2015年11月24日火曜日

復帰作は絶妙タイトル - 平石貴樹「松谷警部と目黒の雨」

 昨日来の雨は夜半に上がり、曇りのち晴れ、午後の最高は18度台と高め。

 昨夜玄関扉に不在配達票、何かと思えばマイナンバー通知書、今夕改めて再配達で到着。

 クイーンを神と仰ぐ自分は「トリックよりもロジック」派、犯人同定のロジックが面白ければ犯人が意外な人物である必要ゼロ、という立場です。

 その意味での名作「だれもがポオを愛していた」の著者は本業が忙しいためか作品数が少なく寂しかったのですが、定年退職を機にミステリー界に復帰、数年前から年1作ペースで発表しているとのこと、その復帰最初の2作を先日北千住BOOKOFF改めTSUTAYAで80円!入手、貪る様に即読了。

 毎回ひとつのスポーツに焦点を当てた内容の新シリーズ、探偵役は新キャラの女性巡査ですが共通の登場人物もいて、ニッキのいた世界と繋がってます。

松谷警部と目黒の雨 平石貴樹
 新コンビ松谷警部と白石巡査がOL殺害事件を追ううち、大学アメフト部の人間関係と過去の事件も関わってくる王道のフーダニット、首都圏の土地鑑が無いと微妙なものもあれど、キーとなる2つのロジックはなかなか、その意味で振り返ると日英共に(英題は"Unnecessary Roughness")タイトルが絶妙です。

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