキーをやるなら、ハルサイをやるべきでしたけど(笑)。

 因みに帰り道南千住駅で常磐線がストップ、振替切符を貰って地下鉄かつくばエクスプレスに乗り換えようと改札に行けど駅員おらず、10分位待たされてTX1本逃しました、無人駅かよ!

インキネン&日フィルのしゃっきり系5番

昨夜が聖地甲子園初戦ゆえ真の開幕、しかも相手は巨人、ってことで早々に帰宅して応援しようとしたら地上波放送無し(涙)。

 でその時間観たWBCダブルタイトル戦、先日TBSでやったWBAと違い世界戦に相応しいレベル、特に第1Rで「やっぱ強い」と思ったダルチニャンに勝った山中は大したもの。しかし4人ともサウスポー!って凄いかも。

 西高東低の冬晴れ、気温も最低マイナス1度弱、最高14度と低め、早起きして東京に出て昼過ぎまで練習、都心の桜は(場所にもよりますが)八分からほぼ満開とお花見日和、コートまでの道中では高井戸の桜が満開で見事でした。

 午後はコンサート、ただ開演4時と遅めなので練習を上がったのは2時過ぎ、昼休みのインターバルにやらされたダッシュ系トレーニングのせいで膝ガクガクになりながらサントリートへ、ホール近くの桜坂も満開でした。

 聴いたのはインキネン&日フィルの5番、このコンビのマーラーは1番3番に続いて3度目、マーラー指揮者じゃないな、と思いつつも安く入手出来たら行っちゃう自分が情け無いです。ま、前半にシベリウスのレアな曲が聴けるのも魅力の一つですから。

4月7日(土) サントリーホール
 ピエタリ・インキネン指揮日フィル シベリウス クオレマ、マーラー Sym5番
前半のシベリウスは編成は小さめ、4曲中半分は初めての曲、そのせいか本来の曲順を変更して知名度の低い順に並び替え、最後は「悲しきワルツ」でシメる構成、弦楽中心に精妙で澄んだ音作りでした。後半のマーラー、冒頭の外人Tpソロは自由に始めさせるスタイルで朗々とした吹きっぷり、Hrソロはやや不調、インキネンは標準的なテンポで相変わらずアク・粘りとも少なくすっきり系の解釈、ただ第4楽章中間部では抑揚をつけて情感たっぷりだったのと、終楽章フーガでは(余り揃っていない割に)各パートの分離がよかったのが印象的、ただブラスはそこそこ開放的に鳴らすので、特にTbの鳴りよく、7本のHrとTpも要所で鳴ってラストはまずまずの迫力でした。

 終演後は銀座線で上野公園へ移動、夜桜見物? いいえ、文化会館のインバル&都響の特別公演ストラヴィンスキープロです。この感想はまた次の記事で。

2012年4月4日水曜日

ダブル受賞作は"スタンド・バイ・ミー"? - ジョン・ハート「ラスト・チャイルド」

昨夜は結局9時過ぎにその日の最高17度を記録、雨こそ少なめでしたが風はかなりのもの、昨秋の台風直撃の際、生まれて初めて(宿舎の10階建て)ビルが風で揺れるのを感じたんですが、昨夜もビルごと揺れた気が少ししました。

 朝は最低7.5度と高め、宿舎前には大量の空き缶やペットボトルが散乱しており、風で飛んで来たにしては数が多過ぎるなあ、と思っていると自転車小屋の前にはどこから飛んで来たのか自販機脇に設置するタイプの空き缶回収ボックスが転がってました、成る程。

 快晴ながら強風の残る日中は最高15度と低め、昼休みの壁打ち時で比べると、昨日より今日の方が明らかに風は強いです。

 昨夜の風で梅の花はすっかり散ってしまいました。一方桜はと言えば、職場から見える3種類(早咲き系のものと、その次に咲く白っぽいもの、そして1番遅く咲くソメイヨシノ)のうち、早咲きの桜はほぼ満開に近く、2番目に咲く種類もごく僅かですが咲き始めています。

 本日は先日読了した本から、2010年度「このミス」ランクイン本企画の第3弾は第5位の作品、著者の前作「川は静かに流れ」に続いて再びMWA最優秀長篇賞(2010年)に輝くとともに、同年CWA最優秀賞スリラー賞も受賞したとか。

ラスト・チャイルド ジョン・ハート
 双子の妹の失踪事件を執拗に追い続ける少年とそれを見護る刑事の視点を中心に、新たな殺人が起きて全体が解明されてゆく過程を著者得意の家族問題を軸としつつ描きます。前半ややペースが遅めですが、急展開する後半はミステリー的にも前作よりヒネリもあって読み応え十分でした。

 前作では映画「リバー・ランズ・スルー・イット」を、本作では映画「スタンド・バイ・ミー」を思い出しました。どちらも原作は未読ですが…。

 因みに「スタンド・バイ・ミー」に主演したリヴァー・フェニックスは、「リバー・ランズ・スルー・イット」に主演するのを熱望していたとか。結局ブラッド・ピットに奪われました(そのせいでリヴァーは激しく落ち込んだとのこと)が、それはブラピがレッドフォード監督の若い頃に似ていた(てか、そっくり!)から?

 今夜はバルサvs.ミラン2ndレグです!

2012年4月2日月曜日

ミステリー版"川" - ジョン・ハート「川は静かに流れ」

うー、今年もまた三浦に奉仕するとは…。そのうち山本昌にもご奉仕しそう(涙)。

 昨夜はそこそこ揺れました、でも震度は3。

 朝は4日振りのマイナス気温、晴れた日中は最高15度と平年やや低めながら昨日より春めいた感じ、勢い目の痒みも増加傾向、普通の桜はまだ咲く気配はありませんが、構内裏手の早咲きの桜はもう6-7分咲きです。

 本日は少し前に読んだ本から、「愛おしき骨」で始めた2010年度「このミス」ランクイン本企画の第3弾に、第5位「ラスト・チャイルド」を読もうとして、その前年刊行された著者のブレイク作も手元にあったので、そっちを先に読むことに。このミス2009年度第7位にして、2008年エドガー賞最優秀長篇賞受賞作品です。

川は静かに流れ ジョン・ハート
 殺人の容疑を掛けられ故郷を捨てた青年が親友の頼みに応じて帰郷、そこで新たに起こる犯罪が濃密な人間模様と絡め、過去の犯罪と併せ解きほぐされてゆきます。"川"が重要な役割を担い、親子の問題を中心に据えるあたり、(未読なんですが映画化された「リバー・ランズ・スルー・イット」を観た感じでは)アメリカでは広く読まれている「マクリーンの川」を意識している気がします。ミステリー部分はまあ、ぼちぼち。

 明日は先週土曜より更に激しい爆弾低気圧が来襲するとの予報です。

2012年4月1日日曜日

エイプリルフールのコダーイ - 田部井剛&東京楽友協会響のハーリ・ヤーノシュ

昨夕はテレ東のUFC-Japanを満喫、当日深夜の放送を含めこれで3回の番組で主要カードをほぼノーカットで、煽りVなど無駄な時間無く効率的に試合のみの放送と、さすがテレ東は素晴らしい!格闘技はテレ東以外は中継しちゃいけない、って法律でも作って欲しい位です。

 続いて(録画分を含め)フィギュア世界選手権男子SP+FPを観戦、2度目の復帰で軽く欧州を制したプルシェンコが出てなくて残念、ただ羽生がステップの後の(体力切れで)いつも失敗する最後の3回転サルコーを成功した時と、もう選手生命が終わったと思っていたジュベールの復活演技には少しジンときました。

 因みにそのジュベールのフリー曲で映画「マトリックス」の音楽がエルガー「エニグマ」であることを初めて知りました(未見なので…)。

 今日から4月、ただ予報通り西高東低の"冬晴れ"で、朝1度台、日中は15度に届かずやや低め、午前テニス。午後アマオケ、と典型的休日パターン。

 東京は昨日桜の開花宣言がありましたが、早起きして都内の練習場所に向かう途中、神田川沿い、高井戸、久我山、どこの桜もやっと咲き始め、といった状態。

 午後トリフォニーで聴いたのはマーラーをよくやってくれる(6番7番9番など)のでお馴染みのオケ、ただ今回は後半がブラームスと興味ゼロ、でも前半に"トミショー"との思い出もある大好物の「ハーリ・ヤーノシュ」があったので参戦です。

 奇しくも錦糸町駅前ではツィンバロン(の中国版?)を叩くオジサンが露天商売をしており、「彼が今日のソリストか?」と思いました、違いましたけど(笑)。

 しかもこの「ハーリ・ヤーノシュ」、最初はくしゃみから始まるんですが、それはハンガリーではホラ話とくしゃみがセットになっているから。まさにエイプリル・フールに相応しい選曲です!

4月1日(日) すみだトリフォニー
 田部井剛指揮東京楽友協会交響楽団 リゲティ ルーマニア協奏曲、コダーイ ハーリ・ヤーノシュ、ブラームス(シェーンベルク編) ピアノ四重奏曲第1番
 最初はリゲティでも現代っぽくない聴きやすい曲、4楽章形式15分程の(Tb不在の)2管編成の管弦楽曲、コダーイかバルトーク、と言われても信じそうな曲調、ラストのクドイ曲想と舞台裏のHrが印象的でした。続いてお目当てコダーイ、パーカッション陣の打ち込みが激しく、第1曲クライマックスが壮大、AltSaxが2ndCl持ち替えだった第4曲のTbは大人しめ、終曲は6本のTpの鳴りがよく、鳴り物と併せて豪快な響きを満喫しました。後半はシェーンベルクらしい編成大きな3管、Hrなどさっきのハーリ・ヤーノシュより1本多い5本、とは言え、やはり中身は苦手ブラームス、ってことで半分意識を失っていたので定かではありませんが、終楽章は激しめの曲調でした。アンコールは無し。

 今夜の女子FP、「SPEC~翔」とちょっと重なるので要ケアです。