2014年5月10日土曜日

微妙に失敗?野心作 - 高木彬光「能面殺人事件」

 ううぅ、甲子園しかも能見で負けるとは…、痛い…、気が付けばこれで3連敗、遂に本調子か。

 最低6度台と低めながら最高は23度台と高め、風やや強くともしっかり晴れたテニス日和、ってことで午前中は東京に出てテニス、因みに謎の風邪の症状はやや増加。

 外に出ると、今季初めてあの青臭い匂い(2005/5/8)が萌え漂ってきました。

 夜はボストン響のマーラー5番、と言いたい所でしたが、最安13000円と呆れる設定に早々リタイヤ。

 していたんですが、指揮がマゼールからデュトワに変更、と聞いて「それなら要らない」と投げ売りする人が出るかも、と2週間程前からスタンバイ状態、本日の昼も都心のネットに繋がる場所でスクランブル態勢。

 しかし、ネット上に投げ売り情報が出ることも無く、午後2時頃には諦めてすごすごと撤収、口惜しいので途中北千住で下車、昼夜兼用で新規ラーメン店を開拓し、ブックオフで出物をGET、茨城に戻ってからは仕事を少しこなしました、月曜休むので。

 本日もこのひと月に読んだ本から、センセーショナルな処女作「刺青殺人事件」に続く著者の長編第2作、父の見舞い中、実家の書棚で見かけ、「そう言やまだ読んでないかも」と手に取ったもの。

能面殺人事件 高木彬光
 ある一族で起こる密室を含む連続殺人に作者自身も含め複数の探偵役が挑みます。事前に大風呂敷を広げるなど稚気に溢れ、また二重の手記スタイルを採り、意欲的な仕掛けを凝らしてますが、プレゼンの仕方はいま一つの感あり、密室などのトリックもいま一つ、と野心的な失敗作、といった印象、ただ発表年代から考えると凄い試みだし、正統的だった第1作からこれだけ趣向を変えた点も凄いかも。

 重要な注意!!
本作には「アクロイド」「グリーン家」「僧正」「Y」等々、古典名作のネタバレがあるので、マニア以外は読むのを避けた方がいいでしょう。

 これから新宿に出て、またまた夜行バスで帰省です。でもその前にしばしTVで阪神の応援!

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