2016年1月6日水曜日

火村と死のゲーム - 有栖川有栖「長い廊下がある家」

 夜行バスは早朝八重洲着、高速バスを乗り継いで南茨城復帰、その足で職場へ。

 曇り、こちらも昨日までは3日連続15度超と暖かだったらしいのですが、今日は最高9度台と寒々、昼休みの壁打ちで打ち初め。

 新年1発目の読書も冬の課題図書、アリス・火村シリーズ、手持ちの国名シリーズは全て読んでしまい、他の100円買い置きはこの比較的新しい短編集のみ、90年代に書かれた短編集を何冊も読んだ後、一気に2010年前後の作品に移ると、時代背景や筆致の違いを感じます。

長い廊下がある家 有栖川有栖
 不可能犯罪物が2編、毛色の違うものが2編、後者に属し世評の高い「ロジカル・デスゲーム」はネタとなるゲームが有名過ぎたため感興低め、とは言え火村の対処法は実に鮮やか。中編に近い分量の表題作の密室も印象に残れどやや消化不良の感(以下ネタバレの項参照)。
<< 以下表題作のネタバレに付き未読の方は飛ばして下さい!! >>
 翌朝にでも閂だけ掛けに行く、という可能性がなぜ排除されるのか自分には理解出来ず、何か読み落としているのか?あと通路の中央で安寿が日比野に抱きついたのは100%方向を誤認させるため、と思ってました。

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