2016年2月18日木曜日

バレンボイム&シュターツカペレ・ベルリンのブルックナー8番

 晴れ時々曇り、朝は-4度台とそこそこ冷え込み、日中は10度台とぼちぼち。

 夜はバレンボイム&ベルリン国立歌劇場管のブルックナー・チクルス番外編、8番ミューザ公演へ。

 バレンボイムはシカゴ響との公演はどれも期待外れだったのに、このベルリンのシュターツカペレとのマーラー9番はとても良かった記憶があるので、守備範囲の中心ではないブルックナーとは言え興味津々。

 しかしサントリー公演は最安席が11000-14000円!どんなに聴きたくてもコンサートには1万以上は出さない主義ゆえアウト! 実際1番好きな指揮者&1番好きな曲の組み合わせだったアバド&BPOのマーラー3番ですら、ホール前で「チケット求む」立ちんぼ作戦を敢行するも1万円以下の提供なく諦めた(涙)程。

 ただミューザで1公演のみ特別にあって、そっちは最安1万円とギリギリ許容範囲内、しかもブル全曲中、1曲だけ聴くならこれ、という8番(次いで5番、9番、7番の順かな?)。

 冷静に考えると自分の聴きたい度合いでは上限7-8000円程度の希求度ながら、世間のデフレ・小幅インフレとは無縁にここ数年チケットは高騰するばかり、主義を通しているとそのうち聴けるものが無くなるかも、と弱気になって購入。

 このコンビ先日の5番を聴いた知人によると、Tbとチューバが倍管((3+1)×2)で轟然たる鳴りだったとのこと、8番もやってくれないかなー、とちょっと期待。

2月18日(木) ミューザ川崎
 ダニエル・バレンボイム&シュターツカペレ・ベルリン ブルックナー Sym8番
 オケは対向配置で弦バスは左奥、Hrが9本!(うち4本ワーグナーチューバ持ち替え)、ただTpとTbは3本ずつと最小セット、2ndTbが東洋人っぽい女性!チューバ奏者は150㎏はありそうな巨漢! 弦が均質な響きと奏法でボリュームもなかなか、木管も美人Obトップを筆頭に微妙に個性を出しつつも全体では非常に均質で和合性高い響き、Tp,Tbは8分程度の吹きっぷりながら重厚、Hr群はそれより吹きっぷりよし、ティンパニは弱音がソフトで絶妙、指揮台を使わないバレンボイムは強弱のコントラスト強く、色んなパートを指示して浮き出させ、歌うところは歌うスタイル、1箇所Clが弱かったのか急に50cm程身を前に乗り出して激しく求めたシーンにはビックリ、第3楽章は美しくかつ起伏あり、あと終楽章コーダ前かなり遅くして、遅く始めたコーダが後半かなり速くなったのが印象的、フィニッシュの迫力はぼちぼち、全体では85分程度?(←もう少し短かったそうです。) アンコールは無し。

 最後の音の余韻が残っているうちに拍手を始める人が自分(3階RA)の下方にいました(笑)。

 数分の距離に職場がある癖に連れが現れず、またブルックナー8番で遅刻してモニター鑑賞かよ!と思ったら途中で入れてくれた(しかもよりいい席に座れた)そうです。

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