2013年12月31日火曜日

2013年行ったコンサート

 年末年始は格安夜行高速バスすぐ満席となりなかなか取れず、時間に余裕あれば青春18切符なんですが、締切を落とした原稿を抱える身とあってはそれもままならず、ディズニーランド発着の臨時便をようやくGET。

 ってことで昨夜はディズニーランドの乗り場に行く初めての体験、自家用車も高速バスも無数にいて、ディズニーランドから出るのに30分掛かったのにはビックリ。

 今朝石川着、雪かと思ったら雨が降ったり止んだり、回顧記事のラストとして今年のコンサートを振り返ります。

 2013年に行った111回の公演のうち、強く印象に残っているのは以下の3公演:

冨平恭平&オーケストラ ハモン 惑星 2013/7/15
 土星・天王星でこんな凄いブラスは初めて。

パレーデス&エル・システマ・ユース 運命の力、チャイコフスキー5番 2013/10/11
 ffでも弦の動きが全て聴こえる魔法のサウンド、ドゥダメル&シモン・ボリバル(2008/12/17)を思い出します。

ジャッド&都響 RVW4番 2013/4/8
 とにかくブラスがカッコいい!

 それ以外にも、さっくり印象度順に:

長田雅人&オーケストラ・ダスビダーニャ ショスタコーヴィチ4番 2013/3/3
 このコンビ本領発揮の恐怖を覚えるfff。

末廣誠&都民交響楽団 マーラー10番 <全> 2013/3/20
 感動の終楽章。

橘直貴&ル スコアール管 シバの女王ベルキス、アントニウスとクレオパトラ 2013/11/17
 ベルキスのド迫力、そしてアンコールにアッピア!

セゲルスタム&読響 死と変容、シベリウス2番 2013/1/27
 両曲過去最高クラスの豪快ブラス。

久保田昌一&Orchestrada ラフマニノフ2番 2013/4/7の日記
 終楽章幕切れの圧倒的な高揚感。

ジャッド&アジア・ユース・オケ シベリウス2番 2013/8/29
 外れ無しのこのコンビ、PMFを上回る雄弁な弦。

セゲルスタム&読響 マーラー5番 2013/1/21
 11回聴いた5番の中ではこれが1番個性的かつブラスの鳴りも1番。

キタエンコ&東響 ラフマニノフ2番 2013/6/30
 東響から驚きのサウンド、そして第3楽章の豊穣さ。

小林幸人&上野の森交響楽団 マーラー1番 2013/3/9
 7度聴いた1番の中ではこれが1番感動したかも。

デュトワ&ロイヤルフィル 中国の不思議な役人 2013/6/25
 このコンビの充実を示す凄みあるサウンド。

下野&読響 ブルックナー5番 2013/2/18
 同曲史上最も豊麗なブラスの鳴り。

チョン&フランス国立放送フィル サン=サーンス3番 2013/9/30 
 アンコール込みで盛り上がりました。

 サロネン&フィルハーモニアのマーラー1番(2013/2/8)やチョン&フランス国立放送フィルの幻想(2013/9/29)は期待値が高かったせいで次点、でも後者は今年8回も聴いた幻想の中ではトップ。

 あと番外編は

金子建志&千葉フィル 地の精のバラード、ラフマニノフ2番 2013/8/11
 メインのレスピーギもよかったけど、アンコールのヴォカリーズ、スヴェトラ編?にはビックリ!

 そして2013年最大の痛恨事:
初々しい色香に迷って逃したアマオケ"復活"(2013/4/28)が急な指揮者交替で何と広上淳一!の指揮になっていたこと、彼が4番以外のマーラーを振るのは珍しいのに…。

2013年12月30日月曜日

2013年聴いた曲

 昨晩は早くからマイナス気温となり、今朝の最低-5.6度と今季初のマイナス5度割れ、暖房の無い自室の温度も10度強まで降下、室温10度を割るか否かが真冬のバロメーターか。

 本日も職場に出て原稿書きなど残務処理、冬晴れの午後は最高11度強と実に6日振りの平年10度超え、部屋の温度も12-3度まで上がってます。

2 013年の回顧企画第4弾は、例年通り実演で聴いた曲を集計してみました。

 今年行ったコンサートは数えてみたら何と111回! 何かの間違いか? 過去最高だった昨年の96回を軽く凌駕し、目標の週1どころか週2ペースになってます、毎年「減らす」と言っていてこの体たらく、かなり自己嫌悪です。

 で今年3回以上聴いた曲を挙げると、

11回: マーラー5番
8回: 幻想Sym
7回: マーラー1番、ラフマニノフ2番
6回: ショスタコーヴィチ5番、運命の力
5回: ローマの松
4回: マーラー6番、マーラー7番、マーラー9番、ショスタコーヴィチ7番、シベリウス2番、火の鳥
3回: マーラー10番、ブルックナー5番、サン=サーンス3番、チャイコフスキー5番、ロミジュリ、イタリア奇想曲、禿山の一夜、惑星、威風堂々、マ・メール・ロワ、カヴァレリア・ルスティカーナ

 となりました。

 マーラー1番と5番が多いのは例年通り、幻想が8回と1番を上回ったのは珍しく、マーラー、ショスタコ両7番が4回ずつ聴けたのも嬉しい多さ、そしてR.シュトラウスが1曲も入ってないのが残念、アルプスSymの当たり年だったのに…。

 年内締切の原稿は終わる気配無く、「年明けでお願いします」と詫びメールを入れて、今夜は夜行バスで雪国へ帰省、明日の大晦日は回顧企画最終第5弾として、111回の中で印象に残った演奏会を挙げることにします。

2013年12月29日日曜日

聴き納めは夕方オケの不安なマーラー7番 - 小柳英之&アーベント・フィルハーモニカー

 冬晴れ、朝マイナス3度弱とやや低く、日中は最高8度台と連日の寒さ、昨日に続き職場に出て年内締切の原稿書き、半分も終わらないのにこれからアマオケのマーラー7番に出陣するべく東京へ、まずは記事のみにて。

<続き>
 終わらぬ仕事を放り出し、代々木公園駅を降りて有名ラーメン店の本店を経由して聴いたのは、朝活オケから枝分かれした夜活オケ、前回の9番に続いて今回は7番です。

 年の瀬で開演遅めの午後7時半、マイナーな会場、マイナーな曲、と条件が悪いせいか、お客さんは概算50名、演奏者の数より少ない感じです。

12月29日(日) オリンピック記念青少年総合センター カルチャー棟大ホール
 小柳英之指揮アーベント・フィルハーモニカー モーツァルト "ドン・ジョヴァンニ"より序曲とカンツォネッタ、マーラー Sym7番
 オケは2ndVnとVlaを入れ替えるタイプの対向配置、最初のモーツァルトに何故かマンドリンとテナーホルンが!序曲の後の2曲目でマンドリンと弦のピッツィカートをバックにテナーホルンがアリアか何かの独唱パートを担当する趣向、ただかなり不安定。休憩を挟みお目当てマーラー、テナーホルンのソロは前半に輪をかけて不安定、オケ全体も合わない部分や乱れる部分かなり多し、弦は本数少なめで音量も小さめ、ただ1stVnはコンミス含め数名大きな音を出しかろうじて管に対抗、木管はやや思い切り不足、5本のHrはソロ・全体ともにまずまず、Tpトップが出色の輝かしい響き、そして個人的MVPはバストロの野太い音、第2楽章のカウベルを1階中央通路左端で鳴らし、第3楽章後に音合わせ、小柳氏はテンポ遅めで、特に終楽章は時に倍に振るなどして局所的にかなーり遅くなったのが個性的、ラストはブラスがまずまず鳴っての大団円。

 特に第1楽章が危なっかしく、ヒヤヒヤしながら聴いたせいか(テンポとは関係無く)過去最も長ーく感じた同曲第1楽章でした、(母体含め)この団体とこの会場と7番は相性が悪いのかも。

2013年12月28日土曜日

2013年のお小遣い

 雨雲は夜半に晴れて朝は最低-2.3度とほぼ平年の冷え込み、冬晴れの日中は最高8度と低め、東京に出て朝テニス、夜はアマオケでショスタコ5番。

 の予定でしたが、昨日含めここ1週間の遊び過ぎが祟って年内締め切りの原稿進んでおらず、帰省の目処が立たない状態、よってテニスもコンサートもキャンセルし、職場で終日原稿書きに励んだ1日。

 となる予定でしたが、テニスなら早起きするのに仕事となると早朝起きても2度寝3度寝したり、年末年始の留守録に備えてHDレコーダーの空き容量を増やしたり(現実逃避行動)、と職場に出て活動し始めたのは午後も半ばになってから。

 予定の10分の1も進まないまま、バイロイト"ローエングリン"の録音のために帰らないといけません(涙)、ま、洗濯は進みました。

 原稿が殆ど出来ていない状況では明日明後日もテニスは無理そう、結局昨日がテニス納めだったかも。

 ってことで本日の回顧企画第3弾はテニス関連、2013年の試合によるお小遣いを集計すると29,660円、ここ2年よりは少なめですが、それでも平均よりは多めの額、あと観る方ではシャラポワ故障により下半期は寂しかった印象です。

 明日の夜は聴き納め、アマオケによるマーラー7番です! その前に仕事せねば…。

2013年12月27日金曜日

表参道リベンジ後のラフマニノフ2番 - 高井優希&成蹊大学管弦楽団

 終日雨雲に覆われ小雨が降ったり止んだり、気温は朝の最低3度台と高く、日中は最高7度台と低め、とは言え雨が雪に変わる程低くは無し。

 本日から年末の休暇、朝まず職場へ顔を出し、真面目に働く同僚を尻目に東京へ、丁度雨の弱かったお昼過ぎにテニス、夕方はアマオケ、と通常の休日に近いパターン。

 テニスとコンサートの間の空き時間、コートが先日と同じ場所だったので、この前はね返された表参道ヒルズの調味料ゼロのラーメン店へ再チャレンジ、さすがに平日の午後は空いててリベンジ達成、美味しかったけどちとお値段高めでした。

 その後荻窪に移動して聴いたのは成蹊大オケによるラフマニノフ2番、実はこの組み合わせ、8年前にも聴いてます、ただ指揮者は別の方。

12月27日(金) 杉並公会堂
 高井優希指揮成蹊大学管弦楽団 ムソルグスキー 禿山の一夜 チャイコフスキー ロミオとジュリエット、ラフマニノフ Sym2番
 前半はTp2、Tb3、ムソルグスキーでは4本だったHrは続くチャイコでは5本に、ただ両曲ともブラスは大人しめ、弦セクションがいい響き、後半ラフマニノフではHr6、Tp4と増えてやっと金管に厚み、Clソロもなかなか、指揮の高井氏による「4年生への餞に」との口上と共にアンコールはエニグマ変奏曲"ニムロッド"、ここでも弦の密度高い響きが印象的でした。

 雲晴れて星空となった深夜に帰宅、バイロイトFM中継"タンホイザー"の留守録がちゃんと作動していてホッ。

2013年12月26日木曜日

2013年観た映画、舞台

 がーん、昨夜のバイロイトFM中継「神々の黄昏」でもDATテープ切れトラブル発生、ただ今回は使用テープに事前に見つかったため、切れる寸前にストップ、その部分までに入るよう工夫して録音、事無きを得ました。

 朝の最低-2.3度、かなり寒い印象ですがこれがきっかり平年値、イブに増えた1kgは1日で元に戻りました、ホッ。

 曇りの日中はさっぱり上がらず、9時頃まではマイナス気温、壁打ちをした昼休みの比較では今年1番寒かった感じ、予報では10度近くまで上がるとされた午後になっても状況変わらず最高は6度台とかなり低め、降る筈の雨も日没時点でまだみたい。

 本日は年末恒例回顧企画の第2弾、映画と舞台です。

 まずは映画、今年観たのはたったの20本、史上最低だった昨年より少しマシにはなりましたが、目標の週イチ52本の半分にも満たない数(涙)、あと映画関連ではジュリアーノ・ジェンマが亡くなった年として記憶しています。

 昨年同様、碌に本数を観ていないので、特に心に残った作品は無し、敢えて挙げるなら以下の2本:

レスラー <'09 米/仏> 2013/5/30
 ミッキー・ロークの肉体と(あら懐かしや)マリサ・トメイの肢体に。

バックドラフト <'91 米> 2013/1/13
 とにかく音楽がかっこいい、あと炎の映像の迫力も。

 一方、裏ベストは以下の3本。

青い体験 <'73 伊> 2013/10/7
 甘い追憶呼び起こすラウラ・アントネッリの裸体。

ゾンビアス <'11 日> 2013/11/1
 中村有沙の初々しい裸身。

モテキ <'11 日> 2013/10/17
 長澤まさみの脚。

 またドラマでは「みんな!エスパーだよ!」がぶっちぎりの存在感(特に夏帆!)、他にはBBC製作「SHERLOCK」のミステリーマインド、「最高の離婚」「リーガルハイ」の見事な脚本、「たべるダケ」「ミエリーノ柏木」の拾いモノ的面白さ、そして「ハクバノ王子サマ」のナイスキャスティングが印象的、あと「Woman」が録画だけして観る時間を取れていないのが残念。

 最後は昨年から加わった舞台部門、今年観た舞台は15公演! と昨年の12を超え人生最多数を更新、もち殆どは奇特な方からの頂き物です。

 で印象に残ったのは以下の4公演、後の2つはやや裏っぽい香りです。

TAKUMA FESTIVAL JAPAN 晩餐 2013/10/19
 よく出来た脚本、映画化しても面白そう。

マシーン日記 2013/3/22
 本作を舞台で観られただけで幸せ。

ラドゥ・スタンカ劇場 ルル 2013/3/1
 ルルの肉体の存在感。

宗教劇団ピャー!!夢いっぱい公演 飲み会死ね 2013/1/22
 学生演劇にしては体当たりのスカトロ&下ネタ演出。

 明日は学生オケでラフ2です!

2013年12月25日水曜日

2013年読んだ本

 ううぅ、今朝の測定では体重1kg増(涙)、昨日はテニスの後のケーキと夜の宴会の間の自由行動でラーメン班に入ったせいか…。

 朝の冷え込み厳しく今季最低マイナス4.6度、ただ不思議なことにここ1週間ほど11-2度だった室温が、何故か久々に14度まで上がってます。

 冬晴れの日中も余り気温上がらず最高9度弱、昼休みは同僚との週イチテニス納め、コートへ近道する途中構内に咲くピンクのサザンカの木に赤い花が混じってます、キメラか?

 ま、ツバキでは同じ木にいろんな色の花が咲くのはよくあることかも。

 今年も残すところあと1週間、ってことで2013年の回顧企画第1弾はミステリー、今年読んだ本は48冊、と2年連続して目標の週1ペース52冊には届かず(涙)、連城三紀彦の訃報に驚き、懸案だったマイクル・コナリーに着手した年でした。

 あと最近知ったのですが、今邑彩、殊能将之の両氏も今年3月に亡くなったのだとか、衝撃です。それで気になって調べてみると、佐野洋、リチャード・マシスン、エルモア・レナードも…。

 気を取り直して、今年1番印象に残ったのはこの1冊:

クリスマスに少女は還る キャロル・オコンネル 2013/2/6
 巻末解説にもある通り「そういう話だったのか!」に尽きます。

 続いて印象度順に以下の6冊:

僕を殺した女 北川歩実 2013/9/26
 4作読んだ北川作品ではやはりこの処女作、とても合理的に解釈出来なそうな魅力的な謎に。

隻眼の少女 麻耶雄嵩 2013/9/2
 クイーン問題にも踏み込んだマニア向けの仕掛けに唸りました。

ブラック・ハート マイクル・コナリー 2013/10/28
 処女作から発表順に読んだ6作の中では1番本格度の高いこれ。

造花の蜜 連城三紀彦 2013/5/15
 晩年になっても稚気溢れる企みにはただただ感服。

シューマンの指 奥泉光 2013/8/2
 ミステリー部分はともかく、シューマン論が読ませます。

写楽 閉じた国の幻 島田荘司 2013/7/17
 御大の新作(文庫での)が読める幸せ、写楽の謎解きも秀逸。

2013年12月23日月曜日

特殊巨大編成による"復活"フィナーレ - 佐藤了&楽団カーニバル2001、マーラー2番終楽章

 国立で9番を聴いた後はダッシュで中野へ、そこでは"楽団カーニバル2001"なる団体が総合音楽祭と題し、所属する4団体(合唱団、マンドリンオケ、吹奏楽団、オケ)がそれぞれ短めのステージをやり、最後に合同演奏でマーラー「復活」終楽章をやる、という一大イベントが進行中、開演は国立9番から30分遅れながら全5ステージゆえ優に2時間超の長丁場と読み、ならば最後のマーラーには間に合うでしょ、となかのZEROへ。

 ZEROに着いたのは午後6時過ぎ、予想以上に進行遅く、午後4時半開始でまだ第4部のウインドオーケストラのステージが始まって間もない頃、ポップスプロだったので、このステージは途中入場せずスルー。

 ただこのペースだと、留守録セットしてこなかった夜9時スタートのバイロイト中継に間に合わなくなる可能性が…、タイムリミットは中野駅7時半頃か、あと第3ステージの通常オケによるショスタコーヴィチ5番終楽章は聴きたかった…。

12月23日(月・祝) なかのZERO
 佐藤了指揮楽団カーニバル2001(フィルハーモニーオーケストラ、ウインドオーケストラ、マンドリンオーケストラ、混声合唱団) フニクリフニクラ狂詩曲、マーラー Sym2番終楽章
 って訳で最終第5ステージからの参戦、4団体合同演奏ゆえステージ上には優に100人以上、通常オケ+吹奏楽団なのでブラスはHr,Tp,Tb全て10本前後、チューバなんて4本! またマンドリンオケも合同ゆえマンドリンやギターも多数(よって独自編曲版)、最初のフニクリフニクラが凝った編曲で想像より長く(10分近く?)時間を気にしつつ開始したお目当て「復活」終楽章は半分に縮めた抜粋版、これならバイロイトに間に合うかも、独唱パートも合唱メンバーが担当(マイク使用?)、いつも神経質なpppで始まる合唱の歌い出しが比較的朗々と歌われたのが新鮮、オルガンは(たぶん)省略され、合唱が少数(20人程度)ゆえオケにマスクされたとは言え、何より大部隊のブラス軍団の分厚い響きが圧巻、壮大な音場を満喫しました。

 終演は7時27-8分、なかのZEROから走って(意外と遠かった)中野駅に着いたのが7時31分頃、でも37分まで中央線快速が無くガックリ(歩いても同じだった…)、それでも御茶ノ水での橙→黄色の乗り継ぎ良く、8時発のTX快速に間に合い、地元ターミナル駅から(遠ーい)自転車置き場まで再びダッシュ、無事9時数分前に帰宅しバイロイト「ワルキューレ」に間に合いました。

 しかーし!第3幕あたり、気が付くとDATが停まってます!テープをチェックすると、途中で切れかかっており、それで停まったらしい…(涙)。

 実はこの1-2年DATに関しては友人から譲り受けた中古テープを使用、それが例えば最初の1時間半だけ録音されていて、最後の30分は1度も使用されたことの無いテープだった場合、その1度も巻き取られたことの無い部分が往々にして相互に固着、通常速度でそこに差し掛かると切れてしまう、ってトラブルがまま起こるため、事前に早送りするなどして(それで切れることもあり)、チェックしておく必要があるんですが、それを怠ってました。

<追記>
 そしてこの翌日イブの夜、FMのバイロイト中継「ジークフリート」でも全く同じテープ切れトラブル発生し(涙)、第3幕でDATが停止、これで"リング"最初の3夜、全て録音失敗と未曾有の大失態…。

今年も年末は国立第9 - 齊藤栄一&国立マーラー楽友協会管のマーラー9番

 フィギュアの全日本選手権、高橋を選びたかった(だろう)連盟にとっては小塚の3位はグッジョブ、あとGPシリーズの点の出方から180点台と思っていた女子の当落ラインが200点とハイレベル(インフレ?)だったのには驚き。

 朝は-3.8度と今季1番の冷え込み、雲の多かった日中も8度強までしか上がらず寒々、午前テニス、午後アマオケのハシゴ、の予定でしたが、フィギュア全日本選手権など録画が溜まりHDの空きを作らないと女子フリーの留守録が出来ない状況、練習をキャンセルして午前中に消化、午後おっとりと東京へ。

 午後は年末(年始)の年中行事、"国立の第9"(もちマーラー)を挟み、その前の時間帯に大学オケのラフ2、ほぼ同じ時間帯ながら少し後に市民オケのショスタコ5番終楽章とマーラー2番終楽章!と聴きたいものが3つあり、当初はアマオケ3連荘を予定。

 してましたが、前者は移動時間を考えるとラフ2まで聴くとマーラー9番に遅れる公算が高く断念、一方後者は開演が30分遅いだけですが、ステージ数が多くショスタコ5番は無理でもマーラー2番は間に合う公算大、と9番の後にはダッシュで2番に向かう作戦です。

12月23日(月・祝) 一橋大学兼松講堂
 齊藤栄一指揮国立マーラー楽友協会管 マーラー Sym9番
オケは例年通り2ndVnとVlaが入れ替わる対向配置、鐘はチューブラーベルじゃなくて金属板を使用、5本のHrはソロまずまずながら全体では迫力不足、4本のTpもハイトーン系が不安、ただ3本のTbがいい鳴りで、特に第1楽章が振幅大きな重量サウンド、美音のコンミス率いる弦の本数は例年より多い印象で、そのせいか鳴りもここ数年では1番分厚く、時にffでもマスクされないキレがあり、終楽章もなかなかのサウンド、最後の1音が見事に消えていった後の黙祷は10数秒。

 終演後、去年も見た街路樹の巨大ツリーが並ぶ通りを早足に国立駅へ向かい中野へ、無事「復活」終楽章には間に合いました、がそれはまた次の記事で。

2013年12月21日土曜日

ちょっと早いXmasのラフマニノフ2番 - 広井隆&東京学芸大管

 穏やかな冬晴れ、朝マイナス2.1度、日中の最高10.6度と共にほぼ平年、この半月、気温はそんなに下がった気はしないのですが、部屋の温度は15度を割って以降どんどん下降中、数日前からずっと11-2度を低迷してます。

 早起きして東京に出て午前テニス、午後アマオケ、と典型的休日、ここ南茨城では朝の冷え込みは平年よりちょっと低い程度ながら、都心はこの冬1番の冷え込みだったらしく、久我山駅からコートへの道中、水溜りに氷、しかも着いてみるとハードコートも一面の氷!ってことで練習は隣のオムニコート。

 練習を早めに上がってトリフォニーへ、ネット招待券窓口に向かうと、隣のデスクから「60歳以上はこちらです!」って呼び掛けられました、違うっ!!(怒)

 ホールに入り3階席へ向かうべく階段を登ると、2階より上は通せんぼしてクローズ、トリフォニーでは初めての経験かも。

 おいおい、弦の弱いアマオケが弦の聴き栄えする3階を閉めてどうすんだよ!とぼやきながら雨宿り席の2階席に座っていると、1-2階で入りきらなくなったか、はたまた抗議する根性ある人でもいたのか、開演直前になって3階席に人が入ってゆく気配、えーっ!もうちょっと早く言ってよー。

12月21日(土) すみだトリフォニー
 広井隆指揮東京学芸大管弦楽団 チャイコフスキー スラヴ行進曲、ボロディン だったん人の踊り、ラフマニノフ Sym2番
 最初のチャイコは何とTpが5本、しかも全員女性(さすが学芸大!)、ブラスは全体大人しめながら、クライマックスでのTpのハイトーンはアシの協力もあってしっかり、続くボロディンではTpが2本に減り、やはりブラスは大人しめ、後半のラフマニノフではやっとTbを筆頭にブラスに厚みが出て、やや発展途上の弦セクションも第3楽章ではなかなかの響き、アンコールはTpが3本から5本に増え、団員がXmasの扮装をしつつXmasソングのメドレーを。

 ここのオケ聴くの初めてかなぁ、と思って日記を検索すると、何度も聴いてるどころか、昨年同時期にも聴いてます! さすがボケ老人…(涙)。

2013年12月20日金曜日

構成が冴えるフレンチミステリー - ティエリー・ジョンケ「私が、生きる肌」 (「蜘蛛の微笑」改題) 

 先日気になったニュース: 伏見稲荷のぼや、カラスが原因!
カラスは何とロウソクが好物!で、しかも火を怖がらないので咥えていったものが火元とのこと、また食べるのは石油からできている洋ロウソクじゃなくて、植物性の油脂分のある和ロウソクらしく、同様の理由から石鹸も(モノにより)好物らしい。

 昨夜、マイオールタイムベスト級映画「スティング」のサントラ、しかも"ソラス"をBGMに使っているところが気に入っている「独身貴族」のラスト2話を一気視聴、「僕の生きる道」第2シーズン(「僕と彼女と彼女の生きる道」)の"親子"再会にはニヤリ。

 昨日に続きほぼ終日の雨、朝の最低4度台、昼の最高7度台と日較差更に小さめ、元々雨の少ない12月の関東で3日連続しての雨は珍しく、この3日間でひと月分降った印象、週末に増えた1kgは漸くほぼ解消。

 今日も昼休みに入った頃は上がっていたので壁打ちに出ようと思ったんですが、昨日のことがあるので試しに5分待ってみたら、案の定降り始めました、危ない、危ない。

 その後本降りを挟み夕方漸く雲に切れ目、真っ赤な夕焼けの光が富士山のシルエットから平行に射し込んできました。しかも雨が上がって気温ぐっと降下してます。

 本日は昨日読んだ本から、先日の「追撃の森」に続き昨年発行の作品、と思って手に取ったんですが、実はアルモドバルによる映画版の公開を機にタイトルも「蜘蛛の微笑」から映画と同じに改題し新装版として昨年出たもので、初出時は2004年、その年の「このミス」13位にランクインした、文庫200頁に満たない中篇程度の作品。

私が、生きる肌 (「蜘蛛の微笑」改題) ティエリー・ジョンケ
 愛人を苛め抜く形成外科医、逃避行中の強盗犯、捕らえられ監禁された青年、並行して語られる3つの物語が1つに収束する時浮かび上がる構図の妙が冴えるサスペンス、とは言え、サプライズ度はぼちぼち程度、もっと驚かせる趣向を練れるのでは、といった印象も(多分その辺に拘りは無さそう)。

 アルモドバルゆえ相当改変してるとは思いますが、原作の半分でも映像化してるのなら、是非観てみたいところ、勿論ボカシ無しで(笑)。あと映画はともかく本の邦題は原題通り「蜘蛛」か「毒蜘蛛」でいい気がします。

 明日は学生オケでラフマニノフ2番です!

2013年12月19日木曜日

青ひげ初体験 - インバル&都響のバルトーク

 うわ、南米王者アトレチコ・ミネイロ、開催国枠に負けるとは…、ブラジルの恥、って言ったら可哀想か。

 ほぼ終日の雨、最低3度最高7度台と振れ幅小さめ、午前中一旦雨が上がったので昼休み壁打ちしに出たらまた降り出しました(涙)。

 夕方はインバル&都響に急遽参戦、優しい知人から当日回ってきたチケットで、12月になると第9ばかりになり聴くものがなくなるプロオケにあって、この公演は「青ひげ公」を1度聴きたいと思って気になっていただけに渡りに船と即決定、1度家に帰って髭を剃り服を着替えての出陣、前座のVn協2番も(たぶん)初めて聴く曲です。

12月19日(木) 東京文化会館
 エリアフ・インバル指揮都響 バルトーク VnC2番、青髭公の城
前半のソリストは赤基調のドレスに身を包んだ庄司紗矢香、去年もここで都響と共演してましたが、今日もデカい音、弦は都響にしては伸びと厚みが不足する気はすれど木管はいい鳴り、ただこれは席位置のせいかも(後述)、ふんだんに現代的な響きを盛り込み、Tbのグリッサンド多用が魅力的、両端楽章はブラスに見せ場もあってそれなりに楽しめましたが、トータル40分超は自分には長過ぎ、あと第2楽章だったか、マーラー5番第4楽章冒頭かと思わせる楽想も。拍手に応え珍しく楽譜を持参して登場してのアンコールはハンガリー民謡か何か。
 後半期待の青髭公はソリストが指揮者の両脇で歌う演奏会形式、約55分で7つも扉が開くため頻繁にクライマックスが来る構成、字幕が舞台両サイドに出てストーリーと音響が一致するのが分かって飽きず楽しめました。弦は音域順に並び、Hrは4本と普通ながらTp,Tbは各4本と多め(楽譜通り?)、ウィンドマシーンが効果的、前半はインバルにしては刺激の少ないサウンドかな、と感じていたんですが、舞台左袖にバンダ(見えた範囲ではTp2,Tb4)が加わった第5の扉ではブラス炸裂、(電子)オルガンの響き、宙に両手を掲げるインバルの仕草とも相俟ってマーラー8番クライマックスを想起させる壮麗サウンドに圧倒されました、あと最後の扉前後のクライマックスもかなり壮大な響き、満喫しました。

 自前入手チケットだとここ文化会館ならほぼ5階LかR、ただここ1年程たまたま頂き物チケットで都響を5階センター、4階センター、そして今夜の3階センターで聴く機会に恵まれて感じたんですが、5階から下がるに従い弦の響きが痩せてきて、逆に木管の音はよく届くようになる傾向があるかも。

 パイプオルガンがあり、より響くサントリーでの2日目はより壮麗な響きになりそう。

2013年12月18日水曜日

ツイストつるべ打ち、裏ツイストまである追跡劇 - ジェフリー・ディーヴァー「追撃の森」

 メッセ、サファテと来てウルフ、ソフトバンクの集めっぷり、スゴイですね、次は李か。

 夜半から雲が出て朝の最低0度台と冷え込みは甘め、雲に覆われた日中は予報通り上がらず最高8度と寒々、昼休みの壁打ちではいくらやっても身体が温まりませんでした。

 午後雨か雪、という予報でしたが、日没の時点ではまだ降水無し、週末1kgちょい増えた体重は最初の500g以降なかなか減ってくれません(涙)。

 本日は週末読了本から、その前に読んだのが昨年度「このミス」第1位作だったので、年度つながりで100円入手済2012年度刊行作からチョイス、まずはこれ、今年はディーヴァー読んでないなあ、と思って手に取ったノンシリーズ作品です。

追撃の森 ジェフリー・ディーヴァー
 ある殺人を起点として深夜の森を舞台に繰り広げられる追跡劇、追う者と追われる者、多視点描写を利して大小のツイストを盛り込んだ内容は、ディーヴァー慣れしてる人には予想の着くものとはいえ、慣れてない人だと眩暈もの、しかもディーヴァー慣れしてる人には追跡後の第2部で別の意味のツイストが待っています。が、その変化球の部分が一般的には受けないところ、巻末解説(文春文庫版)と同じ感想を持つ人は多い筈。

 このミスでは20位でしたが、同著者の「バーニング・ワイヤー」とのかぶりが無ければもっと上位にランクされてもよさそうな作品でした。

2013年12月15日日曜日

3番づくしでルーシーに存在感 - 田部井剛&港北区民響のシベリウスとサン=サーンス

 午前中荻窪でショスタコ12番を聴いた後、みなとみらいへ移動して聴いたのは初めてのオケ、シベリウスとサン=サーンスの3番そろい踏み、と個性的なプログラムです。

 あとメインのサン=サーンス3番、通常は年に1度聴くか聴かないかの曲なのに、今年は例年以上でもう3度目、しかもサントリートリフォニー、ときてみなとみらい、と異なるホールのオルガンが味わえます。ただ指揮者は前回と同じです。

12月15日(日) みなとみらいホール
 田部井剛指揮港北区民交響楽団 芥川也寸志 交響管弦楽のための音楽、シベリウス Sym3番、サン=サーンス Sym3番
 最初の芥川は3管大編成で2楽章10分程の小曲、第2楽章冒頭のTbがカッコ良かったです。続くシベリウスはややマイナーな3番、第1楽章でのTpとTb、および終楽章でのTbが朗々としていい鳴り。休憩を挟みサン=サーンス、オケは管が安定しており、特にブラスはハーモニー系のパッセージが音色音量共に見事、そしてここのオルガン("ルーシー"って名前らしい)の音がデカくて存在感ばっちり、第2楽章第2部冒頭の壮麗さなど過去同曲最高(滅多に座れない2階席正面のせいかも)、ブラスの分厚い鳴りとも相俟って最後は荘厳サウンド、田部井氏のテンポの追い込みはザッツ管の時より抑え目でしたがラスト1音は史上最長クラスの長さでした。アンコールは上手なFlソロをフィーチャーしてフォーレ"パヴァーヌ"。

 その後は先日失くした(失くされた)マフラーを回収するべく後輩がクリパをやっている下北へ、早めに着いたので気になっていた鶏そばの新店を訪問、かなり好みでうっかり替え玉。

 差し入れと交換にマフラーを回収しパーティはそこそこに脱出、9時過ぎには地元に復帰、いつの間にか月がかなり円くなってます。

朝活オケのショスタコーヴィチ12番 - 加藤揚啓&モーニングフィル

 連日の冬晴れ、朝の冷え込みはやや甘めで零度台、日中は最高10度台とやや低め、今日はアマオケのハシゴ、2つのアマオケ間の時間帯にテニス企画あれど、行っても30分もプレー出来ないため断念、また夜は後輩のXmasパーティーに寄って先日失くしたマフラーを回収予定。

 朝少しゆっくりしてから都心に出て荻窪へ、聴いたのは朝(と夜遅め)を中心に活動するオケ、結成当初はマーラーだけでしたが最近は他の曲も、ただ今回のショスタコは初めてかも。

 前回(ブルックナー9番)前々回(マーラー5番)は共に会場が今回と同じ杉並で2階席への階段は封鎖状態ながら、2階席への立ち入りは1勝1敗、今回もしれっと2階席への階段を登ったところ、特にお咎め無し、2階の客は自分だけでした。

12月15日(日) 杉並公会堂
 加藤揚啓指揮モーニングフィルハーモニー管 ショスタコーヴィチ Sym12番
ブラスは1列に左からHr4,Tp4,Tb3、曲想的にブラスの体力勝負の面あり、最近不安の弦の弱さは出にくい曲、Tpは後半に向けてセーブ気味かな、と思ったのに最後は息切れ、とは言えブラス全体はまずまずの鳴り、加えてダスビから連れてきたの?と思わせる激しいスネヤを筆頭に大太鼓や銅鑼も激しめで、まずまず豪快な音場を楽しみました。

 この後はみなとみらいに遠征してシベリウスとサン=サーンスの3番づくし、この演奏会の感想はまた明日の記事で。

2013年12月14日土曜日

Xmasパーティー後のマーラー1番 - 上野正博&千葉大管

 C.リーグ予選ラウンド最終節、情報遮断して昨夜のダイジェスト観戦、応援するアヤックスはまたも予選で敗退(涙)、無念、ミランには勝てるかもと思ったのに…。

 昨夜終了「クロコーチ」、第1話が1番面白く、その後だんだん尻すぼみ感あり。

 冬晴れ、最低マイナス1度、最高10度台と平年やや低め、日中は昔のテニス仲間がこっち(南茨城)に集まりテニス&Xmasパーティー(ホームパーティー形式)、田舎ゆえ場所間の移動距離長く(5-10km)、自転車ではかなりシンドかったです、と言うか途中片道自転車を車に乗っけて貰いました。

 ホームパーティーは奥様方が腕によりを掛けた料理を持ち寄ったり、大勢の子供達で賑わったりと独り者にはやや肩身が狭く、夜聴きたいアマオケがあるのをこれ幸いと、早めに辞し、また4-5kmえっちら自転車をこいで地元のターミナル駅へ。

 スカイツリーがXmasっぽい赤色に輝く錦糸町に出て聴いたのは学生オケのマーラー、たぶん初めて聴く大学で、この公演を知るのが直前だったため、珍しくもお金を払っての当日券参戦です。

12月14日(土) すみだトリフォニー
 上野正博指揮千葉大管弦楽団 サン=サーンス 死の舞踏、ラヴェル マ・メール・ロワ、マーラー Sym1番
 最初のサン=サーンスはTpがいい鳴り、コンミスがデカくていい音で、弦全体もキレあるいい響き、続くラヴェルでは弦に加えて木管陣もまずまず、お目当てマーラー、Hr9本、Tp6本と多め、第1楽章はリピート無し(大賛成!)、Tpトップが美音、第2楽章後に音合わせ、新版譜らしく第3楽章冒頭の弦バスはユニゾン(大反対!)、終楽章ではHrが楽譜通り起立し、6本目のTpが補助パッセージを担当(たぶん)、Tpのハイトーンもバッチリ、3本のTbが特に鳴りよく、なかなかの大団円、何より弦が全強奏でもマスクされないキレと音量があったのが出色で、これは学生オケ・市民オケでは極めて稀なこと、弦がよく鳴る弾き方を伝承してるのかも、アンコールは無し。

 終楽章ミュート早業着脱ファンファーレはTbは一人でこなし、Tpは一部分業していた気がします。

 明日はアマオケのハシゴ、午前にショスタコ12番、午後にシベリウス3番とサン=サーンス3番です!

2013年12月12日木曜日

タイムループのクリスマス - SORAism company 第13回公演 Present for me

 朝はマイナス1.8度とやや冷え込み、冬晴れの日中は12度台とやや高め、朝職場に実家からミカンとキーウイが到着、職場の受付嬢が今日限りで別の職場に移るとのこと、丁度ミカンとキーウイが餞別になってナイスタイミング!

 早速ミカンを午前中に6個食べ、昼休み後に4個食べたんですが、25度まで暖房を効かせた職場に数時間置いただけで、午後は味が悪くなっていました。

 夕方は職場を抜け出し観劇、例によって奇特な方からの頂き物、昨年も同時期に同じ場所で観た同団体の公演が伏線の妙と終段のサプライズに感動的したので、無料チケットの話がきて即参戦決定。

 会場は住宅街の中にある目立たない小劇場、位置的に日暮里と三河島の中間で、昨年は日暮里で降りて鶏白湯の有名店を訪問したので、今年は三河島で降りることに。

 初めて降り立つ三河島駅、改札口がホームの東端に1つあるのみ、その反対の西端で電車から降りたので反対側の改札まで200mはあろうかという道のり(涙)。

 まず狙っていた駅近くの有名店へGO! しかーし!定休日でもないのに電気灯いてません(涙)、よく見りゃ「店主入院に付きしばらく閉店」との貼り紙!がーん…。

 気を取り直して第2希望の坦々麺の店へ、濃厚かつゴマが効いて美味でした。

12月12日(木) 日暮里 d-倉庫
 SORAism company 第13回公演 「Present for me」 
サンタさんぎっくり腰によりサンタ助手が代役探し、それを命じられたは船上パーティーにプライベートで来ていた探偵、その代役を断るや否や爆破事件が勃発し全員死亡、サンタ役を受ける代わり助手に時間を数分巻き戻して貰って事件解決にトライ、何度も失敗しタームループを繰り返しつつも、徐々に謎は解かれてゆく、といった休憩無しの1時間半、伏線の妙と結末の意外性、そしてXmasストーリー的要素などあって楽しめましたが、昨年の感動度には及ばない感じ。

 今年も帰りに役者さんから手書きメッセージ付きのお菓子ギフトが渡されました!

2013年12月8日日曜日

川瀬&東京音大のガイーヌ、山下&国立音大のオケコン

 がーん、昨夜の2次会の後店の外で寒そうにしてる娘に自分のマフラー巻いて上げたら、そいつ完全な酔っ払い、その5分後に失くされてしまい、マフラー無しで帰りました(涙)。
(↑ 後輩に捜索を託して帰ったところ、翌日無事発見の報ありました。)

 朝マイナス1.8度、冬型なのに秋の如きうろこ雲が出て陽射し少なめ、予報通り日中も上がらず最高10度台と12月に入って初めての平年割れ、しかも今夜はもっと冷え込みそう。

 早起きして都心に出て午前テニス、午後アマオケ、と典型的休日、よく練習する久我山のコート、ハード2面とオムニ2面が約1mの緑の金網フェンス(ひし形模様に編まれたよくあるタイプ)で仕切られてるんですが、回り道するのが面倒で時々それを両手を突いてヒラッと飛び越すことがあります。

 今朝もハード側からオムニ側へと飛び越し、戻る時にまたオムニ側から飛び越そうとして、何となく失敗しそうな予感がして自重、ただ両側高さは同じなので片側だけ難しい筈はない、と小1時間後、意を決してオムニ側から飛び越そうとして、見事に足がフェンスに引っ掛かり、もんどりうってハードコートへ頭から突っ込む赤っ恥(涙)。

 どんな風に落下したのか記憶にありませんが、右膝が1番痛く、次いで右腰、あとかばい手をしたらしく右手首にも痛み、プレーしてると膝と腰の痛みは減ってゆきましたが、逆に右手首がどんどん痛くなり、練習が終わる頃痛くて引き戸も開けられない程に(涙)、要経過観察です。

 午後はアマオケ、メインがそれぞれ幻想、ショスタコ5番、オケコンと聴きたい公演が3つもあり迷ったんですが、開演時間や移動の電車賃などを考慮して、音大フェス最終日に参戦です。

12月8日(日) 芸術劇場
 川瀬賢太郎指揮東京音大シンフォニーオーケストラ ベートーヴェン Sym8番、ハチャトゥリャン ガイーヌ
 まずは国立音大によるファンファーレ、舞台最前列にチューバやティンパニも含む大勢が並び(うちHr4、Tp4全員女性!)比較的オーソドックスな曲想、続いて東京音大によるステージ、前半ベートーヴェンは苦手科目ゆえ休憩タイム、続いてハチャトゥリャン「ガイーヌ」から4曲、初めて目にする川瀬氏の指揮はキビキビしたリズム感あり、オケでは冒頭"剣の舞"での衒いの無い1stTbのグリッサンドが印象的、締めの"レスギンカ"はパーカッションはかなり派手でしたが、ブラス(Tp3,Tb3,Hr4)はもう一息ハジケてもよかった感じ、私的MVPはフルートトップの美人奏者です。
 山下一史指揮国立音大オーケストラ バルトーク 管弦楽のための協奏曲
東京音大によるファンファーレは舞台最前列右からTb4、Tp4とパーカッションと並び(Hr無し)やや現代曲風、そして国立音大によるバルトーク、弦には先生っぽい人もちらほら、オケは弦の鳴りよく第1楽章や第3楽章のffではかなりの凄み、そしてブラスも4本Hr(全員女子!)を筆頭に豪快な鳴り(Tp4,Tb3)、山下は棒を使わないスタイルの割にはシャープな響きも引き出してなかなかの快演でした。

 "剣の舞"中間部、中弦の旋律にSaxを重ねてあるのを初めて知りました、ま、本プロで余り聴く曲ではないので、ボケ老人ゆえ毎回忘れてるだけかも。

 帰り道、駅ナカの本屋で本年度版「このミス」購入、やはり田舎の本屋には置いてなかっただけかも。

2013年12月7日土曜日

公然ワイセツデュオ? - 伊賀あゆみ&山口雅俊ピアノデュオ

 連日の冬晴れ、朝の最低1度強、日中の最高13度台は共に平年やや高め、朝は早起きして東京に出てテニス、夜は六本木で宴会なんですが、聴きたいアマオケは昼には無くて夜ばかり、コート近くの広尾駅前マックに居座り無線LANで午後の行動を検討。

 結局手頃なコンサート見つけられず、まずは乃木坂駅へ歩いてゆく途中、かおたんラーメン近くにある焦がし味噌の有名店を訪問、大盛り無料の誘惑に勝てず。

 それから渋谷に出て、タワレコのインストアイベントへ、聴いたのは伊賀あゆみさんと山口雅俊さん(イケメン!)によるご夫婦ピアノデュオ、司会者によると結成して5年経つのにデュオ名が無く、個人的に"公然わいせつデュオ"と呼んでいる!とのこと。

 その訳は演奏を聴いて判明、音だけではなくビジュアルにも拘る、との姿勢から、演奏中お二人で見つめ合ったり、お互いの手が交差する際は体を寄せ合ったり、その手を後ろから腰を抱える様に回したり、しまいには片方が後ろに付いてバックスタイルで連弾したり、と見て愉しい工夫が主にご自身の編曲によってなされています。

 最初は"剣の舞"を豪快に、ロシアや南米のややポップス調マイナー曲を数曲挟み、締めは"星条旗よ永遠なれ"(ホロヴィッツ編インスパイア)を華やかに、そして少しエロく披露してくれました。

 もう宴会の時間ですが1次会は盛装義務でドレスコードがあるためパス、今は六本木ヒルズ近くのマックで待機中、2次会から乗り込んで帰りは午前様の予定。

 明日は音大フェス最終日に行くかどうか迷い中、オケコンは聴きたいけど、ベートーヴェンがあるので…。

2013年12月6日金曜日

天才鍵師の青春 - スティーヴ・ハミルトン「解錠師」

 朝は雲があって最低2度弱と冷え込み甘め、11月末にはマツバギクしか見なくなって決着が付いたかに見えた道路脇の紫戦争、今朝またマツバボタンが1輪咲いてました。勿論マツバギクもまだ数輪咲いてます。

 昼前からは晴れてきて予報通り最高16度台と今週1番のポカポカ陽気、昼休みの壁打ちでは2日連続して同じ(スマッシュ)練習で同じ場所に打ち込んでロストボール(涙)。

 本日も最近の「このミス」1位本から、2012年、つまり昨年度の1位にして、2011年のエドガー賞に輝いた作品。私立探偵モノのシリーズ(確か1作目は100円入手済)も書いている著者ですが、ノンシリーズの単発作とのことなので、先に読んでも大丈夫でしょう。

解錠師 スティーヴ・ハミルトン
 若くして天才金庫破りとなった主人公の自叙伝的クライムサスペンス、2つの時制を交互に語る構成はそれなりに効果を挙げてはいますが、サスペンスとしては並、謎解き要素やツイストも無し、と何故これが1位なのかやや腑に落ちず、ボーイミーツガールもあり青春小説的要素が大きく、その点が評価されたのか。

 因みにこのスティーヴ・ハミルトンも、一昨日取り上げた海堂尊も、自分と同い年生まれ。

2013年12月5日木曜日

処女作にして盛り沢山サスペンス - デイヴィッド・ゴードン「二流小説家」

 西高東低の冬晴れ、朝の最低零度台は平年、日中は15度を超えて連日のポカポカ陽気、昼休みの壁打ちはいつもと違う場所("壁"の向こうじゃなくて、その右隣のビルの屋上)にボールを打ち込み強制終了(涙)。

 12月に入り、そろそろ今年の「このミス」が出る頃かなぁ、と昨日本屋に行ってみました、が見つからず、ただ田舎のことゆえ、まだ発売になってないのか、単に置いてないだけなのかは不明。

 って訳で先日荻窪で100円入手したここ2年の「このミス」第1位作品を続けて読むことに、まずは2011年度の第1位作品、しかも著者の処女作! そして何と世界に先駆けて日本で映画化されたとのこと。

二流小説家 デイヴィッド・ゴードン
 売れない三文小説家が希代の連続殺人鬼に独占取材するチャンスを得たことから不可解な事件に巻き込まれるサスペンス、軽妙な語り口(と翻訳)と細かい章立てが読みやすく、しかもそれが終盤重くなる部分でコントラスト効果を挙げてます。ヒネリやメタっぽい記述などミステリー的にもなかなか、ただ真相に予測が付いた時点で遡って伏線を探しましたが、やや不親切なものだったのが残念、あとしばしば挿入される作中作は必要だったの?って印象。

 表現や女性キャラなど、徹底した男目線による書きっぷり、そこそこエグイ描写もあるので、女性読者には受けなさそう。

2013年12月4日水曜日

短編付き"桜宮サーガ"ガイドブック - 海堂尊「ジェネラル・ルージュの伝説」

 朝の最低3度弱、まずまず晴れた午後の最高15度弱と共に高め、水曜は週イチ横浜で講義する日、横浜駅でバスを待つ間、冬には珍しく入道雲が東の空にモクモクと。

 横浜の大学へは片道2時間半、往き帰りで1冊本が読めました、著者の形造る"桜宮サーガ"の中でも人気の高いキャラ?速水医師が"ジェネラル・ルージュ"と呼ばれるようになったエピソードが語られます。

ジェネラル・ルージュの伝説 海堂尊
 "ジェネラル"こと速水にまつわる短編3本(うち1本は「凱旋」のクライマックスを別視点で描いたもの)、に加えて著者のトピックス的自伝、および自作解説、おまけに桜宮市年表や登場人物リスト、用語解説など、まさに海堂尊読本の趣、短編はミステリー度ゼロにして「あの人がこんな所で」を楽しむ"サーガ"ファン向けの内容、同世代のせいか自伝の前半が1番面白く読めました。

 中野アナと時を同じくして「とくダネ!」でコメンテーターをしていたとは知りませんでした。中野アナの期間はほぼ観てたので、著者と意識せずに見ていたっぽい。

2013年12月3日火曜日

フェニックス大磯オープンテニス 冬 2013

 朝の最低0.1度とかろうじてプラス、よく晴れた日中は最高15度超とテニス日和、ってことで仕事を休んで大磯OPに参戦、ただ昼過ぎラウンドだったので朝は職場に寄ってからの出陣、とは言え場所は大磯ロングビーチ、片道3時間は掛かります(涙)。

 本戦1回戦byeで2回戦から、1回戦勝ってきた選手にしては普通の高校生に4-6,6-4,1-6で負け、嫌いな左利きサーブを3セット目になっても上手く返せなかったのはいつものこと(涙)ながら、ファイナル入る頃にあったまってきて速くなる筈のこっちのサーブがいつもと逆にパワーダウンしてキープ出来なくなったのが大問題、打ち方を変えたせいか、本日のお小遣いは1600円。

 今日貰ったアドバイス:
・バックのスライスが浅くなる、もっと深く。
・もっとネットに出るべし。(←サーブ&ボレーやリターンダッシュなど、かなり無理して出ていたのに…。)

2013年12月1日日曜日

末廣&東邦音大のシューマン3番、ポストック&藝大の惑星

 朝の最低マイナス1.4度とそこそこ冷え込み、よく晴れた日中の最高14度強とやや高め、今日からもう12月、まだ身を切る寒さには遭ってませんが、構内のムクゲも遂にの花を付けなくなったので、自分も今日から衣替え、半袖半ズボンから一気に長袖シャツに薄手のセーター、長ズボンへと移行、さすがにちょっと着苦しいです。

 都心で朝テニスをして、午後はアマオケ、当初予定は葛飾でマーラー1番の予定でしたが、事情あって音大フェスに変更、ミューザと通り挟んだラゾーナ川崎の中庭では、無名のアイドルがミニコンサートをやってます。

 そのラゾーナで連れと昼飯後に臨んだ音大フェスの3日目、元々乗り気でなかったのは、前半の東邦音大の演目が守備範囲外だったから、シューマン3番なんて、実演は初めてかも。

12月1日(日) ミューザ川崎
 末廣誠指揮東邦音大管弦楽団 ウェーバー オベロン序曲、シューマン Sym3番
最初の藝大によるファンファーレは変化球、指揮者脇に尺八奏者!それを同心円状遠巻きに囲んで4箇所にブラス3群とパーカッション(太鼓&銅鑼)、現代曲風で時間的にも長め(5分前後?)、委嘱作ではなくて使い回し? 続いて東邦音大によるウェーバーとシューマン、Tp2、Hr4、Tb2-3本は曲が変わるとほぼ入れ替え、シューマンの終楽章序奏部のブラスのコラールがいい響きでした。
 ダグラス・ポストック指揮東京藝大シンフォニー・オーケストラ ホルスト 惑星
最初の東邦音大によるファンファーレはポップス風、Tp,Tb,Hr各4本とチューバにユーホやティンパニも加わる大編成がひな壇後方で演奏、続く藝大オケは対向配置、Tp5,Hr7と多め、火星でのブラス爆発度はぼちぼちながらラスト1音は独特の豪快な表現、金星・水星では弦や木管の安定度を感じ、木星は女性Tpトップのキレ、Tbの鳴り、全体の迫力もよく本日の白眉、土星・天王星でのブラスの鳴りはTb中心にまずまず、また土星の最後など弱音部分でオルガンの重低音が響いているのを初実感、海王星の舞台裏コーラスが余りに見事にディミヌェンドしたので録音?かと思ったら、しっかりカーテンコールで20人以上出てきました。

 惑星はケレン味もありなかなかだったんですが、ブラス大爆発の同曲を聴いて以降、どんな演奏を聴いても物足りなく感じてしまいます。

2013年11月30日土曜日

ヤマハの歌姫 - 山崎あおいさんのボーカル

 朝の最低1度、よく晴れた日中の最高13度台とやや高め、と思ったらほぼ平年、早起きして東京に出て昼過ぎまで練習。

 コート近くの梅林公園には霜柱、今年初めて踏んだかも。尤も都心ですらあるんだから、地元茨城ではざくざく立ってるんでしょう、気が付かないだけで。

 帰り道、新宿タワレコに寄って女性ボーカルを聴いてきました、山崎あおいさん、ヤマハのコンクール(昔ポプコンって言ってたやつ)出身にして現役慶応大生のシンガーソングライター、この秋発売の新曲を含め5曲、ギターの弾き語りで披露してくれました。

 バックにキーボードと2ndギターも従えており、ヤマハとしてもそこそこ力を入れているシンガーかも、ただ曲想がaikoと少しかぶってる印象(あとmiwaっぽいテイストも)で、かつ歌唱力もそんなに無いので、もっと個性を出さないと難しいかも。

 明日はアマオケでマーラー!と言いたいところですが、諸事情により音大フェス3日目に参戦します!

2013年11月28日木曜日

シリーズ第5作はボッシュ史上の重要作 - マイクル・コナリー「トランク・ミュージック」

 穏やかな曇り時々晴れ、朝の最低5度台、日中の最高16度台共に高めで、湿度があるせいか春に近いポカポカ感です。

 一昨日だったか、同僚との週イチテニスの帰り道、構内の白とピンクのサザンカの花のそばでモンキチョウがひらひら、11月でもいるんだ、と思う一方、秋の虫と言えば、赤とんぼの群舞を今年見ていないなあ、って気も。

 本日はこの秋の課題図書、M.コナリー作品から、ボッシュ・シリーズの第5作です。

トランク・ミュージック マイクル・コナリー
 トランクに詰め込まれた死体には組織犯罪の匂い、殺人課に復帰したボッシュがチームを率いて捜査、と過去最も警察小説スタイルに近い流れ、これまでと趣向の違うサプライズはあれど、謎解き的興趣は低め、その代わり運命の再会もあり、これまでボッシュの"過去"にあった焦点が"現在"に移った分、ボッシュ史的には前作「ラスト・コヨーテ」以上に大きな転回点となる作品かも。

2013年11月26日火曜日

ポオが呟く初のノン・シリーズ・サスペンス、実はリンク - マイクル・コナリー「ザ・ポエット」

 昨日は日中12-3度までしか上がらなかったのに、爆弾低気圧が通り過ぎる夜になって気温が上昇、夜9時には18.8度を記録、ただ茨城では風は強かったですが雨は少なめ。

 その雨がすっかり上がった朝はかなり濃い霧、最低8度台とかなり高く、10時頃その霧が晴れると青空、日中もぐんぐん上がって最高18度台、もう殆ど葉も落ちた構内の紫フヨウ(ムクゲ)、先週1輪だけ残っていた花がまだ枝の先に!ドライフラワー化しているのかも。

 本日は少し前に読んだ秋の課題図書M.コナリー作品から、デビュー5作目にして初のノンシリーズ作品です。

ザ・ポエット マイクル・コナリー
 自殺と断定された兄の死に不信を抱いた新聞記者の1人称記述(コナリー初!)による調査を軸に、並行する3人称記述も交えつつ、背後に潜む殺人鬼の存在やFBIとの共闘へと展開してゆくサスペンス、しっかりヒネリもあり手堅い内容です。珍しくレッドへリングには引っ掛かりませんでしたが、手法がご都合主義で少々あざと過ぎるため、真相を知っても腑に落ちる感は低め、そして意外な部分でボッシュ・シリーズとのリンクがあります。

 著者の過去作品との相似点があるのと、期待値が上がっているのとで評価はぼちぼちですが、もしこれがコナリーの初読作ならば、もっとポイントが高くなると思います。

 ともあれ、本作は今後更にボッシュ・シリーズとの交叉点が増えるらしいので、やはり"コナリーは発表順に"を遵守したいと思います。

2013年11月23日土曜日

北原&武蔵野音大のショスタコ10番、マテシッチ&昭和音大のチャイコ4番

 朝は軽く冷え込み零度台、日中は15度に届かず14度台とほぼ平年、返事待ちで身体を空けていたため午前中の練習をキャンセル、したのに結局空振りで午後のコンサートまですっかり暇、朝ゆっくりしてから都心に出て、まず学園祭に寄って後輩に差し入れ。

 午後池袋で聴いたのは音大オケフェスの2日目、特に武蔵野音大のショスタコ10番、ショスタコを得意とする北原幸男が振るので楽しみ、前回彼のショスタコを聴いたのもこの音大フェス、5番でした

 また後半はチャイコの4番、チャイコフスキーは守備範囲ぎりぎりなのに、今週は2度の5番に続きこれで3度目、1週間に3度(メインで)チャイコを聴くのは生涯最初で(たぶん)最後と思われます。

11月23日(土) 芸術劇場
 北原幸男指揮武蔵野音大管弦楽団 ショスタコーヴィチ Sym10番
最初は昭和音大によるファンファーレ、ステージ前方で奏され鳴りはまずまず。続いて武蔵野音大によるショスタコ、弦は音域順に並びトップ脇には先生っぽい奏者も、Hr5,Tp4,Tb3、うちTpとTbは全員女性!北原の堅実系の棒の下、まとまりある演奏でしたが、第1,2楽章あたりもっと凄みのある響きが欲しかったかも。オケでは第3楽章ノンヴィブラートで悠然としたHrソロ(♂)が出色、あとFlトップが存在感、そして私的MVPは美人3rdTp奏者。
 マッシミリアーノ・マテシッチ指揮昭和音大管弦楽団 チャイコフスキー Sym4番
まず武蔵野音大によるファンファーレ、舞台最後列に並びハーモニー重視のサウンド、続いて昭和音大によるチャイコ、弦は音域順、ブラスはTb3、Tp4、あとHrが6本(全員女性!)と多めで、木管は全パート4-5本と倍管、中ではObトップに存在感、弦は中低弦こそ武蔵野より薄めながらVnにはより伸びがあり、何より要所で咆哮するHr、ベタ吹きのTpなどブラスが迫力満点、テンポの出入りと追い込みの激しいマテシッチの棒の下、熱く炸裂するサウンドを聴かせてくれました。

 まとまりアンサンブルより爆発ブラスを好むので、期待していなかったチャイコの方が満足しました。

2013年11月22日金曜日

夾竹桃と暗号が彩る壮大プロット - 連城三紀彦「敗北への凱旋」

 昨夜は木星と欠け始めた月が夜空の覇権を争って輝いてました。

 そのせいか朝は冷え込んで最低0.1度とかろうじてプラス、よく晴れた日中の最高16.7度と昨日より更にポカポカ感増加、どうやらこの時期、15度を超えるか否かがポカポカ感の、10度に届くか否かが寒っ!の分水嶺か。

 今日は先日墜ちた巨星、連城三紀彦の追悼企画として読んだ本から、「暗色コメディ」に続く彼の第2長編、既読と思っていたのに未読、また手元にあると思っていたのに無く(多分実家にはある)、改めて先日100円棚から入手したもの、今回読んだのはハルキ文庫版、実家にあるのは講談社文庫版です。

敗北への凱旋 連城三紀彦
 戦後の混乱期に起きた未解決殺人事件、その被害者の生涯を材に取り執筆する過程で作家が背後に潜む暗号をも含む謎と企図を解き明かします。モノクロの戦時の風景に夾竹桃の赤が鮮烈なイメージを刻む中、とにかく(前例はあるにせよ)壮大なトリックが炸裂します。ただ、暗号部分を無くして、花葬シリーズの短編とした方がよりこの大胆なプロットを鮮やかにプレゼン出来たと思います。あと暗号は難し過ぎてまず解く気は起きません(笑)。

 ある意味「黄昏のベルリン」に繋がる作品と言えるかも。

 明日は音大オケフェス第2日、ショスタコ10番です!無料チケット提供中ですのでご興味ある方は本館トップページをご参照下さい!

2013年11月21日木曜日

ネルソンス&CBSOのチャイコフスキー5番

 朝の最低3度弱とほぼ平年、連日の冬型快晴だった日中は最高16度強とやや高め程度ながら、昨日より秋っぽさが戻った印象、午後に職場の避難訓練があり1時間以上外にいても、日向では暖かに感じました。

 夕方はまた西の空に輝く金星を見ながら職場を脱出して都心へ、音楽監督ネルソンス率いるバーミンガム市響です。

 ネルソンスを聴くのは初めて、そしてCBSOは前任オラモ時代以来年9年振り、そういやその時(参考)も中プロはシベリウスVnコン(by諏訪内)だった気がします。

 メインのチャイコの5番は月曜にRACOで聴いたばかり、しかも昨日と今夜はサントリーでソヒエフ&N響も同曲をやっており、奇しくも今週はチャイ5ウィークとなってます。

11月21日(木) 芸術劇場
 アンドリス・ネルソンス指揮バーミンガム市響 ワーグナー "ローエングリン"第1幕前奏、シベリウス VnC、チャイコフスキー Sym5番
 弦は音域順に並び、ブラスは左からHr5,Tp3,Tb3とチューバ(シベリウスのみTp2)と横1列、最初はローエングリン、クライマックスの爆発度はぼちぼち、ネルソンスは弱音にこだわるタイプっぽく、ワーグナーでは求める精緻なアンサンブルが必ずしも音化されてませんでしたが、次のシベリウスでは効果を挙げていました。そのシベリウスは激しい部分でのオケの鳴りにも凄み、ソリストはヒラリー・ハーン、3階席奥まで音が届いてビックリ、鳴り止まない拍手に応えてアンコールにバッハのしみじみ系を。
 休憩後はチャイコ、女性Hrトップは第1楽章からやや不調、ただHr全体はまずまずの鳴り、Obを筆頭に木管群がいい味を出し、弦もまずまずのボリューム、ただTp(アシは終楽章の一部しか吹かず)とTbは弦管バランスを取った抑え目の吹きっぷり、ネルソンスは非常に細かく各パートへ(キューではなく)滑らかな棒で表情を指示し、各所で個性的な表現、色んな振り方を駆使して様々な表情を引き出していた第3楽章ワルツが特に印象的。アンコールはネルソンスの口上、およびVla奏者の日本語要約?の後にエルガーの"愛の歌"なる曲、これが非常ににチャーミングで本日の白眉!チャイコではややメタリックに感じた弦の音色もブリリアント、このコンビでイギリス音楽をもっと聴きたくなりました。

 23日(土)の音大オケフェス2日目のチケット無料提供してます、詳細は本館トップページをご参照下さい。

2013年11月19日火曜日

フルシャ&都響のスーク2番

 朝の最低2.5度と低め、日中も最高15度台と余り上がらず、とは言えこれが平年値、宿舎前の自転車乗り場には縁だけ淡いピンクの白いサザンカの花びらが散ってます。

 靴下忘れて昼休みの壁打ちは裸足で敢行、構内で2本並ぶ紫フヨウ(ムクゲ)のうち、粘り強い方の樹は半分以上の葉を散らしながらも、まだ1輪花を付けています。

 夕焼け空をバックに綺麗に富士山が望め、その後西の空に金星が燦然と輝く夕方、職場を脱走して連日の上野詣で、今夜は知人からの頂き物のチケットで、フルシャ&都響のマニアックなコンサート。

 プログラムの3曲全て実演はおろか録音ですら聴いたことの無い曲ながら、メインのスーク2番はエアチェックしたことはあり、なかなかブラスも活躍する部分もあったので楽しみ、あとフルシャは一度聴いてみたかった指揮者です。

11月19日(火) 東京文化会館
 ヤコブ・フルシャ指揮都響 ドヴォルザーク 弦楽のための夜想曲、マルティヌー Obと小オーケストラのための協奏曲、スーク Sym2番"アスラエル"
 最初はドヴォルザークの弦楽合奏曲、緩徐楽章風で終わり際のしつこさが印象的、フルシャは棒を持たず柔らかな手使い、続いてマルティヌーのOb協、小編成オケの中心にピアノが配され、Obソロは都響の広田智之、フルシャはここでは指揮棒使用、休憩後はお目当てスーク、ほぼ3管の大編成にHrが6本!5楽章形式で1-3楽章はアタッカ、フルシャは棒を使用し譜面台は使わず、内省的とされる第4楽章は未熟者の自分にはやや退屈で、都響にしては弦の響きがいま一つでしたが、第1、3、5楽章ではTpとTbの鳴り豪快、特に第1楽章クライマックスはバスドラムの強烈な打ち込みと相俟って凄みある音の塊でした。

2013年11月18日月曜日

ヤンソンス&コンセルトヘボウの火の鳥、チャイコフスキー5番

 朝は最低4度台とほぼ平年ながら十分寒かったんですが、午後は最高19度台と昨日よりさらに高い小春日和、昼休みは壁打ちをサボって公園のベンチで日向ぼっこ、そこで30分以上過ごしたせいか、後で目が痒くなりました、秋の花粉か。

 夕方はまた出直してコンサート、ほぼ2年の1度のペースで来日しているヤンソンス&コンセルトヘボウのコンビです。今日のメインはチャイコフスキー、自分には別プロのR.シュトラウスと比べて魅力は薄いのですが、このコンビの「英雄の生涯」は初来日時に聴いてるし…、ってことでこっち、ま、実際のところ、予算内入手(最安席定価は既に予算オーバー)出来たのはこっちだけ。

11月18日(月) 東京文化会館
 マリス・ヤンソンス指揮rロイヤル・コンセルトヘボウ管 ワーヘナール じゃじゃ馬ならし、ストラヴィンスキー 火の鳥、チャイコフスキー Sym5番
 弦は音域順、FgとClが通常とは逆の並び、ブラスは左にHr4、右にTp3,Tb3、最初はワーヘナール初体験、楽しく賑やかな曲でした。東京文化(5階L)でコンセルトヘボウを聴くのは初めてなせいか、これまでそれなりに上手い、って印象しかなかった弦セクションにキレと厚みを感じました。またこれは毎度のことですがのびのび木管陣が魅力的。
 次にブラスは人が入れ替わりつつTpが2本に減って火の鳥、ヤンソンスは1919年組曲版を完全に続けて演奏、曲想により指揮棒を右手に持ったり持たなかったり、そして例によって彼流の編曲が少々、Hrトップが激ウマ、しかも終曲ソロはゲシュトップ気味、最後のファンファーレ後半ではブラスはスタッカート気味に吹き、全体の迫力はほどほど。
 後半チャイコはHrが5人に、ヤンソンスは各所で個性的な表現、特に第1楽章再現部第2主題での極端な味付けが印象的、Hrソロはヴィブラートたっぷり個性的、またここでもややベルに手を入れた感じの音色、全体的にブラス抑えめで弦管バランスサウンド、アンコールもチャイコ、「眠りの森の美女」から"パノラマ"を情感たっぷりと。

 コンマスは前半入場時には皆と一緒に、休憩後の後半は遅れて一人で入場、と通常と逆パターンの登場スタイルでした。

 会場内は黒服だらけ、と思えば皇太子夫妻が来ていて、そのせいで開演前や終演後の人の流れが遮られて大渋滞したり、20分の筈の休憩が25分超だったり、とやや難儀、サントリーだったら秘密の?通路があるから余りこんな不具合は起きないのですが。

 明日はフルシャ&都響でスークです!

埼玉OP 2013秋季クラシック

 朝イチ埼玉OPの予選、仕事を休んで参加、の筈が100位以内の若者に0-8瞬殺され9時半には暇になり、午前中には職場復帰、ってことでフレックス活用で休暇は取り消し。

 今日貰ったアドバイス:
・もっとサーブ&ボレーをするべし
・とにかくラリーは深く

2013年11月17日日曜日

充実ブラスのF.シュミットとレスピーギ - 橘直貴&ル スコアール管

 がーん、FMチューナーが壊れました。ソヒエフ&N響の生中継(プロコ5番)とルイージ&ウィーン響のウィーン芸術週間ライブ(ブルックナー3番)がオジャン(涙)。

 エアチェック生活30数年、そもそもチューナーが壊れるなんて、発想に無かったです。

 朝は2.2度とぼちぼち冷えましたが、連日の秋晴れだった日中は昨日を上回る最高18度弱、午前テニス、午後コンサートと典型的休日、まだ衣替えしておらず半袖半ズボンながら、朝晩外出時はテニス用ウォームアップを羽織ってるんですが、早朝出る時以外はそれをバッグに仕舞っててOKでした。

 午後錦糸町で聴いたのは大曲志向のためよく行くアマオケ、同時間帯に大学オケのマーラー1番もありどちらか迷ったんですが、かなりなレアな曲を聴けるこっちを選択。

11月17日(日) すみだトリフォニー
 橘直貴指揮ル スコアール管弦楽団 R.シュトラウス "サロメ"より7つのヴェールの踊り、レスピーギ シバの女王ベルキス、F.シュミット アントニウスとクレオパトラ第1、第2組曲
 前半はTp4,Tb4,Hr6、R.シュトラウスはゆったりテンポ、パーカッションの激しい打ち込みが印象的、また次の曲を含めFlソロが見事。続くレスピーギ、Tbを筆頭にブラスとパーカッションの鳴りよく、第2、4曲(「戦いの踊り」「狂宴の踊り」)の激しさは特筆モノ、この曲の凄さを初めて知ったかも、終曲には舞台裏Tpおよびオルガン左脇にTp3本のバンダも。
 後半フローラン・シュミットはHr4,Tp3,Tb3に減少、初めて聴く曲で第1、第2組曲それぞれ3曲から構成され、どちらも20数分、全体的には「サロメの悲劇」を思わせる曲想、そして第2組曲第2曲はまるで「ディオニュソスの祭」、ここでもTpとTbが壮麗に鳴って見事な音場でした。Tbが4本に戻りアンコール開始、すると何と鳥の鳴き声が!そう、ジャニコロのラストからアッピアへと突入です!バンダは4本のTpがオルガン左脇で朗々、ブッキーナは本隊Tbが兼ねて吹奏、ここでもブラス陣豪快、大満足の演奏会でした。

 帰り道、東の空に殆ど円くなった月が綺麗に上ってきました。明日はコンセルトヘボウ「火の鳥」です!

2013年11月16日土曜日

朝活オケのブルックナー9番 - 金山隆夫&モーニングフィル


 朝の最低2.7度と冷え込みはぼちぼち、雲一つ無く晴れ渡った日中は最高16度台、昨日までの冬晴れから秋晴れの空気感に戻りました。

 午前コンサート、午後テニス、といつもと逆パターンの休日、朝コンサートのため荻窪に向かう途中、秋葉で総武線(黄色)がストップしていて動揺、山手線で神田に戻り、動いていた中央線快速(橙色)を捉まえて事無きを得ました。

 午前中聴いたのはマーラーを軸に朝(か夜遅く)活動するオケ、でも今回はブルックナー、しかも9番です。

11月16日(土) 杉並公会堂
 金山隆夫指揮モーニングフィルハーモニー管 ブルックナー Sym9番
Hrをしっかり8本(うち4本ワーグナーチューバ持ち替え)集めてます!オケは依然弦がかなり不安定でしたが、各3本のTpとTbが充実した鳴りっぷり、第1楽章第1主題がその偉容を現す部分から第3楽章終盤の不協和音の絶叫まで、ずっしりごついffを聴かせてくれました。

 前回と同様、障害物は置いてあっても2階席に行けるんだろう、と階段を上ろうとしたら、2階はダメ、と言われました、残念。

 午後は文京区営コートでなごなごテニス、その帰り道、アキバまで来たところで荻窪駅前ブックオフで買ったミステリー100円本9冊を手にしていないことが発覚!たぶんテニスコート界隈に置忘れ。

 トータル1000円もしない本のために往復電車賃320円遣って戻るのも、とは思えど、「二流小説家」や「解錠師」など掘り出し物があったので、泣く泣く回収に戻りました、無事更衣室で発見。

 本日のボケ老人:
苦労して回収した9冊中、何と4冊!が既に購入済みの本でした…。

 因みに明日はアマオケでマーラー、若しくはレスピーギ&F.シュミットにするか迷い中、多分後者にする予定。

2013年11月15日金曜日

つなぎの映画版? - 劇場版 SPEC ~天~

 朝から曇り、最低6度台と冷え込み甘め、その代わり日中はほぼ8-9度台と真冬の寒さ、予報通り午後は軽い雨、今季初めて普段着外出時にマフラーを、昼休みの壁討ち時に長パンを着用。

 ただ職場は先日から稼動し始めた暖房のお蔭で室温23-4度、依然短パン半袖で過ごしてます。

 本日は少し前TVで観た映画から、大好きな「ケイゾク」の続編として構想されるも、内容がどんどん捩れていった「SPEC」シリーズ、連ドラ本編を"起"、特別編「翔」を"承"と見立て、起承転結の"転"となる映画版第1作「天」です。

 放映時間からすると10分近くカットされている感じはあれど、次に地上波でやるまで1年は掛かりそう、と我慢出来ずの視聴、100%、"起承"の内容を把握している人向け、です。

劇場版 SPEC ~天~ <'12 日>
 死んだ筈の一十一が新たな能力者を引き連れて登場、"未詳"メンバーとの全面戦争開始です。「ケイゾク」時代をも含めた小ネタは楽しかったですが、映画ゆえか頭脳戦より画面栄えするスペクタクルに重点があるのが残念、そして結末の謎解きがされないのが驚き、でもそう言や連ドラ版のラストもそうだったけか…。

 明日は朝活オケのブルックナー、しかも9番です!

2013年11月14日木曜日

巨匠の1ダース - 泡坂妻夫「鬼子母像」

 深夜零時前に零度を割り、朝までずっとマイナス気温、未明の-2度弱は勿論今季最低値、ただ宿舎の室温は空調が無くても15度超を維持、一方職場では今日から暖房が!(昨日から?)、例年より早くてびっくり、ケチ、いや、節電意識の高い職場なのに。

 朝の定点測定で体重がやっとスペイン出張前に復帰、2ヶ月振りに昼飯再開へ、まずはご飯抜きでおかず小皿3-4品から。

 連日の冬晴れで日中の最高は13度台と過去2日より高め、とは言え平年よりは低く、昼休みの同僚との週一テニスは短パン半袖だと最初しばらく寒かったです。

 昨夜テレ東2時間枠で泡坂妻夫の亜ものが! 亜愛一郎シリーズのドラマ化って記憶無く興味津々視聴。

 しかーし、観て仰天! 原作ではパッとしない容貌のキャラが映像化でイケメンに、ってことはよくありますがその逆! 長身眉目秀麗の亜が短躯の三枚目に、そして雲・虫などの専門家がポートレートの専門家に、しかも内容は原作とはほぼ無関係にしてミステリー的興趣もゼロ、"写真家:亜愛一郎"って設定以外は似ても似つかぬシロモノ、ここまでかけ離れていると呆れて言葉も出ず、泡妻が墓の下から化けて出てきそう、と言うか出てきてくれると嬉しいかも、ってそれを狙った企画か(笑)。

 で泡妻と言えば、最近読んだのが彼の作品集、薄めの本なのに12編も収録されてます。

鬼子母像 泡坂妻夫
 '90年代に雑誌掲載された短めの作品が12編、内容はそこそこバラエティあれど奇談的なもの多く、ミステリー度はかなり低め、表題作のそこだったか!って着地点、「ジャガイモとストロー」の種明かし、あと「指輪の首飾り」の奇妙な味が印象に残りました。

2013年11月12日火曜日

救済の意味 - 東野圭吾「聖女の救済」

 昨夜の星空から予想された通り今朝は零下の冷え込み、今季最低気温を一気に5度も更新してマイナス0.5度、冬晴れっぽい日中も最高12.5度と寒々、一気に冬モード突入です。

 昼休みの壁打ち、2日連続してフェンス越えで終了、ま、今日は終わる頃だったからいいか、いや、ボールが勿体無いから良くないかも。

 昨夜乗った京浜東北線では座席に暖房が入っていて狂喜しましたが、まだまだ職場は暖房の気配無く寒々、そろそろ衣替えを検討したいところ、ですがまだ構内のムクゲが紫の花を頑張って付けているので自分も我慢。

 本日は週末読了本から、先日読んだ「ガリレオの苦悩」とのガリレオつながりで手にしたガリレオシリーズ長編第2作、100円棚になかなか並ばず、最近200円奮発して購入したもの。

聖女の救済 東野圭吾
 湯川&草薙コンビが「ガリレオの苦悩」で加わった新メンバー内海薫と共に挑む不可解な毒殺事件、倒叙形式ながら肝心な部分を伏せることでハウダニット的興味をそそる構成は「容疑者Xの献身」」と同じ、加えてファイダニット的要素も。基本短編ネタながら長編に仕上げる筆力はさすが、ただトリックはその思想が独創的なだけに現場の描写や細かいツメが書き込み不足なため調理法に不満が残るのが惜しいところ、それより真相が明らかになってタイトル及び第1章の意味が判明する仕掛けには唸りました。
<< 以下ネタバレに付き未読の方は飛ばしてください!! >>
 ただこの方法だとやはり標的以外の人間(客など)をも殺してしまう蓋然性は高いと思います。あとこの1年間、植物(特に2階の)への水遣りはどこから取った水を使ってたんでしょうか?水道がどこに何箇所あるか、とか、浄水器に切り替えスイッチがあるかないか、など細かい情報が不足しているため、「水道水」と「浄水器の水」の明確な定義が僕には最後まで判りませんでした。

2013年11月11日月曜日

秋山&洗足音大のブルックナー、高関&桐朋のハルサイ

 未明に雨、そのせいか朝の最低9度前後と高め、午前中は曇り、お昼前から晴れ間、昼休みの壁打ちは5分で場外(フェンス向こう)に打ち込んで終了(涙)。

 午後にそこそこ激しい通り雨、同僚が「予報じゃ降るって言ってなかったのにー」と洗濯物を回収するべく自宅へダッシュしてました。

 一雨過ぎるて再び青空、雨で気温が5度以上下がり、今季初めて秋晴れじゃなくて冬晴れ、といった空気感、その青空がだんだん赤く染まる中、コンサートのため都心へ。

 音大オケフェスティバルの初日、今日は洗足音大と桐朋で会場はミューザ、全席1000円均一ゆえ、ミューザの1等席に座れる数少ない機会、本日は2階センター5列目、ミューザは1階席が狭いため臨場感があります、がやや弦の倍音は頭上に抜け気味かも。

 この音大フェス、各演奏会は2つの音大で前後半を構成し、それぞれ前後半の冒頭に相手校へのエールを込めて、学生作のファンファーレが奏されます。今日は共にオルガン前のバルコニーに並んで演奏されました。

11月11日(月) ミューザ川崎
 秋山和慶指揮洗足音大管弦楽団 ブルックナー Sym7番
まずは桐朋による自作ファンファーレ、今一つシャキッとしない響きでした。続いて洗足音大によるブルックナー、4年生オケとのこと、全パート女性中心です。右奥にHr5本に加えて専属ワーグナーチューバ4本、しかも9人全員女性!Tp3、Tb4、弦の伸びは今一つで、第2楽章の叙情性も低め、その代わり蛇尾になりがちな終楽章が雄渾な表現で、Tp(1st、2ndは女性)筆頭にブラスの鳴りが出色。
 高関健指揮桐朋学園オーケストラ ストラヴィンスキー カルタ遊び、春の祭典
 まず洗足音大による自作ファンファーレ、朗々明快にして輝かしい響きでした。続いて桐朋音大によるストラヴィンスキー、オケは2ndVnとVlaを入れ替えた形の対向配置、まずはカルタ遊び、昔LPで数度聴いた程度で実演は初めて、引用だらけの曲でビックリ、女性Hrトップがバカウマ、Tpトップも上手、と言うか弦は勿論、オケ全体が上手い、続いてハルサイ、コンマスがコンミスへと交替し、左奥に配されたHr(2本はワーグナーチューバ持ち替え)が10本も!Tpはピッコロ、バス含めて6本、高関の解釈は誇張の無い地味で堅実なものながら、オケの地力か楽譜通りきっちりやるだけで凄い響き、バスドラム(女性)の激しい打ち込みが印象的、数年前全く同じコンビで同曲を聴いてますが、ブラスの咆哮度など、断然今日の方がよかったです。

 ファンファーレでは洗足音大、メインプロでは桐朋に軍配を上げます。

 因みにこの音大フェス、2日目(11/23)のチケットを無料提供してます。詳しくは本館トップページをご参照下さい。

 自宅に戻る頃は午前様、綺麗な夜空で気温は既に零度台、明朝はマイナスまで冷え込みそうです。

2013年11月10日日曜日

ステキなエンドロール - ステキな金縛り

 雲行き怪しめながら降雨無く、生暖かい風が吹いて最低10度台、最高21度台と高め、練習予定無く、青葉台(日体大)まで出掛けて教え子の応援、家を出ようとしたら地震、かなり揺れましたが、震源がすぐ近くのせいか、縦揺れの比重高く、震度4の割にはDATの山は崩れませんでした。

 試合は昼過ぎには終了、聴きたいコンサートやインストアイベントも無く、予報では「午後荒れる」とのことだったので、留守録し切れないNHK杯のアイスダンス(及びエキシビ)を観るべく帰宅。

 夕方職場に寄ると、朝の地震で意外な物が落ちていたり、落ちていなかったり、金・土の7番対決の記事を書いていたら、志半ばにして大植&東フィルのFMライブの時間が迫って帰宅、これを翌日書いてます。

 本日は昨夜観た映画から、最新作が公開になり、その宣伝として一つ前の三谷幸喜作品がTV初登場、放送時間から察するにカットはあっても数分、と読んでの視聴です。

ステキな金縛り <'10 日>
 ダメ女性弁護士が起死回生に臨む裁判、そこで重要証言をするは落ち武者の幽霊、と奇抜なシチュエーションの法廷コメディ、前作「ザ・マジックアワー」との絡みもあり、豪華出演陣のアンサンブルで140分超の長尺を感じることなく楽しめ、ホロリとする場面もしっかり。フランク・キャプラ、しかも法廷劇に相応しく「スミス都に行く」が出てくるあたりが憎く、エンドロールの歌が深津絵里(&西田敏行)ってのもステキ。

 深津絵里は色白なだけに、シミが多くてアップの画面作りは大変そう、余計なお世話ですが…。

 明日は音大オケフェス第1日、ブル7とハルサイです!

2013年11月9日土曜日

インバル&都響の7番

 終日の曇り、その割には朝は最低5.5度とやや冷え込み、日中は最高15度強とやや寒々、早朝東京に出て午前テニス、午後コンサート、と典型的休日。

 12時前にはテニスを上がり池袋へ、連れと味噌ラーメン店を経由した後聴いたのはインバル&都響、在京メジャー7番対決第2ラウンドです。

 インバルの7番って、かなり昔ベルリン響で聴いたような気もしますが、気のせいかもしれないので、もしかしたら1-9番のうちインバルの指揮で唯一聴いてない曲かも。

11月9日(土) 芸術劇場
 エリアフ・インバル指揮都響 マーラー Sym7番
弦は先週の6番と同様音域順の並び、Hr5、Tp4とやや多めなのは昨日のハーディング&新日と同じ、冒頭のソロはユーホ使用(たぶん)で昨日と同様かなりの音量、インバルは全体やや速めのテンポで、いつもの様に弦中心に色んな部分でしゃくるような表現、オケは全体に分厚く、(芸劇外野席を考慮すると)弦は昨日の新日より鳴っている感じ、ブラスではHrが(昨日の新日程ではないにせよ)かなり、そしてTpが断然の鳴り、インバルはまたも第3楽章後に退場(&音合わせ)しかもかなり長い間戻らず、その小休憩の後の第4楽章がテンポの変化やポルタメントの強調などアク強めの表現、初めてこの楽章で退屈せず(元より7番の中間3楽章は苦手)、昨日のハーディングと同様、間を置かず突入した終楽章、終盤のテンポアップも激しめで、スケール大きな大団円でした。

 終楽章終盤の鐘は(たぶん6番でも舞台裏で使っていた)大小5枚の金属板を使用、小さなものでも3-40cm、大きなものは1m近くで、音を急に止める時など2人掛りでした(笑)。

 今回の在京メジャー対決、個人的にはブラス全体の鳴りと個性的表現のオケの反映度で断然インバルに軍配を上げます、尤も初日と2日目、というハンデはあるかも。

2013年11月8日金曜日

ハーディング&新日、豪快Hrの7番

 放送開始まで主演女優は秘密、との趣向で(一部で)話題だった「ハクバの王子サマ」、それで優香、ってのはどうよ?と思いましたが意外と可愛いです。

 最低5.4度、最高21.1度とポカポカ、昼休みは今週初めての壁打ち、壁打ちしているビル脇のツツジの植え込みは半分近くが狂い咲き、ツツジの狂い咲きが始まった2007年以上の勢いかも。

 夕方東京に出てコンサート、最寄り駅へと向かう際、西の空には三日月と金星が、昨日雲が無ければ並んで輝いていたのでは。

 今月は都響と新日の2団体がマーラーではマイナーな7番を採り上げ、在京メジャー7番対決!なのですが、よりによって2公演とも日程が丸かぶり、何でこんなことするんでしょう?

 ともあれ今夜はその第1ラウンド、まず聴いたのはハーディング&新日のマーラー7番、元の定価が高く、公演数日前になりやっと予算内入手出来たもの。

 このコンビのマーラーは一昨年に5番、この6月に6番と聴きましたが、いま一つ焦点の定まらない感があります。

11月8日(金) すみだトリフォニー
 ダニエル・ハーディング&新日フィル マーラー Sym7番
オケは対向配置で弦バスは左奥、Hrはその反対右奥、冒頭ソロはテナーホルン(かワーグナーチューバ)でその朗々たる鳴りは過去最高クラス、ハーディングはやや早めテンポ基調で、時に個性的な強弱やアクセントはあれど基本あっさり系、緩徐部でのテンポの出し入れはオケの付き悪く乱れがち、第3楽章後にギターとマンドリンが入場、第4楽章から間をおかず入った終楽章では速い部分はかなりの速さ、弦の鳴りはいま一つ、ブラスでは4本Tpが終始軽い吹きっぷりで迫力無し、逆に5本Hrは各所でド迫力、過去同曲最高の豪快さでした。

このコンビのマーラーでは最も笛吹けど踊らず的な印象を持ちました、明日はもっとよくなるのでは。

明日は第2ラウンド、インバル&都響です!

2013年11月7日木曜日

ギャルドの幻想

 午前中は雨、よって朝の最低10度台と高く、雨の上がった午後の最高16度強と低め、予報に反しなかなか陽が射しません。

 どんどん日が短くなり暗くなるのが早くなってきた夕方、職場を脱走して渋谷へ、ギャルドの2日目です。

 ただちょっと残念なのは、直前になって話題の海自ソプラノをフィーチャーした演目が入ったこと、その分予定されていた器楽曲が1曲削られてしまいました(涙)、こっちはギャルドを聴きに行っとるんじゃ!

11月7日(木) オーチャードホール
 フランソワ・ブーランジェ指揮パリ・ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団 ボロディン だったん人の踊り、ラフマニノフ パガニーニの主題による狂詩曲、河邊一彦 祈り、ガーシュイン ラプソディ・イン・ブルー、ベルリオーズ 幻想Symより第4,5楽章
 最初はボロディン、Tbのペダルノート(付近の音)が迫力、続くラフマニノフのソリストは黒のドレスの胸元がセクシーな三舩優子、休憩を挟んで特別プロ「祈り」、海自ソプラノ三宅由佳莉はマイク使用、続くラプソディー・イン・ブルーでは三舩優子が青のドレスに着替えて再登場し、アンコールにガーシュインのスタンダードをもう1曲、最後は本日のお目当て幻想の第4、5楽章、ここでやっとTp(含コルネット)が4本に、鐘は舞台上のチューブラー・ベル使用、一昨日を含めここで初めて(ほんの一、二瞬ながら)Tbを筆頭にブラスがやや本気の吹きっぷり、ようやく少しだけ満足出来るレベルの音圧に。アンコールは3曲、まず"アルルの女"ファランドールをあくまで整然と、続く2曲は一昨日と同じ、"カルメン"間奏曲をしみじみと、締めはラデツキー行進曲をHrのハジけた起立爆奏と観客の手拍子で。

帰り道に乗った銀座線、「ただいま冷房を使用しております」との車内アナウンスに発狂しそうになりました。

地元に帰る頃はすっかり星空、特に木星が「こんなに明るかったっけ」と思える程やたら燦然と輝いてました。

明日は在京メジャー7番対決の第1夜、ハーディング&新日です!

2013年11月6日水曜日

変容するガリレオ - 東野圭吾「ガリレオの苦悩」

 昨夜は夜空美しく、今朝の最低4.5度と今季初の5度割れ、よく晴れた日中は20度を僅かに超えて、少々の風とポカポカ感あって春の空気感に近く、まさに小春日和。

 午後は横浜に遠征して講義、先週書き忘れたんですが、東京-品川間ではよく東海道線(鈍行)が新幹線をぶっこ抜きます!

 今日のボケ老人: 生徒に渡す講義資料を朝プリントアウト、それを持たずに出掛ける…(涙)。

 講義の帰り道、学生から教わって横浜駅界隈の新規ラーメン店を開拓、オススメの鶏塩そばが何故か8番ラーメンの塩に似た懐かしい味わい、「大盛無料です!」と言われついそれに乗るあたり、減量への道は遠い…。

 本日も帰省を見据えて父に渡すため読んだ短編集から、ドラマ化で人気のガリレオ・シリーズの第3短編集、初出は2006-2008年、ドラマ版では中心的役割をする女性刑事内海薫が巻頭作(2006年)から登場、TVシリーズの設定を取り入れたのかと思いきや、最初のドラマ版は2007年、実際はドラマ化の話が来た時にヒロイン導入を提案され、それに合わせて前以て女性刑事を原作に登場させたとの由。

ガリレオの苦悩 東野圭吾
 ガリレオこと湯川准教授が挑む5つの事件、主要キャラとして女性刑事内海薫が登場するとともに、「容疑者Xの献身」以降、湯川の人間性を絡めたストーリー性が高まっているのも変化点、一般読者の知らない科学的知識を用いた物理トリック、ってのが基本路線ゆえ、それ以外の部分の出来がポイント、個人的には「操縦る」のファイダニット的要素と、「指標す」のダウジングの解釈が印象的。

 湯川の外見に関する描写も、当初は佐野史郎をイメージして作ったキャラなのに、本作あたりから福山のイメージに引っ張られたのか、ややハンサムな感じに変わってきている気がします。

 明日はギャルド第2夜です!

2013年11月5日火曜日

ギャルドの代名詞 - ディオニソスの祭

 朝は5.1度と今季最低、爽やかに晴れた日中は最高18.5度と平年やや高め、体重は目標値の約1kg付近で微増減を繰り返して一進一退。

 昼休みは同僚との週一テニス、コートへ行く途中に見た構内の2本のムクゲ(フヨウ)、先週末は片方の樹から花が消えてましたが、今日はかろうじて1輪咲いて復活!もう一方の樹はまだ10程の花を付けてます。

 夜はコンサート、昔のブラスバンド少年にとっては伝説の存在、ギャルドの2連戦の初日、本日は小曲アラカルト、中でも注目はギャルドと言えばこの曲、とも言える「ディオニソスの祭」です。

11月5日(火) 文京シビックホール
 フランソワ・ブーランジェ指揮パリ・ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団 ボザ 子供の序曲、ドビュッシー 牧神の午後への前奏曲、"夜想曲"より祭、R.シュトラウス "サロメ"より7つのヴェールの踊り、シャブリエ 狂詩曲"スペイン" F.シュミット ディオニソスの祭、ラヴェル ボレロ
 最初は未知の作曲家ウジェーヌ・ボザの曲、実はこの曲が1番ブラスの鳴りがよかったかも、続いてドビュッシーの編曲物2つ、さすがにオケより色彩感が落ちるかも、前半ラストはR.シュトラウス、リズム感たっぷりながら官能度は低め。
 後半はまずシャブリエ、Tbがさすがの響き、続いて期待のディオニソス、これだけTp群(含コルネット)が5本に、やっぱりこれが断然の凄みがあり本日の白眉、最後のボレロは前回来日時と同じく各ソロの色気薄め、Tbソロは色気ゼロ、Tpトップはピッコロ使用、ラストの迫力はぼちぼち。
 アンコールは4曲、まず熊蜂の飛行を軽やかに疾走し、続いて"カルメン"からFlソロで始まる有名な曲(間奏曲?)、そして知らない賑やかな行進曲風の曲(ニーノ・ロータ"8・1/2"とのこと!)、最後はラデツキー行進曲とこれも3年前と同様、観客の手拍子&Hrの起立パフォーマンス(大迫力!)付きでした。

 そもそも「ディオニソスの祭」はギャルドのために書かれたんだそうな、さすがはギャルド。

2013年11月4日月曜日

P.ヤルヴィ&パリ管の充実プロコフィエフ

 ううぅ、昨夜の日本シリーズ第7戦のTV観戦に集中し過ぎて、より重要なバッティストーニ&東フィルのローマの祭、松のFM中継を失念、そして3点目が入った時点で集中力を喪失して意識も喪失、目覚めたら試合はとっくに終了、更にいくつか番組を逃してしまいました(涙)、2晩連続で沈没とは情けない…。

 未明から雨、よって朝の最低は14度前後と高め、曇り時々雨だった午後の最高は18度強とほぼ平年、雨がほぼ上がったお昼頃、おっとりと東京に出てコンサート、聴いたのはヤルヴィJr率いるパリ管です。

 このコンビを聴くのは2年前の幻想に続き2度目、今回は"カレリア"のある5日サントリー公演が第1希望、ただ7日のみなとみらい公演と併せ既入手のギャルドと重なってることが判明し、参戦可能なのは東京文化公演のみ、都民劇場ゆえ安価入手叶わず諦めていたところ、直前にA席を半額以下でGET、珍しく1階席で聴きました。

11月4日(月・祝) 東京文化会館
 パーヴォ・ヤルヴィ指揮パリ管弦楽団 ドビュッシー 牧神の午後への前奏曲、ラヴェル 左手のためのPC、プロコフィエフ Sym5番 
 最初は牧神、冒頭Flソロは奏者任せでスタート、それを含め木管陣がさすが、続くラヴェルはPCにしてはブラスがシンフォニックに鳴る曲ですがスケール感はやや小さめ、まだ若そうなソリストジャン=フレデリック・ヌーブルジェはアンコールにポップス調の曲を(ストラヴィンスキーの編曲物とのこと)。
 後半はプロコ、ブラスはHr4,Tp3,Tb3、ヤルヴィはメリハリある表現で第1楽章のスケール感、第2楽章の諧謔味、終楽章の疾走感など見事、ノリのいいClトップを筆頭に木管陣はここでもチャーミング、弦はスケール小さめながらまずまず、そしてブラスは幻想の時より吹きっぷりよく、第1楽章ラストや第3楽章頂点では音場壮大、アンコールはまずビゼーの無窮動風の楽しい曲(もしかしたら前回来日時と同じかも)、続いて"ルスランとリュドミラ"序曲を弦も鮮やか快速テンポで。

 アンコールは「悲しきワルツ」→「カレリア」終曲と予想したんですが全然外れでした…。

 ブラスが左にTp、右にTbと横1列に並ぶ際、通常1st奏者はTpが右端、Tbが左端、と隣り合わせになるんですが、パリ管のTpは珍しくも左から1st、2ndと並んでました。

 明日はギャルド初日です!

2013年11月3日日曜日

インバル&都響の6番再び

 いまインバル&都響の6番を聴いてきたところ、ほぼ期待値通りの演奏でした。これから日本シリーズ第7戦が始まるのでダッシュで帰宅、記事のみ作成。

 因みに同コンビ7番のチケット無料提供中です、詳細は本館トップページをご参照下さい。

 明日はP.ヤルヴィ&パリ管に急遽参戦決定です!

<続き>
 昨日の雨雲が残ったせいか朝の最低12度弱と高め、早起きして東京に出て午前テニス、午後コンサート、と典型的休日、お昼前後は陽も射して午後の最高20度超と高め。

 地元のターミナル駅前では春の花である筈のシャクナゲが狂い咲きしています。

 テニスを早めに上がって池袋へ、インバル&都響の最新マーラーチクルス、今日は6番、このコンビの6番はつい最近聴いたばかり、って印象だったんですが調べてみると6年前、いやはや、さすがはボケ老人。

11月3日(日) 芸術劇場
 エリアフ・インバル指揮都響 マーラー Sym6番
弦は音域順に並び、Hrが9本とやや多め、Tpは基本の6本ながら終楽章以外出番が無い筈の5th、6thを第1楽章から吹かせてます。楽譜や曲順は従来型でアンダンテは第3楽章、基本的な印象は前回と同じですが、第1楽章アルマの主題でのテンポの動きや終楽章序奏後に主題が提示される部分での遅ーいテンポはより極端になった印象、5番の時と同じく途中で音合わせ&インバル一旦退場あり(第2楽章後)、終楽章のハンマーは2度、大きな木槌で木の台を叩くスタイル、終楽章舞台裏の鐘は大きな金属板を叩くような音も、オケでは弦は伸びも鳴りもまずまずだったと推察されますが芸劇外野席ゆえあくまで推定、よって第3楽章もサントリーで聴くより訴求力低め、ただ終楽章、1発目のハンマー前後や2発目のハンマーで死に掛けてから復活して盛り上がる部分でのブラスの鳴りは前回より分厚かった感あり、ホールの音響を加味すると前回よりスケール大きな表現だったのでは。フライング拍手に飽き飽きしてるのか、インバルは最後の音が消えたらすぐリラックス。

 第1楽章再現部で地震が、地元茨城は震源だったらしく震度3から4、東京は震度2らしいですが、そこそこ長い間揺れており、会場ややざわつく中、アルマの主題を情熱的に演奏し続けてました。

 4番の時もそうだったんですが、最近のインバルは、おや?と思う極端な表現があった時は、大体スコアに書かれていてそれを強調している、ってケースが多いです。

2013年11月1日金曜日

おバカホラーで初脱ぎ - ゾンビアス

 むむむ、巨人が昨夜負けるとは想定外、延長OK、と9回裏決めに行かなかった采配はやや疑問、ともあれ、毎日野球が、しかも試合終了まで観られる幸せを噛みしめてます。

 3日連続しての晴れ、台風に悩まされてきた今季、ようやく秋晴れ、と言える気候になってきた感あり、朝の最低7度強と平年、日中の最高20度と高め、ただ昨日よりポカポカ度少なめ、一時期ずっと17-8度だった自室の温度もここ数日は20度超をキープ。

 テレ東水曜深夜枠、「ロケハン。」は微妙にチェックしてるんですがその1時間後の「旅ヌード」、タイトルに惹かれる(笑)も初回チラッと見て「ただの旅行番組かよ!」とノーケア、ところが一昨日ふと見ると、カメラワークがレポーターの(顔じゃなくて)胸と尻と脚に集中、という実験的な番組だったことが判明、侮れん、テレ東。

 で深夜と言えば、深夜になると無線LANの調子が良くなるセビリヤのホテル(2013/9/11)でのこと、ふと世紀の怪作「北京原人」を思い出し、「あの無駄に脱ぐシーンをもう1度見たい」と思ってネット上で捜索開始、結局画質の良いものは見つけられず、代わりに「無駄に脱ぐ」というキーフレーズでヒットしたのが本作、「無駄に脱ぐ」女優が知る人は知る国営教育TVの元人気子役、って点が気になり、快速でまるごとDL、帰国後に鑑賞。

ゾンビアス <'11 日>
 おバカな目的で山を訪れた若者達が、おバカなゾンビ達に襲われるおバカなホラー、そのおバカ度はある意味突き抜けていて清々しい位、ただ監督の趣味と思われるスカトロ・エログロが苦手な人はNG、そして何よりこんな映画で初脱ぎした主役中村有沙の心意気が凄しです、その存在を知らなかった自分ですらそそられるシーンだったので、子役NHK時代を知る人には堪らないと思われ。

 「観る人間の勇気が試される」ってキャッピコピーは伊達じゃありません、色んな意味で、あ、いや、意味は一つ(人格を疑われる)か。

2013年10月31日木曜日

内容を食う紹介文 - 宮部みゆき選「スペシャル・ブレンド・ミステリー 謎002」

 今日も穏やかに晴れ、朝は8度と軽く冷え込みました(でもこれが平年値)が、午後は最高20度台と高めで軽いポカポカ感、昼休みは火曜雨で流れた同僚との週一テニス、軽く汗ばんで体感的には昨日より暖かい、って気がしたんですがデータ的には予報通り昨日よりやや低め。

 構内の駐車場脇に2本並ぶカリンの木、例年10個前後の実を付けるんですが、今年は数え切れないほど生ってます、多分各々100個以上、何故なんでしょう。

 本日は昨日読了本から、秋の課題図書M.コナリーは一休みして、実家に父に持ち帰る用の短編集から、70-90年代の異なる年代の3つの年からベスト・オブ・ベストを選ぶアンソロジー、第1-5巻のうち唯一未入手だった第2巻を先日100円GET、選者は宮部みゆきです。

スペシャル・ブレンド・ミステリー 謎002 宮部みゆき選
 70年代、80年代、90年代から選ばれた8編、オチが洒落ていて意外な都筑道夫「首くくりの木」と相変わらず注意深く丁寧に書き込まれた原尞「歩道橋の男」が印象的、そして何より年度毎に書かれた宮部みゆきの小文が楽しくて最高です。

2013年10月30日水曜日

ムーティ&東京春祭オケのヴェルディ

 爽やかな晴れ、朝の最低13度弱、日中最高22度弱と高め、お盆以降ずっと続く減量モード、体重復帰まであと0.5kgって所まできました。

 午後は講義で横浜へ、それが終わるとコンサートのため錦糸町へ、時間に余裕あり電車賃ケチって東横→地下鉄と遠回り、今夜もスカイツリーが綺麗です。

 聴いたのは例年春に開催している東京・春・音楽祭の一環、ヴェルディ生誕200年記念イヤーの特別公演とのこと、特別編成の桶を指揮するはムーティです。

10月30日(水) すみだトリフォニー
 リッカルド・ムーティ指揮東京春祭特別オーケストラ ヴェルディ シチリア島の夕べの祈り、運命の力、マクベス、ナブッコ
 ぱっと見、オケは都響メンバーが主体か、前半はHr4,Tp4,Tb3そしてチューバの位置にあのT型のコントラバスTb(チンバッソというらしい)が、最初は"シチリア島"序曲、全体に柔らかサウンド、ただ弦はボリュームと伸びがやや不足しブラスも含めて音像は小さめ、パーカッション(ティンパニは外人奏者)のみ要所で激しい打ち込みが印象的、ムーティらしい水際立った切れ味が余り出ておらず驚く程精彩を欠くサウンド、続いて"シチリア島"第3幕のバレエ音楽「四季」、これも曲が単調な上にサウンド小ぶりでやや退屈、休憩を挟み後半はオケ後方ひな壇に東京オペラシンガーズ(男女約50人ずつ)が登場、オケはTpが減って2本に、まず運命の力序曲、やっと弦に少しキレが感じられましたがまだ期待値より低め、続いて独唱者2名が入場し、矢部コンマスの泣かせるソロから始まりオルガンまで加わる"運命の力"第2幕フィナーレ、男声合唱がなかなかの迫力、続いて"マクベス"第4幕および"ナブッコ"第3幕から合唱中心の曲、ここでも合唱が迫力、締めは"ナブッコ"序曲、実演は初めてで序盤がTbの見せ場だってことを初認識、そのTbサウンド美しく、中盤のTpソロも見事、ただ後半追い込む部分のキレはぼちぼち程度とムーティの期待値には遠く及ばず終演、アンコールは無し、アンコール用の楽譜はあったっぽいのに…。

 この音楽祭が"東京のオペラの森"だった頃の東京のオペラの森管は若くてイキのいい奏者がいっぱいで弦などサイトウキネンを思わせる凄い響きがしましたが、現在の東京春祭オケはそれとはキャラが違い、寧ろジャパン・ヴィルトゥオーゾ・オケの如くメンツの割にぱっとしない響きに感じました。

 因みに上記の"チンバッソ"、ワーグナーを意識したヴェルディが、チューバを愛用したワーグナーに対抗して使用し(したがってヴェルディではこっちが正当)、イタリアオケではチューバの代わりによく使われる、との説をネットで目にしました。

 コンサートの時間帯、東京では1滴も降ってませんが、地元南茨城では凄い雨だったとのこと、確かに帰ったら大きな水溜りが一杯ありました。

2013年10月29日火曜日

シリーズ第4作はルーツを辿って一区切り - マイクル・コナリー「ラスト・コヨーテ」

 注目していた「変身インタビュアーの憂鬱」はミステリー色薄めの方向に行きそうで残念、代わりに数話分一気録画視聴した「クロコーチ」は先を読ませない展開で今後も面白そうです。

 曇りのち雨、朝の最低8度台とほぼ平年、日中の最高は16度と低め、週末コタツうたた寝でひいた風邪、鼻水は現状維持で咳が増加、と更に快方モード。

 昼休みは同僚との週一テニス、に出ようとした瞬間、強い雨、であっさり中止、ただ間も無く小降りになったので、小雨の中壁打ちはしっかりやりました。

 先週は共に10個程度の花を付けやや復活気味だった構内の紫フヨウ(ムクゲ)ですが、早く咲いた方の樹はまたも花が1-2個と風前の灯状態に。

 本日も秋の課題図書、M.コナリー作品から、ボッシュが遂に自分の生い立ちに関わる謎に挑む第4作にして、1996年度「このミス」第7位作品。

ラスト・コヨーテ マイクル・コナリー
 ボッシュは上司とモメて停職中、それを機に自身のルーツたる母の死と向き合い独自捜査へ、立場上更に私立探偵色高まり、どんでん返しの余地の無さそうな展開に仕掛けたサプライズは鮮やかですが、フーダニット的妙味は前作より弱め、これで第1作からの懸案事項はほぼ解消し、シリーズの区切りとなる作品であることは間違いありません。

 明日はムーティのヴェルディです!

2013年10月28日月曜日

シリーズ3作目は法廷物+フーダニット - マイクル・コナリー「ブラック・ハート」

 松戸TCからの帰りはより遠い(けれどJR運賃が50円安くなる)松戸へ、常磐線に沿った道が無く途中迷いそうに、松戸駅が見えてから付近に有名ラーメン店があったのを思い出し訪問、すれど長蛇の列!松戸なのに…、即諦めて近くの系列店へ、そこでも3-4人並んでました。

 昼過ぎには職場復帰、ハロウィンに因んだお土産のお菓子を途中購入して持参し、重役出勤を見逃して貰いました、午後の最高19度弱はほぼ平年。

 本日は秋の課題図書、M.コナリーのボッシュ・シリーズから、第3作はいよいよ因縁の事件に踏み込みます、1995年度「このミス」第4位。

ブラック・ハート マイクル・コナリー
 前2作で何度も言及されている、ボッシュが左遷される原因となった昔の連続殺人事件がテーマ、その裁判と同時進行で解決した筈の殺人が再開され、法廷物のテイストに加えて新たな犯人探しの要素も、3作目にして初めてちゃんとしたフーダニットになっていて、一つの証拠から犯人を同定する本格テイストもこれまでで1番、レッドへリングに見事に引っ掛かって大満足、現時点でシリーズ最高作、そして今回のオマージュは登場人物名に。

 原題はコンクリート・ブロンド、邦題も内容とリンクしていい味わいですが、原題にblackが続いた時にそれを拾わず、blackが無くなってからブラックを付ける、と後追い感があって何となく情け無い気も。

KTCオープン 2013

 午前中はKTCオープンに参戦、早起きしてまずテニス道具を回収すべく職場へ、手足が凍える程寒く、それもその筈、その朝6時台は最低5.1度と今季最低、そろそろ朝晩は半ズボンがキツくなってきました。

 喉の痛みは激減、微熱解消、そして鼻水は増加、咳が少々と風邪は快方モードに、初めて訪れる松戸テニスクラブは金町と松戸の間で金町寄り、行きは金町から橋で江戸川を越えて現地へ、予選1回戦あっさり2-8で敗退、11時には暇に。

 本日貰ったアドバイス: ネットにもっと出ること。

2013年10月27日日曜日

ラザレフ&日フィル、隈取りと意外性のマーラー9番

 昨夜12時少し前に帰るとネルソンス&VPOのライブを留守録してる筈のDATが動いてません、何故?どうやらテープの誤消去防止シャッターが閉まっていた模様、中古で貰ったモノなので…。

 痛いことは重なるモノで、HDに留守録されてる筈のスケート・カナダのSPも前半50分しか録画されておらず、レコーダーの液晶表示も50分○○秒のままフリーズ、その割には「東京バンドワゴン」などその後の録画はちゃんとやっているあたりは謎、ともあれ前半だけだと興味のない男子しか収録されておらず残念、ゴールド、リプニツカヤ、そしてオズモンドは見たかった…。

 台風一過?の晴れ、最低7度、最高20度、と日較差多め、一昨晩ひいた風邪、くしゃみは収まり、喉の痛みは漸増、鼻水が少々、そして微熱に軽い頭痛、と本日がピークか。

 テニスの予定無く、午前中は静養し、午後はコンサートで東京へ、今季1番期待しているラザレフのマーラー、彼のマーラーは初めてで想像出来ないし、しかも9番!どんなものが飛び出すか超期待、なのですがなかなか安価入手叶わず苦戦していたところ、奇特な知人から回していただいての出陣、感謝感謝です。

10月27日(日) 芸術劇場
 アレクサンドル・ラザレフ指揮日フィル チャイコフスキー ロココ風の主題による変奏曲、マーラー Sym9番
前半チャイコのソリストは横坂源、アンコールが無くてホッ。休憩後にお目当てマーラー、弦は通常配置、ブラスはHrが5本で1アシだった以外はTp3,Tb3と最小本数、いつもの如く棒を持たないラザレフは第1楽章の開始はややぶっきらぼう、その後もかなり速めのテンポでぐいぐい、スラーのない音型はややアタック強めの表現で隈取り、色んなパッセージをくっきり強調、ただマーラー特有のいびつさの強調や粘りは少なめ、Hrをかなり強めに吹かせ、Hrはソロもかなりの存在感、一方弦はテンポの速さゆえ細かいパッセージでは揃いはいま一つ、芸劇外野席ではffになると届かない印象、あと要所でピッコロのウッドっぽい音色が印象的(メタルの楽器と使い分けていたかも)、第2楽章は普通のテンポ、第3楽章前半はむしろ遅め、また中間部で終楽章の主題を先取りする部分ではかなり遅め、後半の最後でやっと予想通りの驚速テンポになりフィニッシュバッチリ、終楽章は序盤かなり速く、2度目の提示で標準テンポになり壮大な盛り上がり、弦は時にボウイングを工夫してメリハリある表現、その後また速めとなり後半のクライマックスへ、2度ほど楽譜にないパウゼがあり印象的、そして白眉はコーダ、どんどんテンポが遅くなり、1音ずつ慈しむ様に進行、そこまでの無造作な感じからは予想外の丁寧で精妙な結尾に驚き、最後の1音は上げた両手をずっとヒラヒラさせてどこで音を止めればいいか判然としない作戦、同曲最も長いラスト1音となり、音が消えた後も心で鳴っているのか30秒余りずっと手をヒラヒラ、その両手を収めた後もさらに30秒余の黙祷、と沈黙期間の長さもアバド&BPO、ジャッド&アジアユースに匹敵する記録でした。

 曲の性格ゆえか、客席にアピールするラザレフお得意のパフォーマンスは無し、苦手な芸劇でなければ弦もより響いて終楽章はもっと感動したと思います。

2013年10月25日金曜日

シリーズ第2作はアクション度上昇+オマージュ - マイクル・コナリー「ブラック・アイス」

 昨日からの雨は続くも無風でしとしと、と秋雨の如き印象、気温は夜半に記録した15度台以降は台風の運ぶ暖気なのか徐々に上昇、日中は最高23度弱と4日振りの20度超え、午後になってやっと晴れ間と雨が交錯し台風近しの気配。

 ここ数日はほぼ毎日、帰宅すると消した筈のTVが勝手に点いてます。ホントうちのマイナーTV(Dayton)の対応周波数教えて欲しいです、リモコン無くて操作は全てTVの所まで行って上辺のボタン(しかも接触不良)でやってるので。

 本日も先月読んだ本から、昨日に続きこの秋の課題図書、M.コナリーのボッシュ・シリーズ、その第2作です、1994年度「このミス」第9位。

ブラック・アイス マイクル・コナリー
 面識ある警官の自殺に疑問を抱き、一匹狼ボッシュは独自に捜査を進め、やがて舞台はメキシコへしかも麻薬王との対決へ、と今回はアクション度高め、それに加えて終盤ではまたもハードボイルド王道の展開に(しかも某名作へのオマージュ)、ツイストもなかなか。

 やっと原題通りのタイトルになりました。あと上下巻に分かれてないのも好いところ。

 明日はアマオケ、に行くかどうか、そしてシベリウスかラフマニノフかショスタコ、のどれにするか、当日の流れ次第です。

2013年10月24日木曜日

世評の高いシリーズ、第1作はハードボイルドの王道 - マイクル・コナリー「ナイトホークス」

 おえぇ、阪神やっぱ1位抽選、外れ1位抽選と続けて敗北(涙)、昨年ン十年振りに変わった流れは続かなかったか…。
<追記> いやいや、外れ外れ1位の抽選には勝利!岩貞を獲得!しかも近年抽選勝ちまくりの日ハム相手の勝利!


 昨夜の「SPEC 零」、早見優には笑いました、あとスケバン刑事への親子の流れも。

 相変わらずゆっくり近付くアベック台風、影響が徐々に顕在化しほぼ終日の雨、気温も最低14度弱、最高16度とほぼ終日15±1度、午前中は小雨ながら丁度昼休みは雨が途切れて壁打ちが出来てラッキー、午後からは徐々に雨脚が本格的に。

 本格、中でもパズラー至上主義なので、ハードボイルドは苦手、よってマイクル・コナリーは世評が高くても避けてきました。ただ最近異なる2箇所で「コナリーはディーヴァーと並んで近年本格最大の収獲」的な表現を目にして、ディーヴァーは本格じゃないんだけど(笑)と思いつつも、要は本格マニアも喜ぶ"伏線とどんでん返しに満ちた作風"って意味だろう、と解釈、ならば食わず嫌いはイケナイ、とここ1-2年コツコツと100円棚で買い溜めてきました。

 でこの夏、扶桑社から出ている初期作は全巻揃ったので、この秋の課題図書に。

 まずはこの処女作、読み始めたのはスペイン出張から帰った頃、奇しくも主人公の名前がプラド美術館で見たばかりの絵の作者と同じ(と言うか因んだもの)でちょっと驚き、シンクロニシティ?って大袈裟か。

ナイトホークス マイクル・コナリー
 主人公はベトナム体験が影を落とす1匹狼の刑事、事故死と思える事件の背後に潜む大きな企みを自分の過去と向き合いながら暴いてゆきます。設定的には警察小説ながら、終盤はまさにハードボイルドの王道、と手を打ちたくなる展開、期待のツイスト部分はまずまずながら、伏線としては振り返ってみて成程、と言うより不審に思う点の方が多い気も。

 この邦題も悪くは無いとは思いますが、原題の「ブラック・エコー」の方がいいと思います。それ以外にも何となく、訳が所々ヘン。

2013年10月22日火曜日

巨星墜つ

 衝撃のニュース: 連城三紀彦さんが死去
ただただ、ショックです…。

 台風27号の歩みは遅々として、友連れの台風28号も発生、それらの影響まだ少なく、ほぼ終日の曇り、よって最低16度弱、最高19度台と日較差少なめ、今朝の測定では体重は500g程減少、昼飯復活まであと1kg。

 しかし連城三紀彦の訃報、ひと世代下なこともあり泡坂妻夫の時以上の衝撃です。

 '90年代など恋愛小説中心になり、バリバリの本格からはやや離れた印象はありましたが、今世紀になって「白光」「人間動物園」「造花の蜜」など本格味強く稚気溢れるものを出していただけに、まだまだ新作を読みたかったところ。

 今年たまたま手持ちの中から3作も読んだ(上記以外では「夜よ鼠たちのために」)のも何かの縁、追悼の意を込めて、年内にもう1冊ストックから未読作品を発掘して手に取ろうと思います。

 読んだ中での連三紀作品のマイベストは、短編では(月並みですが)「戻り川心中」、長編では「暗色コメディ」、特に「戻り川心中」は島田荘司「占星術殺人事件」と並んで、学生時代にそれまで避けていた国産モノに対する蒙を啓いてくれた、終生忘れえぬ作品です。

2013年10月21日月曜日

旧作知る人にはサプライズとツッコミどころ、若き日のカークとスポック - スタートレック イントゥ・ダークネス

 台風の谷間?の曇り時々晴れ、最低12度台、最高22度台共に平年より高め、土曜に宴会があり日曜は運動ゼロなのにラーメン屋を訪問したせいか、今朝の体重は金曜より1kg弱オーバー、今週も昼飯抜きは継続(涙)。

 昨日異例の早さでコタツ点灯したにも拘らず、今朝も軽い風邪の症状、ここ一週間ほぼ毎日です、で思い出したのが秋の花粉症、ああ、それだったか、と思った瞬間、目が痒く…、思い込みって恐ろしい。

 本日も先週金曜に続きスペイン出張の帰り便で観た映画から、当時公開していたかどうか、って位のバリバリの新作、全く知らなかったんですが、同じJ.J.エイブラムス監督による、カークやスポック達の青年期を描く新しいシリーズの第2作とのこと、なので第1作<'09>を観ていない自分にはとおやっ、と思うシーンがいくつかありました。

スタートレック イントゥ・ダークネス <'13 米>
 若き日のカーク達が謎の人物によるテロに立ち向かい、その流れで宇宙に飛び出すSFアクション、前作未見のせいか、直情径行に過ぎるカークのキャラに馴染めず、未来(パラレルワールド?)と交信出来るのにもビックリ、とは言え、冒頭の掴みはOKシークエンスから終段のアクションまで2時間超を一気に楽しめました。敵役の"シャーロック"B.カンバーバッチの存在感もまずまず、ただ元のTVシリーズ及び初期の映画シリーズ最初の2作に馴染んでいるかどうかで、中段のサプライズが味わえるかどうか、そして後段の感動シーンで素直に感動するかツッコんでしまうか、が左右されるのが一長一短、特にタイトルは旧シリーズを知らないと意味不明なのでは。

 同じ機内で観た「オブリビオン」と同様、劇場の大スクリーン&3Dで観るとかなり印象がUPしそうな映像でした。

<追記>
 どっかで見たことあるなあ、と感じていたスポック役、後で「HEROES」のサイラーと知ってビックリ!

2013年10月20日日曜日

仙台発アイドル・シンガー・ソングライター - みきちゅ

 最高気温17.4度は朝の7時台、そして最低気温13.8度は昼の午後3時台、と全く逆パターンの気温推移、昨日に続き教え子の応援、の予定でしたが朝出る時は降ってなかったのにアキバに着いた時にはすっかり本降り。

 コートへ向かってもバカをみる、とアキバの無線LANの入るマックで待機、11時頃に中止決定、結局夜まで降り続き、1日雨量も約70ミリ、降る時間帯も降った量も予報よりかなり多めでした。

 手ぶらで帰るのも何となく悔しく、午後ちょっと気になるアマオケはあれど、そこそこの時間待ってから本降りの中移動するのも余り気が進まず、ネットで近場のイベントを検索。

 残念ながらクラシック系のインストアイベント見つからず、ただアキバにタワレコがあるらしく、そこで午後1時にアイドル系イベントありとのこと、でこれに決定。

 ヨドバシカメラ内にあったタワレコ秋葉店で聴いたのは仙台を拠点とするアイドル・シンガー・ソングライター?みきちゅ、かなりマイナーと思われ、このインストアイベントも自分で売り込み、PVも自分で作って自分のYoutubeアカウントに上げてるとのこと。

 なのでイベント5分前に行ってもお客さんはパラパラ、ただ始まる頃には気が付けばファンと思われる人達にすっかり囲まれてやや怖い思いをしつつも、全てみきちゅ自身の作詞作曲らしい5-6曲30分を楽しみました。

 その後秋葉で気になるラーメン屋を経由してもかなり明るい内に部屋に帰還、室温20度、にしては寒々と感じ、前は「室温が15度切ったら」が基準だったのに、情けなくも2年前から規制緩和したコタツを堪まらず点灯、ただ10月に点灯したのは多分初めて。

 うっかりコタツで昼寝した後、夕方は大植&東フィルの「ばらの騎士」組曲のFMライブ、かなりいびつな表現にビックリ、近年の大植はマーラーに限らず面白そうです。

2013年10月19日土曜日

ステラ風バック・トゥ・ザ・フューチャー - TAKUMA FESTIVAL JAPAN 晩餐

 曇り時々晴れ、朝の最低13度弱と高めながら、日中の最高19度弱と平年やや低め、ただ1週間前は真夏日だった訳で、この程度でもかなり寒い印象。

 早朝東京に出て、午前中は青山でテニス、午後は横浜に行き教え子の団体戦の応援、東横線白楽駅に初めて降りました。

 夜は後輩の結婚パーティー、ただ開演夜8時半とやや遅め、夕方の空いた時間は池袋に出て観劇、午後5時開演と丁度いい時間、直前格安販売による500円GET、にしては前から8列目とまずまず。

 テレ東深夜枠で感動させられて気になり(2006/12/21)つつも、解散公演でやっと目にすることが出来た東京セレソンDX、その時は喜劇だったので、お得意とされる"泣き"に触れたくて気になっていた、座長宅間孝行の仕切り直し第1弾が本作です。

 昨年のセレソン公演と同様会場は飲食自由、開演10分前に入ると、ステージ上には前説なのか主演の宅間孝行と田畑智子が雑談的にトーク中、終わり際にはサインや握手に応じてました。

10月19日(土) サンシャイン劇場
 TAKUMA FESTIVAL JAPAN 「晩餐」
早くに死に別れて顔を見たことのない母にひと目逢いたくて未来から現代のシェアハウスへとタイムスリップしてきたおっさんが、自分が生まれなかった方が両親が幸せになれたのでは、とこのパターンの常道とは逆に未来を変えようと奮闘するお話、映画で始まり映画で終わる演出(映像には多部未華子がゲスト!)も楽しく、休憩無しの2時間半超ダレずに満喫、ステラ的王道で強引な泣かせにはさすがに涙(田畑智子はやはり上手)、博士役の市川由衣もいい味、ただ最後はサプライズエンディングをもっと演出すべきでは。

 公演中に写メタイムあり、終演後は主人公役中村梅雀がベース片手に出演者全員が観客を巻き込んでのダンスパフォーマンス、その途中に出演者は客席を駆け巡ってハイタッチ、と盛り沢山。

 公演トータル3時間弱は予想より長く、小雨降る中サンシャインからダッシュで山の手経由で恵比寿へ、パーティーにはオンタイム到着、新婦がやけに美人でお客さんにも美人多し、何とお相手はフジの美人記者、司会はフジの局アナ、そして新婦側製作の余興ビデオのナレーションは松村未央アナでした。

 お開き前に脱出しても終電ギリギリ午前様、雨はまだしとしと降り続いてました。

2013年10月18日金曜日

2077年の自分探し - オブリビオン

 やはり巨人(とマー君)は強いですね。

 今朝も10度割れ、まずまず晴れた日中も19度台と共に平年やや低め、部屋の温度もつい先日25度を割ったと思ったら、もう20度近くにまで降下中、薄手の毛布1枚で寝てるせいか、ここ2日は朝起きると軽い風邪の症状が。

 職場構内のサルスベリはいつの間にか花が見えなくなり、紫フヨウ(ムクゲ)の花も2、3個と風前の灯、一方サザンカがあちこちで咲き始め、壁打ち場所の壁とアスファルトの隙間には昨年成敗した筈のセイタカアワダチソウが前の倍の規模で黄色い花を咲かせてます。

 昨日実家から届いた柿を今日も昼飯代わりに3個、一晩経っただけでかなり味が落ちてます。

 本日もスペイン出張の機内で観た映画から、往きは1本しか観られなかったので帰りは3本観よう、と思ったんですが、途中何度か意識喪失したりして、結局2本しか観られず、そのうちの1本、今夏公開したばかりの作品です。

オブリビオン <'13 米>
 異星人の来襲により人類が撤退した後の地球、その監視役を務める男女が遭遇する不可解な謎と、そこから明らかになる意外な真実を描くSFサスペンスアクション、過去のSF名作へのオマージュがチラホラ、謎の女を演じるO.キュリレンコに(普段脱ぎっぷりいいのに)サービスカット無く、そのせいか主人公(T.クルーズ)の同僚役アンドレア・ライズブローの方に肩入れして観てしまいました。

 映像が綺麗なので劇場の大スクリーン、しかも3Dで観ると印象も変わると思います。

2013年10月17日木曜日

クールな選曲と脚ショット - モテキ

 昨夜のセリーグCS第1戦、そろそろ佳境に、と思ったらあっさり放送終了(涙)、延長放送無しかぁ…。

 その後「リーガルハイ」(何故か「リーガル・ハイ」→「リーガルハイ」に)を2話分一気視聴、第1シーズンと変わらずミステリーマインドくすぐる絶妙な脚本です。

 よく晴れて朝の最低7.7度と今季最低、日中の最高は20度台とほぼ平年、昼休みは同僚との週一テニス、コートにまだ水溜りが残っていて驚き、ハードなのに。

 職場に父からの柿第2弾が到着、早速もう5個食べました。

 本日はスペイン出張の際、往復の機内で観た映画から、JALはエコノミーでも新作・旧作併せて数10本、好きな時間に視聴出来るタイプ、片道2-3本は観よう、と思っていたのに、往きの便では乗って間も無く爆酔し、目が覚めたら到着2時間半前、慌てて観たのがラインナップ中最優先だったこの1本。

 数年前テレ東深夜枠でハマったドラマの映画版、原作者自身による書き下ろしストーリーとのことで、後日談ながらお相手は一新されてます。

モテキ <'11 日>
 ややおタクっぽい草食系男子に再び訪れるモテ期を描くドタバタコメディ、フジファブリックの主題歌が流れるだけでゾクゾク、ドラマ版と同様ストーリーに沿った選曲が楽しく、そしてPerfumeにはビックリ! 麻生久美子には笑い泣き、終盤マンション一室のシーンでの長澤まさみの脚のショットが見事、相手役の美女4人のウエートにかなり差があるストーリーだったのがやや物足りなかったところ。

2013年10月14日月曜日

爽やか体育の日に充実マーラー3番 - 現田茂夫&TAMA21交響楽団

 うげぇ、阪神連日のボロ負けであっさり今季完全終了(涙)、今季を支えた中継ぎ陣がヘタってはぐうの音も出ず、ま、俺基本プレーオフ制度には反対だし…。

 昨夜スタート「安堂ロイド」は某SF映画を想起させるプロット、描き方もいま一つ、でも脚本が西荻弓絵だけに予想外の仕掛けに期待。

 昨夜は綺麗な夜空もあってどんどん冷え込み、今朝の最低8.7度と今季最低、日中は最高22度台、風も無く爽やかなテニス日和、ってことで午前テニス、午後アマオケ、と典型的休日、行きの井の頭線では白い神が降臨。

 今日は体育の日、とは言え、未だに「体育の日は10月10日」って刷り込みがあるため、コートで周りに「今日って何の祝日?」って訊いちゃいました。

 午後はアマオケでマーラーを聴くべく東府中へ、競馬開催のお蔭で特急が臨時停車してアクセス良好、演奏はかなり以前に1、2度やはりマーラーを聴いたことがある(気がする)オケ、でもボケ老人ゆえ記憶定かでは無し、そして指揮は以前の神奈川フィルのシェフ現田茂夫、彼のマーラーも初めてかも。

10月14日(月・祝) 府中の森芸術劇場
 現田茂夫指揮TAMA21交響楽団 マーラー Sym3番
現田氏はアク少なくやや速めでかっちりした進行、オケは弦を含めどのパートも安定していてまずまずの実力、冒頭を含め8本のHrの鳴りはなかなか、Tbソロも深々、Tpは4本と最小本数ながら鳴りよく、第1楽章は壮大な響き、ポストHrソロは舞台裏左手からコルネットっぽい音色でかなり上手、途中に2度の音合わせ、第1楽章後と第3楽章後、後者では合唱と独唱者が入場してオケ後方のひな壇へ、あと気が付けば1stTpアシの位置にポストHrソロの女性奏者が座っていたので、彼女もこのタイミングに入場したのかも、第4楽章では美音のHrトップがアルト独唱と同じ位目立ち、第5楽章では女生徒主体の児童合唱が相場より少ない人数(32-3人)ながら十分な声量、終楽章はアタッカで入るため、合唱をいつ座らせるかそれぞれ工夫があるんですが、今回は終楽章に入る前に休止を置き、合唱を座らせる、という初めて見る趣向、終楽章はかなり速めのテンポ、そのせいか弦の表現にエッジが効いて訴求力あり、クライマックス前のppコラールのTpもまずまずこなし、最後は分厚く豊麗なサウンド、そしてここまでケレン味少なめだったのに、最後の1音はかなーり長め、と言うか無理がある位の長さで印象的でした。

2013年10月13日日曜日

女の骨肉バトル - 2LDK -2013-

 サントリーでノット&東響を聴いた後、六本木まで歩いて移動して観劇、例によって奇特な方からの頂き物チケット、堤幸彦が演出、そしてグラドルの佐々木心音が主演、ってことで参戦決定、窓口で渡されたチケットは前から4列目、とまずまずの臨場感。

10月13日(日) 俳優座劇場
 2LDK -2013-
ルームメイトにして同じ事務所に属す女優の卵2人の壮絶バトルを描く密室劇、演ずるは若手女優2名のみ、そしてキャストは日替わり、この日は佐々木心音vs.仲原舞、想像より大人しめのストーリーでしたが、テンポよく1時間半一気に楽しめました。舞台経験豊かな仲原舞は元より、佐々木心音が達者で驚き。

 この舞台、キャストは6通りあるんですが、個人的には渡辺舞vs.足立梨花の組み合わせ(18日)を観てみたいところ。

ノット&東響の豊麗アルプス

 うう、予定通りとは言え、CS初戦はマエケンに完敗、晋ちゃんの聖地不敗神話の神通力頼みは甘かったか…。

 昨日の真夏日から一転、夕立から気温は急降下して夜10時台には15度を割り、朝の最低は10.6度と10月に入って初の平年割れ、半日で20度近く降下したことに、早起きして東京に出て午前テニス、午後コンサートと典型的休日。

 よく晴れていた日中は最高25.2度と夏日に届きましたが、テニスをするにはやや風強め、昼過ぎには練習を上がってサントリーホールへ、来シーズンから東響への音楽監督就任が決まったJ.ノットのお披露目公演、アルプスSymです。

10月13日(日) サントリーホール
 ジョナサン・ノット指揮東響 R.シュトラウス 最後の4つの歌、アルプスSym
オケは弦バスが左奥に来る対向配置、前半は歌曲、ソリストのクリスティーネ・ブリューワーは巨体、声も巨大。後半のアルプスSymはTp5、Hr9(何と前半ソロを執ったハミルは下パート、ワーグナーチューバ持ち替え組の4人に!)、ノットはやや速めテンポでオケを開放的に鳴らしつつぐいぐい進み、豪快な一筆書きの感、バンダが舞台裏から響く中、弦も伸びやかに鳴り、頂点でのハイD含めTpのハイトーンもばっちり、国内オケで聴いた同曲では1番豊麗な音響が楽しめた印象です。

 ノットの指揮と言うと、バンベルク響とのマーラー5番を聴いてる筈なんですが、余り強い印象が残ってませんでした。ただ日記を読み返してみるとその時もオケを開放的に鳴らしていたらしく、今後東響とのマーラー、R.シュトラウスは楽しみかも。

 この後六本木に移動して観劇、その感想はまた次の記事で。

 明日はアマオケのマーラー3番です!

2013年10月12日土曜日

ボットスタイン&エル・システマ・ユースオケ、やや大人しくなったヴェルディとショスタコーヴィチ

 朝の最低20度台、最高30.4度と昨日を上回る陽気!遂にここ南茨城でも最も遅い真夏日を記録、因みに都心は31度台で最遅真夏日記録を更新中。

 朝は早起きして東京に出てテニス、その後コート近くのネットの繋がるファミマへ、ペトレンコ&オスロフィルのe+先行発売日、過去2度跳ね返された芸劇公演の最安席を3度目の正直でGET!

 夕方はカラカスユースオケの第2日、それまではよさこいのパチもんで賑わう池袋でブラブラ、開演前には山椒の効いた舌の痺れる汁無し坦々麺へ、唐辛子の辛さには強いのですが山椒の痺れは口に合わず途中ギブアップ、連れに助けてもらいました。

 メインはショスタコ7番だけにワクワク、また昨日の指揮は気心知れた音楽監督パレーデスでしたが、今日は客演っぽい感じのボットスタインです。

10月12日(土) 芸術劇場
 レオン・ボットスタイン指揮エル・システマ・ユース・オーケストラ・オブ・カラカス ヴェルディ 運命の力、モーツァルト 木管楽器のための協奏交響曲、ショスタコーヴィチ Sym7番
 最初は昨日と同じ曲で編成も同じ、ながらテンポは遅めで表現もやや平板、やはり客演だと遠慮があるのか特色の弦セクションのキレと勢いが少し殺がれた印象、それでも芸劇外野席としてはゴージャスなサウンド、続くモーツァルトでは楽団員のソリスト4人(Ob,Cl,Fg,Hr)が前に出て演奏、ただ苦手科目ゆえほぼ意識失ってました(済みません)。
 後半お待ちかねショスタコ、木管は倍管ながらは金管は通常編成でHr4,Tp4,Tb3、そしてバンダはオルガン左にHr4、右にTp3,Tb3、冒頭弦の動機は同曲過去最高の厚みと迫力、ボットスタインはクセの無いテンポと表情付け、特に中間2楽章はやや大人しめ、しかも第2楽章でバスクラ不調トラブルあってその後クラ全体も勢い不足の感、それでも第1楽章中盤と終楽章の盛り上がりではブラスは昨日より強めに吹き、弦は勿論かなりの音量で豪快壮大な音場が現出、アンコールは昨日同様、暗転→ジャケット着用の流れから、シモン・ボリバル・ユースオケでは定番のヒナステラの激しい舞曲を踊り付きで、ここで初めてTp、Hrが全開になり、これが本日の個人的白眉、ただアンコールはこれ1曲のみですぐジャケット投げ込みパフォーマンスに移行しました。

 やはり指揮者が変わるとサウンドも変わるようで、弦のマッシブな音圧は昨夜と同じでしたが、キレや明晰さはかなり減じた印象、振り返ってみれば、シモン・ボリバルユースの魔法のサウンドも、ドゥダメルの棒あってのモノだったのかも。

 地元に戻るとかなり激しい夕立のあった気配、さすが季節外れの真夏日。

 明日はノット&東響のアルプスSymです!

2013年10月11日金曜日

パレーデス&エル・システマ・ユースオケ、異次元サウンドのヴェルディとチャイコフスキー

 昨夜スタート「独身貴族」、内容に目新しさはありませんが、小道具や音楽には映画愛が詰まっていて楽しいです。

 午前中の試合にサクッと負けて、午後は職場へ、でもまた夕方は東京に出てコンサート、今夜からカラカスのユースオケ2連戦、魔法の如きクリアなサウンドに驚愕したドゥダメル率いるシモン・ボリバル・ユース・オケの弟分、とのことなので期待。 

 しかもこのオケ、実は2年前の3月に来日してサン=サーンス3番&ショスタコ10番、という重量プロを演る筈だったのに震災で来日中止、との因縁もあって、個人的には待ち望んだ公演、プログラムが変わったのは残念ですが。

10月11日(金) 芸術劇場
 ディートリッヒ・パレーデス指揮エル・システマ・ユース・オーケストラ・オブ・カラカス ヴェルディ 運命の力、グリーグ PC、チャイコフスキー Sym5番
 最初のヴェルディはHr8、Tp4、Tb6、そして木管は全パート6-7本!とほぼ倍管、弦もたぶん通常の倍近い数で例えば弦バスは15-6本!細かく表情を付け、テンポの出入りも激しいパレーデスの棒の下、特に弦セクションは一糸乱れず怒涛のクリア&豪快サウンド!芸劇外野席で弦の音圧を感じるのはドゥダメル&シモン・ボリバルユースに続き人生2度目の衝撃体験!そのコンビと比べると管セクションの精度、そして弦の揃い方とクリアーさは落ちますが、バッチリ嵌った時の弦の音圧は上を行くかも。続くグリーグのソリストは萩原麻未、アンコールには有名なアヴェ・マリア(グノー?バッハ?)。
 後半チャイコは木管はヴェルディと同じ本数ながら金管は少し増えてHr8、Tp6、Tb6、Tuba2と完全に倍管、パレーデスは全4楽章を続けて演奏、ここでも細かくテンポを動かしケレン味たっぷり、終楽章序奏最後のHrのコラールを全て強く吹かせ、続く主部を異様な速さで入ったのが特に印象的、まずまずのブラスの鳴りとそれを圧倒する弦でフィニッシュした後、ブラス陣が退場、まず弦中心のアンコールか、と思うと会場が完全に暗転、明かりが灯った時には(TVクルー含め)全員が国旗をあしらったジャケット着用、ブラスもちゃんといます。まず"サムソンとデリラ"バッカナールを聴いたことのない超速テンポで、続いて民族曲風の舞曲(ティカティカ?)と定番の"ウェストサイドストーリー"マンボを奏者の踊り付きで、そして最後はシモン・ボリバルユース2日目の時と同じくジャケットを客席に投げ込むパフォーマンス、勿論会場大興奮です。

 萩原麻未さんはアンコール前にいっぱい喋ってたんですが、音の届かない芸劇外野席では全く聞こえず、それを考慮すると、このオケのハマった時の弦の音圧の凄さはVPO、BPO、IPOやサイトウキネンですら聴いたことのない異次元サウンドでした。

 明日は2日目、しかもショスタコ7番です!

秋季ロイヤルSCオープン 2013

 よく晴れて最低20度、最高29.1度と気温かなり高め、都心では史上最も遅い真夏日になったとか、南茨城は30度に届かず残念。

 午前中はロイヤルSCオープンに参戦、エントリー数少なく、予選の1回戦が即決勝、関西から来た学生に手も足も出ず0-6,0-6と瞬殺、昼過ぎには職場復帰。

 本日貰ったアドバイス:
サーブが一本調子にならないよう、球種を変えること。

2013年10月10日木曜日

白き蝶の結ぶ環 - 道尾秀介「光媒の花」

 台風が運んでくれた?暖気か朝の最低20度超と高く、うろこ雲と灰色の雲が交じっていた日中の最高26.8度もまずまず、ただここ数日各地で真夏日を記録してるのに、関東、特に南茨城はそれに乗れてません。

 昨夜の焼肉食べ放題による影響怖く、朝の体重測定はおそるおそる、+0.5kg、この程度で済んでホッ。

 朝飯のシリアルを通常の半分に、昨日実家から職場に届いた柿にやっと会え、一晩過ごしても何とか許容範囲の鮮度、朝昼兼用に3個食べました。

 本日は先月読んだ本から、国産短編物が好きな父の様子を実家に見に帰った際に携えたもの、今年読んだ道尾作品は今のところ短編集のみかも。

光媒の花 道尾秀介
 主人公が移り変わる6つのロンドを白い蝶が繋ぐ連作短編、著者お得意のひねり・反転はかなり少なめ、つまりミステリー度も低め、より一般文芸に傾斜した作品と思われます、敢えて選ぶと「風媒花」あたり。

 明日はカラカス・ユースオケ2連戦の初戦、メインはチャイコ5番、余りチケットを無料で提供してますので、ご興味ある方は本館トップページをご参照下さい!

2013年10月8日火曜日

泡妻流青髭公は驚愕のファイダニット - 泡坂妻夫「黒き舞楽」

 小岩OPの帰り道、コートと新小岩駅の間にある有名ラーメン店で昼飯、と思ったんですが長い列!諦めてシャビ乳で昼飯代わり、これが美味しいのもあと何週間か。

 職場に戻ったのは夕方少し前、でも試合の待ち時間で1冊本が読めました。

 実は家を出る時に読む積りだった本を手にするのを忘れ、読んだのは職場に予備として置いてあった本を朝携えたもの、名匠泡坂妻夫の中後期(1990年)?の長編、と言うか文庫約180頁と中編の分量です。

黒き舞楽 泡坂妻夫
 妻が次々と亡くなる青髭公の如き男の謎を、彼に惹かれる女性の視点から人形浄瑠璃や江戸趣味、そしてお得意のからくり趣味の装飾を施して描く官能系ゴシック恋愛小説風、その実、終段明かされる驚愕の真相に至り、伏線を回収するファイダニットであることが判明してビックリ、さすがです。

 縄田一男による巻末解説(新潮社文庫版)は本作の理解を深める興味深い内容ですが、本編読了後に読んで下さい。

2013 小岩オープン

 台風の影響は関東は少ないのか、昨日以上の陽気、青空に入道雲、気温も最高29.5度ともう少しで真夏日の勢い、朝職場に出てから東京に出て小岩OPに参戦。

 本戦1回戦、珍しくベテラン同士の対戦、なのに向こうの球が倍程速く、しかも左利き、それ以前に自分のプレーが酷過ぎ、0-6,2-6とほぼ瞬殺、本日のお小遣いは1700円。

 今日貰ったアドバイス: 相手のバックをもっと攻めるべし。

2013年10月7日月曜日

青い古典、30数年振りの再訪 - 青い体験

 昨夜の凱旋門賞にはしばし絶句、世界は広い、ま、それでこそ"日本競馬界の悲願"の言葉に相応しいとも。

 台風の合間の晴れ間、気温も最低20.1度、最高26.6度と高め、期待した真夏日には遠く及びませんが、ツクツクボウシは元気に鳴いてます。

 本日は久々に映画から、子供の頃2-3度は観た古典をノーカットノーボカシで観たくなり、セビリアのホテルでダウンロード、帰ってからPCで視聴、ラウラ・アントネッリ、と言うだけで(下半身が)反応する中年男性は多い筈(笑)。

青い体験 <'73 伊>
 母が死にお色気たっぷりのお手伝いさんが来た一家で起きるドキドキ体験を描く青春コメディの古典、ジジイになって観ると主人公アレッサンドロ・モモに全く共感出来ずストーリーに入り込めない一方、ラウラ・アントネッリの肉体の放つ魅力により反応する自分がいますが、ラストの嵐の夜の場面はやはり素晴らしいです。

2013年10月6日日曜日

某局暴挙が繰り返された日の祝典、松、オルガン - 田部井剛&ザッツ管弦楽団

 おえぇ、昨夜の世界選手権種目別初日、演技順は"男女男女男"かな、と思ってたら待てど暮らせど女子の演技放送せず、結局1時間40分の放送枠で女子の演技はぴったり5分のみ!ひ、酷い、と言うか、狂ってます。

 因みに丁度その裏の時間帯の日テレでは、野島伸司作品「49」と福田雄一作品「裁判長っ!おなか空きました!」が連続する豪華なラインナップ。

 朝の最低17度台、日中は3日ぶりに20度を超えましたが、予報ほど上がらず23度台と夏日に届かず、それでも平年より高め、ツクツクボウシの声もかろうじて、関西各地では真夏日になったとのこと、羨ましい限り。

 早起きして東京へ、午前練習、午後アマオケ、と典型的休日、台風の影響かいつ降ってもおかしくない空模様でしたが、無事昼過ぎまでプレー、途中強い陽射しも、ただ大した練習もしてないのに後で足が痛く、ホント練習不足でトホホです。

 ところで今週はミスターSと読響がショスタコ5番を4回も公演するのに、予算内チケット入手叶わず、正確に言えば4日のチケットは可能だったんですが、ド平日のマチネー、しかもこの公演だけ前座がベルリオーズ"ロミジュリ"からショパンPCに変えられている、と謎多くパス、ところが最終日、本日のみなとみらい公演が昨日ギリギリ予算内入手出来そうに。

 しかーし!同じ時間帯にはアマオケながら大好物の祝典と松、もうこっちを聴く気分になっていたのでスクロヴァは泣く泣くスルー(涙)、って訳で錦糸町で聴いたのは「ザーッツ」の開演前アナウンスが楽しい(笑)オケ、その名調子?はホールが変わっても健在です。

 因みにメインはサン=サーンス3番、先日チョン&フランス国立放送フィルで聴いたばかり、しかも昨夜はFMライブでビリー&VSOでも聴いてます。

10月6日(日) すみだトリフォニー
 田部井剛指揮ザッツ管弦楽団  ショスタコーヴィチ 祝典序曲、レスピーギ ローマの松、サン=サーンス Sym3番
 最初は祝典、本隊Hr5、Tp4、Tb3に加え、バンダはオルガン左にTp4、右にHr4、Tb3と豪華!演奏も豊麗にして、ラスト1音はケレン味たっぷり。続く松は本隊Tp3、Tb4、そしてHrが8本!バンダはオルガン左脇にTp4、右にTb2、カタコンブでのTpソロは舞台裏(たぶん)ながら音像近く、ジャニコロのナイチンゲールは(半分意識を失っていたので定かではありませんが)鳥笛かと思ったら口笛も使っていたとのこと、アッピアは本隊・バンダともなかなかの鳴りで壮大、ラスト1音は長めかつクレッシェンド!
 後半"オルガン付き"では弦がいい鳴り、ブラスも第1楽章からいい吹きっぷり、1アシ付けて4本のTp、フランス国立放送フィルはキマらなかった終楽章中盤のハイトーンも何とか吹ききり、終盤何度も激しいアッチェレをかける田部井氏の熱い棒の下、壮麗な大団円、アンコールは2曲、まずオルガンを利してマスカーニ"カヴァレリア・ルスティカーナ"間奏曲を粘り少なく、続いて指揮者・団員とも恒例?のコスプレでパイレーツ・オブ・カリビアンを豪快に、Tpの高音が多くて大変そうな曲でした。

 一昨年のこのオケによるマーラー5番の日記にも、フジの中継に関し「体操世界選手権種目別、日本人の出ない種目(女子跳馬)を一切放送しない(結果のみ)という暴挙」と同じこと書いてました(笑)。

 夕方家に帰ると尾高&東フィルのショスタコ5番のFMライブ、スクロヴァ聴けなかったからこっちで慰めに。

 これから凱旋門賞、もうワクワクを通りこしてドキドキです!

2013年10月4日金曜日

A.デイヴィス&BBC響、アンコール壮快イギリスプロ

 最近TBSの深夜を見ていると「たとえば、愛」の再放送がTBS有料チャンネルでやる、との情報しきり、羨ましい限りです。

 朝方に雨、日中は曇り、夜また雨、最低15度弱、最高19度弱と寒かった1日、月曜から4日連続で昼飯抜いてますが、たった0.5kgしか減ってません(涙)。

 キンモクセイの香りがどんどん声高になる反面、構内のサルスベリは虫の息、紫フヨウ(ムクゲ)も花が少なくなりました。そしてここ数年減っていた狂い咲きのツツジが盛大に咲いてます!

 同室の同僚が出張や休暇等で全員出払ってるのをいいことに、夕方職場を早めに脱走してみなとみらいへ、A.デイヴィス&BBC響のイギリス(がメインの)プロです。

 BBC○○、ってオケは何度か聴いてます(BBCフィルとか)が、実はご本家BBC響は(招聘元が変なのか)妙なスタイルの来日公演(1公演だけ、とか)多く、これまで縁無し、やっと英国5大メジャー制覇が叶います。またA.デイヴィスの指揮も初めて。

10月4日(金) みなとみらいホール
 アンドリュー・デイヴィス指揮BBC響 エルガー 威風堂々第1番、モーツァルト VnC5番、V.ウィリアムズ Sym2番
 最初のエルガーは気張らずカチッとした演奏、人の良さそうな小太りのおっさん、って感じのA.デイヴィスは棒を使わないスタイル、続く協奏曲のソリストは神尾真由子、苦手モーツァルトでこの曲は長過ぎ、アンコールが無くてホッ。
 後半LVW2番は実演初体験、オケは弦管共に堅実なイメージ、弦はボリューム程々ながら均質な響き、木管金管共に各パート堅実、特に横に5本並んだHr、ソロは色気無いながらこれも堅実、全体でもいい鳴り、両端楽章頂点でのブラスの見せ場は8分程度の鳴りで全体のバランス重視のサウンドか、寧ろ第2楽章の叙情豊かな表現と中盤の分厚い盛り上がりが印象的、終楽章が静かに終わった後、10秒以上の黙祷。アンコールはまずパーセルの曲のストコ編曲版を弦楽で美しくしみじみと、そしてブリテン"ピーター・グライムズ"4つの海の間奏曲から1番激しい曲を、ブラス中心にこれまで聴いた同曲では1番の激しさで、個人的にはこれが本日の白眉。

 LVW2番に関しては他に比較する実演が無く定かではありませんが、威風堂々と同様、力まずまとまり系かな、って印象でしたが、アンコールだったせいかブリテンはやや粗くハジケ気味で壮快でした。

2013年10月2日水曜日

ツイストいっぱい連作、北川流私立探偵 - 北川歩実「天使の歌声」

 気になったニュースその1: BPO、朝日放送の報道に勧告
えっ!ベルリンフィルがどうしたの?と思ったのは自分だけ?

 気になったニュースその2:ジュリアーノ・ジェンマさんが交通事故死 75歳
中学の頃、浴びるほどマカロニウエスタンを観ました、合掌。

 昨夜の「ガールズトーク 薔薇組」は前哨戦の趣でいま一つでしたが、黄色の横田の再登場には笑いました。

 あと体操の世界選手権、17歳白井の4回ひねり、目が回る凄さです。女子の地上波中継はあるんだろうか…。

 台風22号が更に接近、強い雨風、と思ったら青空が出たり、と不安定、朝の最低21度強とかなり高めながら、「台風の運ぶ暖気で日中は30度近くまで」なる予報に反し最高は24度と気温は安定、夕方には青空の範囲が急増、もう通り過ぎたのかも。

 ただ雨上がったなー、と思って外に出た昼休み、壁打ちをした時だけかなり降って、やめたら上がったのは納得行きません、シューズに穴が開いていて両靴下ともズブズブ(涙)。

 本日も手元にあった北川作品から、2001年前後に雑誌掲載された連作短編をまとめたもの。

天使の歌声 北川歩実
 私立探偵が挑む6つの事件、プロットがサスペンスから探偵小説寄りになった分、ほぼ全作が多重解決&どんでん返しに拘っていて楽しく、どれも甲乙付け難いですが、敢えて選べば「絆の向こう側」あたり、ただそのせいか、唯一どんでん返し色が薄く物足りなかった表題作が逆に印象に残ったりもします。

2013年10月1日火曜日

ツイスト増加の第2短編集 - 北川歩実「虚ろな感覚」

 今夜から「ガールズトーク」が復活、楽しみです。あと洋モノ「HOMELAND」にも期待、懐かしやクレア・デーンズ(「アンジェラ15歳の日々」)が出てるので。

 またまた台風接近中らしく、早朝に強い雨、その後も曇り時々雨、朝の最低19度弱と高く、日中の最高23度台はほぼ平年、職場の門を入った所に毎年咲く彼岸花、今年も堂々と咲いてます、赤白交じってますが、白(微かにピンク)が主体。

 本日はここ数回の帰郷で読んだ本から、手元にある北川作品読んでみよう企画第3弾は第2短編集(たぶん)、2000-2002年頃に雑誌掲載された作品を集めたもので、タイトルは第1短編集同様、収録作の題ではなく、そこそこ共通するテーマ。

虚ろな感覚 北川歩実
 第1短編集「もう一人の私」と比べてどんでん返しへの拘りが増加、その分、長編ネタ?盛り込み過ぎ?と贅沢な感想を持ってしまう作もちらほら、7編どれも楽しめましたが、一番印象に残ったのは二転三転サスペンス「幻の男」。

2013年9月30日月曜日

チョン&フランス国立放送フィルのサン=サーンス3番再び

 週末のボケ老人: タイマーセット開始時刻を1時間間違え、メータ&VPOのブルックナー8番のFM留守録がパー(涙)。
番組表予約って1分単位の細かい調整が出来ないから嫌い、と言える身分ではなくなってきたかも。

 晴れのち曇り、朝の最低14度台はやや低め、日中の最高24度台はやや高め、もう9月も最終日、でもツクツクボウシもアブラゼミもまだ健在です。

 今朝の測定では実家スポット帰省の影響は1kg増(涙)、飽食したのは一昨日のことなのに…。

 夜は東京に出て、昨日に続きチョン&フランス国立放送フィルの第2夜、メインはサン=サーンス3番、10年程前の来日時に聴いた演目です。

9月30日(月) サントリーホール
 チョン・ミュンフン指揮フランス国立放送フィル ラヴェル マ・メール・ロワ、PC、サン=サーンス Sym3番
 最初は何と曲目変更!ローマの謝肉祭からマ・メール・ロワに、個人的にはがっかり、前回聴いた時と比べ表現のアクや細かさは減じた印象ながら、より自然体になったせいか終曲の感動度はアップしたかも。続いてはゴジラの元ネタ?ピアノ協、(たぶん毎回思ってる気はしますが)第1楽章いじめの如きHrのハイトーンが印象的、ソリストは白いドレスのアリス=沙良・オット、今日も裸足で(笑)、アンコールにシューマンのしみじみ系の曲を。
 休憩を挟んでサン=サーンス、ブラスはHr4、Tp3、Tb3、こちらも前回の演奏(2002年か2004年?)より角が取れて余裕が出た感じ、第1楽章後半(実質第2楽章)の叙情性、第2楽章前半(実質第3楽章)の快速テンポも前回より丸くなってる分上手くハマってました。PブロックL側と弦が響かない席位置のせいか、このオケにしては弦のボリュームは今ひとつながら、くすんだ楽器のTpトップを筆頭にブラスはかなりの吹きっぷり、終楽章中盤オクターブで血管が切れそうに吹く部分のハイトーンが息切れしたのは残念ながら、ラストは弦管オルガン轟然と鳴っての大団円、会場大興奮の中、ハープを運び込み、昨日同様「火の鳥」フィナーレを子守唄から、更にカルメン前奏曲とアンコールつるべ打ち、スタンディング・オーべーションもいっぱい出る盛り上がりでした。

 やはりこのコンビ、アンコール込みで外れ無し、でした。幻想は前回の方がよかった気はしますが、サン=サーンス3番は今回の方がよかったかも。

<追記>
 さっき気付いたんですが、いつの間にチョンの名前の日本語表記が"ミュン"フンから"ミョン"フンに変わったんでしょう?英語表記は変わらず"Myung-Whun"なんですが…。

2013年9月29日日曜日

チョン&フランス国立放送フィルの幻想再び

 がーん、ペトレンコ&オスロフィルの先行発売が昨日だったこと、帰省のドサクサで完全に失念、2日経った今気付きました(涙)、忘れないよう、自分のYahooアカウントにリマインドメールまで送ったのに…。現時点ショスタコの日は5000円席売り切れ、でもかろうじてマーラーの日だけは最安席確保、でも嫌いなL側しか残ってなかった…。

 スポット帰郷の復路高速バスは4000円強と格安の中では少しいいタイプ、勿論4列シートトイレ無しながら、無線LANとパソコン用電源配備、に惹かれて選択、ただ最初は調子良かった無線LAN、30分程で全く繋がらなくなり、その後東京まで改善されなかったのはどういうこと?さくら水産、いや、さく○観光さん!

 高速バスは6時半に新宿着、曇りで(茨城では)最低16度台とやや高め、午後はみなとみらいでコンサートゆえ、家に帰るのも面倒なので、新宿で数時間、みなとみらいで数時間、ネットに繋がるところでブラブラ、ファミリーマートがいつの間にかフリーの無線LANサービスを始めたことを知りました、以前は携帯オンリーだった気がします。

 晴れてきて夏日になった午後、聴いたのはチョン&フランス国立放送フィルのコンビ、過去の来日ではプロコ"ロミジュリ"の終曲の豪快さ幻想の全体的な激しさが印象に残ってます。ただ今回のメインは今日の幻想、明日のサン=サーンス3番ともここ数回の来日時でやった曲、ヤンソンス&コンセルトヘボウの「英雄の生涯」もそうですが、たまにしか聴けないのに、何でそんなことするんでしょ、ベートーヴェンやブラームスならまだしも。

 とは言えこのコンビ、アンコールを含めたトータルでは必ず"当たり"の演奏をしてくれるので、「もうそれ聴いたよ!」と文句言いながらも、安く入手出来るとついつい参戦、ってことで2連戦です。

9月29日(日) みなとみらいホール
 チョン・ミュンフン指揮フランス国立放送フィル ビゼー カルメン、ベルリオーズ ローマの謝肉祭、幻想Sym
最初はローマの謝肉祭、Tp4、Tb3、冒頭のアングレがまず強弱の差かなり大きめ、チョンは速い部分はやはり速く、ラストのブラスは壮麗爽快、続いてブラスが少し減ってビゼー、拍手鳴り止まぬうちから前奏曲スタート、その後も全体に快速テンポ、弦の鳴りのよさが印象的。
 休憩を挟んで幻想、Hr4、Tp4(うちコルネット2)、Tb3、Tuba2、最初のイデー・フィクスの提示がまたも強弱かなり大きめ、第1楽章は激しいけれど前回よりやや大人しめだったかも、間をおかず第2楽章へ、すると草笛のために2ndOb奏者が舞台裏へ、第3楽章中盤の弦の分厚さは前回同様、第4楽章中盤ファンファーレのTpがベタ吹き気味で迫力、第4楽章ラストのブラスは抑えめで続けて終楽章へ、舞台裏の鐘は朗々、ブラスのディエス・イレのコラールはソフトで抑えめ、ただその裏の低弦のゴリゴリは史上最強(弦バスは10本)、クライマックスになっても弦全体の迫力がブラスと互角なのも前回と同じ、ラストまでそれ程テンポは煽らず、最後の1音に向けていったん音量を落としてからクレッシェンドしてのロングトーン、ブラスより弦の余韻を少し後まで残す処理もこのオケに合ってる感じ。アンコールは何と火の鳥!しかも子守唄から終曲まで、最後まで豪快なサウンドを満喫しました。

 やはりこのオケ、弦セクションが一所懸命で、持続音の伸びは余り無い反面、動いたり刻んだりするパッセージでの音量が凄いです。明日のサントリー公演も楽しみです!

2013年9月27日金曜日

ツイストそれぞれ第1短編集 - 北川歩実「もう一人の私」

 昨夜はどんどん気温が下がり、今朝の最低9度と10度割れ、勿論夏以降初めて、ただ保温にこれ努めている部屋の温度は25度強を堅持。

 快晴だった日中の最高は22度台と予報より低め、構内でもあちこちで彼岸花が咲き、かろうじてツクツクボウシの声も聞こえます。

 本日も昨日に続いて北川作品から、1990年代後半に雑誌掲載されたものを集めた第1短編集、タイトルは収録作の題ではなく、全作に共通するテーマのようです。

もう一人の私 北川歩実
 サスペンス系主体ながらそれなりにバラエティがあり読みやすい9編、思った程二転三転に拘っておらず、ツイストの多少はそれぞれ、個人的には「鎖」での反転が最も印象的。

 これから夜行バスで父の顔を見に帰ります。

2013年9月26日木曜日

処女作は奇想の傑作 - 北川歩実「僕を殺した女」

 深夜零時に22度台(これが結局最高気温)、雨雲のせいか深夜から朝までずっと21度超、朝9-10時台に20度を少し割った以外は日中を含めほぼ21±1度、と一定値、ただ晴れ上がった夜になって気温どんどん降下中。

 1回戦負けの試合後、午後には職場復帰、そこへ父の気胸が悪化したとの報、夜行バスを予約し、急ぎの雑務を処理し、明日は私用でばっくれるかも、と周りに根回しをしていると、続報あり、また空気が溜まって再度ドレナージした程度、とのこと、明日は姪が付いてくれるそうなので、様子見に帰るのは週末まで延ばすことに。

 本日はここ数回の気胸、いや帰郷で読んだ本から。お盆の頃読んだ短編で著者のスタイルに興味が湧き、100円本の買い置きから発掘して数冊読むことに、まずは処女長編から。

僕を殺した女 北川歩実
 目が覚めると男だった自分が女に、おまけに5年間タイムスリップしている!とトンデモ設定をロジカルに解明すべく主人公が奮闘する奇想天外ミステリー、読者がそれなりの解釈に至ると間もなくそれを否定する事実が、と二転三転、鼻面を引きずり回される展開に酔いました、傑作です。ただこの設定ならもっとサプライズを演出する書き方は出来る筈ですが、特にその点には拘らない作風の模様。

 著者は性別すら不明の覆面作家とのこと、ただ筆致は99%男性のそれに思えます。次は短編集を2、3冊。

グリーンカップ首都圏オープン9月大会2013

 台風20号は西にそれたのか風雨少なくほぼ曇り、昨日雨天延期だった試合を消化するべく埼玉へ、開始時刻の8時半と同時にまた雨(涙)、でも2時間待機で無事スタート、1回戦左利きの学生に0-8(雨で3セットから8ゲームに変更)と即効シバかれ終了、ただその次の2回戦でテニス仲間の息子!が仇を討ってくれました。本日のお小遣いは2180円、でもまた小切手(涙)。

 今日貰ったアドバイス:
ただつなぐだけではなくて、時には切り返しのショットを打って相手に危機感を与えるべし。

2013年9月25日水曜日

カエターニ&都響の快演ショスタコーヴィチ7番

 夜行バスは早朝新宿に、石川は晴れていたのに東京は雨が降っていて驚き、逆じゃん。気温は最低21度台、最高26度弱とやや高め安定。

 実は試合をエントリーしていてその足で埼玉へ、昼過ぎまで待機させられた挙句、今日は中止、午後も遅くなって職場に行き、またまた宿題が山積しているのを発見、それが殆ど終わらないうちに夕方に、東京に戻ってコンサートに行かなくては。

 そこへ姉から連絡、昨日短針検査で軽い気胸になった(された)父、一夜明けて気胸の程度が増大、ドレナージ(チューブ刺して排気)したとのこと、様子見にまた帰らねば、と後ろ髪を引かれつつも予定通りサントリーへ、つくづく親不孝者。

 雨が徐々に小降りになる中、聴いたのは都響のショスタコ7番、指揮のカエターニは初体験、何となくイタリア人というと熱血系爆演を期待しての参戦、実際はどうでしょう。

9月25日(水) サントリーホール
 オレグ・カエターニ指揮都響 芥川也寸志 VcとOchのためのコンチェルト・オスティナート、ショスタコーヴィチ Sym7番
 最初は2管オケバックのチェロ協奏曲、ソロは都響の古川展生、陰々滅々とした曲想の中、中央に配されたチェンバロの響きが印象的、後半お目当てショスタコ7番、Hr5が左、Tp3,Tb3が右に、そしてバンダのHr4とTp3,Tb3はそれぞれお仲間の後方、という配置、この曲は譜面台を使わず振った痩身長躯のカエターニは指揮姿がかっこよく、全楽章速めのテンポでリズム感に加え、旋律感もある表現、第1楽章の中盤はリズム強めでブラスの爆発度はそこそこ、第3楽章の弦の聞かせどころでは速いテンポの割にはケレン味もあり、都響の弦を鮮烈に歌わせてました、木管ソロもなかなか、バンダが本隊と同じ位置なのは不満でしたが、終楽章前半の盛り上がり、勝利のモールス信号を連呼する部分だけは、バンダTpは舞台左袖へ移動し、バンダTbは元の右奥のまま、更に共に起立してステレオフォニックな効果を出していたのが印象的、終楽章も一気呵成、ブラスの爆発度はここでもぼちぼちながら、ラスト1音はケレン味のクレッシェンドがバッチリ、快演でした。

 明日以降いつでも実家に戻れるよう、今夜はこれから職場に戻って仕事です(涙)。

2013年9月22日日曜日

朝活オケ、ややキビシめだった夜の5番 - 金山隆夫&モーニングフィルのマーラー5番

 アマオケマーラーハシゴの後半戦から、錦糸町で重厚な6番を聴いた後、久我山を経由して荻窪で聴いたのは5番、演ずるは旗揚げ公演の9番以降、有志が少ないリハでゲリラ的にマーラーを中心に演奏する団体、その名に反し夜公演が多くなってきてます。また主要曲は2ローテめに入っており、5番は2年前に続く再演となります。

 杉並なら2階席の響き、と思えど階段上り口には遮蔽物が!また2階クローズかよ!かと思わせつつ、念のため訊いてみるとOKとのこと、ならば何故置いたまま?

9月22日(日) 杉並公会堂
 金山隆夫指揮モーニングフィルハーモニー管 ラヴェル クープランの墓、マーラー Sym5番
 前半はラヴェル、細かいパッセージがダンゴになりやすくアマには難しい曲なんだな、と認識、休憩を挟んでマーラー、弦は音域順に並び、ブラスはTp4,Tb3,Hr6と基本編成、第3楽章の前後に音合わせ、Tpソロは深々した美音ながらピッチが不安定、Hrソロも美音なれど音の立ち上がり悪め。比較的安定している木管陣、中でもObトップが出色、一方人が集まらないのか弦はかなり不安定、これだと第4楽章はキビシイです、Hrは要所で鳴りよく、金山氏の落ち着いた棒の下、最後はブラス全体しっかり鳴ってそれなりの大団円、個人的MVPはキレよい音の女性2ndTb。

 モーニングフィル史上、最もキビシイ演奏だったのでは。

お彼岸に重厚長大マーラー6番 - 森口真司&フライハイト交響楽団

 晴れのち曇り、朝の最低18度台、午後の最高29度弱と高め、明日はもう秋分ですが、まだまだ夏です。体重も更に0.5kg減、スペイン増加分の解消まであと0.5kg!

 早起きして東京に出て午前中は教え子の応援、午後からはアマオケマーラーのハシゴ、と大忙し。

 教え子のリーグ戦は1勝しか出来ず6チーム中5位、下部リーグとの入れ替え戦行きとなり、今日がその決戦の日、コートへ行く途中には、"曼珠沙華"と呼びたくなるような真紅の彼岸花がいっぱい固まって咲いていました。そう言や春分・秋分の日のみならず、その前後がお彼岸なんですね。

 ダブルス1勝1敗、続いて入ったシングルス3試合全て互角の展開のまま、アマオケの時間が近近付いたので薄情にも見捨ててコートを去り錦糸町へ、まずは6番です。

 聴いたのは(たぶん)初めてのオケ、指揮はこってり系の森口真司氏、彼の振るマーラーは東京楽友協会響との6番7番FAF管弦楽団との9番などそこそこ聴いてますが、やや久々の感あり。

9月22日(日) すみだトリフォニー
 森口真司指揮フライハイト交響楽団 マーラー Sym6番
オケは2ndVnとVlaを入れ替えた形の対向配置、ブラスはTp6,Tb4,Hr9、森口氏は譜面台を使用せず、第1楽章の開始からずっしり重厚、アルマ主題のラストなどかなりの粘り、新版楽譜っぽいのに第2楽章がスケルツォ(賛成!)、音合わせの後第3楽章アンダンテは遅めテンポで表情濃く細かく、カウベルはオルガン脇通路の両サイドでも鳴らし最大時5名、終楽章も遅めテンポで各フレーズ濃い口表現、特に序奏から第1主題?が提示される部分など激遅ながら、遅くても緊張感を失わないメリハリ、舞台裏ではカウベルと一緒に低音の鐘(板?)っぽい音も、ハンマーは2度、木槌で木の台をヒット、終盤のシンバルの花は4つ、運命動機?のティンパニは細かく強弱あり最強奏時は激しい打ち込み!オケは弦管共に安定しなかなかの実力、特に弦セクションは森口氏の細かいアクセントやポルタメント要求を再現し、Vnの澄んだ音色が印象的、Hrの鳴りよく、Tpトップが出色、ブラスは最後まで衰えず、壮大なクライマックスが現前、久々に濃くて重厚長大なマーラーを堪能しました。

 トータル90分ほど掛かったかも、ただ何度聴いてもアンダンテ序盤のHrソロの新版譜のメロディには馴染めません。

 その後、再び教え子の様子を見にダッシュで久我山へ、夕方5時半着、既に接戦の末敗れた後で、しかも目前で相手に祝勝ビール掛けをされる屈辱を味わったとのこと、これをバネにして下さい。

 小1時間で久我山を辞して荻窪へ、次は朝活オケによる5番の再演、この感想は次の記事で。

2013年9月21日土曜日

お人好し探偵の受難 - 宮部みゆき「名もなき毒」

 まずまずの晴れ、気温も最低17度台、最高29度台とこの時期にしては十分な高さ、昨日は朝風呂に入らず職場に直行したため、今朝が出張以降初の体重測定、昨日は朝昼抜いたのが良かったのか、スペインで2kg増えた分からの上乗せが無かったどころか、その時点より1kg減、つまりトータル出張前から1kg増で済んでます!

 絶好のテニス日和ながら午後の練習をキャンセルし、2週連続の学会出張で溜まった仕事を処理すべく、終日職場で残務整理に励んだ一日、しかも朝寝坊したために壁打ちする余裕すら無し(涙)。

 3分の2ほど終わって一息、洗濯をしているところ、本日は先日読んだ本から、今クールのドラマ「名もなき毒」を観るべく、その原作2本を読む企画の第2弾、「誰か」の主人公がまた別の事件に遭遇します。

 同題でドラマ化されたせいか、100円棚ではついぞ見つけられず、諦めて2-300円はたいて買ったもの。

名もなき毒 宮部みゆき
 お人好しの主人公が、連続毒殺事件および職場に来たモンスター新入社員の問題に挑みます。前作より事件も展開も派手になり見せ場も増えますが、反面ミステリー部分で腑に落ちない点も増えた感あり、ただ本作もじわっと来るシーンがあるのはやはり筆力。

 明日はアマオケマーラーのハシゴ、午後に6番、夜に5番の予定です!仕事終わってないけど(笑)。

2013年9月16日月曜日

台風の中のマーラー7番 - 矢崎彦太郎&フィルハーモニックアンサンブル管

 台風18号の来襲で交通機関乱れる中、東京に出てまず芸劇で練達アマオケによるマーラー7番を聴き、それから東伏見にある早稲田大のインドアコートに行き教え子の団体戦の応援(やっと1勝!)、これから新宿に戻り夜行バスで金沢へ行き学会、例によって準備まだ終わってません(涙)、記事のみにて。

<続き>
 いやはや、ここ3週連続して自分でも解ける程簡単だったのに、今回の「密室美少女」の謎、ちんぷんかんぷんです。

 関東は直撃ではなかったせいか、それ程激烈な風雨、って程でも無し、とは言え、それなりに激しい雨風ゆえ交通機関がちょこちょこストップする中、TXは無事運行、少し早めに茨城を出て、都心では地下鉄を多めに使い無事開演前に池袋に到着、

 聴いたのは立教大オケOBを母体に設立し、弦のトップには元N響などプロ奏者を配し、海外への演奏旅行なども行う上手なアマオケ、マーラーは以前に3番を聴いてます。

9月16日(月・祝) 芸術劇場
 矢崎彦太郎指揮フィルハーモニックアンサンブル管弦楽団 モーツァルト Cl協、マーラー Sym7番
まず最初に矢崎氏の盟友?でありこの団の指導もしていた小松一彦氏の追悼としてプッチーニ「菊」をしみじみした弦の響きで、続いて(自分にはキツい)モーツァルト、Clソロは読響首席も務める金子平。後半お目当てマーラー、第1楽章ソロはユーホではなくてテナーホルン(かワーグナーチューバ)をHr奏者が担当か(6人Hrと並んでいたので)、矢崎氏はやや遅めテンポ基調にアクの無い解釈の下、4本Tpなどブラスの爆発度は低めでまとまり系のサウンド、終楽章コーダでの鐘(チューブラーベル使用)の矢鱈と激しい鳴りが印象的。この時点で2時間半経過、流石にアンコールは無し。

 次回もマーラー、コバケンとの5番とのこと、今日よりずっと熱い演奏になりそう。

 台風去って晴れ、綺麗な月夜になったのはいいんですが、妙に寒いです、茨城では15度を割っていたそう。

2013年9月15日日曜日

台風吹き飛ばすマーラー1番 - 吉田裕史&フィルハーモニア・エテルナ

 昨夜はブエルタ最終章、"魔の山"アングリル決戦をweb観戦、トップ4が残り、そしてニーバリとホーナーの一騎打ちへ、という展開にはゾクゾク、もうすぐ42歳クリストファー・ホーナーがこんなに凄い奴だったとは、不明を恥じるばかり。

 近付く台風18号の影響で早朝から強い雨、気温は最低23度弱、最高29度弱と昨日より低め、でも平年よりは高め、午前中の教え子の団体戦は中止、昼前にゆっくりとアマオケへ、東京に着いた時点で雨はほぼ上がってます。

 聴いたのはほぼ毎年聴いている上手なオケ、マーラーは十束氏が振った5番以来5年振りです。

9月15日(日) すみだトリフォニー
 吉田裕史指揮フィルハーモニア・エテルナ ストラヴィンスキー 火の鳥、マーラー 花の章、Sym1番
最初は花の章、敢えて(版の新しい)1番には組み込まず別個に演奏、強めに吹いていたTpソロがなかなか、続く火の鳥は珍しい1945年版組曲、実演は2度目位か、カッチェイの踊りでのパーカッションの激しい打ち込みが印象的、あと終曲のファンファーレ後半は1945年版はスタッカートかと記憶してましたが、音短めながらぶつ切りにはしておらず。
 そして後半の1番、吉田氏の緩急大きい棒にオケはまずまず応え、クライマックスでは9本のHr、補助のTb(専業)とTp(5人中、下のパートも吹いていた1名がこの時だけHrの後ろに移動)が楽譜通り起立して豪快、Tpのハイトーンも美音できっちり、そしてまたまたパーカッションが激烈な打ち込みで大団円、アンコールは弦セクションの美音を活かしてマスカーニ"カヴァレリア・ルスティカーナ"前奏曲、昨日も聴いたっけ。

 個人的注目終楽章の早業ミュート着脱ファンファーレはTp、Tb共に単独でこなしてました。あとティンパニ2組の片方の奏者が第1楽章後に退場、終楽章前まで復帰せずやきもき、バチでも折れるか、忘れるかしたんでしょうか?

 ホールを出ると青空が出て陽光が射してます! 台風はどうなったんでしょう? 夜になっても月が輝いてます。

 明日も上手なアマオケでマーラー、今度は7番です!

2013年9月14日土曜日

歌と箏のコラボ - 松山美帆・眞智子さんの親子デュオ

 おやおや、自分が海外に行ってる間も阪神派手に負けてるみたい、特に晋ちゃんの聖地不敗神話が崩れたのは痛い。

 昨夜は家に戻るとまたも消してあったTVが勝手に点いており、部屋の温度も28度と軽く30度割れ(涙)、しかもたっぷり録画予約してあった番組のうち2ch(NHK教育)だけ全て録画されておらずショック(涙)。

 理由が全く思い当たらず、2chを点けてみると「現在放送されていません」とBlackOut、受信レベル低下か?とTV側で見ればちゃんと映ってます。その後いくらやっても2chだけHDレコーダー側は映らないまま、結局チャンネル再設定をしてやっと復活、ウチのバカHDレコーダーは1度でも受信レベルが下がるとリセットしないと復活しないのか…。

 嘆く間もなく深夜外に出てHotSpotでブエルタピレネーステージ第2弾をweb観戦、プリトの仕掛けにゾクゾクし、いまだホーナーが力強いのには驚き。

 晴れたり小雨が降ったりと不安定ながら気温は最低22度、最高31度台とこの時期にしてはまずまず、ですが連日35-6度のセビリアにいただけにやや物足りず。

 3時間睡眠で東京に出て昼過ぎまで練習、実質半月やってないのでテニスはボロボロ、なのはいいとして、最後のランニングで膝が外れそうになり慌ててSTOP、一から鍛え直しです。

 因みに体重も懸念通り海外出張で2kg増(涙)、ま、毎朝ビュッフェで腹一杯食べたので仕方無いか…。

 午後は聴きたいアマオケ無く、渋谷に出てタワレコのインストアイベントへ、聴いたのは松山美帆・眞智子さんの親子デュオ、しかも美帆さんのソプラノにお母さんの箏(こと)が伴奏するユニークなコラボ、もう何年もやってる試みとのこと。

 2人のファーストCDから色んな作曲家のアヴェ・マリアを中心に数曲、時にはピアノ伴奏も交え、ボリュームある見事な歌声を聴かせてくれました。

 締めはマスカーニのアヴェ・マリア、だったんですが、それがまんま"カヴァレリア・ルスティカーナ"間奏曲、???と思って調べてみたら、間奏曲に他人が歌詞を付けただけらしい。

 あと「こと」って「琴」と書くものと思ってましたが、パンフでは「箏」と書かれてます。でこれも調べてみると違う楽器らしく、手で押さえて音程を調節するのが琴、"所謂"琴柱"で音程を調節するのが箏、とのこと、しかも今日はその琴柱を曲が変わると12-3個すべて移動&再調整し、時には曲中にも動かしていてビックリでした。

 明日はアマオケでマーラー1番です! とその前に今夜はブエルタも遂に最終局面、"魔の山"アングリル決戦です!

2013年9月7日土曜日

心のジャンヌ - 劇団ゲキハロ 我らジャンヌ~少女聖戦歌劇~

 昨夜の「たべるダケ」、松尾スズキには爆笑し、長谷川初範の贅沢な使い方にビックリ。

 晴れ時々曇り、最低21度台、最高28度台とぼちぼち、徹夜に失敗し来週の学会発表準備終わらないまま、出張荷物(と言っても下着。靴下の替えとノートPCのみ)詰めたリュック片手に教え子の応援へ。

 残念ながら接戦を落とし、これでリーグ戦連敗(涙)、深夜発の飛行機でスペインに向かうのですが、その前に時間あり、一昨日奇特な知人から回ってきたチケットで観劇し、飛行機への恐怖をしばし忘れることに。

 観たのはハロプロ系メンバーによる一連の演劇の一つ、全く区別はついてませんが、Berryz工房とスマイレージがメインキャスト、しかも公演ごとに配役を入れ替える趣向とのこと。

9月7日(土) 池袋サンシャイン劇場
 劇団ゲキハロ第13回公演 「我らジャンヌ~少女聖戦歌劇~」 
ジャンヌ・ダルク焚殺後、「ジャンヌは生きている!」と身代わりを立てて民衆が抗戦する姿を描く歌唱劇、ラストにはじーんと来る場面も。パロプロ勢の歌唱力は人それぞれ、改めて感心したのは熊井友理奈の巨人っぷり(笑)。

 その後羽田空港へ、国際線ターミナルに行くのは初めて、と言うか、そもそも飛行機には乗らないので、人の送り迎え以外で羽田空港に行くのすら初めて、空港内無線LANは電波弱く余り使えず、逆にYahooBB(ソフトバンクBB)の電波の方がよく繋がりました。

2013年9月6日金曜日

ミヤベ流お人好しハードボイルド - 宮部みゆき「誰か Somebody」

 あーあ、一体何カード連続負け越ししてんだか…。

 終日の曇り、雨は降りそうで降らず、朝の最低22度台はぼちぼちながら、日中は最高26度台と低め、ついに部屋の温度も30度を割ってしまい(涙)、昨日の昼飯のせいか体重もまた0.5kg増(涙)。

 週末の国際会議の準備に丸1日あるから余裕だなあ、と思っていたら、発表に自分のノートPCを使えないことを今日初めて知り、よって自分のPCでのみ動作するアニメーションを使えないことが判明、その代案のファイルを作るのに忙殺された1日。

 本日は少し前に読んだ本から、今クールのドラマ「名もなき毒」は同じ主人公の2本の長編が原作らしく、例によってミステリーは原作を読まないと映像化を観られない性質ゆえ、買い置き100円本を捜索、1作目の本作だけ手元にありました。

誰か Somebody 宮部みゆき
 ややマスオさん的状況のサラリーマンの主人公が自転車の轢き逃げらしき死亡事故を調べる羽目になり、その裏に潜む意外な秘密が明らかになります。ストーリーも謎も地味で動きの少ない内容、それでも話のまとめ部分でジンと来させるあたり、さすがの筆力です。

 録り溜めしておいたドラマ版を追っかけ視聴中、第1-2話は原作にほぼ忠実、なだけにTV的にはかなり地味です。

2013年9月4日水曜日

やや寡作な作家の多彩な10編 - 井上夢人「あわせ鏡に飛び込んで」

 阪神にようやく孝行息子現る!ベテランは適宜休ませて、どんどん若手にチャンスを与えて欲しいですね。

 CLマガジンを録画視聴、ああ、アヤックスがまた死のグループに(涙)。

 録画視聴と言えば今週のコマ大、「また1分で解けるバカ問題かよ!」と思わせて引っ掛け問題、見事に引っ掛かりました、素敵です。

 未明には雨音で目が覚める程の激しい雨、朝風呂の時には震度3の割には長く大きく揺れる地震、日中は基本晴れながら時折にわか雨と不安定、最低23度台、最高31度台ととやや高め、雨の合間は梅雨の晴れ間に似た空気感、実際は秋雨の晴れ間か。

 本日も帰省時に手にした短編集から、岡嶋二人解散後、「ダレカガナカニイル…」で感動させてくれた(のにその後作品が少ない)著者の文庫オリジナル短編集です。

あわせ鏡に飛び込んで 井上夢人
 1990年代に発表された短編10本はホラー、サスペンス、リドルストーリーなど多彩な内容、中ではミステリー度やや高めの表題作と「書かれなかった手紙」あたりが印象的(ただどちらも読了して初めて既読の気配、ボケ老人)、あと「ジェイとアイとJI」がプログラミングや人工知能の点で興味深かったです。

 巻末対談で大沢在昌に寡作を叱られてるのが面白かったです。

2013年9月3日火曜日

そこそこ豪華メンバー - Mystery Seller

 ジョシュがフランク・ミアに勝ったのって、結構凄いと思います、相当絞って臨んだのでは。

 昨夜のブエルタ第10ステージ、最後の登りは役者が揃ってきた感があってゾクゾク。ただホーナーの飛び出しと、ニーバリの追走に対し牽制気味に誰も反応しなかったのがちと残念。

 朝24度台と高く、そこそこ晴れていた日中も最高33度とまずまず、ただ時折怪しい雲がもくもく出てきて不安定。

 特にお昼前にはザーッと激しいにわか雨、ツイてないことに丁度その時自転車で近場へ外勤していて濡れ鼠、でもその30分後には青空の下壁打ちが出来、夕方も危険そうな雲出つつも同僚との週一テニスも無事終了。

 本日もお盆の頃に読んだ本、いつも帰省の際に手にする短編集から、錚々たるメンツのアンソロジーにして全作単行本未収録、しかも島田御大の未読作が読める、ってことで100円棚で発見&即買いしたもの、小説新潮(の特集号?)に掲載された作品をまとめたものらしく、続刊もあるっぽい。

Mystery Seller 2010-11年版 新潮社ミステリーセラー編集部 
 島田荘司、有栖川有栖、我孫子武丸、米澤穂信、竹本健治、北川歩実、長江俊和、麻耶雄嵩の8作品、そこそこ著者たちの個性が出つつも唸るほどの作品は無し、島田御大のロマン性と初めて触れた北川作品の2転3転が印象的。丁度これを読んだ数日後、田舎の墓参りで淡いピンクの彼岸花を目にし、御大作の鍵となる花だっただけに強く心に刻まれました。

 どんでん返しへの拘りが印象に残った北川歩実、彼の(彼女の?)作は手元に何冊か100円買い置きがあるので、数冊読んでみることにしました。

2013年9月2日月曜日

少女探偵とクイーン問題 - 麻耶雄嵩「隻眼の少女」

 昨夜のブエルタ劇坂決戦、期待した程エキサイティングではなかったのですが、今年初めてweb中継を満喫、そして今夜はブエルタ前半戦の山場、楽しみです。

 朝は22度台とここ数日では低め(とは言え平年より高め)、昼までは雲ってましたが、すっかり青空になった午後は33度とまずまず、ただ午後に一瞬パラッとひと雨も。

 ネパールから短期ゲストが職場に、英語の発音がインド人に近い感じでやや聞き取りにくく、かなり生返事(主として自分の英語力の問題ですが…)。

 埼玉方面で竜巻が起きたらしく、昨年(だったっけ?)竜巻被害のあったここ南茨城にも警報が出ています。

 本日は少し前、お盆の帰省時、父の検査入院の日病院で読んだ本から、この夏、2010年度のこのミス上位作品(1位「悪の教典」、2位「写楽 閉じた国の幻」、5位「シューマンの指」)を読んできた流れで手に取った同年このミス第4位にして、この年の日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞をダブル受賞(後者は当然ですが前者は微妙に不思議かも)した作品です。

隻眼の少女 麻耶雄嵩
 神話的伝承を有する山村の旧家で起きる連続殺人に挑むは隻眼の少女探偵、とマンガかパロディっぽいプロットとこの著者にありがちな噴飯ものの謎解き、に本をブン投げずに読み進めれば、クイーン的問題にも踏み込んだ(本格マニアには)感動の結末が待っています。タイトルも秀逸。でもマニア以外にはお勧め出来ません。
<< 以下ネタバレなので未読の方は飛ばして下さい! >>
 名探偵 来たのに バタバタ 人が死に って川柳にも素敵な解答を与えてくれます。

2013年9月1日日曜日

9月の猛暑日にショスタコーヴィチ5番 - 横島勝人&渋谷交響楽団

 朝の最低25度台と熱帯夜、ここは内陸なので熱帯夜は猛暑日よりまれかも、数日前「台風で週末は雨」と言ってたのも今は昔、昨日に続きよく晴れて、気温もどんどん上昇し12時前後には35度を突破、今年9度目の猛暑日です!

 早起きして東京に出て午前テニス、午後アマオケ、と典型的休日。都心は午前中に軽く35度に達していて、その気温下で振り回し系の練習をしても全く平気、お盆休みリセットにめげず真夏仕様の身体は出来上がっている模様、でも9月下旬まで試合は無いので余り意味無し。

 午後はベートーヴェンとショスタコーヴィチの5番を組み合わせたプロ、前半のベートーヴェンは苦手科目なので避けたいところ、と井の頭線を駒場東大前で途中下車、3年前からやっていないグロ氷が復活してないかなー、とチェック。

 でもやはり店は閉まったまま、代わりにその近所のスーパーで買ったシャーベットによるシャビ乳で我慢、でも人工甘味料(スクラロース)がやや多めに入っていたらしく後口非常に悪し(涙)。

 焼け付くような暑さもこれが最後かも、とそれを満喫すべく、渋谷まで2駅分を歩き、C.C.Lemonホール、じゃなくて元の名前の渋谷公会堂に着いたのは「運命」の第2楽章の頃、勿論途中入場せず曲が終わるまでロビーで待機。

 ところでこのカップリング、チラシでは「運命」&「革命」との記載、しかし「運命」は日本だけの呼び名とはいえ、その呼称にはそこそこ長い歴史もそう呼ぶ理由も(一応)ありますが、ショスタコ5番を「革命」と呼ぶのはここ10数年の意味不明な流行りに過ぎずその理由も無し、勘弁して欲しいです。

 演ずるは30年の歴史ある団体ながら初めて聴くオケ、渋谷公会堂に入るのも初めてな感じ(忘れる位久しぶり、って可能性の方が高い)。

9月1日(日) 渋谷公会堂
 横島勝人指揮渋谷交響楽団 ベートーヴェン Sym5番、ショスタコーヴィチ Sym5番
上記理由によりショスタコから、弦は音域順に並び、ブラスはアシ無し最小本数、よって第1楽章Hrソロの事前休憩は無し、横島氏は熱血系の棒でメリハリ強くテンポは速め、終楽章前半など弦が付いてこれなくてもどんどん加速、第2楽章最後の1音を強く長くやったのが個性的で、第3楽章では発展途上の弦セクションから劇的な表現を引き出していました。オケではティンパニのキップのよい打ち込みとObソロが印象的、第3楽章から間をおかず突入した終楽章ではブラスがまずまず鳴っての大団円、会場大いに沸いてましたがアンコールは無し。

 終演後も残暑を満喫するべく渋谷をブラブラ、懸案の買い物を思い出してハンズに立ち寄り0.3mm径のピアノ線購入、その後明るい内に地元に帰ると電車を降りるなり「寒い!」そして外に出ると雷雨!でもすぐにやみました。

 調べてみればアキバでTXに乗った午後4時半頃の都心は32度前後、電車を降りた5時半頃の南茨城の気温は23度位、一気に10度近く下がった訳で寒くても当然か。

 今夜のブエルタは山岳としては地味ながら最後は27%の劇坂決戦!プリトの出番か。

2013年8月29日木曜日

ジャッド&アジアユースオケの感動シベリウス2番

 ああ、あっさり連敗、ってか青木って誰? これで今季終了(涙)、あとはせいぜい3位にならない程度に選手を休めつつプレーオフに備えましょう、晋ちゃんもまた中6-7日に戻してあげて。

 連日の夏っぽい晴れ、朝21度台とほぼ平年、午後は最高31度台と昨日に続いての真夏日、でもまだ自室の温度は30度に届かず(涙)、今朝の測定でまたも0.5kg減、3日連続して0.5kgずつ減少はいいペース過ぎてやや不気味。

 夕方は東京に出てコンサート、ほぼ例年聴いているアジアユースオケ、今夜指揮するジャッドはこのオケとのマーラー5番9番で(部分的に)個性的な表現を見せてくれたので楽しみ。

 ただ連れがドタキャン、とは言え過去の経験とマーフィーの法則により、連れのキャンセル時はいい演奏会になる確率が俄然上昇。

8月29日(木) オペラシティ
 ジェームズ・ジャッド指揮アジア・ユース・オーケストラ ウェーバー 魔弾の射手、ドヴォルザーク チェロ協、シベリウス Sym2番
 オケは対向配置で弦バスは左脇に8人ずらり、Tp2、Tb3、そしてHr5本は右奥に、最初のウェーバーは冒頭弱音をかなり強調、続くHrの和音が美音、そして弦の鳴りが抜群、特にVnのキレと伸びは先日のPMFを凌駕し、全体のサウンドも弦基調、続くドヴォルザークVcCでは第2楽章のHrが美しく、終楽章ではコンマスソロがソリスト以上に目立ち、コーダのテンポアップは激しめ、ソロのスティーヴン・イッサーリスはアンコールに2曲、楽しい行進曲(プロコフィエフとのこと)としみじみ定番"鳥の歌"。
 後半シベリウスはTpが3本になり、Hrは6本と多め、そして2管の曲なのに木管が全パート4本! 全員が綺麗に揃って身体を揺らして弾く弦の鳴りが第1楽章からハンパ無く、(元々鳴るように書かれた曲ではありますが)この楽章でこれだけ弦が鳴るのを聴いたのは初めて、間をおかず入った第2楽章、最初はかなり遅いテンポで表情たっぷり、全体的に弦中心の音作りなのか頂点でのブラスの爆発度はやや低め、あと時々個性的な味付け(終楽章3連符のベタ吹きなど)やケレン味ある表現などあり、その歌い回しが各奏者に徹底しているのが見事、終楽章ラスト、コラール部分ではブラスはかなり吹いてくれましたが、最後の3和音はやはり弦中心のサウンド、昨年ジャッドがジャパン・ヴィルトゥオーゾを振った同曲と比べ、意図の徹底度やオケの統一性など比較にならない素晴らしさ、これでブラスの爆発度がもっと高ければ過去同曲随一の感動度だったのでは、アンコールは無し。

 これでアンコールにアンダンテ・フェスティーヴォかカレリアでもやってくれれば泣いたかも。あとアンコールと言えば、ツアー最終日となる明晩やると思われるエニグマ"ニムロッド"をすごーく聴きたい! のですが明日は演目全て苦手科目ゆえ残念ながらパス。

2013年8月26日月曜日

2013 Masaオープンテニストーナメント ひまわり8月大会

 昨日の低温を引きずり今朝の最低18.7度と3週間振りの20度割れ、部屋の温度もあっさり30度割れ(涙)、晴れ時々曇りの日中も最高29.7度と連日の30度割れ、全国でも猛暑日地点ゼロで、これは7月4日以来だとか。

 朝職場に寄ってから東京に出てMasaオープンへ、やはり試合の日は低温(涙)、ただそれと関係なく1回戦シード選手に串団子粉砕され即終了、本日のお小遣いは2100円。

 今日貰ったアドナイス:
・ネットに出た時オープンに早く動き過ぎる。
・バックのストレートが嫌だったのでそれをもっと使い、すぐネットへ。

2013年8月24日土曜日

長旅の後、ちょっと感動ラフマニノフ2番 - 松岡究&合奏団ZERO

 よく分からんけど、阪神頑張ってるらしい。今夜はスポーツニュース要チェック。

 北陸や関西の集中豪雨の影響で電車が遅れ、夜行電車に乗れず大垣駅で夜を過ごし、朝5時過ぎの始発から東海道線を乗り継いで、午後12時半頃に新宿に到着、実家を出てから17時間半経っていて、青春18切符の帰省では最長だったかも、ま、ここから家まではまだ1時間以上掛かりますが(笑)。

 木・金と職場に置いてきた仕事をやらなきゃいけないんですが、途中駅で何度も足止めを食らったり、自分の乗った電車は接続待ちをしてるのに、到着駅ではことごとく接続待ちしてくれた電車がいなかったなど、色んなイライラを我慢した自分へのご褒美に、中央線に乗り換えてアマオケへ。

 小編成ゆえ初めて聴く団体、ブラス・パーカッション中心にアシをいっぱい呼んで大編成曲に挑戦、団の名称からすると会場はなかのZERO、と思いきや、杉並公会堂。

8月24日(土) 杉並公会堂
 松岡究指揮合奏団ZERO R.シュトラウス 4つの最後の歌、ラフマニノフ Sym2番
 前半R.シュトラウスのソリストは松尾香世子 弦がまずまずの響き、(たぶんこの曲を聴く度に思ってるんでしょうけれど)終曲で「死と変容」が出てきてビックリ。後半のラフマニノフ、管は賛助でギリギリの本数揃ってます。第1楽章がかなり遅いテンポで埋もれていたフレーズもよく聴こえたのが印象的、そして白眉は再度音合わせの後の第3楽章、まずClソロがストレートな吹きっぷり、なのにプロを含めても屈指の訴求力、Fl、Ob、アングレなど他のソロも素晴らしく、弦もなかなか、松岡氏は標準的なテンポで特に粘らず全体に一筆書きの表情付け、なのに一音一音に気がこもっている感じでちょっと感動しました。そう感じた人が他にもいたのか、第3楽章後にパラパラと拍手が。ブラスは第1楽章では要所で厚みある響きでしたが、終楽章クライマックスは弦とのバランスを取ったかやや抑えめの大団円、アンコールは無し。

 表情こってり、ってタイプではない第3楽章でこんなに感動したのは初めてです。

2013年8月21日水曜日

ビッグKサマーテニス選手権 2013

 仕事を休み、早起きして東京に出てビッグKサマーテニス選手権に参戦、実は午後に夏休み企画として高校生に研究紹介をするイベントがあったんですが、資料だけ作って同僚に丸投げ、して職務放棄しての参戦、我ながら酷い奴です。

 曇り時々晴れ、最高30度台とギリギリ真夏日になった程度、とまたまた試合の日に限って猛暑になってくれず、あっさり0-6,2-6で1回戦負け、本日のお小遣いは4000円。

 本日貰ったアドバイス:
・ショートクロスをもっと使うように。
・ネットに出た時、ややネットに詰め過ぎ、ロブで抜かれやすいし、強いパスも来やすくなる。

 夕方帰宅すると留守電に父からのメッセージ、かなりお世話になった叔母の容態が急変、今朝亡くなったとのこと。

 慌てて電車や夜行バスを調べても空きのある交通手段無く、明朝一番で帰郷することに。

2013年8月11日日曜日

3連続猛暑日の珍曲レスピーギとラフマニノフ、珍アンコール - 金子建志&千葉フィル

 全国的に記録的な猛暑、とのニュースを見て、いても立ってもいられなくなり、冗談の様に涼しい合宿地の尾瀬を朝脱出、予定より半日早く抜け出したのは、猛暑を満喫したい、ってのもありましたが、午後のアマオケが気になっていたから。

 往きに使った高速バスは午前発のものがないため、沼田まではローカルバス、その後は青春18切符で鈍行を乗り継ぎ帰京の旅、沼田で既にいい感じの、そして高崎では十分満足の熱気でした。

 午後1時半には津田沼到着、ギリギリ金子&千葉フィルに間に合いました。メインはラフ2、実は同じ時間帯にやはりメインがラフマニノフ交響的舞曲、しかも爆演系オケ、ってのがあり迷ったんですが、そちらの前プロはカリンニコフ1番、一方こちらはレスピーギの珍曲、しかも吹奏楽界ではちょっと前の「シバの女王ベルキス」的な流行りとの噂の曲、ってことでこっちを選択した次第。

8月11日(日) 習志野文化ホール
 金子建志指揮千葉フィル チャイコフスキー イタリア奇想曲、レスピーギ 地の精のバラード、ラフマニノフ Sym2番
 最初のチャイコフスキーはまず冒頭ファンファーレでのTbの鮮烈な響きに撃たれました。金子氏はケレン味たっぷりの濃い表現、本曲が如何に節操の無い曲(いい意味で)なのかを思い知らされました。続くは興味津々レスピーギの珍曲、確かにブラス活躍の場が多く楽しめましたが、びっくりする程の激しさや大音響は無し。後半ラフマニノフは思った程濃いめの表現ではなく、標準的な解釈の感、それでも終楽章クライマックス、ブラスのコラールでぐっとテンポを落としたのが効果的、そしてアンコールは予想通りラフマニノフ"ヴォカリーズ"、ただ予想に反し通常の編曲版ではなくて、最初のソロはClでなくHrが担当し、頂点部ではブラスも厚めに重ねて節操無く盛り上がる版、確かスヴェトラーノフ盤はこんな感じのド派手編曲でした。

 期待通りの熱気の中、家に帰ると合宿に出掛ける前は30度前後だった部屋の温度も32度、今年初めて満足出来るレベルになってます。

 調べてみればここ南茨城でも朝の最低27度台と当地にしてはかなり高く、日中の最高も36.8度と今年の最高値を更新、3日連続の猛暑日でした。

 このまま徹夜して明日の早朝は青春18切符による帰省の旅です!

2013年8月8日木曜日

インキネン&日フィルのすっきり幻想

 昨日深夜のNHKでは賞味期限切れのツールダイジェスト、ただ悪魔おじさんが出てこない編集は解せません。

 梅雨明け十日パート2の2日目、最低22.1度は平年、最高33.7度はいい感じ、この夏2度に亘って一掃されたクローバーの白い花が、またも野球グラウンドのほぼ半分を覆っています、約ひと月で復活するらしい。

 夕方は上京してコンサート、数年振りのフェスタサマーミューザ参戦、奇特な知人からの頂き物のチケットです。

 フェスタサマーミューザの公演って休憩無しの1時間プロ、という印象があるので、てっきり今夜もそうかと思っていたら、協奏曲付き&休憩有りのフルプログラム、守備範囲の狭い自分には少しがっかりでした。

8月8日(木) ミューザ川崎
 ピエタリ・インキネン指揮日フィル ワーグナー マイスタージンガー第1幕前奏、モーツァルト PC21番、ベルリオーズ 幻想Sym
 最初はマイスタージンガー、あのむせ返るような過剰さは微塵も無く、かなりすっきり薄味、続くモーツァルトのソリスト原田英代はアンコールにリスト「愛の夢」を。休憩を挟んで幻想、全体にこれも端正で薄味な演奏、4本Fg以外の木管は2本ずつで持ち替えを活用、金管もHr4,Tb3,Tp4(うち2本コルネット)と基本の数、第2楽章は通常版、草笛と鐘は舞台裏右手、その草笛Obとアングレの掛け合い冒頭は指揮せず奏者に任せるスタイル、第4楽章最後の1音を短めに切り、間をおかず終楽章に突入、パーカッションは要所で歯切れよく叩いてましたがブラスは最後まで爆発度低め、その分弦の動きは消されないすっきり系サウンドでした。

 頂いた席はPブロック最前列中央、白状すると、隣席に座る美女が気になって演奏に余り集中出来ず、かと言って声を掛ける度胸も甲斐性も無し(涙)、自分にほとほと嫌気がさしました。

2013年8月3日土曜日

アルミンク&新日、有終の3番

 今朝のボケ老人: 朝出る時、目下読書中の本をテニスバッグに、入れた積りが、取り出してみると既に読了した「シューマンの指」が…(涙)。

 今日も予報より少し天気よく、晴れ時々曇り、ただ朝は最低19度台と寒さを感じる程、早起きして都心に出て午前テニス、午後コンサート、夕方テニス、とそこそこ充実の1日。

 午前中有明でテニスした後、シャビ乳を昼飯代わりに食べながら、夕方同じウェアを再利用するべく天日干し、その後都バスで東京駅を経由して錦糸町へ、気温も最高31度台とそこそこ上昇。

 午後聴いたのは今シーズンで新日を退任するアルミンクの振るマーラー3番、就任記念の3番からもう10年も経ったとは驚き(ボケ老人の時間感覚では5-6年位)です。

 その3番以降、このコンビのマーラーは6番4番9番とそこそこ聴いてきましたが、そのすっきり系の解釈は余り自分の好みでないスタイル、とは言え1番好きな3番だけに見過ごせず、直前に安価入手叶っての駆け込み参戦です。

8月3日(土) すみだトリフォニー
 クリスティアン・アルミンク指揮新日フィル マーラー Sym3番
女声合唱は最初から舞台奥に、少年少女合唱(とチューブラーベル)はオルガン右バルコニーで第2楽章後に入場し、共に出番の前後に起立/着席するスタイル、9本Hrはまずまずの鳴り、Hrソロは色気ある美音、コンマスソロはやや不安定、Tbソロ(♂)は10年前の女性奏者と比べてやや粗い代わり表情は濃いめ、木管ではObは勿論のことアングレに存在感、アルミンクはいつも通りすっきり系ながら、10年前より全体に遅めでテンポの動きも増えた印象、特に第1楽章再現部開始のHr2度目のファンファーレの後半や同楽章のコーダ前のリタルダンドは個性的なレベル、存在感たっぷりのソリスト藤村実穂子は第2楽章後に入場、同時にTpトップが舞台裏へ、ポストHrソロは距離感のあるTpっぽい音色、そして個人的白眉は終楽章の自分好みの遅いテンポ、弦などこのテンポならもっと表情豊かに、と思わないでもないですが、このテンポで崩れず最後まで構築してくれただけで十分、Tpはクライマックス前の弱音コラールも無難にこなし、クライマックスでのハイトーンもバッチリ、全体でもブラス中心にそこそこ分厚いサウンドでラスト1音はかなりの長さ、このコンビのマーラーで初めて少し感動しました。

 さすがにサヨナラ公演とあってかお客さんのお行儀もよく、最後の1音が鳴り終わってからも10秒程の静寂、続く拍手喝采ではスタンディング・オーベーションも多く出てました。 

 その後日比谷に移動して夕方にテニス、コート脇では百日紅が華やかに咲き、コート内では蚊にいっぱい刺されました。

 この夜は首都圏各所で花火大会(本当は夕方のテニスも花火の見える公園を、と思えど実現せず)、帰り道、TXの車窓からもどこかの花火大会の打ち上げ花火が綺麗に見えました。

2013年8月2日金曜日

ミステリー的シューマン論 - 奥泉光「シューマンの指」

 あーあ、阪神余りに景気よく負け続けるもんで昨夜はスポーツニュース後に意気消沈し意識喪失、翌朝6時半に目覚ましで起きれども再度ふて寝、お蔭で久々に夢をたっぷり見ました。

 今日から8月、予報は連日好い方に外れて曇りのち晴れで降雨ゼロ、ただ気温は最低21度弱、最高27度と低め、すっかりチェックするの忘れてましたが、職場構内の百日紅もとっくにピンクの花を付けています。

 本日は週末読了本から、かねてから読みたかった著者で、先日やっと100円棚で発見し狂喜、ちょうど最近読んだ2冊「悪の教典」「写楽 閉じた国の幻」と同年、このミスで第5位にランクインした作品、ってことでその流れで手に取りました。

 奇しくも読了したのはアマオケで(マーラーのついでに)シューマンを聴いた日でした。

 因みに片山杜秀氏の巻末解説(講談社文庫版)はバリバリのネタバレなので要注意です。

シューマンの指 奥泉光
 ある天才少年ピアニストとの出会いと別れが1人称で語られる、ミステリーテイストのある青春小説風、その実ほぼシューマン論、やや美文調は鼻に付きましたが、シューマンにもピアノにも興味の無い自分ですら音楽談義はゾクゾクする面白さ、一般のクラシック愛好家なら間違いなくウケると思われ、後段起きる事件すら不要と思える程でした。勿論ミステリー的仕掛けもありますが、この部分は評価が分かれそう。
<< 以下ネタバレに付き未読の方は飛ばして下さい。 >>
単なる偶然ですが、本作の前に読んだ「悪の教典」と同じ設定があって笑ってしまいました。

 本作を読むまで、これまでの題材から(特に根拠も無く)著者は男性かと思ってましたが、読んでみると女性の筆致に思えました、でも調べてみると「本名 奥泉康弘」、やっぱ男性か…。

 明日はアルミンク&新日のマーラー3番です!