2013年11月30日土曜日

ヤマハの歌姫 - 山崎あおいさんのボーカル

 朝の最低1度、よく晴れた日中の最高13度台とやや高め、と思ったらほぼ平年、早起きして東京に出て昼過ぎまで練習。

 コート近くの梅林公園には霜柱、今年初めて踏んだかも。尤も都心ですらあるんだから、地元茨城ではざくざく立ってるんでしょう、気が付かないだけで。

 帰り道、新宿タワレコに寄って女性ボーカルを聴いてきました、山崎あおいさん、ヤマハのコンクール(昔ポプコンって言ってたやつ)出身にして現役慶応大生のシンガーソングライター、この秋発売の新曲を含め5曲、ギターの弾き語りで披露してくれました。

 バックにキーボードと2ndギターも従えており、ヤマハとしてもそこそこ力を入れているシンガーかも、ただ曲想がaikoと少しかぶってる印象(あとmiwaっぽいテイストも)で、かつ歌唱力もそんなに無いので、もっと個性を出さないと難しいかも。

 明日はアマオケでマーラー!と言いたいところですが、諸事情により音大フェス3日目に参戦します!

2013年11月28日木曜日

シリーズ第5作はボッシュ史上の重要作 - マイクル・コナリー「トランク・ミュージック」

 穏やかな曇り時々晴れ、朝の最低5度台、日中の最高16度台共に高めで、湿度があるせいか春に近いポカポカ感です。

 一昨日だったか、同僚との週イチテニスの帰り道、構内の白とピンクのサザンカの花のそばでモンキチョウがひらひら、11月でもいるんだ、と思う一方、秋の虫と言えば、赤とんぼの群舞を今年見ていないなあ、って気も。

 本日はこの秋の課題図書、M.コナリー作品から、ボッシュ・シリーズの第5作です。

トランク・ミュージック マイクル・コナリー
 トランクに詰め込まれた死体には組織犯罪の匂い、殺人課に復帰したボッシュがチームを率いて捜査、と過去最も警察小説スタイルに近い流れ、これまでと趣向の違うサプライズはあれど、謎解き的興趣は低め、その代わり運命の再会もあり、これまでボッシュの"過去"にあった焦点が"現在"に移った分、ボッシュ史的には前作「ラスト・コヨーテ」以上に大きな転回点となる作品かも。

2013年11月26日火曜日

ポオが呟く初のノン・シリーズ・サスペンス、実はリンク - マイクル・コナリー「ザ・ポエット」

 昨日は日中12-3度までしか上がらなかったのに、爆弾低気圧が通り過ぎる夜になって気温が上昇、夜9時には18.8度を記録、ただ茨城では風は強かったですが雨は少なめ。

 その雨がすっかり上がった朝はかなり濃い霧、最低8度台とかなり高く、10時頃その霧が晴れると青空、日中もぐんぐん上がって最高18度台、もう殆ど葉も落ちた構内の紫フヨウ(ムクゲ)、先週1輪だけ残っていた花がまだ枝の先に!ドライフラワー化しているのかも。

 本日は少し前に読んだ秋の課題図書M.コナリー作品から、デビュー5作目にして初のノンシリーズ作品です。

ザ・ポエット マイクル・コナリー
 自殺と断定された兄の死に不信を抱いた新聞記者の1人称記述(コナリー初!)による調査を軸に、並行する3人称記述も交えつつ、背後に潜む殺人鬼の存在やFBIとの共闘へと展開してゆくサスペンス、しっかりヒネリもあり手堅い内容です。珍しくレッドへリングには引っ掛かりませんでしたが、手法がご都合主義で少々あざと過ぎるため、真相を知っても腑に落ちる感は低め、そして意外な部分でボッシュ・シリーズとのリンクがあります。

 著者の過去作品との相似点があるのと、期待値が上がっているのとで評価はぼちぼちですが、もしこれがコナリーの初読作ならば、もっとポイントが高くなると思います。

 ともあれ、本作は今後更にボッシュ・シリーズとの交叉点が増えるらしいので、やはり"コナリーは発表順に"を遵守したいと思います。

2013年11月23日土曜日

北原&武蔵野音大のショスタコ10番、マテシッチ&昭和音大のチャイコ4番

 朝は軽く冷え込み零度台、日中は15度に届かず14度台とほぼ平年、返事待ちで身体を空けていたため午前中の練習をキャンセル、したのに結局空振りで午後のコンサートまですっかり暇、朝ゆっくりしてから都心に出て、まず学園祭に寄って後輩に差し入れ。

 午後池袋で聴いたのは音大オケフェスの2日目、特に武蔵野音大のショスタコ10番、ショスタコを得意とする北原幸男が振るので楽しみ、前回彼のショスタコを聴いたのもこの音大フェス、5番でした

 また後半はチャイコの4番、チャイコフスキーは守備範囲ぎりぎりなのに、今週は2度の5番に続きこれで3度目、1週間に3度(メインで)チャイコを聴くのは生涯最初で(たぶん)最後と思われます。

11月23日(土) 芸術劇場
 北原幸男指揮武蔵野音大管弦楽団 ショスタコーヴィチ Sym10番
最初は昭和音大によるファンファーレ、ステージ前方で奏され鳴りはまずまず。続いて武蔵野音大によるショスタコ、弦は音域順に並びトップ脇には先生っぽい奏者も、Hr5,Tp4,Tb3、うちTpとTbは全員女性!北原の堅実系の棒の下、まとまりある演奏でしたが、第1,2楽章あたりもっと凄みのある響きが欲しかったかも。オケでは第3楽章ノンヴィブラートで悠然としたHrソロ(♂)が出色、あとFlトップが存在感、そして私的MVPは美人3rdTp奏者。
 マッシミリアーノ・マテシッチ指揮昭和音大管弦楽団 チャイコフスキー Sym4番
まず武蔵野音大によるファンファーレ、舞台最後列に並びハーモニー重視のサウンド、続いて昭和音大によるチャイコ、弦は音域順、ブラスはTb3、Tp4、あとHrが6本(全員女性!)と多めで、木管は全パート4-5本と倍管、中ではObトップに存在感、弦は中低弦こそ武蔵野より薄めながらVnにはより伸びがあり、何より要所で咆哮するHr、ベタ吹きのTpなどブラスが迫力満点、テンポの出入りと追い込みの激しいマテシッチの棒の下、熱く炸裂するサウンドを聴かせてくれました。

 まとまりアンサンブルより爆発ブラスを好むので、期待していなかったチャイコの方が満足しました。

2013年11月22日金曜日

夾竹桃と暗号が彩る壮大プロット - 連城三紀彦「敗北への凱旋」

 昨夜は木星と欠け始めた月が夜空の覇権を争って輝いてました。

 そのせいか朝は冷え込んで最低0.1度とかろうじてプラス、よく晴れた日中の最高16.7度と昨日より更にポカポカ感増加、どうやらこの時期、15度を超えるか否かがポカポカ感の、10度に届くか否かが寒っ!の分水嶺か。

 今日は先日墜ちた巨星、連城三紀彦の追悼企画として読んだ本から、「暗色コメディ」に続く彼の第2長編、既読と思っていたのに未読、また手元にあると思っていたのに無く(多分実家にはある)、改めて先日100円棚から入手したもの、今回読んだのはハルキ文庫版、実家にあるのは講談社文庫版です。

敗北への凱旋 連城三紀彦
 戦後の混乱期に起きた未解決殺人事件、その被害者の生涯を材に取り執筆する過程で作家が背後に潜む暗号をも含む謎と企図を解き明かします。モノクロの戦時の風景に夾竹桃の赤が鮮烈なイメージを刻む中、とにかく(前例はあるにせよ)壮大なトリックが炸裂します。ただ、暗号部分を無くして、花葬シリーズの短編とした方がよりこの大胆なプロットを鮮やかにプレゼン出来たと思います。あと暗号は難し過ぎてまず解く気は起きません(笑)。

 ある意味「黄昏のベルリン」に繋がる作品と言えるかも。

 明日は音大オケフェス第2日、ショスタコ10番です!無料チケット提供中ですのでご興味ある方は本館トップページをご参照下さい!

2013年11月21日木曜日

ネルソンス&CBSOのチャイコフスキー5番

 朝の最低3度弱とほぼ平年、連日の冬型快晴だった日中は最高16度強とやや高め程度ながら、昨日より秋っぽさが戻った印象、午後に職場の避難訓練があり1時間以上外にいても、日向では暖かに感じました。

 夕方はまた西の空に輝く金星を見ながら職場を脱出して都心へ、音楽監督ネルソンス率いるバーミンガム市響です。

 ネルソンスを聴くのは初めて、そしてCBSOは前任オラモ時代以来年9年振り、そういやその時(参考)も中プロはシベリウスVnコン(by諏訪内)だった気がします。

 メインのチャイコの5番は月曜にRACOで聴いたばかり、しかも昨日と今夜はサントリーでソヒエフ&N響も同曲をやっており、奇しくも今週はチャイ5ウィークとなってます。

11月21日(木) 芸術劇場
 アンドリス・ネルソンス指揮バーミンガム市響 ワーグナー "ローエングリン"第1幕前奏、シベリウス VnC、チャイコフスキー Sym5番
 弦は音域順に並び、ブラスは左からHr5,Tp3,Tb3とチューバ(シベリウスのみTp2)と横1列、最初はローエングリン、クライマックスの爆発度はぼちぼち、ネルソンスは弱音にこだわるタイプっぽく、ワーグナーでは求める精緻なアンサンブルが必ずしも音化されてませんでしたが、次のシベリウスでは効果を挙げていました。そのシベリウスは激しい部分でのオケの鳴りにも凄み、ソリストはヒラリー・ハーン、3階席奥まで音が届いてビックリ、鳴り止まない拍手に応えてアンコールにバッハのしみじみ系を。
 休憩後はチャイコ、女性Hrトップは第1楽章からやや不調、ただHr全体はまずまずの鳴り、Obを筆頭に木管群がいい味を出し、弦もまずまずのボリューム、ただTp(アシは終楽章の一部しか吹かず)とTbは弦管バランスを取った抑え目の吹きっぷり、ネルソンスは非常に細かく各パートへ(キューではなく)滑らかな棒で表情を指示し、各所で個性的な表現、色んな振り方を駆使して様々な表情を引き出していた第3楽章ワルツが特に印象的。アンコールはネルソンスの口上、およびVla奏者の日本語要約?の後にエルガーの"愛の歌"なる曲、これが非常ににチャーミングで本日の白眉!チャイコではややメタリックに感じた弦の音色もブリリアント、このコンビでイギリス音楽をもっと聴きたくなりました。

 23日(土)の音大オケフェス2日目のチケット無料提供してます、詳細は本館トップページをご参照下さい。

2013年11月19日火曜日

フルシャ&都響のスーク2番

 朝の最低2.5度と低め、日中も最高15度台と余り上がらず、とは言えこれが平年値、宿舎前の自転車乗り場には縁だけ淡いピンクの白いサザンカの花びらが散ってます。

 靴下忘れて昼休みの壁打ちは裸足で敢行、構内で2本並ぶ紫フヨウ(ムクゲ)のうち、粘り強い方の樹は半分以上の葉を散らしながらも、まだ1輪花を付けています。

 夕焼け空をバックに綺麗に富士山が望め、その後西の空に金星が燦然と輝く夕方、職場を脱走して連日の上野詣で、今夜は知人からの頂き物のチケットで、フルシャ&都響のマニアックなコンサート。

 プログラムの3曲全て実演はおろか録音ですら聴いたことの無い曲ながら、メインのスーク2番はエアチェックしたことはあり、なかなかブラスも活躍する部分もあったので楽しみ、あとフルシャは一度聴いてみたかった指揮者です。

11月19日(火) 東京文化会館
 ヤコブ・フルシャ指揮都響 ドヴォルザーク 弦楽のための夜想曲、マルティヌー Obと小オーケストラのための協奏曲、スーク Sym2番"アスラエル"
 最初はドヴォルザークの弦楽合奏曲、緩徐楽章風で終わり際のしつこさが印象的、フルシャは棒を持たず柔らかな手使い、続いてマルティヌーのOb協、小編成オケの中心にピアノが配され、Obソロは都響の広田智之、フルシャはここでは指揮棒使用、休憩後はお目当てスーク、ほぼ3管の大編成にHrが6本!5楽章形式で1-3楽章はアタッカ、フルシャは棒を使用し譜面台は使わず、内省的とされる第4楽章は未熟者の自分にはやや退屈で、都響にしては弦の響きがいま一つでしたが、第1、3、5楽章ではTpとTbの鳴り豪快、特に第1楽章クライマックスはバスドラムの強烈な打ち込みと相俟って凄みある音の塊でした。

2013年11月18日月曜日

ヤンソンス&コンセルトヘボウの火の鳥、チャイコフスキー5番

 朝は最低4度台とほぼ平年ながら十分寒かったんですが、午後は最高19度台と昨日よりさらに高い小春日和、昼休みは壁打ちをサボって公園のベンチで日向ぼっこ、そこで30分以上過ごしたせいか、後で目が痒くなりました、秋の花粉か。

 夕方はまた出直してコンサート、ほぼ2年の1度のペースで来日しているヤンソンス&コンセルトヘボウのコンビです。今日のメインはチャイコフスキー、自分には別プロのR.シュトラウスと比べて魅力は薄いのですが、このコンビの「英雄の生涯」は初来日時に聴いてるし…、ってことでこっち、ま、実際のところ、予算内入手(最安席定価は既に予算オーバー)出来たのはこっちだけ。

11月18日(月) 東京文化会館
 マリス・ヤンソンス指揮rロイヤル・コンセルトヘボウ管 ワーヘナール じゃじゃ馬ならし、ストラヴィンスキー 火の鳥、チャイコフスキー Sym5番
 弦は音域順、FgとClが通常とは逆の並び、ブラスは左にHr4、右にTp3,Tb3、最初はワーヘナール初体験、楽しく賑やかな曲でした。東京文化(5階L)でコンセルトヘボウを聴くのは初めてなせいか、これまでそれなりに上手い、って印象しかなかった弦セクションにキレと厚みを感じました。またこれは毎度のことですがのびのび木管陣が魅力的。
 次にブラスは人が入れ替わりつつTpが2本に減って火の鳥、ヤンソンスは1919年組曲版を完全に続けて演奏、曲想により指揮棒を右手に持ったり持たなかったり、そして例によって彼流の編曲が少々、Hrトップが激ウマ、しかも終曲ソロはゲシュトップ気味、最後のファンファーレ後半ではブラスはスタッカート気味に吹き、全体の迫力はほどほど。
 後半チャイコはHrが5人に、ヤンソンスは各所で個性的な表現、特に第1楽章再現部第2主題での極端な味付けが印象的、Hrソロはヴィブラートたっぷり個性的、またここでもややベルに手を入れた感じの音色、全体的にブラス抑えめで弦管バランスサウンド、アンコールもチャイコ、「眠りの森の美女」から"パノラマ"を情感たっぷりと。

 コンマスは前半入場時には皆と一緒に、休憩後の後半は遅れて一人で入場、と通常と逆パターンの登場スタイルでした。

 会場内は黒服だらけ、と思えば皇太子夫妻が来ていて、そのせいで開演前や終演後の人の流れが遮られて大渋滞したり、20分の筈の休憩が25分超だったり、とやや難儀、サントリーだったら秘密の?通路があるから余りこんな不具合は起きないのですが。

 明日はフルシャ&都響でスークです!

埼玉OP 2013秋季クラシック

 朝イチ埼玉OPの予選、仕事を休んで参加、の筈が100位以内の若者に0-8瞬殺され9時半には暇になり、午前中には職場復帰、ってことでフレックス活用で休暇は取り消し。

 今日貰ったアドバイス:
・もっとサーブ&ボレーをするべし
・とにかくラリーは深く

2013年11月17日日曜日

充実ブラスのF.シュミットとレスピーギ - 橘直貴&ル スコアール管

 がーん、FMチューナーが壊れました。ソヒエフ&N響の生中継(プロコ5番)とルイージ&ウィーン響のウィーン芸術週間ライブ(ブルックナー3番)がオジャン(涙)。

 エアチェック生活30数年、そもそもチューナーが壊れるなんて、発想に無かったです。

 朝は2.2度とぼちぼち冷えましたが、連日の秋晴れだった日中は昨日を上回る最高18度弱、午前テニス、午後コンサートと典型的休日、まだ衣替えしておらず半袖半ズボンながら、朝晩外出時はテニス用ウォームアップを羽織ってるんですが、早朝出る時以外はそれをバッグに仕舞っててOKでした。

 午後錦糸町で聴いたのは大曲志向のためよく行くアマオケ、同時間帯に大学オケのマーラー1番もありどちらか迷ったんですが、かなりなレアな曲を聴けるこっちを選択。

11月17日(日) すみだトリフォニー
 橘直貴指揮ル スコアール管弦楽団 R.シュトラウス "サロメ"より7つのヴェールの踊り、レスピーギ シバの女王ベルキス、F.シュミット アントニウスとクレオパトラ第1、第2組曲
 前半はTp4,Tb4,Hr6、R.シュトラウスはゆったりテンポ、パーカッションの激しい打ち込みが印象的、また次の曲を含めFlソロが見事。続くレスピーギ、Tbを筆頭にブラスとパーカッションの鳴りよく、第2、4曲(「戦いの踊り」「狂宴の踊り」)の激しさは特筆モノ、この曲の凄さを初めて知ったかも、終曲には舞台裏Tpおよびオルガン左脇にTp3本のバンダも。
 後半フローラン・シュミットはHr4,Tp3,Tb3に減少、初めて聴く曲で第1、第2組曲それぞれ3曲から構成され、どちらも20数分、全体的には「サロメの悲劇」を思わせる曲想、そして第2組曲第2曲はまるで「ディオニュソスの祭」、ここでもTpとTbが壮麗に鳴って見事な音場でした。Tbが4本に戻りアンコール開始、すると何と鳥の鳴き声が!そう、ジャニコロのラストからアッピアへと突入です!バンダは4本のTpがオルガン左脇で朗々、ブッキーナは本隊Tbが兼ねて吹奏、ここでもブラス陣豪快、大満足の演奏会でした。

 帰り道、東の空に殆ど円くなった月が綺麗に上ってきました。明日はコンセルトヘボウ「火の鳥」です!

2013年11月16日土曜日

朝活オケのブルックナー9番 - 金山隆夫&モーニングフィル


 朝の最低2.7度と冷え込みはぼちぼち、雲一つ無く晴れ渡った日中は最高16度台、昨日までの冬晴れから秋晴れの空気感に戻りました。

 午前コンサート、午後テニス、といつもと逆パターンの休日、朝コンサートのため荻窪に向かう途中、秋葉で総武線(黄色)がストップしていて動揺、山手線で神田に戻り、動いていた中央線快速(橙色)を捉まえて事無きを得ました。

 午前中聴いたのはマーラーを軸に朝(か夜遅く)活動するオケ、でも今回はブルックナー、しかも9番です。

11月16日(土) 杉並公会堂
 金山隆夫指揮モーニングフィルハーモニー管 ブルックナー Sym9番
Hrをしっかり8本(うち4本ワーグナーチューバ持ち替え)集めてます!オケは依然弦がかなり不安定でしたが、各3本のTpとTbが充実した鳴りっぷり、第1楽章第1主題がその偉容を現す部分から第3楽章終盤の不協和音の絶叫まで、ずっしりごついffを聴かせてくれました。

 前回と同様、障害物は置いてあっても2階席に行けるんだろう、と階段を上ろうとしたら、2階はダメ、と言われました、残念。

 午後は文京区営コートでなごなごテニス、その帰り道、アキバまで来たところで荻窪駅前ブックオフで買ったミステリー100円本9冊を手にしていないことが発覚!たぶんテニスコート界隈に置忘れ。

 トータル1000円もしない本のために往復電車賃320円遣って戻るのも、とは思えど、「二流小説家」や「解錠師」など掘り出し物があったので、泣く泣く回収に戻りました、無事更衣室で発見。

 本日のボケ老人:
苦労して回収した9冊中、何と4冊!が既に購入済みの本でした…。

 因みに明日はアマオケでマーラー、若しくはレスピーギ&F.シュミットにするか迷い中、多分後者にする予定。

2013年11月15日金曜日

つなぎの映画版? - 劇場版 SPEC ~天~

 朝から曇り、最低6度台と冷え込み甘め、その代わり日中はほぼ8-9度台と真冬の寒さ、予報通り午後は軽い雨、今季初めて普段着外出時にマフラーを、昼休みの壁討ち時に長パンを着用。

 ただ職場は先日から稼動し始めた暖房のお蔭で室温23-4度、依然短パン半袖で過ごしてます。

 本日は少し前TVで観た映画から、大好きな「ケイゾク」の続編として構想されるも、内容がどんどん捩れていった「SPEC」シリーズ、連ドラ本編を"起"、特別編「翔」を"承"と見立て、起承転結の"転"となる映画版第1作「天」です。

 放映時間からすると10分近くカットされている感じはあれど、次に地上波でやるまで1年は掛かりそう、と我慢出来ずの視聴、100%、"起承"の内容を把握している人向け、です。

劇場版 SPEC ~天~ <'12 日>
 死んだ筈の一十一が新たな能力者を引き連れて登場、"未詳"メンバーとの全面戦争開始です。「ケイゾク」時代をも含めた小ネタは楽しかったですが、映画ゆえか頭脳戦より画面栄えするスペクタクルに重点があるのが残念、そして結末の謎解きがされないのが驚き、でもそう言や連ドラ版のラストもそうだったけか…。

 明日は朝活オケのブルックナー、しかも9番です!

2013年11月14日木曜日

巨匠の1ダース - 泡坂妻夫「鬼子母像」

 深夜零時前に零度を割り、朝までずっとマイナス気温、未明の-2度弱は勿論今季最低値、ただ宿舎の室温は空調が無くても15度超を維持、一方職場では今日から暖房が!(昨日から?)、例年より早くてびっくり、ケチ、いや、節電意識の高い職場なのに。

 朝の定点測定で体重がやっとスペイン出張前に復帰、2ヶ月振りに昼飯再開へ、まずはご飯抜きでおかず小皿3-4品から。

 連日の冬晴れで日中の最高は13度台と過去2日より高め、とは言え平年よりは低く、昼休みの同僚との週一テニスは短パン半袖だと最初しばらく寒かったです。

 昨夜テレ東2時間枠で泡坂妻夫の亜ものが! 亜愛一郎シリーズのドラマ化って記憶無く興味津々視聴。

 しかーし、観て仰天! 原作ではパッとしない容貌のキャラが映像化でイケメンに、ってことはよくありますがその逆! 長身眉目秀麗の亜が短躯の三枚目に、そして雲・虫などの専門家がポートレートの専門家に、しかも内容は原作とはほぼ無関係にしてミステリー的興趣もゼロ、"写真家:亜愛一郎"って設定以外は似ても似つかぬシロモノ、ここまでかけ離れていると呆れて言葉も出ず、泡妻が墓の下から化けて出てきそう、と言うか出てきてくれると嬉しいかも、ってそれを狙った企画か(笑)。

 で泡妻と言えば、最近読んだのが彼の作品集、薄めの本なのに12編も収録されてます。

鬼子母像 泡坂妻夫
 '90年代に雑誌掲載された短めの作品が12編、内容はそこそこバラエティあれど奇談的なもの多く、ミステリー度はかなり低め、表題作のそこだったか!って着地点、「ジャガイモとストロー」の種明かし、あと「指輪の首飾り」の奇妙な味が印象に残りました。

2013年11月12日火曜日

救済の意味 - 東野圭吾「聖女の救済」

 昨夜の星空から予想された通り今朝は零下の冷え込み、今季最低気温を一気に5度も更新してマイナス0.5度、冬晴れっぽい日中も最高12.5度と寒々、一気に冬モード突入です。

 昼休みの壁打ち、2日連続してフェンス越えで終了、ま、今日は終わる頃だったからいいか、いや、ボールが勿体無いから良くないかも。

 昨夜乗った京浜東北線では座席に暖房が入っていて狂喜しましたが、まだまだ職場は暖房の気配無く寒々、そろそろ衣替えを検討したいところ、ですがまだ構内のムクゲが紫の花を頑張って付けているので自分も我慢。

 本日は週末読了本から、先日読んだ「ガリレオの苦悩」とのガリレオつながりで手にしたガリレオシリーズ長編第2作、100円棚になかなか並ばず、最近200円奮発して購入したもの。

聖女の救済 東野圭吾
 湯川&草薙コンビが「ガリレオの苦悩」で加わった新メンバー内海薫と共に挑む不可解な毒殺事件、倒叙形式ながら肝心な部分を伏せることでハウダニット的興味をそそる構成は「容疑者Xの献身」」と同じ、加えてファイダニット的要素も。基本短編ネタながら長編に仕上げる筆力はさすが、ただトリックはその思想が独創的なだけに現場の描写や細かいツメが書き込み不足なため調理法に不満が残るのが惜しいところ、それより真相が明らかになってタイトル及び第1章の意味が判明する仕掛けには唸りました。
<< 以下ネタバレに付き未読の方は飛ばしてください!! >>
 ただこの方法だとやはり標的以外の人間(客など)をも殺してしまう蓋然性は高いと思います。あとこの1年間、植物(特に2階の)への水遣りはどこから取った水を使ってたんでしょうか?水道がどこに何箇所あるか、とか、浄水器に切り替えスイッチがあるかないか、など細かい情報が不足しているため、「水道水」と「浄水器の水」の明確な定義が僕には最後まで判りませんでした。

2013年11月11日月曜日

秋山&洗足音大のブルックナー、高関&桐朋のハルサイ

 未明に雨、そのせいか朝の最低9度前後と高め、午前中は曇り、お昼前から晴れ間、昼休みの壁打ちは5分で場外(フェンス向こう)に打ち込んで終了(涙)。

 午後にそこそこ激しい通り雨、同僚が「予報じゃ降るって言ってなかったのにー」と洗濯物を回収するべく自宅へダッシュしてました。

 一雨過ぎるて再び青空、雨で気温が5度以上下がり、今季初めて秋晴れじゃなくて冬晴れ、といった空気感、その青空がだんだん赤く染まる中、コンサートのため都心へ。

 音大オケフェスティバルの初日、今日は洗足音大と桐朋で会場はミューザ、全席1000円均一ゆえ、ミューザの1等席に座れる数少ない機会、本日は2階センター5列目、ミューザは1階席が狭いため臨場感があります、がやや弦の倍音は頭上に抜け気味かも。

 この音大フェス、各演奏会は2つの音大で前後半を構成し、それぞれ前後半の冒頭に相手校へのエールを込めて、学生作のファンファーレが奏されます。今日は共にオルガン前のバルコニーに並んで演奏されました。

11月11日(月) ミューザ川崎
 秋山和慶指揮洗足音大管弦楽団 ブルックナー Sym7番
まずは桐朋による自作ファンファーレ、今一つシャキッとしない響きでした。続いて洗足音大によるブルックナー、4年生オケとのこと、全パート女性中心です。右奥にHr5本に加えて専属ワーグナーチューバ4本、しかも9人全員女性!Tp3、Tb4、弦の伸びは今一つで、第2楽章の叙情性も低め、その代わり蛇尾になりがちな終楽章が雄渾な表現で、Tp(1st、2ndは女性)筆頭にブラスの鳴りが出色。
 高関健指揮桐朋学園オーケストラ ストラヴィンスキー カルタ遊び、春の祭典
 まず洗足音大による自作ファンファーレ、朗々明快にして輝かしい響きでした。続いて桐朋音大によるストラヴィンスキー、オケは2ndVnとVlaを入れ替えた形の対向配置、まずはカルタ遊び、昔LPで数度聴いた程度で実演は初めて、引用だらけの曲でビックリ、女性Hrトップがバカウマ、Tpトップも上手、と言うか弦は勿論、オケ全体が上手い、続いてハルサイ、コンマスがコンミスへと交替し、左奥に配されたHr(2本はワーグナーチューバ持ち替え)が10本も!Tpはピッコロ、バス含めて6本、高関の解釈は誇張の無い地味で堅実なものながら、オケの地力か楽譜通りきっちりやるだけで凄い響き、バスドラム(女性)の激しい打ち込みが印象的、数年前全く同じコンビで同曲を聴いてますが、ブラスの咆哮度など、断然今日の方がよかったです。

 ファンファーレでは洗足音大、メインプロでは桐朋に軍配を上げます。

 因みにこの音大フェス、2日目(11/23)のチケットを無料提供してます。詳しくは本館トップページをご参照下さい。

 自宅に戻る頃は午前様、綺麗な夜空で気温は既に零度台、明朝はマイナスまで冷え込みそうです。

2013年11月10日日曜日

ステキなエンドロール - ステキな金縛り

 雲行き怪しめながら降雨無く、生暖かい風が吹いて最低10度台、最高21度台と高め、練習予定無く、青葉台(日体大)まで出掛けて教え子の応援、家を出ようとしたら地震、かなり揺れましたが、震源がすぐ近くのせいか、縦揺れの比重高く、震度4の割にはDATの山は崩れませんでした。

 試合は昼過ぎには終了、聴きたいコンサートやインストアイベントも無く、予報では「午後荒れる」とのことだったので、留守録し切れないNHK杯のアイスダンス(及びエキシビ)を観るべく帰宅。

 夕方職場に寄ると、朝の地震で意外な物が落ちていたり、落ちていなかったり、金・土の7番対決の記事を書いていたら、志半ばにして大植&東フィルのFMライブの時間が迫って帰宅、これを翌日書いてます。

 本日は昨夜観た映画から、最新作が公開になり、その宣伝として一つ前の三谷幸喜作品がTV初登場、放送時間から察するにカットはあっても数分、と読んでの視聴です。

ステキな金縛り <'10 日>
 ダメ女性弁護士が起死回生に臨む裁判、そこで重要証言をするは落ち武者の幽霊、と奇抜なシチュエーションの法廷コメディ、前作「ザ・マジックアワー」との絡みもあり、豪華出演陣のアンサンブルで140分超の長尺を感じることなく楽しめ、ホロリとする場面もしっかり。フランク・キャプラ、しかも法廷劇に相応しく「スミス都に行く」が出てくるあたりが憎く、エンドロールの歌が深津絵里(&西田敏行)ってのもステキ。

 深津絵里は色白なだけに、シミが多くてアップの画面作りは大変そう、余計なお世話ですが…。

 明日は音大オケフェス第1日、ブル7とハルサイです!

2013年11月9日土曜日

インバル&都響の7番

 終日の曇り、その割には朝は最低5.5度とやや冷え込み、日中は最高15度強とやや寒々、早朝東京に出て午前テニス、午後コンサート、と典型的休日。

 12時前にはテニスを上がり池袋へ、連れと味噌ラーメン店を経由した後聴いたのはインバル&都響、在京メジャー7番対決第2ラウンドです。

 インバルの7番って、かなり昔ベルリン響で聴いたような気もしますが、気のせいかもしれないので、もしかしたら1-9番のうちインバルの指揮で唯一聴いてない曲かも。

11月9日(土) 芸術劇場
 エリアフ・インバル指揮都響 マーラー Sym7番
弦は先週の6番と同様音域順の並び、Hr5、Tp4とやや多めなのは昨日のハーディング&新日と同じ、冒頭のソロはユーホ使用(たぶん)で昨日と同様かなりの音量、インバルは全体やや速めのテンポで、いつもの様に弦中心に色んな部分でしゃくるような表現、オケは全体に分厚く、(芸劇外野席を考慮すると)弦は昨日の新日より鳴っている感じ、ブラスではHrが(昨日の新日程ではないにせよ)かなり、そしてTpが断然の鳴り、インバルはまたも第3楽章後に退場(&音合わせ)しかもかなり長い間戻らず、その小休憩の後の第4楽章がテンポの変化やポルタメントの強調などアク強めの表現、初めてこの楽章で退屈せず(元より7番の中間3楽章は苦手)、昨日のハーディングと同様、間を置かず突入した終楽章、終盤のテンポアップも激しめで、スケール大きな大団円でした。

 終楽章終盤の鐘は(たぶん6番でも舞台裏で使っていた)大小5枚の金属板を使用、小さなものでも3-40cm、大きなものは1m近くで、音を急に止める時など2人掛りでした(笑)。

 今回の在京メジャー対決、個人的にはブラス全体の鳴りと個性的表現のオケの反映度で断然インバルに軍配を上げます、尤も初日と2日目、というハンデはあるかも。

2013年11月8日金曜日

ハーディング&新日、豪快Hrの7番

 放送開始まで主演女優は秘密、との趣向で(一部で)話題だった「ハクバの王子サマ」、それで優香、ってのはどうよ?と思いましたが意外と可愛いです。

 最低5.4度、最高21.1度とポカポカ、昼休みは今週初めての壁打ち、壁打ちしているビル脇のツツジの植え込みは半分近くが狂い咲き、ツツジの狂い咲きが始まった2007年以上の勢いかも。

 夕方東京に出てコンサート、最寄り駅へと向かう際、西の空には三日月と金星が、昨日雲が無ければ並んで輝いていたのでは。

 今月は都響と新日の2団体がマーラーではマイナーな7番を採り上げ、在京メジャー7番対決!なのですが、よりによって2公演とも日程が丸かぶり、何でこんなことするんでしょう?

 ともあれ今夜はその第1ラウンド、まず聴いたのはハーディング&新日のマーラー7番、元の定価が高く、公演数日前になりやっと予算内入手出来たもの。

 このコンビのマーラーは一昨年に5番、この6月に6番と聴きましたが、いま一つ焦点の定まらない感があります。

11月8日(金) すみだトリフォニー
 ダニエル・ハーディング&新日フィル マーラー Sym7番
オケは対向配置で弦バスは左奥、Hrはその反対右奥、冒頭ソロはテナーホルン(かワーグナーチューバ)でその朗々たる鳴りは過去最高クラス、ハーディングはやや早めテンポ基調で、時に個性的な強弱やアクセントはあれど基本あっさり系、緩徐部でのテンポの出し入れはオケの付き悪く乱れがち、第3楽章後にギターとマンドリンが入場、第4楽章から間をおかず入った終楽章では速い部分はかなりの速さ、弦の鳴りはいま一つ、ブラスでは4本Tpが終始軽い吹きっぷりで迫力無し、逆に5本Hrは各所でド迫力、過去同曲最高の豪快さでした。

このコンビのマーラーでは最も笛吹けど踊らず的な印象を持ちました、明日はもっとよくなるのでは。

明日は第2ラウンド、インバル&都響です!

2013年11月7日木曜日

ギャルドの幻想

 午前中は雨、よって朝の最低10度台と高く、雨の上がった午後の最高16度強と低め、予報に反しなかなか陽が射しません。

 どんどん日が短くなり暗くなるのが早くなってきた夕方、職場を脱走して渋谷へ、ギャルドの2日目です。

 ただちょっと残念なのは、直前になって話題の海自ソプラノをフィーチャーした演目が入ったこと、その分予定されていた器楽曲が1曲削られてしまいました(涙)、こっちはギャルドを聴きに行っとるんじゃ!

11月7日(木) オーチャードホール
 フランソワ・ブーランジェ指揮パリ・ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団 ボロディン だったん人の踊り、ラフマニノフ パガニーニの主題による狂詩曲、河邊一彦 祈り、ガーシュイン ラプソディ・イン・ブルー、ベルリオーズ 幻想Symより第4,5楽章
 最初はボロディン、Tbのペダルノート(付近の音)が迫力、続くラフマニノフのソリストは黒のドレスの胸元がセクシーな三舩優子、休憩を挟んで特別プロ「祈り」、海自ソプラノ三宅由佳莉はマイク使用、続くラプソディー・イン・ブルーでは三舩優子が青のドレスに着替えて再登場し、アンコールにガーシュインのスタンダードをもう1曲、最後は本日のお目当て幻想の第4、5楽章、ここでやっとTp(含コルネット)が4本に、鐘は舞台上のチューブラー・ベル使用、一昨日を含めここで初めて(ほんの一、二瞬ながら)Tbを筆頭にブラスがやや本気の吹きっぷり、ようやく少しだけ満足出来るレベルの音圧に。アンコールは3曲、まず"アルルの女"ファランドールをあくまで整然と、続く2曲は一昨日と同じ、"カルメン"間奏曲をしみじみと、締めはラデツキー行進曲をHrのハジけた起立爆奏と観客の手拍子で。

帰り道に乗った銀座線、「ただいま冷房を使用しております」との車内アナウンスに発狂しそうになりました。

地元に帰る頃はすっかり星空、特に木星が「こんなに明るかったっけ」と思える程やたら燦然と輝いてました。

明日は在京メジャー7番対決の第1夜、ハーディング&新日です!

2013年11月6日水曜日

変容するガリレオ - 東野圭吾「ガリレオの苦悩」

 昨夜は夜空美しく、今朝の最低4.5度と今季初の5度割れ、よく晴れた日中は20度を僅かに超えて、少々の風とポカポカ感あって春の空気感に近く、まさに小春日和。

 午後は横浜に遠征して講義、先週書き忘れたんですが、東京-品川間ではよく東海道線(鈍行)が新幹線をぶっこ抜きます!

 今日のボケ老人: 生徒に渡す講義資料を朝プリントアウト、それを持たずに出掛ける…(涙)。

 講義の帰り道、学生から教わって横浜駅界隈の新規ラーメン店を開拓、オススメの鶏塩そばが何故か8番ラーメンの塩に似た懐かしい味わい、「大盛無料です!」と言われついそれに乗るあたり、減量への道は遠い…。

 本日も帰省を見据えて父に渡すため読んだ短編集から、ドラマ化で人気のガリレオ・シリーズの第3短編集、初出は2006-2008年、ドラマ版では中心的役割をする女性刑事内海薫が巻頭作(2006年)から登場、TVシリーズの設定を取り入れたのかと思いきや、最初のドラマ版は2007年、実際はドラマ化の話が来た時にヒロイン導入を提案され、それに合わせて前以て女性刑事を原作に登場させたとの由。

ガリレオの苦悩 東野圭吾
 ガリレオこと湯川准教授が挑む5つの事件、主要キャラとして女性刑事内海薫が登場するとともに、「容疑者Xの献身」以降、湯川の人間性を絡めたストーリー性が高まっているのも変化点、一般読者の知らない科学的知識を用いた物理トリック、ってのが基本路線ゆえ、それ以外の部分の出来がポイント、個人的には「操縦る」のファイダニット的要素と、「指標す」のダウジングの解釈が印象的。

 湯川の外見に関する描写も、当初は佐野史郎をイメージして作ったキャラなのに、本作あたりから福山のイメージに引っ張られたのか、ややハンサムな感じに変わってきている気がします。

 明日はギャルド第2夜です!

2013年11月5日火曜日

ギャルドの代名詞 - ディオニソスの祭

 朝は5.1度と今季最低、爽やかに晴れた日中は最高18.5度と平年やや高め、体重は目標値の約1kg付近で微増減を繰り返して一進一退。

 昼休みは同僚との週一テニス、コートへ行く途中に見た構内の2本のムクゲ(フヨウ)、先週末は片方の樹から花が消えてましたが、今日はかろうじて1輪咲いて復活!もう一方の樹はまだ10程の花を付けてます。

 夜はコンサート、昔のブラスバンド少年にとっては伝説の存在、ギャルドの2連戦の初日、本日は小曲アラカルト、中でも注目はギャルドと言えばこの曲、とも言える「ディオニソスの祭」です。

11月5日(火) 文京シビックホール
 フランソワ・ブーランジェ指揮パリ・ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団 ボザ 子供の序曲、ドビュッシー 牧神の午後への前奏曲、"夜想曲"より祭、R.シュトラウス "サロメ"より7つのヴェールの踊り、シャブリエ 狂詩曲"スペイン" F.シュミット ディオニソスの祭、ラヴェル ボレロ
 最初は未知の作曲家ウジェーヌ・ボザの曲、実はこの曲が1番ブラスの鳴りがよかったかも、続いてドビュッシーの編曲物2つ、さすがにオケより色彩感が落ちるかも、前半ラストはR.シュトラウス、リズム感たっぷりながら官能度は低め。
 後半はまずシャブリエ、Tbがさすがの響き、続いて期待のディオニソス、これだけTp群(含コルネット)が5本に、やっぱりこれが断然の凄みがあり本日の白眉、最後のボレロは前回来日時と同じく各ソロの色気薄め、Tbソロは色気ゼロ、Tpトップはピッコロ使用、ラストの迫力はぼちぼち。
 アンコールは4曲、まず熊蜂の飛行を軽やかに疾走し、続いて"カルメン"からFlソロで始まる有名な曲(間奏曲?)、そして知らない賑やかな行進曲風の曲(ニーノ・ロータ"8・1/2"とのこと!)、最後はラデツキー行進曲とこれも3年前と同様、観客の手拍子&Hrの起立パフォーマンス(大迫力!)付きでした。

 そもそも「ディオニソスの祭」はギャルドのために書かれたんだそうな、さすがはギャルド。

2013年11月4日月曜日

P.ヤルヴィ&パリ管の充実プロコフィエフ

 ううぅ、昨夜の日本シリーズ第7戦のTV観戦に集中し過ぎて、より重要なバッティストーニ&東フィルのローマの祭、松のFM中継を失念、そして3点目が入った時点で集中力を喪失して意識も喪失、目覚めたら試合はとっくに終了、更にいくつか番組を逃してしまいました(涙)、2晩連続で沈没とは情けない…。

 未明から雨、よって朝の最低は14度前後と高め、曇り時々雨だった午後の最高は18度強とほぼ平年、雨がほぼ上がったお昼頃、おっとりと東京に出てコンサート、聴いたのはヤルヴィJr率いるパリ管です。

 このコンビを聴くのは2年前の幻想に続き2度目、今回は"カレリア"のある5日サントリー公演が第1希望、ただ7日のみなとみらい公演と併せ既入手のギャルドと重なってることが判明し、参戦可能なのは東京文化公演のみ、都民劇場ゆえ安価入手叶わず諦めていたところ、直前にA席を半額以下でGET、珍しく1階席で聴きました。

11月4日(月・祝) 東京文化会館
 パーヴォ・ヤルヴィ指揮パリ管弦楽団 ドビュッシー 牧神の午後への前奏曲、ラヴェル 左手のためのPC、プロコフィエフ Sym5番 
 最初は牧神、冒頭Flソロは奏者任せでスタート、それを含め木管陣がさすが、続くラヴェルはPCにしてはブラスがシンフォニックに鳴る曲ですがスケール感はやや小さめ、まだ若そうなソリストジャン=フレデリック・ヌーブルジェはアンコールにポップス調の曲を(ストラヴィンスキーの編曲物とのこと)。
 後半はプロコ、ブラスはHr4,Tp3,Tb3、ヤルヴィはメリハリある表現で第1楽章のスケール感、第2楽章の諧謔味、終楽章の疾走感など見事、ノリのいいClトップを筆頭に木管陣はここでもチャーミング、弦はスケール小さめながらまずまず、そしてブラスは幻想の時より吹きっぷりよく、第1楽章ラストや第3楽章頂点では音場壮大、アンコールはまずビゼーの無窮動風の楽しい曲(もしかしたら前回来日時と同じかも)、続いて"ルスランとリュドミラ"序曲を弦も鮮やか快速テンポで。

 アンコールは「悲しきワルツ」→「カレリア」終曲と予想したんですが全然外れでした…。

 ブラスが左にTp、右にTbと横1列に並ぶ際、通常1st奏者はTpが右端、Tbが左端、と隣り合わせになるんですが、パリ管のTpは珍しくも左から1st、2ndと並んでました。

 明日はギャルド初日です!

2013年11月3日日曜日

インバル&都響の6番再び

 いまインバル&都響の6番を聴いてきたところ、ほぼ期待値通りの演奏でした。これから日本シリーズ第7戦が始まるのでダッシュで帰宅、記事のみ作成。

 因みに同コンビ7番のチケット無料提供中です、詳細は本館トップページをご参照下さい。

 明日はP.ヤルヴィ&パリ管に急遽参戦決定です!

<続き>
 昨日の雨雲が残ったせいか朝の最低12度弱と高め、早起きして東京に出て午前テニス、午後コンサート、と典型的休日、お昼前後は陽も射して午後の最高20度超と高め。

 地元のターミナル駅前では春の花である筈のシャクナゲが狂い咲きしています。

 テニスを早めに上がって池袋へ、インバル&都響の最新マーラーチクルス、今日は6番、このコンビの6番はつい最近聴いたばかり、って印象だったんですが調べてみると6年前、いやはや、さすがはボケ老人。

11月3日(日) 芸術劇場
 エリアフ・インバル指揮都響 マーラー Sym6番
弦は音域順に並び、Hrが9本とやや多め、Tpは基本の6本ながら終楽章以外出番が無い筈の5th、6thを第1楽章から吹かせてます。楽譜や曲順は従来型でアンダンテは第3楽章、基本的な印象は前回と同じですが、第1楽章アルマの主題でのテンポの動きや終楽章序奏後に主題が提示される部分での遅ーいテンポはより極端になった印象、5番の時と同じく途中で音合わせ&インバル一旦退場あり(第2楽章後)、終楽章のハンマーは2度、大きな木槌で木の台を叩くスタイル、終楽章舞台裏の鐘は大きな金属板を叩くような音も、オケでは弦は伸びも鳴りもまずまずだったと推察されますが芸劇外野席ゆえあくまで推定、よって第3楽章もサントリーで聴くより訴求力低め、ただ終楽章、1発目のハンマー前後や2発目のハンマーで死に掛けてから復活して盛り上がる部分でのブラスの鳴りは前回より分厚かった感あり、ホールの音響を加味すると前回よりスケール大きな表現だったのでは。フライング拍手に飽き飽きしてるのか、インバルは最後の音が消えたらすぐリラックス。

 第1楽章再現部で地震が、地元茨城は震源だったらしく震度3から4、東京は震度2らしいですが、そこそこ長い間揺れており、会場ややざわつく中、アルマの主題を情熱的に演奏し続けてました。

 4番の時もそうだったんですが、最近のインバルは、おや?と思う極端な表現があった時は、大体スコアに書かれていてそれを強調している、ってケースが多いです。

2013年11月1日金曜日

おバカホラーで初脱ぎ - ゾンビアス

 むむむ、巨人が昨夜負けるとは想定外、延長OK、と9回裏決めに行かなかった采配はやや疑問、ともあれ、毎日野球が、しかも試合終了まで観られる幸せを噛みしめてます。

 3日連続しての晴れ、台風に悩まされてきた今季、ようやく秋晴れ、と言える気候になってきた感あり、朝の最低7度強と平年、日中の最高20度と高め、ただ昨日よりポカポカ度少なめ、一時期ずっと17-8度だった自室の温度もここ数日は20度超をキープ。

 テレ東水曜深夜枠、「ロケハン。」は微妙にチェックしてるんですがその1時間後の「旅ヌード」、タイトルに惹かれる(笑)も初回チラッと見て「ただの旅行番組かよ!」とノーケア、ところが一昨日ふと見ると、カメラワークがレポーターの(顔じゃなくて)胸と尻と脚に集中、という実験的な番組だったことが判明、侮れん、テレ東。

 で深夜と言えば、深夜になると無線LANの調子が良くなるセビリヤのホテル(2013/9/11)でのこと、ふと世紀の怪作「北京原人」を思い出し、「あの無駄に脱ぐシーンをもう1度見たい」と思ってネット上で捜索開始、結局画質の良いものは見つけられず、代わりに「無駄に脱ぐ」というキーフレーズでヒットしたのが本作、「無駄に脱ぐ」女優が知る人は知る国営教育TVの元人気子役、って点が気になり、快速でまるごとDL、帰国後に鑑賞。

ゾンビアス <'11 日>
 おバカな目的で山を訪れた若者達が、おバカなゾンビ達に襲われるおバカなホラー、そのおバカ度はある意味突き抜けていて清々しい位、ただ監督の趣味と思われるスカトロ・エログロが苦手な人はNG、そして何よりこんな映画で初脱ぎした主役中村有沙の心意気が凄しです、その存在を知らなかった自分ですらそそられるシーンだったので、子役NHK時代を知る人には堪らないと思われ。

 「観る人間の勇気が試される」ってキャッピコピーは伊達じゃありません、色んな意味で、あ、いや、意味は一つ(人格を疑われる)か。