2013年10月31日木曜日

内容を食う紹介文 - 宮部みゆき選「スペシャル・ブレンド・ミステリー 謎002」

 今日も穏やかに晴れ、朝は8度と軽く冷え込みました(でもこれが平年値)が、午後は最高20度台と高めで軽いポカポカ感、昼休みは火曜雨で流れた同僚との週一テニス、軽く汗ばんで体感的には昨日より暖かい、って気がしたんですがデータ的には予報通り昨日よりやや低め。

 構内の駐車場脇に2本並ぶカリンの木、例年10個前後の実を付けるんですが、今年は数え切れないほど生ってます、多分各々100個以上、何故なんでしょう。

 本日は昨日読了本から、秋の課題図書M.コナリーは一休みして、実家に父に持ち帰る用の短編集から、70-90年代の異なる年代の3つの年からベスト・オブ・ベストを選ぶアンソロジー、第1-5巻のうち唯一未入手だった第2巻を先日100円GET、選者は宮部みゆきです。

スペシャル・ブレンド・ミステリー 謎002 宮部みゆき選
 70年代、80年代、90年代から選ばれた8編、オチが洒落ていて意外な都筑道夫「首くくりの木」と相変わらず注意深く丁寧に書き込まれた原尞「歩道橋の男」が印象的、そして何より年度毎に書かれた宮部みゆきの小文が楽しくて最高です。

2013年10月30日水曜日

ムーティ&東京春祭オケのヴェルディ

 爽やかな晴れ、朝の最低13度弱、日中最高22度弱と高め、お盆以降ずっと続く減量モード、体重復帰まであと0.5kgって所まできました。

 午後は講義で横浜へ、それが終わるとコンサートのため錦糸町へ、時間に余裕あり電車賃ケチって東横→地下鉄と遠回り、今夜もスカイツリーが綺麗です。

 聴いたのは例年春に開催している東京・春・音楽祭の一環、ヴェルディ生誕200年記念イヤーの特別公演とのこと、特別編成の桶を指揮するはムーティです。

10月30日(水) すみだトリフォニー
 リッカルド・ムーティ指揮東京春祭特別オーケストラ ヴェルディ シチリア島の夕べの祈り、運命の力、マクベス、ナブッコ
 ぱっと見、オケは都響メンバーが主体か、前半はHr4,Tp4,Tb3そしてチューバの位置にあのT型のコントラバスTb(チンバッソというらしい)が、最初は"シチリア島"序曲、全体に柔らかサウンド、ただ弦はボリュームと伸びがやや不足しブラスも含めて音像は小さめ、パーカッション(ティンパニは外人奏者)のみ要所で激しい打ち込みが印象的、ムーティらしい水際立った切れ味が余り出ておらず驚く程精彩を欠くサウンド、続いて"シチリア島"第3幕のバレエ音楽「四季」、これも曲が単調な上にサウンド小ぶりでやや退屈、休憩を挟み後半はオケ後方ひな壇に東京オペラシンガーズ(男女約50人ずつ)が登場、オケはTpが減って2本に、まず運命の力序曲、やっと弦に少しキレが感じられましたがまだ期待値より低め、続いて独唱者2名が入場し、矢部コンマスの泣かせるソロから始まりオルガンまで加わる"運命の力"第2幕フィナーレ、男声合唱がなかなかの迫力、続いて"マクベス"第4幕および"ナブッコ"第3幕から合唱中心の曲、ここでも合唱が迫力、締めは"ナブッコ"序曲、実演は初めてで序盤がTbの見せ場だってことを初認識、そのTbサウンド美しく、中盤のTpソロも見事、ただ後半追い込む部分のキレはぼちぼち程度とムーティの期待値には遠く及ばず終演、アンコールは無し、アンコール用の楽譜はあったっぽいのに…。

 この音楽祭が"東京のオペラの森"だった頃の東京のオペラの森管は若くてイキのいい奏者がいっぱいで弦などサイトウキネンを思わせる凄い響きがしましたが、現在の東京春祭オケはそれとはキャラが違い、寧ろジャパン・ヴィルトゥオーゾ・オケの如くメンツの割にぱっとしない響きに感じました。

 因みに上記の"チンバッソ"、ワーグナーを意識したヴェルディが、チューバを愛用したワーグナーに対抗して使用し(したがってヴェルディではこっちが正当)、イタリアオケではチューバの代わりによく使われる、との説をネットで目にしました。

 コンサートの時間帯、東京では1滴も降ってませんが、地元南茨城では凄い雨だったとのこと、確かに帰ったら大きな水溜りが一杯ありました。

2013年10月29日火曜日

シリーズ第4作はルーツを辿って一区切り - マイクル・コナリー「ラスト・コヨーテ」

 注目していた「変身インタビュアーの憂鬱」はミステリー色薄めの方向に行きそうで残念、代わりに数話分一気録画視聴した「クロコーチ」は先を読ませない展開で今後も面白そうです。

 曇りのち雨、朝の最低8度台とほぼ平年、日中の最高は16度と低め、週末コタツうたた寝でひいた風邪、鼻水は現状維持で咳が増加、と更に快方モード。

 昼休みは同僚との週一テニス、に出ようとした瞬間、強い雨、であっさり中止、ただ間も無く小降りになったので、小雨の中壁打ちはしっかりやりました。

 先週は共に10個程度の花を付けやや復活気味だった構内の紫フヨウ(ムクゲ)ですが、早く咲いた方の樹はまたも花が1-2個と風前の灯状態に。

 本日も秋の課題図書、M.コナリー作品から、ボッシュが遂に自分の生い立ちに関わる謎に挑む第4作にして、1996年度「このミス」第7位作品。

ラスト・コヨーテ マイクル・コナリー
 ボッシュは上司とモメて停職中、それを機に自身のルーツたる母の死と向き合い独自捜査へ、立場上更に私立探偵色高まり、どんでん返しの余地の無さそうな展開に仕掛けたサプライズは鮮やかですが、フーダニット的妙味は前作より弱め、これで第1作からの懸案事項はほぼ解消し、シリーズの区切りとなる作品であることは間違いありません。

 明日はムーティのヴェルディです!

2013年10月28日月曜日

シリーズ3作目は法廷物+フーダニット - マイクル・コナリー「ブラック・ハート」

 松戸TCからの帰りはより遠い(けれどJR運賃が50円安くなる)松戸へ、常磐線に沿った道が無く途中迷いそうに、松戸駅が見えてから付近に有名ラーメン店があったのを思い出し訪問、すれど長蛇の列!松戸なのに…、即諦めて近くの系列店へ、そこでも3-4人並んでました。

 昼過ぎには職場復帰、ハロウィンに因んだお土産のお菓子を途中購入して持参し、重役出勤を見逃して貰いました、午後の最高19度弱はほぼ平年。

 本日は秋の課題図書、M.コナリーのボッシュ・シリーズから、第3作はいよいよ因縁の事件に踏み込みます、1995年度「このミス」第4位。

ブラック・ハート マイクル・コナリー
 前2作で何度も言及されている、ボッシュが左遷される原因となった昔の連続殺人事件がテーマ、その裁判と同時進行で解決した筈の殺人が再開され、法廷物のテイストに加えて新たな犯人探しの要素も、3作目にして初めてちゃんとしたフーダニットになっていて、一つの証拠から犯人を同定する本格テイストもこれまでで1番、レッドへリングに見事に引っ掛かって大満足、現時点でシリーズ最高作、そして今回のオマージュは登場人物名に。

 原題はコンクリート・ブロンド、邦題も内容とリンクしていい味わいですが、原題にblackが続いた時にそれを拾わず、blackが無くなってからブラックを付ける、と後追い感があって何となく情け無い気も。

KTCオープン 2013

 午前中はKTCオープンに参戦、早起きしてまずテニス道具を回収すべく職場へ、手足が凍える程寒く、それもその筈、その朝6時台は最低5.1度と今季最低、そろそろ朝晩は半ズボンがキツくなってきました。

 喉の痛みは激減、微熱解消、そして鼻水は増加、咳が少々と風邪は快方モードに、初めて訪れる松戸テニスクラブは金町と松戸の間で金町寄り、行きは金町から橋で江戸川を越えて現地へ、予選1回戦あっさり2-8で敗退、11時には暇に。

 本日貰ったアドバイス: ネットにもっと出ること。

2013年10月27日日曜日

ラザレフ&日フィル、隈取りと意外性のマーラー9番

 昨夜12時少し前に帰るとネルソンス&VPOのライブを留守録してる筈のDATが動いてません、何故?どうやらテープの誤消去防止シャッターが閉まっていた模様、中古で貰ったモノなので…。

 痛いことは重なるモノで、HDに留守録されてる筈のスケート・カナダのSPも前半50分しか録画されておらず、レコーダーの液晶表示も50分○○秒のままフリーズ、その割には「東京バンドワゴン」などその後の録画はちゃんとやっているあたりは謎、ともあれ前半だけだと興味のない男子しか収録されておらず残念、ゴールド、リプニツカヤ、そしてオズモンドは見たかった…。

 台風一過?の晴れ、最低7度、最高20度、と日較差多め、一昨晩ひいた風邪、くしゃみは収まり、喉の痛みは漸増、鼻水が少々、そして微熱に軽い頭痛、と本日がピークか。

 テニスの予定無く、午前中は静養し、午後はコンサートで東京へ、今季1番期待しているラザレフのマーラー、彼のマーラーは初めてで想像出来ないし、しかも9番!どんなものが飛び出すか超期待、なのですがなかなか安価入手叶わず苦戦していたところ、奇特な知人から回していただいての出陣、感謝感謝です。

10月27日(日) 芸術劇場
 アレクサンドル・ラザレフ指揮日フィル チャイコフスキー ロココ風の主題による変奏曲、マーラー Sym9番
前半チャイコのソリストは横坂源、アンコールが無くてホッ。休憩後にお目当てマーラー、弦は通常配置、ブラスはHrが5本で1アシだった以外はTp3,Tb3と最小本数、いつもの如く棒を持たないラザレフは第1楽章の開始はややぶっきらぼう、その後もかなり速めのテンポでぐいぐい、スラーのない音型はややアタック強めの表現で隈取り、色んなパッセージをくっきり強調、ただマーラー特有のいびつさの強調や粘りは少なめ、Hrをかなり強めに吹かせ、Hrはソロもかなりの存在感、一方弦はテンポの速さゆえ細かいパッセージでは揃いはいま一つ、芸劇外野席ではffになると届かない印象、あと要所でピッコロのウッドっぽい音色が印象的(メタルの楽器と使い分けていたかも)、第2楽章は普通のテンポ、第3楽章前半はむしろ遅め、また中間部で終楽章の主題を先取りする部分ではかなり遅め、後半の最後でやっと予想通りの驚速テンポになりフィニッシュバッチリ、終楽章は序盤かなり速く、2度目の提示で標準テンポになり壮大な盛り上がり、弦は時にボウイングを工夫してメリハリある表現、その後また速めとなり後半のクライマックスへ、2度ほど楽譜にないパウゼがあり印象的、そして白眉はコーダ、どんどんテンポが遅くなり、1音ずつ慈しむ様に進行、そこまでの無造作な感じからは予想外の丁寧で精妙な結尾に驚き、最後の1音は上げた両手をずっとヒラヒラさせてどこで音を止めればいいか判然としない作戦、同曲最も長いラスト1音となり、音が消えた後も心で鳴っているのか30秒余りずっと手をヒラヒラ、その両手を収めた後もさらに30秒余の黙祷、と沈黙期間の長さもアバド&BPO、ジャッド&アジアユースに匹敵する記録でした。

 曲の性格ゆえか、客席にアピールするラザレフお得意のパフォーマンスは無し、苦手な芸劇でなければ弦もより響いて終楽章はもっと感動したと思います。

2013年10月25日金曜日

シリーズ第2作はアクション度上昇+オマージュ - マイクル・コナリー「ブラック・アイス」

 昨日からの雨は続くも無風でしとしと、と秋雨の如き印象、気温は夜半に記録した15度台以降は台風の運ぶ暖気なのか徐々に上昇、日中は最高23度弱と4日振りの20度超え、午後になってやっと晴れ間と雨が交錯し台風近しの気配。

 ここ数日はほぼ毎日、帰宅すると消した筈のTVが勝手に点いてます。ホントうちのマイナーTV(Dayton)の対応周波数教えて欲しいです、リモコン無くて操作は全てTVの所まで行って上辺のボタン(しかも接触不良)でやってるので。

 本日も先月読んだ本から、昨日に続きこの秋の課題図書、M.コナリーのボッシュ・シリーズ、その第2作です、1994年度「このミス」第9位。

ブラック・アイス マイクル・コナリー
 面識ある警官の自殺に疑問を抱き、一匹狼ボッシュは独自に捜査を進め、やがて舞台はメキシコへしかも麻薬王との対決へ、と今回はアクション度高め、それに加えて終盤ではまたもハードボイルド王道の展開に(しかも某名作へのオマージュ)、ツイストもなかなか。

 やっと原題通りのタイトルになりました。あと上下巻に分かれてないのも好いところ。

 明日はアマオケ、に行くかどうか、そしてシベリウスかラフマニノフかショスタコ、のどれにするか、当日の流れ次第です。

2013年10月24日木曜日

世評の高いシリーズ、第1作はハードボイルドの王道 - マイクル・コナリー「ナイトホークス」

 おえぇ、阪神やっぱ1位抽選、外れ1位抽選と続けて敗北(涙)、昨年ン十年振りに変わった流れは続かなかったか…。
<追記> いやいや、外れ外れ1位の抽選には勝利!岩貞を獲得!しかも近年抽選勝ちまくりの日ハム相手の勝利!


 昨夜の「SPEC 零」、早見優には笑いました、あとスケバン刑事への親子の流れも。

 相変わらずゆっくり近付くアベック台風、影響が徐々に顕在化しほぼ終日の雨、気温も最低14度弱、最高16度とほぼ終日15±1度、午前中は小雨ながら丁度昼休みは雨が途切れて壁打ちが出来てラッキー、午後からは徐々に雨脚が本格的に。

 本格、中でもパズラー至上主義なので、ハードボイルドは苦手、よってマイクル・コナリーは世評が高くても避けてきました。ただ最近異なる2箇所で「コナリーはディーヴァーと並んで近年本格最大の収獲」的な表現を目にして、ディーヴァーは本格じゃないんだけど(笑)と思いつつも、要は本格マニアも喜ぶ"伏線とどんでん返しに満ちた作風"って意味だろう、と解釈、ならば食わず嫌いはイケナイ、とここ1-2年コツコツと100円棚で買い溜めてきました。

 でこの夏、扶桑社から出ている初期作は全巻揃ったので、この秋の課題図書に。

 まずはこの処女作、読み始めたのはスペイン出張から帰った頃、奇しくも主人公の名前がプラド美術館で見たばかりの絵の作者と同じ(と言うか因んだもの)でちょっと驚き、シンクロニシティ?って大袈裟か。

ナイトホークス マイクル・コナリー
 主人公はベトナム体験が影を落とす1匹狼の刑事、事故死と思える事件の背後に潜む大きな企みを自分の過去と向き合いながら暴いてゆきます。設定的には警察小説ながら、終盤はまさにハードボイルドの王道、と手を打ちたくなる展開、期待のツイスト部分はまずまずながら、伏線としては振り返ってみて成程、と言うより不審に思う点の方が多い気も。

 この邦題も悪くは無いとは思いますが、原題の「ブラック・エコー」の方がいいと思います。それ以外にも何となく、訳が所々ヘン。

2013年10月22日火曜日

巨星墜つ

 衝撃のニュース: 連城三紀彦さんが死去
ただただ、ショックです…。

 台風27号の歩みは遅々として、友連れの台風28号も発生、それらの影響まだ少なく、ほぼ終日の曇り、よって最低16度弱、最高19度台と日較差少なめ、今朝の測定では体重は500g程減少、昼飯復活まであと1kg。

 しかし連城三紀彦の訃報、ひと世代下なこともあり泡坂妻夫の時以上の衝撃です。

 '90年代など恋愛小説中心になり、バリバリの本格からはやや離れた印象はありましたが、今世紀になって「白光」「人間動物園」「造花の蜜」など本格味強く稚気溢れるものを出していただけに、まだまだ新作を読みたかったところ。

 今年たまたま手持ちの中から3作も読んだ(上記以外では「夜よ鼠たちのために」)のも何かの縁、追悼の意を込めて、年内にもう1冊ストックから未読作品を発掘して手に取ろうと思います。

 読んだ中での連三紀作品のマイベストは、短編では(月並みですが)「戻り川心中」、長編では「暗色コメディ」、特に「戻り川心中」は島田荘司「占星術殺人事件」と並んで、学生時代にそれまで避けていた国産モノに対する蒙を啓いてくれた、終生忘れえぬ作品です。

2013年10月21日月曜日

旧作知る人にはサプライズとツッコミどころ、若き日のカークとスポック - スタートレック イントゥ・ダークネス

 台風の谷間?の曇り時々晴れ、最低12度台、最高22度台共に平年より高め、土曜に宴会があり日曜は運動ゼロなのにラーメン屋を訪問したせいか、今朝の体重は金曜より1kg弱オーバー、今週も昼飯抜きは継続(涙)。

 昨日異例の早さでコタツ点灯したにも拘らず、今朝も軽い風邪の症状、ここ一週間ほぼ毎日です、で思い出したのが秋の花粉症、ああ、それだったか、と思った瞬間、目が痒く…、思い込みって恐ろしい。

 本日も先週金曜に続きスペイン出張の帰り便で観た映画から、当時公開していたかどうか、って位のバリバリの新作、全く知らなかったんですが、同じJ.J.エイブラムス監督による、カークやスポック達の青年期を描く新しいシリーズの第2作とのこと、なので第1作<'09>を観ていない自分にはとおやっ、と思うシーンがいくつかありました。

スタートレック イントゥ・ダークネス <'13 米>
 若き日のカーク達が謎の人物によるテロに立ち向かい、その流れで宇宙に飛び出すSFアクション、前作未見のせいか、直情径行に過ぎるカークのキャラに馴染めず、未来(パラレルワールド?)と交信出来るのにもビックリ、とは言え、冒頭の掴みはOKシークエンスから終段のアクションまで2時間超を一気に楽しめました。敵役の"シャーロック"B.カンバーバッチの存在感もまずまず、ただ元のTVシリーズ及び初期の映画シリーズ最初の2作に馴染んでいるかどうかで、中段のサプライズが味わえるかどうか、そして後段の感動シーンで素直に感動するかツッコんでしまうか、が左右されるのが一長一短、特にタイトルは旧シリーズを知らないと意味不明なのでは。

 同じ機内で観た「オブリビオン」と同様、劇場の大スクリーン&3Dで観るとかなり印象がUPしそうな映像でした。

<追記>
 どっかで見たことあるなあ、と感じていたスポック役、後で「HEROES」のサイラーと知ってビックリ!

2013年10月20日日曜日

仙台発アイドル・シンガー・ソングライター - みきちゅ

 最高気温17.4度は朝の7時台、そして最低気温13.8度は昼の午後3時台、と全く逆パターンの気温推移、昨日に続き教え子の応援、の予定でしたが朝出る時は降ってなかったのにアキバに着いた時にはすっかり本降り。

 コートへ向かってもバカをみる、とアキバの無線LANの入るマックで待機、11時頃に中止決定、結局夜まで降り続き、1日雨量も約70ミリ、降る時間帯も降った量も予報よりかなり多めでした。

 手ぶらで帰るのも何となく悔しく、午後ちょっと気になるアマオケはあれど、そこそこの時間待ってから本降りの中移動するのも余り気が進まず、ネットで近場のイベントを検索。

 残念ながらクラシック系のインストアイベント見つからず、ただアキバにタワレコがあるらしく、そこで午後1時にアイドル系イベントありとのこと、でこれに決定。

 ヨドバシカメラ内にあったタワレコ秋葉店で聴いたのは仙台を拠点とするアイドル・シンガー・ソングライター?みきちゅ、かなりマイナーと思われ、このインストアイベントも自分で売り込み、PVも自分で作って自分のYoutubeアカウントに上げてるとのこと。

 なのでイベント5分前に行ってもお客さんはパラパラ、ただ始まる頃には気が付けばファンと思われる人達にすっかり囲まれてやや怖い思いをしつつも、全てみきちゅ自身の作詞作曲らしい5-6曲30分を楽しみました。

 その後秋葉で気になるラーメン屋を経由してもかなり明るい内に部屋に帰還、室温20度、にしては寒々と感じ、前は「室温が15度切ったら」が基準だったのに、情けなくも2年前から規制緩和したコタツを堪まらず点灯、ただ10月に点灯したのは多分初めて。

 うっかりコタツで昼寝した後、夕方は大植&東フィルの「ばらの騎士」組曲のFMライブ、かなりいびつな表現にビックリ、近年の大植はマーラーに限らず面白そうです。

2013年10月19日土曜日

ステラ風バック・トゥ・ザ・フューチャー - TAKUMA FESTIVAL JAPAN 晩餐

 曇り時々晴れ、朝の最低13度弱と高めながら、日中の最高19度弱と平年やや低め、ただ1週間前は真夏日だった訳で、この程度でもかなり寒い印象。

 早朝東京に出て、午前中は青山でテニス、午後は横浜に行き教え子の団体戦の応援、東横線白楽駅に初めて降りました。

 夜は後輩の結婚パーティー、ただ開演夜8時半とやや遅め、夕方の空いた時間は池袋に出て観劇、午後5時開演と丁度いい時間、直前格安販売による500円GET、にしては前から8列目とまずまず。

 テレ東深夜枠で感動させられて気になり(2006/12/21)つつも、解散公演でやっと目にすることが出来た東京セレソンDX、その時は喜劇だったので、お得意とされる"泣き"に触れたくて気になっていた、座長宅間孝行の仕切り直し第1弾が本作です。

 昨年のセレソン公演と同様会場は飲食自由、開演10分前に入ると、ステージ上には前説なのか主演の宅間孝行と田畑智子が雑談的にトーク中、終わり際にはサインや握手に応じてました。

10月19日(土) サンシャイン劇場
 TAKUMA FESTIVAL JAPAN 「晩餐」
早くに死に別れて顔を見たことのない母にひと目逢いたくて未来から現代のシェアハウスへとタイムスリップしてきたおっさんが、自分が生まれなかった方が両親が幸せになれたのでは、とこのパターンの常道とは逆に未来を変えようと奮闘するお話、映画で始まり映画で終わる演出(映像には多部未華子がゲスト!)も楽しく、休憩無しの2時間半超ダレずに満喫、ステラ的王道で強引な泣かせにはさすがに涙(田畑智子はやはり上手)、博士役の市川由衣もいい味、ただ最後はサプライズエンディングをもっと演出すべきでは。

 公演中に写メタイムあり、終演後は主人公役中村梅雀がベース片手に出演者全員が観客を巻き込んでのダンスパフォーマンス、その途中に出演者は客席を駆け巡ってハイタッチ、と盛り沢山。

 公演トータル3時間弱は予想より長く、小雨降る中サンシャインからダッシュで山の手経由で恵比寿へ、パーティーにはオンタイム到着、新婦がやけに美人でお客さんにも美人多し、何とお相手はフジの美人記者、司会はフジの局アナ、そして新婦側製作の余興ビデオのナレーションは松村未央アナでした。

 お開き前に脱出しても終電ギリギリ午前様、雨はまだしとしと降り続いてました。

2013年10月18日金曜日

2077年の自分探し - オブリビオン

 やはり巨人(とマー君)は強いですね。

 今朝も10度割れ、まずまず晴れた日中も19度台と共に平年やや低め、部屋の温度もつい先日25度を割ったと思ったら、もう20度近くにまで降下中、薄手の毛布1枚で寝てるせいか、ここ2日は朝起きると軽い風邪の症状が。

 職場構内のサルスベリはいつの間にか花が見えなくなり、紫フヨウ(ムクゲ)の花も2、3個と風前の灯、一方サザンカがあちこちで咲き始め、壁打ち場所の壁とアスファルトの隙間には昨年成敗した筈のセイタカアワダチソウが前の倍の規模で黄色い花を咲かせてます。

 昨日実家から届いた柿を今日も昼飯代わりに3個、一晩経っただけでかなり味が落ちてます。

 本日もスペイン出張の機内で観た映画から、往きは1本しか観られなかったので帰りは3本観よう、と思ったんですが、途中何度か意識喪失したりして、結局2本しか観られず、そのうちの1本、今夏公開したばかりの作品です。

オブリビオン <'13 米>
 異星人の来襲により人類が撤退した後の地球、その監視役を務める男女が遭遇する不可解な謎と、そこから明らかになる意外な真実を描くSFサスペンスアクション、過去のSF名作へのオマージュがチラホラ、謎の女を演じるO.キュリレンコに(普段脱ぎっぷりいいのに)サービスカット無く、そのせいか主人公(T.クルーズ)の同僚役アンドレア・ライズブローの方に肩入れして観てしまいました。

 映像が綺麗なので劇場の大スクリーン、しかも3Dで観ると印象も変わると思います。

2013年10月17日木曜日

クールな選曲と脚ショット - モテキ

 昨夜のセリーグCS第1戦、そろそろ佳境に、と思ったらあっさり放送終了(涙)、延長放送無しかぁ…。

 その後「リーガルハイ」(何故か「リーガル・ハイ」→「リーガルハイ」に)を2話分一気視聴、第1シーズンと変わらずミステリーマインドくすぐる絶妙な脚本です。

 よく晴れて朝の最低7.7度と今季最低、日中の最高は20度台とほぼ平年、昼休みは同僚との週一テニス、コートにまだ水溜りが残っていて驚き、ハードなのに。

 職場に父からの柿第2弾が到着、早速もう5個食べました。

 本日はスペイン出張の際、往復の機内で観た映画から、JALはエコノミーでも新作・旧作併せて数10本、好きな時間に視聴出来るタイプ、片道2-3本は観よう、と思っていたのに、往きの便では乗って間も無く爆酔し、目が覚めたら到着2時間半前、慌てて観たのがラインナップ中最優先だったこの1本。

 数年前テレ東深夜枠でハマったドラマの映画版、原作者自身による書き下ろしストーリーとのことで、後日談ながらお相手は一新されてます。

モテキ <'11 日>
 ややおタクっぽい草食系男子に再び訪れるモテ期を描くドタバタコメディ、フジファブリックの主題歌が流れるだけでゾクゾク、ドラマ版と同様ストーリーに沿った選曲が楽しく、そしてPerfumeにはビックリ! 麻生久美子には笑い泣き、終盤マンション一室のシーンでの長澤まさみの脚のショットが見事、相手役の美女4人のウエートにかなり差があるストーリーだったのがやや物足りなかったところ。

2013年10月14日月曜日

爽やか体育の日に充実マーラー3番 - 現田茂夫&TAMA21交響楽団

 うげぇ、阪神連日のボロ負けであっさり今季完全終了(涙)、今季を支えた中継ぎ陣がヘタってはぐうの音も出ず、ま、俺基本プレーオフ制度には反対だし…。

 昨夜スタート「安堂ロイド」は某SF映画を想起させるプロット、描き方もいま一つ、でも脚本が西荻弓絵だけに予想外の仕掛けに期待。

 昨夜は綺麗な夜空もあってどんどん冷え込み、今朝の最低8.7度と今季最低、日中は最高22度台、風も無く爽やかなテニス日和、ってことで午前テニス、午後アマオケ、と典型的休日、行きの井の頭線では白い神が降臨。

 今日は体育の日、とは言え、未だに「体育の日は10月10日」って刷り込みがあるため、コートで周りに「今日って何の祝日?」って訊いちゃいました。

 午後はアマオケでマーラーを聴くべく東府中へ、競馬開催のお蔭で特急が臨時停車してアクセス良好、演奏はかなり以前に1、2度やはりマーラーを聴いたことがある(気がする)オケ、でもボケ老人ゆえ記憶定かでは無し、そして指揮は以前の神奈川フィルのシェフ現田茂夫、彼のマーラーも初めてかも。

10月14日(月・祝) 府中の森芸術劇場
 現田茂夫指揮TAMA21交響楽団 マーラー Sym3番
現田氏はアク少なくやや速めでかっちりした進行、オケは弦を含めどのパートも安定していてまずまずの実力、冒頭を含め8本のHrの鳴りはなかなか、Tbソロも深々、Tpは4本と最小本数ながら鳴りよく、第1楽章は壮大な響き、ポストHrソロは舞台裏左手からコルネットっぽい音色でかなり上手、途中に2度の音合わせ、第1楽章後と第3楽章後、後者では合唱と独唱者が入場してオケ後方のひな壇へ、あと気が付けば1stTpアシの位置にポストHrソロの女性奏者が座っていたので、彼女もこのタイミングに入場したのかも、第4楽章では美音のHrトップがアルト独唱と同じ位目立ち、第5楽章では女生徒主体の児童合唱が相場より少ない人数(32-3人)ながら十分な声量、終楽章はアタッカで入るため、合唱をいつ座らせるかそれぞれ工夫があるんですが、今回は終楽章に入る前に休止を置き、合唱を座らせる、という初めて見る趣向、終楽章はかなり速めのテンポ、そのせいか弦の表現にエッジが効いて訴求力あり、クライマックス前のppコラールのTpもまずまずこなし、最後は分厚く豊麗なサウンド、そしてここまでケレン味少なめだったのに、最後の1音はかなーり長め、と言うか無理がある位の長さで印象的でした。

2013年10月13日日曜日

女の骨肉バトル - 2LDK -2013-

 サントリーでノット&東響を聴いた後、六本木まで歩いて移動して観劇、例によって奇特な方からの頂き物チケット、堤幸彦が演出、そしてグラドルの佐々木心音が主演、ってことで参戦決定、窓口で渡されたチケットは前から4列目、とまずまずの臨場感。

10月13日(日) 俳優座劇場
 2LDK -2013-
ルームメイトにして同じ事務所に属す女優の卵2人の壮絶バトルを描く密室劇、演ずるは若手女優2名のみ、そしてキャストは日替わり、この日は佐々木心音vs.仲原舞、想像より大人しめのストーリーでしたが、テンポよく1時間半一気に楽しめました。舞台経験豊かな仲原舞は元より、佐々木心音が達者で驚き。

 この舞台、キャストは6通りあるんですが、個人的には渡辺舞vs.足立梨花の組み合わせ(18日)を観てみたいところ。

ノット&東響の豊麗アルプス

 うう、予定通りとは言え、CS初戦はマエケンに完敗、晋ちゃんの聖地不敗神話の神通力頼みは甘かったか…。

 昨日の真夏日から一転、夕立から気温は急降下して夜10時台には15度を割り、朝の最低は10.6度と10月に入って初の平年割れ、半日で20度近く降下したことに、早起きして東京に出て午前テニス、午後コンサートと典型的休日。

 よく晴れていた日中は最高25.2度と夏日に届きましたが、テニスをするにはやや風強め、昼過ぎには練習を上がってサントリーホールへ、来シーズンから東響への音楽監督就任が決まったJ.ノットのお披露目公演、アルプスSymです。

10月13日(日) サントリーホール
 ジョナサン・ノット指揮東響 R.シュトラウス 最後の4つの歌、アルプスSym
オケは弦バスが左奥に来る対向配置、前半は歌曲、ソリストのクリスティーネ・ブリューワーは巨体、声も巨大。後半のアルプスSymはTp5、Hr9(何と前半ソロを執ったハミルは下パート、ワーグナーチューバ持ち替え組の4人に!)、ノットはやや速めテンポでオケを開放的に鳴らしつつぐいぐい進み、豪快な一筆書きの感、バンダが舞台裏から響く中、弦も伸びやかに鳴り、頂点でのハイD含めTpのハイトーンもばっちり、国内オケで聴いた同曲では1番豊麗な音響が楽しめた印象です。

 ノットの指揮と言うと、バンベルク響とのマーラー5番を聴いてる筈なんですが、余り強い印象が残ってませんでした。ただ日記を読み返してみるとその時もオケを開放的に鳴らしていたらしく、今後東響とのマーラー、R.シュトラウスは楽しみかも。

 この後六本木に移動して観劇、その感想はまた次の記事で。

 明日はアマオケのマーラー3番です!

2013年10月12日土曜日

ボットスタイン&エル・システマ・ユースオケ、やや大人しくなったヴェルディとショスタコーヴィチ

 朝の最低20度台、最高30.4度と昨日を上回る陽気!遂にここ南茨城でも最も遅い真夏日を記録、因みに都心は31度台で最遅真夏日記録を更新中。

 朝は早起きして東京に出てテニス、その後コート近くのネットの繋がるファミマへ、ペトレンコ&オスロフィルのe+先行発売日、過去2度跳ね返された芸劇公演の最安席を3度目の正直でGET!

 夕方はカラカスユースオケの第2日、それまではよさこいのパチもんで賑わう池袋でブラブラ、開演前には山椒の効いた舌の痺れる汁無し坦々麺へ、唐辛子の辛さには強いのですが山椒の痺れは口に合わず途中ギブアップ、連れに助けてもらいました。

 メインはショスタコ7番だけにワクワク、また昨日の指揮は気心知れた音楽監督パレーデスでしたが、今日は客演っぽい感じのボットスタインです。

10月12日(土) 芸術劇場
 レオン・ボットスタイン指揮エル・システマ・ユース・オーケストラ・オブ・カラカス ヴェルディ 運命の力、モーツァルト 木管楽器のための協奏交響曲、ショスタコーヴィチ Sym7番
 最初は昨日と同じ曲で編成も同じ、ながらテンポは遅めで表現もやや平板、やはり客演だと遠慮があるのか特色の弦セクションのキレと勢いが少し殺がれた印象、それでも芸劇外野席としてはゴージャスなサウンド、続くモーツァルトでは楽団員のソリスト4人(Ob,Cl,Fg,Hr)が前に出て演奏、ただ苦手科目ゆえほぼ意識失ってました(済みません)。
 後半お待ちかねショスタコ、木管は倍管ながらは金管は通常編成でHr4,Tp4,Tb3、そしてバンダはオルガン左にHr4、右にTp3,Tb3、冒頭弦の動機は同曲過去最高の厚みと迫力、ボットスタインはクセの無いテンポと表情付け、特に中間2楽章はやや大人しめ、しかも第2楽章でバスクラ不調トラブルあってその後クラ全体も勢い不足の感、それでも第1楽章中盤と終楽章の盛り上がりではブラスは昨日より強めに吹き、弦は勿論かなりの音量で豪快壮大な音場が現出、アンコールは昨日同様、暗転→ジャケット着用の流れから、シモン・ボリバル・ユースオケでは定番のヒナステラの激しい舞曲を踊り付きで、ここで初めてTp、Hrが全開になり、これが本日の個人的白眉、ただアンコールはこれ1曲のみですぐジャケット投げ込みパフォーマンスに移行しました。

 やはり指揮者が変わるとサウンドも変わるようで、弦のマッシブな音圧は昨夜と同じでしたが、キレや明晰さはかなり減じた印象、振り返ってみれば、シモン・ボリバルユースの魔法のサウンドも、ドゥダメルの棒あってのモノだったのかも。

 地元に戻るとかなり激しい夕立のあった気配、さすが季節外れの真夏日。

 明日はノット&東響のアルプスSymです!

2013年10月11日金曜日

パレーデス&エル・システマ・ユースオケ、異次元サウンドのヴェルディとチャイコフスキー

 昨夜スタート「独身貴族」、内容に目新しさはありませんが、小道具や音楽には映画愛が詰まっていて楽しいです。

 午前中の試合にサクッと負けて、午後は職場へ、でもまた夕方は東京に出てコンサート、今夜からカラカスのユースオケ2連戦、魔法の如きクリアなサウンドに驚愕したドゥダメル率いるシモン・ボリバル・ユース・オケの弟分、とのことなので期待。 

 しかもこのオケ、実は2年前の3月に来日してサン=サーンス3番&ショスタコ10番、という重量プロを演る筈だったのに震災で来日中止、との因縁もあって、個人的には待ち望んだ公演、プログラムが変わったのは残念ですが。

10月11日(金) 芸術劇場
 ディートリッヒ・パレーデス指揮エル・システマ・ユース・オーケストラ・オブ・カラカス ヴェルディ 運命の力、グリーグ PC、チャイコフスキー Sym5番
 最初のヴェルディはHr8、Tp4、Tb6、そして木管は全パート6-7本!とほぼ倍管、弦もたぶん通常の倍近い数で例えば弦バスは15-6本!細かく表情を付け、テンポの出入りも激しいパレーデスの棒の下、特に弦セクションは一糸乱れず怒涛のクリア&豪快サウンド!芸劇外野席で弦の音圧を感じるのはドゥダメル&シモン・ボリバルユースに続き人生2度目の衝撃体験!そのコンビと比べると管セクションの精度、そして弦の揃い方とクリアーさは落ちますが、バッチリ嵌った時の弦の音圧は上を行くかも。続くグリーグのソリストは萩原麻未、アンコールには有名なアヴェ・マリア(グノー?バッハ?)。
 後半チャイコは木管はヴェルディと同じ本数ながら金管は少し増えてHr8、Tp6、Tb6、Tuba2と完全に倍管、パレーデスは全4楽章を続けて演奏、ここでも細かくテンポを動かしケレン味たっぷり、終楽章序奏最後のHrのコラールを全て強く吹かせ、続く主部を異様な速さで入ったのが特に印象的、まずまずのブラスの鳴りとそれを圧倒する弦でフィニッシュした後、ブラス陣が退場、まず弦中心のアンコールか、と思うと会場が完全に暗転、明かりが灯った時には(TVクルー含め)全員が国旗をあしらったジャケット着用、ブラスもちゃんといます。まず"サムソンとデリラ"バッカナールを聴いたことのない超速テンポで、続いて民族曲風の舞曲(ティカティカ?)と定番の"ウェストサイドストーリー"マンボを奏者の踊り付きで、そして最後はシモン・ボリバルユース2日目の時と同じくジャケットを客席に投げ込むパフォーマンス、勿論会場大興奮です。

 萩原麻未さんはアンコール前にいっぱい喋ってたんですが、音の届かない芸劇外野席では全く聞こえず、それを考慮すると、このオケのハマった時の弦の音圧の凄さはVPO、BPO、IPOやサイトウキネンですら聴いたことのない異次元サウンドでした。

 明日は2日目、しかもショスタコ7番です!

秋季ロイヤルSCオープン 2013

 よく晴れて最低20度、最高29.1度と気温かなり高め、都心では史上最も遅い真夏日になったとか、南茨城は30度に届かず残念。

 午前中はロイヤルSCオープンに参戦、エントリー数少なく、予選の1回戦が即決勝、関西から来た学生に手も足も出ず0-6,0-6と瞬殺、昼過ぎには職場復帰。

 本日貰ったアドバイス:
サーブが一本調子にならないよう、球種を変えること。

2013年10月10日木曜日

白き蝶の結ぶ環 - 道尾秀介「光媒の花」

 台風が運んでくれた?暖気か朝の最低20度超と高く、うろこ雲と灰色の雲が交じっていた日中の最高26.8度もまずまず、ただここ数日各地で真夏日を記録してるのに、関東、特に南茨城はそれに乗れてません。

 昨夜の焼肉食べ放題による影響怖く、朝の体重測定はおそるおそる、+0.5kg、この程度で済んでホッ。

 朝飯のシリアルを通常の半分に、昨日実家から職場に届いた柿にやっと会え、一晩過ごしても何とか許容範囲の鮮度、朝昼兼用に3個食べました。

 本日は先月読んだ本から、国産短編物が好きな父の様子を実家に見に帰った際に携えたもの、今年読んだ道尾作品は今のところ短編集のみかも。

光媒の花 道尾秀介
 主人公が移り変わる6つのロンドを白い蝶が繋ぐ連作短編、著者お得意のひねり・反転はかなり少なめ、つまりミステリー度も低め、より一般文芸に傾斜した作品と思われます、敢えて選ぶと「風媒花」あたり。

 明日はカラカス・ユースオケ2連戦の初戦、メインはチャイコ5番、余りチケットを無料で提供してますので、ご興味ある方は本館トップページをご参照下さい!

2013年10月8日火曜日

泡妻流青髭公は驚愕のファイダニット - 泡坂妻夫「黒き舞楽」

 小岩OPの帰り道、コートと新小岩駅の間にある有名ラーメン店で昼飯、と思ったんですが長い列!諦めてシャビ乳で昼飯代わり、これが美味しいのもあと何週間か。

 職場に戻ったのは夕方少し前、でも試合の待ち時間で1冊本が読めました。

 実は家を出る時に読む積りだった本を手にするのを忘れ、読んだのは職場に予備として置いてあった本を朝携えたもの、名匠泡坂妻夫の中後期(1990年)?の長編、と言うか文庫約180頁と中編の分量です。

黒き舞楽 泡坂妻夫
 妻が次々と亡くなる青髭公の如き男の謎を、彼に惹かれる女性の視点から人形浄瑠璃や江戸趣味、そしてお得意のからくり趣味の装飾を施して描く官能系ゴシック恋愛小説風、その実、終段明かされる驚愕の真相に至り、伏線を回収するファイダニットであることが判明してビックリ、さすがです。

 縄田一男による巻末解説(新潮社文庫版)は本作の理解を深める興味深い内容ですが、本編読了後に読んで下さい。

2013 小岩オープン

 台風の影響は関東は少ないのか、昨日以上の陽気、青空に入道雲、気温も最高29.5度ともう少しで真夏日の勢い、朝職場に出てから東京に出て小岩OPに参戦。

 本戦1回戦、珍しくベテラン同士の対戦、なのに向こうの球が倍程速く、しかも左利き、それ以前に自分のプレーが酷過ぎ、0-6,2-6とほぼ瞬殺、本日のお小遣いは1700円。

 今日貰ったアドバイス: 相手のバックをもっと攻めるべし。

2013年10月7日月曜日

青い古典、30数年振りの再訪 - 青い体験

 昨夜の凱旋門賞にはしばし絶句、世界は広い、ま、それでこそ"日本競馬界の悲願"の言葉に相応しいとも。

 台風の合間の晴れ間、気温も最低20.1度、最高26.6度と高め、期待した真夏日には遠く及びませんが、ツクツクボウシは元気に鳴いてます。

 本日は久々に映画から、子供の頃2-3度は観た古典をノーカットノーボカシで観たくなり、セビリアのホテルでダウンロード、帰ってからPCで視聴、ラウラ・アントネッリ、と言うだけで(下半身が)反応する中年男性は多い筈(笑)。

青い体験 <'73 伊>
 母が死にお色気たっぷりのお手伝いさんが来た一家で起きるドキドキ体験を描く青春コメディの古典、ジジイになって観ると主人公アレッサンドロ・モモに全く共感出来ずストーリーに入り込めない一方、ラウラ・アントネッリの肉体の放つ魅力により反応する自分がいますが、ラストの嵐の夜の場面はやはり素晴らしいです。

2013年10月6日日曜日

某局暴挙が繰り返された日の祝典、松、オルガン - 田部井剛&ザッツ管弦楽団

 おえぇ、昨夜の世界選手権種目別初日、演技順は"男女男女男"かな、と思ってたら待てど暮らせど女子の演技放送せず、結局1時間40分の放送枠で女子の演技はぴったり5分のみ!ひ、酷い、と言うか、狂ってます。

 因みに丁度その裏の時間帯の日テレでは、野島伸司作品「49」と福田雄一作品「裁判長っ!おなか空きました!」が連続する豪華なラインナップ。

 朝の最低17度台、日中は3日ぶりに20度を超えましたが、予報ほど上がらず23度台と夏日に届かず、それでも平年より高め、ツクツクボウシの声もかろうじて、関西各地では真夏日になったとのこと、羨ましい限り。

 早起きして東京へ、午前練習、午後アマオケ、と典型的休日、台風の影響かいつ降ってもおかしくない空模様でしたが、無事昼過ぎまでプレー、途中強い陽射しも、ただ大した練習もしてないのに後で足が痛く、ホント練習不足でトホホです。

 ところで今週はミスターSと読響がショスタコ5番を4回も公演するのに、予算内チケット入手叶わず、正確に言えば4日のチケットは可能だったんですが、ド平日のマチネー、しかもこの公演だけ前座がベルリオーズ"ロミジュリ"からショパンPCに変えられている、と謎多くパス、ところが最終日、本日のみなとみらい公演が昨日ギリギリ予算内入手出来そうに。

 しかーし!同じ時間帯にはアマオケながら大好物の祝典と松、もうこっちを聴く気分になっていたのでスクロヴァは泣く泣くスルー(涙)、って訳で錦糸町で聴いたのは「ザーッツ」の開演前アナウンスが楽しい(笑)オケ、その名調子?はホールが変わっても健在です。

 因みにメインはサン=サーンス3番、先日チョン&フランス国立放送フィルで聴いたばかり、しかも昨夜はFMライブでビリー&VSOでも聴いてます。

10月6日(日) すみだトリフォニー
 田部井剛指揮ザッツ管弦楽団  ショスタコーヴィチ 祝典序曲、レスピーギ ローマの松、サン=サーンス Sym3番
 最初は祝典、本隊Hr5、Tp4、Tb3に加え、バンダはオルガン左にTp4、右にHr4、Tb3と豪華!演奏も豊麗にして、ラスト1音はケレン味たっぷり。続く松は本隊Tp3、Tb4、そしてHrが8本!バンダはオルガン左脇にTp4、右にTb2、カタコンブでのTpソロは舞台裏(たぶん)ながら音像近く、ジャニコロのナイチンゲールは(半分意識を失っていたので定かではありませんが)鳥笛かと思ったら口笛も使っていたとのこと、アッピアは本隊・バンダともなかなかの鳴りで壮大、ラスト1音は長めかつクレッシェンド!
 後半"オルガン付き"では弦がいい鳴り、ブラスも第1楽章からいい吹きっぷり、1アシ付けて4本のTp、フランス国立放送フィルはキマらなかった終楽章中盤のハイトーンも何とか吹ききり、終盤何度も激しいアッチェレをかける田部井氏の熱い棒の下、壮麗な大団円、アンコールは2曲、まずオルガンを利してマスカーニ"カヴァレリア・ルスティカーナ"間奏曲を粘り少なく、続いて指揮者・団員とも恒例?のコスプレでパイレーツ・オブ・カリビアンを豪快に、Tpの高音が多くて大変そうな曲でした。

 一昨年のこのオケによるマーラー5番の日記にも、フジの中継に関し「体操世界選手権種目別、日本人の出ない種目(女子跳馬)を一切放送しない(結果のみ)という暴挙」と同じこと書いてました(笑)。

 夕方家に帰ると尾高&東フィルのショスタコ5番のFMライブ、スクロヴァ聴けなかったからこっちで慰めに。

 これから凱旋門賞、もうワクワクを通りこしてドキドキです!

2013年10月4日金曜日

A.デイヴィス&BBC響、アンコール壮快イギリスプロ

 最近TBSの深夜を見ていると「たとえば、愛」の再放送がTBS有料チャンネルでやる、との情報しきり、羨ましい限りです。

 朝方に雨、日中は曇り、夜また雨、最低15度弱、最高19度弱と寒かった1日、月曜から4日連続で昼飯抜いてますが、たった0.5kgしか減ってません(涙)。

 キンモクセイの香りがどんどん声高になる反面、構内のサルスベリは虫の息、紫フヨウ(ムクゲ)も花が少なくなりました。そしてここ数年減っていた狂い咲きのツツジが盛大に咲いてます!

 同室の同僚が出張や休暇等で全員出払ってるのをいいことに、夕方職場を早めに脱走してみなとみらいへ、A.デイヴィス&BBC響のイギリス(がメインの)プロです。

 BBC○○、ってオケは何度か聴いてます(BBCフィルとか)が、実はご本家BBC響は(招聘元が変なのか)妙なスタイルの来日公演(1公演だけ、とか)多く、これまで縁無し、やっと英国5大メジャー制覇が叶います。またA.デイヴィスの指揮も初めて。

10月4日(金) みなとみらいホール
 アンドリュー・デイヴィス指揮BBC響 エルガー 威風堂々第1番、モーツァルト VnC5番、V.ウィリアムズ Sym2番
 最初のエルガーは気張らずカチッとした演奏、人の良さそうな小太りのおっさん、って感じのA.デイヴィスは棒を使わないスタイル、続く協奏曲のソリストは神尾真由子、苦手モーツァルトでこの曲は長過ぎ、アンコールが無くてホッ。
 後半LVW2番は実演初体験、オケは弦管共に堅実なイメージ、弦はボリューム程々ながら均質な響き、木管金管共に各パート堅実、特に横に5本並んだHr、ソロは色気無いながらこれも堅実、全体でもいい鳴り、両端楽章頂点でのブラスの見せ場は8分程度の鳴りで全体のバランス重視のサウンドか、寧ろ第2楽章の叙情豊かな表現と中盤の分厚い盛り上がりが印象的、終楽章が静かに終わった後、10秒以上の黙祷。アンコールはまずパーセルの曲のストコ編曲版を弦楽で美しくしみじみと、そしてブリテン"ピーター・グライムズ"4つの海の間奏曲から1番激しい曲を、ブラス中心にこれまで聴いた同曲では1番の激しさで、個人的にはこれが本日の白眉。

 LVW2番に関しては他に比較する実演が無く定かではありませんが、威風堂々と同様、力まずまとまり系かな、って印象でしたが、アンコールだったせいかブリテンはやや粗くハジケ気味で壮快でした。

2013年10月2日水曜日

ツイストいっぱい連作、北川流私立探偵 - 北川歩実「天使の歌声」

 気になったニュースその1: BPO、朝日放送の報道に勧告
えっ!ベルリンフィルがどうしたの?と思ったのは自分だけ?

 気になったニュースその2:ジュリアーノ・ジェンマさんが交通事故死 75歳
中学の頃、浴びるほどマカロニウエスタンを観ました、合掌。

 昨夜の「ガールズトーク 薔薇組」は前哨戦の趣でいま一つでしたが、黄色の横田の再登場には笑いました。

 あと体操の世界選手権、17歳白井の4回ひねり、目が回る凄さです。女子の地上波中継はあるんだろうか…。

 台風22号が更に接近、強い雨風、と思ったら青空が出たり、と不安定、朝の最低21度強とかなり高めながら、「台風の運ぶ暖気で日中は30度近くまで」なる予報に反し最高は24度と気温は安定、夕方には青空の範囲が急増、もう通り過ぎたのかも。

 ただ雨上がったなー、と思って外に出た昼休み、壁打ちをした時だけかなり降って、やめたら上がったのは納得行きません、シューズに穴が開いていて両靴下ともズブズブ(涙)。

 本日も手元にあった北川作品から、2001年前後に雑誌掲載された連作短編をまとめたもの。

天使の歌声 北川歩実
 私立探偵が挑む6つの事件、プロットがサスペンスから探偵小説寄りになった分、ほぼ全作が多重解決&どんでん返しに拘っていて楽しく、どれも甲乙付け難いですが、敢えて選べば「絆の向こう側」あたり、ただそのせいか、唯一どんでん返し色が薄く物足りなかった表題作が逆に印象に残ったりもします。

2013年10月1日火曜日

ツイスト増加の第2短編集 - 北川歩実「虚ろな感覚」

 今夜から「ガールズトーク」が復活、楽しみです。あと洋モノ「HOMELAND」にも期待、懐かしやクレア・デーンズ(「アンジェラ15歳の日々」)が出てるので。

 またまた台風接近中らしく、早朝に強い雨、その後も曇り時々雨、朝の最低19度弱と高く、日中の最高23度台はほぼ平年、職場の門を入った所に毎年咲く彼岸花、今年も堂々と咲いてます、赤白交じってますが、白(微かにピンク)が主体。

 本日はここ数回の帰郷で読んだ本から、手元にある北川作品読んでみよう企画第3弾は第2短編集(たぶん)、2000-2002年頃に雑誌掲載された作品を集めたもので、タイトルは第1短編集同様、収録作の題ではなく、そこそこ共通するテーマ。

虚ろな感覚 北川歩実
 第1短編集「もう一人の私」と比べてどんでん返しへの拘りが増加、その分、長編ネタ?盛り込み過ぎ?と贅沢な感想を持ってしまう作もちらほら、7編どれも楽しめましたが、一番印象に残ったのは二転三転サスペンス「幻の男」。