2010年12月1日水曜日

ゲルギエフ&LSOのマーラー9番

 気が付けばもう12月、朝の冷え込み甘く、よく晴れた日中は17度を超えて昨日以上のポカポカ陽気でした。

 昼は横浜へ週イチ外勤、夜は東京でコンサート、と先週の水曜と似たパターン、赤坂駅から地上に出ると綺麗な電飾、そしてサントリーホール前も、特に噴水の辺りがクリスマスツリーの電飾で一杯です。

 聴いたのは先週の1番に続くゲルギー&LSOのマーラー、彼の振る9番は過去に2度(マリンスキー歌劇場管とロッテルダムフィル、ただどちらも日記開始(2005)以前らしく日記に記述があったのは5番のみ)聴いてますが、どちらも「ゲルギーならもっとやれるのでは」という印象があります。

 またロッテルダムフィルとの9番の際、ずっと「キーン」という電子音が鳴り続け、それ以降「補聴器をご使用の方は…」という例のアナウンスが入る契機となったことを思い出します。

12月1日(水) サントリーホール
 ワレリー・ゲルギエフ指揮ロンドン響 マーラー Sym9番
オケは先週と同じ対向配置、女性Tb奏者はアシ無しのトップ、Tp,Hrはアシ付き、やや濃密さに欠け淡白に感じた第1楽章、最後の1音を通常の倍近い長さに引っ張ったせいでピッコロ奏者が死んでました(笑)。第2楽章での一部個性的な強弱、第3楽章前半での色んなパートの強調と後半の快速テンポが印象的、また同楽章中間部での見事な弱音Tpソロでは1度目と2度目で楽器を替えてましたが、近くで見てもどっちもB管にしか見えませんでした。そして終楽章、過去2度の演奏と同様最初の数分は遅めのテンポで細かく表情を付け濃厚な表現、途中からテンポアップして迎えた前半クライマックスは過去2度の演奏に比べるとやや抑えめ、そして速いテンポの中間部を経た後の頂点部、Tpの凛とした鳴りは過去2度の演奏を凌駕し、その後残った弦のユニゾンは痛切さは無い代わり純度の高い響き、かなりテンポが揺れ、パウゼも多かった結尾部、最後の1音はどこで音を止めればいいか判らない指揮スタイル、音がいつともなく消えいってからゲルギーが緊張を解くまで概算30秒弱ありました。

 大まかには過去2度と同じ印象で、第4楽章前半と同じ位ねちっこく全体(特に第1楽章)をやってくれると嬉しいのに、と感じました。

 明日(正確には今日ですが)もまたサントリー、西本&ラトビア国立響です!

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