2013年11月12日火曜日

救済の意味 - 東野圭吾「聖女の救済」

 昨夜の星空から予想された通り今朝は零下の冷え込み、今季最低気温を一気に5度も更新してマイナス0.5度、冬晴れっぽい日中も最高12.5度と寒々、一気に冬モード突入です。

 昼休みの壁打ち、2日連続してフェンス越えで終了、ま、今日は終わる頃だったからいいか、いや、ボールが勿体無いから良くないかも。

 昨夜乗った京浜東北線では座席に暖房が入っていて狂喜しましたが、まだまだ職場は暖房の気配無く寒々、そろそろ衣替えを検討したいところ、ですがまだ構内のムクゲが紫の花を頑張って付けているので自分も我慢。

 本日は週末読了本から、先日読んだ「ガリレオの苦悩」とのガリレオつながりで手にしたガリレオシリーズ長編第2作、100円棚になかなか並ばず、最近200円奮発して購入したもの。

聖女の救済 東野圭吾
 湯川&草薙コンビが「ガリレオの苦悩」で加わった新メンバー内海薫と共に挑む不可解な毒殺事件、倒叙形式ながら肝心な部分を伏せることでハウダニット的興味をそそる構成は「容疑者Xの献身」」と同じ、加えてファイダニット的要素も。基本短編ネタながら長編に仕上げる筆力はさすが、ただトリックはその思想が独創的なだけに現場の描写や細かいツメが書き込み不足なため調理法に不満が残るのが惜しいところ、それより真相が明らかになってタイトル及び第1章の意味が判明する仕掛けには唸りました。
<< 以下ネタバレに付き未読の方は飛ばしてください!! >>
 ただこの方法だとやはり標的以外の人間(客など)をも殺してしまう蓋然性は高いと思います。あとこの1年間、植物(特に2階の)への水遣りはどこから取った水を使ってたんでしょうか?水道がどこに何箇所あるか、とか、浄水器に切り替えスイッチがあるかないか、など細かい情報が不足しているため、「水道水」と「浄水器の水」の明確な定義が僕には最後まで判りませんでした。

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