2014年3月7日金曜日

初期短編は岡山の安楽椅子探偵 - 東川篤哉「中途半端な密室」

 星空だった割には思った程冷え込まず朝の最低-1度、冬晴れの日中は昨日同様風強く、最高も9度台と低め、東京では雪がチラついたとか。

 昼休みは壁打ち後に公園で日向ぼっこしながら花粉症の具合を様子見、目の痒み、くしゃみ共に僅かながら反応してます。

 本日は先日のスポット帰省の際、国産モノ短編集が好きな父に向けて携えた本から。

 ドラマ原作本読破計画として着手した烏賊川市シリーズも第4作「交換殺人には向かない夜」で手元のストックは打ち止め、ただ100円購入本の中にもう1冊、光文社文庫の東川作品があり、デビュー前の作品中心の短編集だったので手に取りました。

中途半端な密室 東川篤哉
 デビュー以前に「本格推理」等に掲載された短編を中心に5編、全作が安楽椅子探偵スタイルで、表題作以外は岡山の大学生コンビが活躍、トリックがしょーもない場合でも、別の要素と組み合わせる芸の細かさがある(巻末作以外)のが特徴、またお得意のユーモアは勿論のこと、トリックをロジックに奉仕させたり、読者への挑戦状があったりと、デビュー前から折り目正しいパズラー志向だったことが伺えて好印象、丸太小屋が10分で消失する不可能犯罪物「十年の密室・十分の消失」の真相解明で起きる反転が最も印象的でした。

 明日はアマオケのマーラー、ちょっと苦手な4番です!

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