2013年12月19日木曜日

青ひげ初体験 - インバル&都響のバルトーク

 うわ、南米王者アトレチコ・ミネイロ、開催国枠に負けるとは…、ブラジルの恥、って言ったら可哀想か。

 ほぼ終日の雨、最低3度最高7度台と振れ幅小さめ、午前中一旦雨が上がったので昼休み壁打ちしに出たらまた降り出しました(涙)。

 夕方はインバル&都響に急遽参戦、優しい知人から当日回ってきたチケットで、12月になると第9ばかりになり聴くものがなくなるプロオケにあって、この公演は「青ひげ公」を1度聴きたいと思って気になっていただけに渡りに船と即決定、1度家に帰って髭を剃り服を着替えての出陣、前座のVn協2番も(たぶん)初めて聴く曲です。

12月19日(木) 東京文化会館
 エリアフ・インバル指揮都響 バルトーク VnC2番、青髭公の城
前半のソリストは赤基調のドレスに身を包んだ庄司紗矢香、去年もここで都響と共演してましたが、今日もデカい音、弦は都響にしては伸びと厚みが不足する気はすれど木管はいい鳴り、ただこれは席位置のせいかも(後述)、ふんだんに現代的な響きを盛り込み、Tbのグリッサンド多用が魅力的、両端楽章はブラスに見せ場もあってそれなりに楽しめましたが、トータル40分超は自分には長過ぎ、あと第2楽章だったか、マーラー5番第4楽章冒頭かと思わせる楽想も。拍手に応え珍しく楽譜を持参して登場してのアンコールはハンガリー民謡か何か。
 後半期待の青髭公はソリストが指揮者の両脇で歌う演奏会形式、約55分で7つも扉が開くため頻繁にクライマックスが来る構成、字幕が舞台両サイドに出てストーリーと音響が一致するのが分かって飽きず楽しめました。弦は音域順に並び、Hrは4本と普通ながらTp,Tbは各4本と多め(楽譜通り?)、ウィンドマシーンが効果的、前半はインバルにしては刺激の少ないサウンドかな、と感じていたんですが、舞台左袖にバンダ(見えた範囲ではTp2,Tb4)が加わった第5の扉ではブラス炸裂、(電子)オルガンの響き、宙に両手を掲げるインバルの仕草とも相俟ってマーラー8番クライマックスを想起させる壮麗サウンドに圧倒されました、あと最後の扉前後のクライマックスもかなり壮大な響き、満喫しました。

 自前入手チケットだとここ文化会館ならほぼ5階LかR、ただここ1年程たまたま頂き物チケットで都響を5階センター、4階センター、そして今夜の3階センターで聴く機会に恵まれて感じたんですが、5階から下がるに従い弦の響きが痩せてきて、逆に木管の音はよく届くようになる傾向があるかも。

 パイプオルガンがあり、より響くサントリーでの2日目はより壮麗な響きになりそう。

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