2015年5月28日木曜日

フェドセーエフ&チャイコフスキー響のチャイコフスキー4番

 「食の軍師」、ここ数週のオープニングアクトはいただけません。

 曇りながら何とか夏日、と言うか午後比較では(都心では真夏日だった)昨日よりは暖か、通勤途中の道端に白い綿毛の草が群生している場所がそこここにあり、一面真っ白です。

 ネコジャラシの穂を綿毛っぽく変えたみたいな感じのこの雑草、気になって調べてみると、「チガヤ」って草っぽい。

 風邪治りきっておらず、絶えず咳が出るため厳しい状態ながら、夜は東京に出てコンサート、でもフェドセーエフ&(旧)モスクワ放響だけに逃せません。

 このコンビ、今回のオールチャイコプロは守備範囲ぎりぎりですが、最安4000円の良心的価格を維持してくれている招聘元へ、感謝の意を込めて全参決定。

 調べてみるとこのコンビ、日記を書き始めて以降は2006年(ショスタコ10番)、2009年(チャイコ4番)、2012年(チャイコ6番シェエラザードショスタコ10番)、そして今回の2015年と几帳面に3年周期で来日してくれています。

 ただ折角の良心的価格なのに空席が結構あります。ま、それでも前回よりはマシだけど。

5月28日(木) サントリーホール
 ウラディーミル・フェドセーエフ&チャイコフスキー響 チャイコフスキー イタリア奇想曲、Vn協、Sym4番
 最初はイタリア奇想曲、弦は対向配置ながら、弦バスはこれまでの様な最後列ではなくて左奥、Tp4,Tb3が中央で、4本のHrは右奥、曲がクドイだけに大人しめにやってもかなりの盛り上がり、続くVnCのソリストはすっかり中年になったレーピン、さすがに上手、ただやや適当な部分もあり、終楽章はかなり速め、アンコールは弦セクションのピッツィカートを従えて指クルクル系の典型"ヴェニスの謝肉祭"、パガニーニ編とのこと。
 後半はTpが2本に、しかもトップが何とピッコロ持ってきてます!何故? 使用したのは冒頭のファンファーレ、およびそれが回帰する箇所(第1楽章終盤と終楽章中盤)、前代未聞、と言うか意図不明、このレベルで技術的問題は考え辛いし…、軽い音でも欲しかったのか? 実際ファンファーレを含めてブラスはかなーり抑え気味、その代わり弦中心のサウンド、全強奏でも弦が明確に聴こえます。木管ではFgソロが見事、ただ他のトップは前回来日時より冴えない印象、2-3楽章を続けて演奏し、両端楽章はやや遅め、白眉は第2楽章、ABABAの2度目のBに遅いテンポでもわーっと入り、その後弦を粘りまくり、頂点ではTpをかなりの強奏、だった濃厚表現、あと終楽章でファンファーレの回帰する部分でパウゼがかなり長かったのも印象的。
 そして毎回楽しみアンコール、フェドセーエフがハケる前にもうアンコール要員(Tpなど)が袖から入場してます(笑)。まずカスタネットが活躍する"白鳥の湖"スペインの踊り、続いてスヴィリードフ"吹雪"より「ワルツ・エコー」でヒゲコンマスのしみじみソロ 、最後に定番"ガイーヌ"レズギンカ!スネヤ大活躍、ブラスもそこそこ吹いての大団円、会場もう大興奮です。

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